グラボイズ(Graboid)とは、アメリカ合衆国の映画作品『トレマーズ』シリーズ及びテレビドラマ『トレマーズ・ザ・シリーズ』に登場する架空の生物である。別名に土のドラゴン(Dirt Dragon)がある。
概要
『トレマーズ』シリーズの顔とも言える地底生物。10mほどの巨大なミミズのような外見をしており、硫黄に似た悪臭を放つ。目を持たず、地中から地面の上の僅かな振動を探知して獲物を探し、振動を探知するや4つに裂ける口の中から独自の口を持つ触手を出して音源にいる物を捕えて食う。音に敏感なため、爆発音などの大きな音を恐れる。
地底を猛スピードで進むが硬い地盤や岩を突き抜けることは出来ず、高台に上った相手には手も足も出ない。しかし、獲物がそこにいると分かっている場合は獲物が降りてくるか新しい獲物か現れるまで待ち続けている。その為、『トレマーズ』で最初の犠牲者となった老人エドガーは鉄塔に登ったまま降りることが出来ず、脱水症で死亡した。
知能が高く、人間の裏をかく作戦を行うこともある。しかし、無敵の怪物ではないため、ある程度の威力を持つ武器ならしとめることも可能。音を探知する性質を利用され、爆発物を飲み込まされてしまうことがある。
卵生の生物で、卵の状態のまま数百年の時を過ごすことも可能。誕生直後の幼体は地中から飛び出し、空中を滑空して獲物を襲う。その後、一ヶ月ほどで脱皮を行って成体となり、ある程度の期間を経ると3匹(もしくは6匹)のシュリーカーに分裂し、さらに12時間程度でアスブラスターに変態し、アスブラスターがグラボイズの卵を産む。
化石などから先カンブリア時代から生息していると考えられており、地球上でもっとも古い生物の可能性がある。
出現地
劇中ではアメリカ合衆国ネバタ州パーフェクション(旧:リジェクション)、ニューメキシコ州、アリゾナ州、メキシコ・チアパス州、アルゼンチン・エルチャコ、サハラ砂漠などに出現している。
伝説
ネバタ州リジェクションの銀鉱山には過去にも何度か出現していたらしく、山に住む魔物として原住民に伝えられていた。
エル・ブランコ(白い悪魔)
『トレマーズ3』に登場。パーフェクションに再び現れたグラボイズの1匹。白い体色が特徴。バート・ガンマーが身に着けていた時計が発していた超音波を追って彼を狙う。同時期に出現したグラボイズがシュリーカーを経てアスブラスターになったあとも何故かグラボイズのままであり、シュリーカーにならなかった。その後、バートにより土地の開発を防ぐために生かされ保護動物となった。
『トレマーズ・ザ・シリーズ』にも登場。見学ツアーが行われるなど、パーフェクション観光の目玉となっている。
備考
当初のデザインは「分厚い皮からミミズのような中身がぬるりと出てくる」というイメージの基に作られていたが、他のスタッフから「男性器にしか見えない」と指摘され、現在のデザインに変更された。
『トレマーズ』のビデオ版日本語吹替では「大蛇もどき」と命名されたが、以降の作品の吹替版では無視されている。
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関連項目
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