ストーリー
- 民族対立や領土の確保をめぐる国どうしの争いが頻発する戦乱の大地、人はこの大陸を「グラン」と呼ぶ。太古の文明の遺産、その恵みによる恩恵と廃棄物による弊害を被りつつ、人々はかろうじて動乱の世を生き抜いていた。
- しかし20年後ある国の滅亡をきっかけにして、この大陸全土は滅亡という最悪の道をたどる運命にあった……。
- その破滅の歴史を見過ごすことができず、はるかな異世界からやってきたのが"あなた"です。今、グランの運命はあなたに委ねられたのです……。(説明書より)
登場人物
- 主人公
- 世界記とともに、異世界からやってきた。実体を持たないため他人の体に乗り移り、グラン世界を破滅から救うべく行動する。
- トール
- 盗賊の手に掛かり殺されたイライの村の青年。主人公に乗り移られる。
- ガイナスター
- 西域からアサシナにかけて暴れまわる邪道盗賊衆の頭領。イライの村にあるザの神体を破壊しようとする。
- ミケーネ
- アサシナ王都騎士団隊長。生まれたばかりの王子の名を主人公が言い当てたことから、彼のことを預言者と思い込む実直な性格。
- ゼノビア
- 女性ながらにアサシナ王都騎士団随一の腕前を持つ。かつて、ミケーネと隊長の座を争ったことから、彼に対して何かと反目する。
- ルウ
- トールとの結婚を目前に控えたイライの少女。控えめな性格だが、村一番の美少女。後に、運命のいたずらにより、彼女の人生は大きく変わることになる。
- サマン
- リザーラの妹。姉とは正反対の活発な性格の持ち主。そのためドルークに落ち着いていたことがない。女盗賊を自称しているが、実際にはスリを生業としている。
- リザーラ
- ザ神を崇めるドルーク神殿の女性神官。見目麗しい才女。豪華客船ユクモで暗殺されると世界記には記されている。
- アルルーナ
- 現存する最後の人型天使。太古より受け継ぐ豊かな知識で主人公にさまざまなアドバイスを与える。
- ドネア
- ガラマニア帝国の姫君。旅に出ている兄王子に代わってガラマニア王を補佐する。
- カイザー
- アサシネア6世の補佐官。すでに体の半分以上を機械化している。彼もまた暗い野望を抱く。
- ケイン
- 全身黒ずくめの謎の預言者。度々主人公の前に姿を現し、"歴史に逆らうな"と忠告する。
製作スタッフ
- オリジナルストーリー
- 會川 昇
- 南原 順
- ビジュアルディレクター
- 福地 仁
- イメージイラスト
- 中村 淳一
- 設定協力
- 森木 靖秦
- 此路 あゆみ
- マップイラスト
- きづき とものぶ
- 原画.セルワーク
- J.C.スタッフ
備考
- タイトル
- タイトルの下部には、ノストラダムスの予言詩の一節が書かれている。以下全文と訳文。
- Vingt ans du regne de la Lune passez, Sept mille ans autre tiendra sa monarchie:
- Quand le soleil prendra ses iours lassez, Lors accomplir & mine ma prophetie.
- 月の支配の二十年が過ぎ行きて、七千年を超えてその君主制を維持せん。
太陽が力尽きし日々を引き受けんや、そのときわが予言は成就し、終わらん。
(高田勇・伊藤進訳『ノストラダムス 予言集』56頁より) - ザ神とゲ神
- グラン大陸には2つの神がいる。
グラン大陸の中央にあるアサシナを中心に信仰されているザの神と、北の大国ガラマニアを中心に信者を持つゲの神である。 - ザの神。それは、はるか昔に何者かによってつくられ、そして放棄されたメカニカルシステムの残滓。また、天使とは、かつてゲ神を打ち滅ぼすために作られた自動戦闘機械……。しかし、人々はそのことを知ってか知らずか、崇拝の対象としている。一方、ゲの神はアニミズムにも似た信仰である。だが、それがかつて高度に発達したバイオテクノロジーの産物なのか、それともこの地に古くから存在する別の力なのか。それは彼の地の人々にも、そして我々にもわからない。
- だが、この二つの力は、グラン大陸に混乱を引き起こすと同時に、その均衡が世界の安定をもたらしていた。だが、この天秤が一方に傾き始めた時、破局への坂道を転がり始めたのだ。ザ神を奉ずる者も、ゲ神に仕える者も望まぬ、全ての滅びという破局へ。
- (『グランヒストリア―幻史世界記』勁文社. 1995年)より
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