『グランディア』(GRANDIA)は、ゲームアーツが1997年12月18日に発売したセガサターン用コンピュータRPG作品、もしくはそのシリーズである。キャラクターデザインは草彅琢仁、音楽は岩垂徳行が担当した。
シリーズに、「グランディアII」「グランディアエクストリーム」「グランディアIII」がある。また別途「グランディアオンライン」の名称で、オンラインゲームとしての企画も存在する。
概要
『FF』『DQ』をPSに奪われたセガサターン陣営の命運をかけた大作RPGであり、セガ&ESPの全面バックアップのもと、大量の無料体験版を配布するなど、プラットフォームの戦略的位置付けのソフトであった。
描き割り背景一切なしの当時としては画期的な360度完全ポリゴン空間、そのポリゴンフィールドに完全に違和感なくなじむドット絵キャラの多彩なアニメーション、緻密に作り込まれたオブジェクト類の存在感と干渉性の高さ、立体的に計算された臨場感溢れるSE、シンボルエンカウントによるストレスの軽減、コマンド式のマイペースさと、時間軸・空間軸を計算する戦略性を両立させた秀逸にして爽快なアクティブコマンドバトル、自由度の高い育成要素、魅力的なキャラクター群と世界観を彩るBGMなどで、サターン専門誌の読者レビューにおいては軒並み極めて高い支持を集めた。
シナリオ面でも、同じゲームアーツのLUNARシリーズから続く「ジュブナイル」「ボーイ・ミーツ・ガール」「少年の成長譚」「ワクワクするような大冒険」といった要素がふんだんに盛り込まれ、普遍的かつ感動的な物語として語り継がれている。特に世界のあらゆる地域をまたにかけた冒険の中で、さまざまな気候風土を持つ土地を旅するにあたり、民族音楽を得意とする岩垂氏の音楽は空気感どころか気温や匂いすら感じさせるクオリティで高い評価を得ている。
余談
グランディアに監督として関わった本谷利明の書いた設定資料などがHP「GRANDIA Visual Database」にて公開されている。
ちなみにゲームタイトルは、本谷氏が開発に入った段階では「THE FRONTIERS」という名前であった。名前が変更されたのは「サガ・フロンティア」が発売されたため。
後にPSに移植された際は、イメージイラストが本谷氏の絵に差し替えられ、CMソングにラルク・アン・シエルを起用するなど、サターン版のイメージを払拭?するような試みが見られたが、このあたりの経緯はチュンソフトの「街」に近い。
主な登場キャラクター
- ジャスティン(14歳) - CV:瀧本富士子
- 冒険者になることを夢見る少年。サルト遺跡での出来事をきっかけに冒険の旅に出る。
- ジャスティンは本谷氏曰く「女性向けに作為的に作ったキャラクター」
男の子になりきってる女の子、みたいな感じで考えていた。
英語のスペルは“JUSTINE”で、女性名。父親の名前は考えてない。
スタッフ間での通称は「ジャスパパ」とか「ジャス父」
おじいちゃんの名前は「サルト」 - フィーナ(15歳) - CV:日高のり子
- ニューパームの外れに住む少女。冒険者協会に所属する一流の冒険者。
- 最初の出会いの時にジャスティンとのコントラストを
はっきり出したかったので、職業婦人として捕らえることにした。
ジャスティンと違ってフィーナは大人の社会で生きており、才能に恵まれている。
「すぐ近くに居るんだけど、実は遠い存在」
というところからスタートすることに。 - スー(9歳) - CV:西原久美子
- ジャスティンの保護者を自任するおませな女の子。プーイという不思議な生き物といつも一緒。
- リエーテ(?歳) - CV:井上喜久子
- 謎の女性。ジャスティンの冒険を導く。
- ガドイン(38歳) - CV:納谷六朗
- 凄腕の剣士で、彼の必殺技「竜陣剣」はシリーズに脈々と受け継がれる。
- ラップ(15歳) - CV:山口勝平
- 口の悪いカフーの里のガキ大将。石にされてしまった両親を元に戻すことが願い。
- ギド(?歳) - CV:亀井芳子
- モゲ族の行商人。ウサギのような可愛らしい外見とは裏腹に、深い知識を持っている。
- リーン(15歳) - CV:橘ひかり
- ガーライル軍中尉。ミューレンの副官。
- バール(48歳) - CV:若本規夫
- ガーライル軍将軍。ミューレンの父。
- ミューレン(23歳) - CV:小杉十郎太
- ガーライル軍大佐。一般兵士たちの間に人望がある有能な指揮官。
関連動画
関連項目
外部リンク
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