グリーン車とは、
- 普通車に比して乗客1人当たりの占有面積が広く、設備が豪華であるなどの理由で別途の料金がかかる特別車両の名称。当記事にて記述。
- 文字通り大自然の緑の中を突っ切る車のこと。
- 文字通り緑色の車両のこと(主に京王で使われる表現)。京王線グリーン車の記事も参照。
である。
1の概要
JRの一部路線に存在する有料サービス。新幹線や特急、JR東日本の東京近郊の快速路線等に存在する。この車両はたとえ立席であってもグリーン券がないとデッキにすら立ち入る事ができない。東京近郊の場合は快速電車に併結されている2階建てオールクロスの2両がこれである。
一部または全部が有料の列車は他社にも広く存在するが、JRの場合は知名度に反してこれらとは異なる物で、グリーン車そのものは座席を保証する物ではない。あくまでグリーン車に立ち入る事ができるのみで指定席とは異なる為、快速電車においては実質自由席であり、ラッシュ時は既に座席が埋まっている事も珍しくない。また価格も平日は最低770円~と高く、いわゆる「通勤ライナー」に相当するサービスとは言い難い。
グリーン券は車内でも購入可能だが、割増になるので乗車前に購入するのが望ましい。また平日/休日、距離等で料金が変動する。なお、実質自由席ではあるが、着席できなかった場合は料金に関しては返金が可能。①実際にグリーン券情報が未使用 ②グリーン車内のアテンダントに申し付け証明書を貰う ③みどりの窓口で返金して貰う、が正規の手順だが、手順の面倒さや告知の不十分さからか、乗客はおろか乗務員ですら知らないケースがあるため注意。→参考サイト
新幹線や特急においては、グリーン車は全て同時に指定席でもあるので座席は保証されている。単に指定席の上位互換と考えて良いが、この場合もグリーン車と自由/指定席の別はあくまで別物。東北新幹線は更に上位の「グランクラス」が存在する。
等級制の廃止により登場した車両で、等級制時代の帯・硬券にて使用されていた色が名称の由来。現代の日本の列車は有料列車→廃止前の1等車(3等級制から2等級制へ統合される前の2等車)、一般通勤列車→廃止前の2等車(同・3等車)に相当する。1・2等車統合前の1等車相当は基本的に継承されておらず、ごく一部の豪華列車だけにしか存在しない(前述のグランクラスは車内設備やアテンダントサービスは1等車相当だが、形式区分はグリーン車の派生という位置付けである)。この3等級は「イロハ」で表されており、車体のカタカナでその名残を確認できる。例えば通勤型電車にはよく「サハ○○○」「モハ○○○」と刻印があるが、この「ハ」がイロハのハ、3等車である事を表す。飛行機のクラス分け(概ね1等=ファースト、2等=ビジネス、3等=エコノミーに相当)に相当し、前述のグリーン車なのに座席指定が保証されない件も、2等車である事に対価を払っていると考えれば分かりやすい。
関連動画
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関連項目
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