グラビモスとは、『モンスターハンター』シリーズに登場するモンスターである。漢字表記は「鎧竜」。
名前の由来は「Gravity(重力)」からか、もしくは「Ground(大地)」と「Beam(光線)」から来てると思われる
概要
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幼体であるバサルモスが成長した姿。巨体で重量級な飛竜ゆえに飛行は苦手。
異称である鎧竜の名の通り、ほぼ全身が鎧の様に堅い甲殻に覆われている。胸の部分だけは若干装甲が薄く、壊すことも出来る。
また、その甲殻のおかげで溶岩の中で短時間なら行動することも可能。
リオレウス等と同様に炎のブレスを吐くが、ブレスというというより「熱線」であり、この熱線攻撃には「グラビーム」という通称もある。
高温の火山帯で活動しているので、このブレスは体の熱を外に出す役割も持つ(というか本当はこっちがメイン)
睡眠ガスや高熱ガス、そして極々稀に毒ガスを放出する。
黒色の甲殻を持つ黒化個体は、過剰なまでの熱を蓄え排熱機能が格段にアップしただけであり厳密に言うと亜種ではない。ギルドでの呼び名は「黒鎧竜」。
そのため突進などを多用するグラビモスと違い、グラビモス亜種はビームを中心に攻撃してくる。ビーム後の排熱確率も高く剣士ではなかなか相手にしたくない相手である。回避性能+2をつけたガンナーだとそれほどでもない相手。なぎ払いブレスを回避性能で避けて、水冷弾や貫通弾で腹を壊してやろう。
転倒するとゴロゴロ転がり、スタンするともがきながらも風圧を撒き散らすし、目が眩むと吼えまくる。そのため、バサルモスやグラビモス相手にスタンを狙う人は皆無である。
初代MHでは、睡眠ガスはデフォルトでガード可能な親切設計だったが、
MHG以降、ガード強化(通常ガード不可の攻撃をガード出来るようになる)のスキル無しではガードできなくなった。
またグラビームは隙がかなり大きいのだが、「攻撃のチャンス!」と近づくハンター達に
高熱ガスをお見舞いする攻撃パターンが追加され、いやらしさは激増した。一応見分けはつかないこともないが慣れが必要。
さらにMH2の上位からなぎ払いグラビームが追加されるようになり、これまでの感覚で挑んでいたガンナーをも消し炭にしていった。
初代MHでは、バサルモスと並んで「逃げない大型モンスター」として定評があったが、MH2からはドタドタと走ってエリア移動するようになってしまった。
突進のモーションが完全に一致なディアブロスとは生物学上では遠い親戚である。そのためMHP2Gまでは対になるような形で二頭クエストが準備されていたり、そろってキークエに入っていたりした。そして彼ら自身の高い戦闘力もあって両者ともに多くの初心者をつまずかせた。
亜種が両方黒色をしており厳密には正式な亜種でないという点も共通である。このあたりは公式設定資料集『ハンター大全』が詳しい。
破壊可能部位は腹部と尻尾。腹部はバサルモスと違い、「胸」の部分を狙わないと破壊できない。武器の中では大剣やヘビィボウガンあたりが比較的破壊しやすい。弱点は水属性と龍属性。亜種には初めは水属性しか効かないが、腹部を破壊する事で龍属性も有効になる。
MH4ではさらに頭、背中、足、翼も破壊可能になり、全部位破壊すると非常にみすぼらしい姿に。ざまぁ
背中を破壊すると熱線発射後の廃熱ガスが全て背中からでるようになるためかなり戦いやすくなった。
…が、そんなプレイヤーの嘲笑に通常種亜種共にブチギレしたのか、MH4GのG級個体は背中の耐久力が異常に強化され、背中の破壊が極めて困難になった。加えてグラビームを熱線ではなく火球弾にして乱射しまくるという迷惑なモーションまで編み出している。
MHF
MH2がベースのMHFにも登場している。
剛種武器系のヘビィボウガンについている排熱噴射機構の発想元である。
原種は逆襲グラビモスという金策クエストで人気であった。
原種はMHF-G2(2013/7/10)でG級対応。難易度は★5。
直線ビーム後に噴射するガスの範囲がかなり広くなっている。
その広さたるやガンナーの間合いでも被弾するほど(★5の防御減算も相まって即死級)。
剣士もガンナーも回避する必要があるが、爆発から一瞬おいた辺りが回避タイミングとなる。
亜種はMHF-G3.1(2014/1/15)でG級対応。難易度は★6。G級初めての亜種モンスター。
怒り時の行動速度がかなり早くなっている。
新モーションは踏み付け。踏みつけた後時間差で地面が隆起し、沼地では毒、火山では火山ガスが発生する。
上記の原種より攻撃力が高く難易度も上なので油断すると簡単にキャンプ送りとなる。
またMHF-G7になって祖先とされる始種モンスター「グレアドモス」が砂漠で発見された。
グレアドモスはグラビモスとは正反対の水属性を用いる飛竜種でありグラビモスの祖先というイメージにすぐは結びつかないかもしれない。
しかしながら、水の少ない砂漠で生きるために体内に水を蓄えることができるようになっているためであり、過去に起きた砂漠の大規模干ばつの際に住処を移さず地底湖で生きながらえ、近年になって発見されたのが現在のグレアドモスである。
このことから、干ばつ時に火山へ生息地を移しそこに適応した姿がグラビモスであると思われる。
パローネ大航祭ではバサルモス、グラビモス、グラビモス亜種、グレアドモスのグラビモスファミリー勢ぞろいのネタ航路が配信されたことがあった。
大ハッスル!鎧竜限界突破
MHFでは2011年6月15日~2011年6月29日までのイベントクエスト「大ハッスル!火山で生態調査」「大ハッスル!沼地で鎧竜狩猟」で特殊なビームをはいてくるグラビモスが登場した。通称ハッスルグラビ。
依頼者の生物学者いわく「妙に張り切っていて、強いのか弱いのかよくわからない奴だった。まさか、子供の前で良い格好をしようとしているわけでもあるまいが……。」とのこと。
ちなみに火山の限界クエストだとバサルモスが乱入してくる。
動画を見てもらえば分かるが、このクエストのグラビモスは限界突破した太さのグラビームを使用し、多くのハンターを「!?」と思わせた。なぎ払いビームのほうは緊急回避ではないと回避が難しい。
このハッスルビームはグラビモスが撃ってるときもグラビモス自身が後ずさりしてしまうほど。撃った後はグラビモスが反動を受け、足への蓄積ダメージで転んだときみたいに、ころころと転がる。(たまに転がらず排熱ガスも放出する。)なにこれかわいい。
この限界クエストをクリアすると「大ハッスル!火山で生態調査」では「妖艶な毒粘土」が「大ハッスル!沼地で鎧竜狩猟」「堅固な毒粘土」が手に入る。
この素材を10つずつ集めると毒属性の双剣「バサルグランデ」を作成することができた。最終強化の「バサグラフォーレトス」にすると防御力+125の特殊効果がつく。
このイベント双剣はG級技巧武器への派生が追加されており、
その後もパローネ大航祭の開催週にこのハッスルグラビが出現するクエストが配信されていた。
特異個体
原種はフォワード2(2011/9/28)から、亜種はG3(2014/1/15)から登場。
両方ともガンナーの的になるのは相変わらず。
原種
目が金色になり全体的に刺々しくなったグラビモス。
コンセプトは俊敏さであり薙ぎはらいグラビームがめちゃくちゃ高速化。しかしながらハッスルグラビとは異なり太さは普通で、スピードアップのせいで口元光るの見てからコロリン回避ゆゆうでしたという悲しい結果に。
あとは高速跳びかかりや尻尾攻撃とかが追加されている。距離をとると高確率で飛び掛りなので溶岩に引きこもる頻度は大きく下がった。
だがやっぱりクーラードリンクが必要ない火山より沼地で戦ったほうが楽。
体力が大幅カットされてるため適当にボコボコ殴っていけば剣士ガンナー問わず簡単に倒すことが出来る。
亜種
飛び上がって地面に向かってビームを360度吐いてからボディプレスをする技と、尻尾を叩きつけて火山なら火山ガス、沼地なら毒ガスを噴出させる技を身に着けた。
また従来の亜種で問題視されていた固定した場所に居座りビームをしてくる機会が減り、原種の特異個体と同様素早く動いて戦うようになった。ここまで俊敏なグラビモス亜種は歴代モンハンの中でもMHFでしか見られない珍百景である。
基本がグラビモス特異個体+αなので完全に原種の上位互換といっても差し支えない。
まあMHG初出系モンスターの特異個体は一部を除けばみんなこんなものである。
ストーリーズ
MHSTではグラビモスはオトモン可の種で登場しており、通常種が「拡散熱線」、亜種が「溜め拡散熱線」としてメインシリーズでお馴染みのグラビームをアクティブスキルとして持っている。
「拡散熱線」は命中率が高くなく外れることがあること、「溜め拡散熱線」は繰り出すのに2ターン掛かるという制約はあるものの、相手の防御力に影響されない高威力なスキルである。
それだけに留まらず、「拡散熱線」は通常種、「溜め拡散熱線」は亜種が持つ種固有の遺伝子に紐付くスキルであり、「伝承の儀」で別のオトモンに「渡す」事が出来る。つまりグラビームを放つ光景はオトモンの種を問わない。
ちなみに既存モーションで放つため、ネルスキュラの場合は尻から出る。
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関連項目
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