グリセルブランドとは、マジック:ザ・ギャザリングのカードの1枚であり、最強の出オチデーモンである。
概要
Griselbrand / グリセルブランド (4)(黒)(黒)(黒)(黒)
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次元イニストラードの人類を守護する大天使アヴァシンと戦い、彼女の心臓に槍を撃ち込み、銀の牢獄《獄庫》に一緒に封印された大悪魔。
リリアナ・ヴェスに力を与え、代わりにその魂を縛る悪魔たちの一柱でもある。
魔王然としたキャラクターにふさわしい、尋常ではないマナ・コスト、パワー/タフネス、そして能力を持つ。
大悪魔伝説
7点のライフを支払うことで7枚のカードが引ける。単位が非常に大きいが、これも1ライフ→1カード変換をする能力であり、《ネクロポーテンス》、《ヨーグモスの取り引き》と同様の変換効率である。
ドロー・ステップは飛ばされないのでライフ不足に陥った時も通常ドローは可能である。大悪魔はその辺ケチケチしないのだ。
この能力は即座に使用できる。召喚直後に対戦相手から除去呪文を撃ち込まれ手札に対処策がなかったとしても、まずはあわてず1起動。7枚も引けば1枚くらい防御策は引けるだろう。
そこまでうまくいかなくても次の《グリセルブランド》を用意したり次のプランを仕込んだり、最悪もう一回7枚引くことだってできる。大悪魔は契約を履行する相手には相応の対価を与えるものなのだ。
グリセルブランドはクリーチャー・カードである。単体では勝利できない《ネクロポーテンス》、《ヨーグモスの取り引き》とは違い、これ自体が3回攻撃することで勝利を得ることができる。大悪魔は自らの手で破滅を起こすのだ。
グリセルブランドが攻撃してダメージを与えると「絆魂」の効果でライフが7点回復する。大悪魔は自分への捧げものを自分で用意するのだ。
おまえそれでいいのか?
だましうち
尽くす女の如きグリセルブランドだが、やはり(4)(黒)(黒)(黒)(黒)は簡単に出るものではなくスタンダードでは大きな活躍はできなかった。
だが、踏み倒しに定評のあるエターナル環境だと話は違う。このカードの登場により《だまし討ち》[1]、《実物提示教育》[2]を使用した【スニーク・ショー】はレガシーにおいて最強の一角を支配するようになった。
グリセルブランド登場以前にも【スニーク・ショー】は存在していたが、クリーチャーによる攻撃が成功するまで勝利できない点が脆さとなっていた。
グリセルブランドはこの隙を暴力的なドロー能力と絆魂によるライフ回復でカバーすることができたのだ。
天使は蘇り、悪魔は解き放たれる
ストーリー面でも重要度MAXなグリセルブランドは当然「アヴァシンの帰還」の目玉の一つであった。
「天使は蘇り、悪魔は解き放たれる」と題されたストーリー記事では、《獄庫》に封じられたアヴァシンとグリセルブランドの復活までのストーリーが語られた。
そして、カード紹介から1行でグリセルブランドの死が語られた。
あ、アヴァシンはノーダメージでした。
おまえら(WotC)本当に、本当にそれでいいのか?
関連項目
脚注
- *(3)(赤)のエンチャント。1ターン限りの命だがどんなクリーチャーも赤1マナで即攻撃可能な状態で出すことができる。
- *(2)(青)のソーサリー。お互いに手札からほとんどの種類のパーマネント・カードを1枚戦場に出せる。超重量カード(≒出たら勝つ)をデッキに仕込むことで平等という名の不平等を実現できる。
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