グラバー園(グラバーえん)とは、長崎県長崎市にある観光施設である。
概要
長崎市の南山手地区に位置しており、16世紀後半に来日したイギリス人商人のグラバーの旧邸宅を中心としておる。これに近隣にあったリンガー、オルトの邸宅を加え、さらに長崎市内の別の場所にあった歴史的建造物を移築して、現在の野外博物館チックな状態になった。1981年には長崎伝統芸能館が園内にオープンし、長崎くんちに関する資料が展示されている。
2015年には旧グラバー住宅が世界遺産「明治日本の産業革命遺産」の構成施設の1つに指定された。
園内の石畳の中にハート形の石が2つ埋められており、これを探し出して触れると恋が叶うといわれている。2つとも見つけるとさらにいいことが起きるとか。
園内にある建築物
- 旧グラバー住宅…グラバー商会を営んでいたトーマス・グラバーの旧邸。1863年に建てられ、1961年に国の重要文化財に指定。
- 旧リンガー住宅…グラバー商会に勤めたのちリンガー商会を設立したフレデリック・リンガーの旧邸。1869年に建てられたもので、1966年に国の重要文化財に指定。
- 旧オルト住宅…オルト商会を設立したウィリアム・ジョン・オルトの旧邸。1865年に建てられたもので、1972年に国の重要文化財に指定。
- 旧ウォーカー住宅…ウォーカー商会を設立したロバート・ニール・ウォーカーの旧邸。1902年に建てられたもので、大浦天主堂のそばにあったものを移築した。
- 旧自由亭…日本人初の西洋料理店シェフである草野丈吉のレストラン「自由亭」の建物。1878年に建てられたものを移築した。
- 旧スチイル記念学校…東山手地区に開校した、現在の海星高校の前身となる学校の校舎。1887年に建てられたものを移築した。
- 旧三菱第2ドックハウス…三菱重工長崎造船所のそばにあった船員の宿舎。1896年に建てられたものを移築した。
- 旧長崎地方裁判所長官舎…居留地外にあった洋風建築で、原爆の被害からも生き延びた貴重なもの。1883年に建てられたものを移築した。
- 旧長崎高商表門衛所…現在の長崎大学経済学部の前身である、長崎高等商業学校の正門横にあった門衛所。1905年に建てられたものを移築した。
交通アクセス
- 長崎電気軌道5号系統・大浦天主堂停留場から徒歩7分(約520m)、もしくは石橋停留場からグラバースカイロード(斜行エレベータ)を利用して約5分。
- マイカーの場合、長崎自動車道長崎インターチェンジからながさき出島道路経由で約5.8km。なお、専用駐車場は存在しないので注意。
関連動画
関連項目
関連リンク
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