グルンガスト(Grungust)とは、「スーパーロボット大戦」シリーズに登場する機動兵器である。
メカニックデザインを担当したのは主に宮武一貴氏。スレードゲルミルのみ富士原昌幸氏。
当記事ではグルンガスト以外にも、同機体の可変形態及び派生機体についても記述する。
グルンガスト
バンプレスト作品に登場するロボット。初出は「第4次スーパーロボット大戦」及び同作のリメイク版にあたる「スーパーロボット大戦F」。
(以下、第4次とFを総括して「旧シリーズ」と記述。)
スーパー系主人公の、後半ステージからの専用機体として登場した。テーマ曲は「Time to come」など。
作品によっては「超闘士」「超闘士グルンガスト」の異名でも呼ばれる場合がある。
リアル系主人公の場合は、グルンガストの代わりに「ヒュッケバイン」が登場しており、両機は対の関係と扱われることが多い。
あらゆる戦況で戦えるように、人型形態たるグルンガストを基本に戦闘機形態・ウィングガストと重戦車形態・ガストランダーの3種類の形態へ変形できる機構を持つロボットである。機構的にはダイターン3とよく似ている(一応、旧シリーズではダイターン3の搭乗者である破嵐万丈がグルンガスト開発の資金援助を行っている)。
そのため、基本的には人型で戦うものの状況に応じて戦闘機による空中戦や戦車戦も展開できるようになっているため、高い戦闘能力を備えながらも全体的にバランスの良い機体に仕上がっている。
「スーパーロボット大戦F」以降、αシリーズやOGシリーズでも同様にグルンガストの名前を持つ機体が登場するため、これらの系列の機体と区別するためにこちらの(無印版)グルンガストを「壱式」と呼ぶ場合もある。
目や体からビーム・熱線を照射する、腕が飛ぶ、変形する、剣が必殺武器等、往年のスーパーロボットの要素を色濃く反映している。
頭部形状に星型、獅子型、龍型、虎型、鷹型のバリエーションがあるとされ、現時点でデザインが起こされているのは星型(1号機)と獅子型(2号機)。単にグルンガストという場合は星型頭部の1号機を指す事が多い。また、鷹型頭部は弐式に採用されている。
1号機と2号機は頭部形状の他カラーリングも異なり、2号機は赤主体の配色となっている。また、外観上の相違点に加え、2号機にはT-LINKシステムが搭載されているため念動フィールドを展開することも可能。
スペック
型式番号 | SRG-01 |
全長 | 48.7m |
重量 | 357.0t |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・陸(※1) |
装甲材質 | VG合金 |
動力源 | ブラックホール・エンジン(旧シリーズ) プラズマ・リアクター(OGシリーズ) |
開発者 | テスラ・ライヒ研究所 (旧シリーズ:ジョナサン・カザハラ、ロバート・H・オオミヤ) ニコラ・ヴィルヘルム研究所(スパロボV) |
パイロット | イルムガルト・カザハラ(※2) シャルロッテ・ヘイスティング(※3) |
- ※1:登場作品によって異なり、旧シリーズでは空陸共に対応していたが、αやOGシリーズなどではグルンガストシリーズは基本的に陸のみとなっている傾向にある。
- ※2:旧シリーズの場合は主人公が搭乗する機体だが、同作の主人公の1人にもイルムが登場している。
またOGシリーズの場合は基本的にイルムが搭乗する。 - ※3:グルンガストの「スーパーロボット大戦V」ゲスト参戦にあたり、新たに設定されたキャラクター。
武装・必殺技
- ブレイククロス
手裏剣のような形状の飛び道具を発射する。(ゲシュペンストのスラッシュ・リッパーよりも一回り小さい。)
OG版のグルンガストには未実装。 - オメガレーザー
目からレーザーを発射。こちらもOG版には未実装。
グルンガスト弐式には「アイソリッド・レーザー」という武装で引き継がれている。 - ブーストナックル
腕を飛ばし、離れた距離にいる敵を殴る。いわゆるロケットパンチ。
後述の計都羅喉剣共々、グルンガストの名を最も知らしめている武器の1つでもあり、後に「グルンガスト」の名を冠する機体には同型の武装が搭載されていることが多い。
「唸れ鉄拳!ブーストナッコォ!」の叫びでも有名かもしれないが、零式に乗るリシュウからは「噴射拳」とも呼ばれたりしている。 - 計都羅喉剣
グルンガストの内蔵武器である、両刃の大剣。「けいとらごうけん」と読む。
ゲーム中ではこの武器によって敵を両断する以外にも、切り払いも発動できるようになっている。
旧シリーズではエネルギーを消費して剣を手の中に実体化するような演出が見られるが、OGシリーズの場合は肩に仕舞われている設定となっており、攻撃時に剣を取り出す。
「計都羅喉剣」という一風変わった名前の由来は、インドの占星術・九曜にちなんでおり、九曜のうち土曜~日曜までの七つ(七曜)を除く二つの凶兆星・計都星(ケートゥ)と羅睺星(ラーフ)からそれぞれ取って命名されている。(後述の必殺剣『計都羅喉剣・暗剣殺』発動時の口上にも、これにちなんだ台詞が登場する。)
後年のグルンガストシリーズの「斬艦刀」「シシオウブレード」の元になったと思われる武装。 - グルンガストビーム / ファイナルビーム
強力なビーム砲を発射する。旧シリーズの場合は全身からエネルギーを放射しているような描写であったが、OG版では胸部から発射時に装甲が開く演出が追加されている。
こちらも前述のブーストナックルと同様、グルンガストの系譜を受け継ぐ機体には同種の武装が搭載されている。
「グルンガストビーム」というのは第4次における名称で、グルンガストの名前を変更した場合はそちらの名前が当てはまる(↑の赤字の部分に、設定した機体名がそのまま入る)。「F」からはフルボイス化に伴い、名前がファイナルビームに変更となった。
グルンガストシリーズの同種の武装には「マキシ・ブラスター」「オメガ・ブラスター」等が存在。
OG版では全体攻撃であるため、ツインユニットを組んでいる敵を複数同時に攻撃・殲滅できるのが強みとなった。 - 計都羅喉剣・暗剣殺
上記の、計都羅喉剣を使ったグルンガスト最大の必殺技。
敵を水平に一刀両断する。OGシリーズの場合は、唐竹割り→横薙ぎで敵を十字に切り裂く技となった。
こちらは通常の計都羅喉剣と違い、技発動時に『計都羅喉剣・暗剣殺』の漢字が画面に表示されるのが大きな特徴で、登場する作品では一貫して必殺技の名に恥じない破壊力を誇る。
ちなみにこの技名も九曜から由来しており、五黄土星が存在する方位「五黄殺」の真逆の方位「暗剣殺」から取っている。
技名が技名だけに「計都羅喉剣・暗殺剣」と間違われる事が少なからずあるらしいが、暗殺剣を言い換えた名前ではない。
また後年のシリーズではグルンガスト改に、計都羅喉剣・暗剣殺と並ぶ必殺剣「計都羅喉剣・五黄殺」が登場しているが、こちらも上記の通り暗剣殺の元となった方位が技名の由来。
「究極奥義!計都羅喉剣!暗!剣!殺! ・・・斬ッ!!」
「天に二つの禍つ星・・・」
ウィングガスト
グルンガストが戦闘機形態に変形した姿。移動力と運動性に優れるようになる。
弐式などの派生機体にも戦闘機形態への変形機構が備わっていることが多い(Gホーク)。
武装
- ダブルオメガレーザー
グルンガストのオメガレーザーをダブルで発射。 - ビッグ・ミサイル
大型のミサイルを発射。グルンガストの脚部に搭載されており、ガストランダー形態でも使用可能。 - スパイラル・アタック
自機をエネルギーフィールドで覆ったのち、ドリルのように錐揉み回転して急加速、ターゲットめがけて突撃する。
ガストランダー
グルンガストの戦車形態。
運動性が低下する代わりにこちらは耐久力に優れ、足を止めたまま長距離の射撃戦を展開できる。
派生機には戦闘機形態と違い、こちらへの変形機構は搭載されていない。
武装
- ビッグ・ミサイル
大型ミサイルを発射する。グルンガストの脚(ry - オメガ・キャノン
2門搭載された砲口から、砲撃を行う。 - ドリル・アタック
ウィングガストのスパイラル・アタックと同じく、自機をエネルギーフィールドで覆ったのち、ターゲットめがけて突撃する。こちらは機体そのものが回転しているわけではないが、展開されたエネルギーフィールドをドリルのように回転させ攻撃へ用いている。
登場作品
第4次スーパーロボット大戦 / 第4次スーパーロボット大戦S
記念すべきデビュー作品。同作25話から使用可能。
主人公専用の機体として、主人公の父親から誕生日プレゼントとして主人公へ渡される。
計都羅喉剣・暗剣殺は最初の段階では使用できないが、ゲームがさらに進行すると解禁される。
本作に登場する機体の中でも最上級の戦闘能力を誇る機体で、特に計都羅喉剣・暗剣殺の攻撃力(初期値)はなんと真・ゲッター1のストナーサンシャインを上回る。誕生日の設定次第では、主人公が魂や奇跡を使用可能になるので、これらの精神コマンドを併用すれば敵戦艦やボスユニットを一撃で葬ることさえ可能(特に「F」の頃は「熱血」「魂」にクリティカルヒットが乗る時代だった上、「魂」の効果が『ダメージ2.5倍』ではなく『3倍』だった)。
また、同作のカラオケモードでもヒュッケバイン共々活躍。必殺技『計都羅喉剣・暗剣殺』でゲスト軍が誇る機動兵器「ライグ・ゲイオス」を真っ二つに斬り捨てている(ゲーム中でも再現する事は不可能ではない。)
他にもPS版「第4次S」ではグルンガストの変形ムービーも登場した。
スーパーロボット大戦F
基本的には上述の第4次と同じだが、こちらは「F完結編」からの登場。
やはりこちらでも屈指の強さを持つ機体となっており、計都羅喉剣・暗剣殺が最初から使用可能。
主人公が「魂」を使えるのも相変わらずで、グルンガストの初陣にて登場するオーラシップ「ゲア・ガリング(HP:42000)」を一刀の元に両断してしまえる強さを早速見せつけてくれるほか、改造次第では超大型空母ドロスやバラン・シュナイル、果てはヴァルシオンすらも一撃で倒せる可能性を持っている。
スーパーロボット大戦αシリーズ
「グルンガスト弐式」「グルンガスト参式」「スレードゲルミル」など、グルンガストの系譜を受け継ぐ機体が様々登場するが、グルンガスト(無印版=壱式)自体は登場しない。
一応設定上では存在しており、2機が製作されたのち1機が「グルンガスト改」としてゲーム中にも登場している。
スーパーロボット大戦OGシリーズ
旧シリーズと同じ流れで、イルムガルト・カザハラの誕生日プレゼントとして父・ジョナサンから贈られた。
ウィングガスト形態に変形しないと空が飛べなくなったものの攻撃力の高さは旧シリーズそのままで、序盤からラストまで戦力の1機として充分活躍してくれるほか、いまいちパッとしなかった感があるガストランダーが、主力武器「ドリル・アタック」がかなり強化されて登場しているため気力が上がるまでの繋ぎとして運用できるようになっている。
(OG2からは調整を受け使いにくくなったが、それでも中々に使い易い。)
グルンガストシリーズが色々と登場する本作でも、元祖グルンガストの貫禄といったところか戦闘能力や使い勝手の良さはイルムのエースボーナス(「愛」の消費SPが45になる)と合わせて全く引けを取らない。
また、OGシリーズではイルム以外にも、乗せかえが可能なパイロットを任意で代わりに乗せる事も可能。
旧シリーズからの縁で、イルムを乗せたまま使い続けているプレイヤーも多いかと思われるが。
スーパーロボット大戦V
スパロボ25周年記念として特別出演。あくまで特別出演のためか、本作では旧作と異なる設定であり、「ニコラ・ヴィルヘルム研究所」に所属し、オリジナルキャラクター「シャルロッテ・ヘイスティング」がテストパイロットを務めている。
「F」以降の仕様なのか、PV1で「ファイナルビーム」を披露している。
グルンガスト改(OG版)
グルンガスト改という機体自体は『スーパーロボット大戦α』が初出だが、弐式のプロトタイプとして位置づけられるα版と異なり、こちらは開発経緯からして異なり、純粋に壱式1号機の強化・改修機になっている。
背面に新型飛行ユニット「ラウンデル・ウィング」を搭載し、機動力と火力の向上が図られている (OGシリーズではウィングガスト以外では飛行不可だったが、改になったことでグルンガスト形態でも飛行出来るようになった)。 同時にプラズマ・リアクターも換装され、計都羅睺剣・暗剣殺を超える『計都羅睺剣・五黄殺』が新たな必殺技として追加となった。
同作でグルンガスト改をフル改造すると得られるボーナスは「全搭載武器の攻撃力+200」。最終戦まで主力機体として運用するならば、フル改造を一考してはどうだろう。
武装・必殺技
- 8連ミサイル・ランチャー
ラウンデル・ウィングに搭載されたミサイルランチャーを発射する。 - ダーク・ロック
投擲用の短剣を投げつける。旧シリーズ版グルンガストのブレイク・クロスを意識しているものと思われる。 - ハイパー・ブーストナックル
ブーストナックルの強化版。 - アルティメット・ビーム
ファイナルビームにラウンデル・ウィングのビームキャノンを連動させて発射する強力なビーム。 - 計都羅睺剣・暗剣殺
グルンガストの元最強技。モーションや演出はOGS据え置き。 - 計都羅睺剣・五黄殺
グルンガスト改最大の必殺技。空中より真っ向から縦一文字に斬りかかった後、飛び上がりながら斬り上げる。 モーション的にはボルテスVの「天空剣 Vの字斬り」を思い浮かべると分かりやすい。
余談
- グルンガストという名前の由来は『グルン』と回って『ガスッと』変形、から来ているらしい。
(「スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE」での発言より) - 「スーパーロボット大戦F」予約特典CDでは、テスラ研襲撃に際して神谷明が演じるオリジナルキャラ「アキラ・カミヤ教官」がグルンガストに搭乗した。無論、ゲームには登場していない。
- 上述の通り、計都羅喉剣・暗剣殺の技名を間違えられることが少なくないためか、第2次OGではグルンガスト改の計都羅喉剣・暗剣殺で敵にトドメを刺すとイルムがトドメ演出の一環に「暗殺剣じゃないんで、そこんとこよろしく」とプレイヤーに注意を喚起してくれることがある。
- 「機神咆吼デモンベイン」のシナリオライター・鋼屋ジン氏は、第4次スーパーロボット大戦をプレイしていた学生時代、グルンガストに「デモンベイン」と名づけていた事を自身のTwitterで語った事がある。
(参考→鋼屋ジン氏のtwiter。 ある意味、グルンガストはデモンベインのきっかけになったと言えなくも無い?)
デモンベインビーム・・・ おおコレも何だかカッコいい。
グルンガスト弐式
初出は「スーパーロボット大戦α」(非映像媒体としては「スーパーロボットスピリッツ」の前日譚小説で初登場。リュウセイ・ダテが搭乗している)スーパー系前期主人公機として登場する。テーマ曲は「鋼鉄のコクピット」。
SRX計画の一環で、グルンガストの量産試作機として開発された対異星人用スーパーロボット型パーソナルトルーパーである。
形式上は特機とされているが、量産に伴いパーソナルトルーパーとして登録されている。
同型機は3機存在し、その内の1号機に主人公が搭乗する。
2・3号機の所在は不明だが、どちらか片方が龍人機のパーツになった可能性が高い。
基本的にほぼグルンガストを踏襲した機体特性だが、量産を前提としたコスト削減のため戦車形態や武装の一部がオミットされている。
攻撃面では流石に初代には及ばない物の、量産前提の機体としては比較的高めの攻撃力を維持している。
操作性も他のグルンガストシリーズに比べれば若干改善されては居るが困難であることには変わりなく、運動性も高くは無い。
そのため、1号機にはT-LINKシステムを初めとしたEOT技術が盛り込まれる等のカスタマイズが施されている。
スーパー系では物語中盤の山場で大破させられ、恋人と共に龍虎王に乗り換えることになるのだが、リアル系のヒュッケバインMK-Ⅱとは異なり改造が引き継がれないのが難点。リアル系でもヒュッケバインMK-Ⅲ入手以後に恋人がそのまま継続して乗り続けることになるのだが、終盤戦に耐えるには厳しいと言わざるを得ない性能なのが実情である。
OGシリーズではクスハ・ミズハの初期搭乗機として登場するが、乗り換えれば誰でも搭乗可能。
グルンガストに比べて攻撃力では劣るが、射程が長めで扱いやすい性能なのが特徴で、近接戦でもう一押しが欲しい時に計都瞬獄剣が援護役として非常に役に立つ。
また「第2次OG」のストーリーをシュウ・シラカワの視点から描いたサイドストーリー「ダークプリズン」ではグルンガスト弐式の2号機が登場している。
スペック
形式番号 | SRG-02-1/2/3 |
全長 | 50m |
重量 | 300t |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 陸・(空) |
装甲材質 | VG装甲 |
動力源 | プラズマ・リアクター |
開発者 | テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | クスハ・ミズハ(α主人公代表として) |
武装・必殺技
- アイソリッド・レーザー
目からレーザーを照射する。 - 弐式爆連打
敵に接近し、無数の拳打を叩き込む。OGシリーズではオミットされているが、漫画などで使用されている描写もある。「OGダークプリズン」にてOGシリーズとしては初めて使用可能になった。 - APTGMランチャー
「OGダークプリズン」で弐式に搭載されている射撃武器。
脚部からミサイルランチャーを発射して広範囲を攻撃する。全体攻撃。 - ブーストナックル
腕を飛ばして敵を攻撃するグルンガストの共通武装。ただし、弐式のみ握り拳ではなく平手で発射する。 - マキシブラスター
胸部より放つ高出力の熱線。ファイナルビームに相当する。
αでは射程1の射撃武器、OGでは長射程の格闘武器、OGSとダークプリズンでは全体攻撃武器と、扱いがシリーズで大きく異なる。 - 計都瞬獄剣
グルンガスト弐式最強の必殺技。取り出した柄から厚さ原子一個分の超極薄の刃を形成し、空間ごと敵を両断する。
αでは最初は使用出来ず物語中盤から追加されるが、OGでは最初から使用可能。
「天に凶星、地に精星・・・・・・必殺、計都瞬獄剣!!」 - 計都瞬獄剣・本命殺
「OGダークプリズン」で登場した、計都瞬獄剣に代わる最強の必殺技。
『ファイナルモード』を起動して射出した剣を空中でキャッチ、刀身を形成後に上空から標的の元へ急降下、気合と共に横へ回転斬りを放ち、標的を周辺の岩場ごと一刀両断する。グルンガストシリーズの剣技としては中々に動き回るモーションが特徴。
技名の「本命殺」とは例によって、上記の「暗剣殺」「五黄殺」と同じく凶方位の1つ。
Gホーク
グルンガスト弐式の戦闘機形態。主に移動用に用いられることが多い。
武装
- アイソリッド・レーザー
グルンガスト弐式と同じ。 - スプリット・ミサイル
ゲシュペンストシリーズ等に搭載されているミサイルと同名だが、形状が異なる。 - スパイラル・アタック
Gホーク形態の必殺技。前方にフィールドを収束させ、ドリルのように錐揉み回転しながら敵に体当たりする。
量産型グルンガスト弐式
グルンガスト弐式を正式に量産化させたもの。「スーパーロボット大戦α外伝」に登場。
パイロットはリュウセイ・ダテ(熟練度次第で別の機体に搭乗)。計都瞬獄剣がオミットされているが、攻撃力は比較的高い。
とはいっても、すぐに部隊を抜けてしまうため、余程の愛着が沸かない限りは改造の必要は無い (後年のシリーズとは違い、脱退の際に改造に費やした資金は払い戻されない)。
また未来世界ではムーンクレイドルに無人機として配備されており、イヤになるくらい大量のGビットや量産型ヒュッケバインMk-Ⅱと共に襲い掛かってくる。グルンガストだけに耐久力もそれなりに高いが、共に配備されている量産型ヒュッケバインMk-Ⅱ共々、なぜか獲得資金が戦艦並に高いというカモネギな機体となった。
しかもこのステージでは「MAP兵器を使ったらゲームオーバー」という敗北条件も課せられているため、全滅プレイヤーにとってはカモがネギ背負ってやって来たと思ったら、一緒に鍋やら包丁やらまで付いてきたでござる、な有様となっている。
後述する富士原昌幸氏のアンソロジーには「量産型グルンガスト弐式・コマンダーカスタム」と言ういわゆるモブ役向けの弐式が登場したが、ミケーネ帝国の竜魔将軍率いる竜騎獣団の一体の投げた槍に射出したブーストナックルごと機体を貫かれてしまった。
グルンガスト改(α版)
初出は「スーパーロボット大戦α」。後年になって「第2次スーパーロボット大戦OG」に登場するのは同じ名前の別機体。
パイロットはイルムガルト・カザハラ。主人公選択時にリアル系を選ぶと、ライバル機として登場する(でも撃墜するとゲームオーバー)。
αでは設定だけにしか存在しないグルンガストだが、2機建造された内の1機がロバート・H・オオミヤ博士によって改良された機体。
外見がグルンガスト弐式そっくりなのは、グルンガスト弐式のプロトタイプとして開発されたためと言う背景がある。
条件次第で仲間になり、外見・武装アニメーションが弐式の使いまわしながら中々強力な機体。
『ブラック』の通称で呼ばれており、見た目は完全に黒い弐式なのだが少なくとも弐式よりは強い。
変形機構は存在しないが、ヒュッケバインMK-Ⅱのようにグラビコン・システムを搭載しており、Gテリトリーで敵の攻撃を防いだり反重力を発生させて人型形態のまま飛行する事が出来る。
αのロボット大図鑑では動力にトロニウムエンジンを用いていると言われているが、劇中に登場するトロニウムの数から逆算すると数が合わなくなるので不明としておく。
スペック
形式番号 | 不明 |
全長 | 50.0m |
重量 | 280.0t |
登場人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・陸 |
装甲材質 | VG装甲 |
動力源 | 不明 |
開発元 | テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | イルムガルト・カザハラ |
武装・必殺技
- オメガレーザー
目からレーザーを照射する。モーションはアイソリッド・レーザーと全く同じ。 - 改式爆連打
接近して敵に連続で拳打を浴びせる。モーションは弐式爆連打と全く同じ。 - ブーストナックル
腕を飛ばして敵を攻撃する。モーションは弐式のブーストナックルと同じ。もちろん平手で腕を飛ばす。 - ファイナルビーム
胸部から高出力の熱線を発射する。モーションはマキシブラスターと(ry - 計都羅喉剣
グルンガスト改の必殺技。モーションは計都瞬(ry
グルンガスト参式
名前の初出は「スーパーロボット大戦α」。1号機がスーパー系主人公の乗り換え用に用意されていたが、素晴らしきヒィッツカラルドの指パッチンにより大破してしまう。従ってヒュッケバインMk-Ⅲとは異なり作中には登場しない。
また、その後主人公は龍虎王を搭乗機とするようになったため、1号機の残骸からT-LINKシステム等のパーツが龍虎王に組み込まれている。
操作可能なユニットとして登場するのは「第2次スーパーロボット大戦α」が初であり、ゼンガー・ゾンボルトの初期搭乗機として2号機が登場する。単に参式という場合はこの機体を指す事が多いと思われる。「スーパーロボット大戦α外伝」に登場するスレードゲルミルは、この2号機がマシンセルにより変異したもの。
OGシリーズでは3号機まで登場しているが、1号機と2号機の立ち位置はα系列の作品を概ね踏襲している。
上半身と下半身の分離機能を有しており、それぞれ重戦闘機“Gラプター”と重戦車“Gバイソン”として戦闘可能(2号機は1人乗りユニット扱いのため分離不可能)。これは初代グルンガストの変形機能を発展させたものとも言える。また、3号機はテスラ・ドライブを搭載しているため、人型形態での飛行が可能となっている。
スペック
形式番号 | SRG-03-1/2/3 |
全長 | 60.2m |
重量 | 390t |
搭乗人員 | 2人(2号機のみ1人) |
移動タイプ | 陸(1・2号機)/陸・空(3号機のみ) |
装甲材質 | VG装甲 |
動力源 | トロニウム・エンジン(α版1号機) プラズマリアクター(OGシリーズ) |
開発元 | テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | 1号機/3号機:クスハ・ミズハ ブルックリン・ラックフィールド(α主人公代表) 2号機:ゼンガー・ゾンボルト(第2次α/OGシリーズ) |
武装・必殺技
- アイソリッド・レーザー
壱式・弐式とほぼ同様の装備。眼からレーザーを放つ。 - 参式爆連打
弐式爆連打と同様の接近しての連続パンチ。パーツを取りこんだためか、虎龍王の武器として使用される。
(参式自体がこの技を使った事は無い) - ドリル・ブーストナックル
背部のドリル型スラスターを拳に装着したブーストナックルを射出する。
ブーストナックル単体でも使用可能という設定だが、ゲームシステム上は再現されていない(ジ・インスペクターでは一度だけ使用した)。
Gバイソン形態でも使用可能。射出せずに直に殴る場合は、ドリルアタッカーと言う名称で呼ばれる。 - オメガ・ブラスター
壱式のファイナルビーム、弐式のマキシブラスターに相当する装備。
ゼンガーの搭乗機としては数少ない全体攻撃可能武器であるため、序盤での撃墜数稼ぎに重宝する。 - Gコンビネーション
GラプターとGバイソンに分離し、それぞれ攻撃を加えた後にドリルアタッカーで殴りつける。 - 参式斬艦刀
グルンガスト参式というよりも寧ろゼンガー・ゾンボルトを象徴する、悪を断つ剣。詳細は斬艦刀の項目を参照。
ゼンガー搭乗の2号機のみの装備であり、後にダイゼンガーに引き継がれる。 - 斬艦刀・一文字斬り
第2次αでのグルンガスト参式の必殺技。参式斬艦刀の柄を展開、巨大な刃を液体金属で作り出し、横一文字に敵を斬る。
刃が伸びる段階で剣の腹に一瞬敵の姿が映り込む演出がある。
OG2では同じ演出、OGSでのリメイクでは立て斬りにモーションが変わり、技名も『参式斬艦刀』になっている。 - 参式獅子王刀
パーソナルトルーパー用の実体剣、シシオウブレードを特機サイズに拡大したもの。3号機に装備される。 - 参式獅子王刀・歳破
第2次OGで参式獅子王刀と差し替えられたグルンガスト参式3号機の必殺技。ブースト全開で突っ込んで敵を一刀両断する。
また、「歳破」はシリーズの例外に漏れず、凶方位の一つである『歳破』から。
Gラプター
グルンガスト参式の上半身が変形する重戦闘機。
武装
Gバイソン
武装
スレードゲルミル
初出は「スーパーロボット大戦α外伝」。「スーパーロボット大戦OG2(OGS)」にも登場する。
α外伝でのパイロットはゼンガー・ゾンボルト。良くも悪くも後の作品に於けるゼンガーの人となりを大きく決定付ける事になった機体。
その正体は前述の通り、グルンガスト参式がマシンセルによって変貌した姿である(このため、味方時のゼンガーはこの機体も参式と呼ぶ)。物語の中盤辺りで初登場し、桁違いのHPと装甲でプレイヤーを恐怖のどん底へと叩き落したスパロボ界きってのトラウマの一つとしてその名を今も轟かせている。
条件を満たせば仲間にすることも出来るが、武器の射程が短くなっていたりHPが味方仕様になるなど若干の弱体化が見られる(それでも無改造でHP12000)。にも関わらず、ラスボスのネオ・グランゾンの縮退砲を余裕で耐え切る程に強い。おまけにHP/EN回復(大)が付いている為、兎にも角にも打たれ強い(もっとも、HP回復のせいでゼンガーのガッツが死にスキルと化しているのも事実だが)。
ドリル・ブーストナックルや斬艦刀等の武装が共通しているが、スレードゲルミルの斬艦刀は肩のパーツが柄となり、其処から巨大な刀身を発生させて装備しているので、設定上は斬艦刀を二振り装備していることになる。
デザイナーはスパロボのアンソロジーコミックや非公式同人誌なども手掛けている漫画家の富士原昌幸氏。
「一見してグルンガストと分からないように、でもグルンガストと分かるように」と言う無茶苦茶な注文を受けていたと言われている。
なので、武装は当初からグルンガスト伝統のブーストナックルと剣で決まっていたのだが、富士原氏がその事をすっかり忘れていたこともあって、斬艦刀は最後の最後にデザインされた。
スパロボOG2では、ゼンガーの人格をコピーした人造人間『W15』ことウォーダン・ユミルが搭乗。
更にリメイクのOGSでは、富士原氏のアンソロジーのみの武装だったドリル・インフェルノと斬艦刀・星薙の太刀を引っさげ、ゼンガーと壮絶な激戦を繰り広げる。
スペック
形式番号 | 不明(元SRG-03-2) |
全長 | 53.7m |
重量 | 403.2 |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・陸(OGSでは陸のみ) |
装甲材質 | マシンセル |
動力源 | 不明 |
開発元 | アンセスター(α外伝) シャドウミラー/アースクレイドル(OGシリーズ) |
パイロット | ゼンガー・ゾンボルト(α外伝) 『W15』ウォーダン・ユミル(OGシリーズ) |
武装・必殺技
- アーマーブレイカー
スパロボOG2で装備。敵の装甲をダウンさせる。 - ウェポンブレイカー
スパロボOGSで追加。敵の攻撃力をダウンさせる。 - ドリル・ブーストナックル
グルンガスト参式の物と同種だが、発射されたナックル同士がガッツンガッツンぶつかり合ったりモーションが非常に激しい。 - ドリル・インフェルノ
頭部の角状のパーツを敵に向けて突撃し、掴み掛かりながら何発も何発も頭突きを見舞う。
富士原氏の天啓とも言うべき閃きにて生まれた武装で、曰く「マジンガー程度ならイチコロ」。OGSにて正式採用された。
スレードゲルミルの頭部が尖っているのは、当初デザインされた時にドリルだった頃の名残である。
ちなみにスレードゲルミルのコクピットは頭部にあるので、パイロットに恐ろしいまでの負担を掛ける技なのは言うまでも無い。 - 斬艦刀
元祖斬艦刀。文字通り戦艦すら真っ二つに出来そうな巨大な剣をマシンセルで形成し、猛烈な咆哮と共に振るって敵を両断する。
シリーズによって斬り方が違い、α外伝では一度振り被った後に外側からなぎ払う様にして斬り、OG2では振り被った後に横一文字に引き裂き、OGSでは袈裟懸けに一刀両断している。ちなみにα外伝では同一のモーションながら、複数の台詞バリエーションがある。
ユーザーの間ではドットの荒さが逆に激しさと力強さを演出しているとのことで、特にα外伝のモーションに人気がある。
プロジェクトクロスゾーンにゼンガーが出演した際の斬艦刀・一文字斬りのモーションのモチーフにもなった。 - 星薙の太刀
正式名称は斬艦刀究極奥義『一閃・星薙の太刀』。初出展は富士原氏のアンソロジーから。OGSで正式採用。
斬艦刀の刀身を形成しているマシンセルを固着させず、巨大なエネルギー状の刀身へと変化させて突撃の勢いから全力で薙ぎ払う。
スヴァイサー
「無限のフロンティアEXCEED」に登場。スレードゲルミルがモチーフとなっている同作のラスボス。CVは小野健一。
アレディ、ハーケン達に追い詰められたガグン・ラウズが、ヴェルトバオムの樹に蓄えられた力を受けて変貌した姿で、その外見は細部の違いこそあるが、まるっきり人間サイズのスレードゲルミルと言い換えていい。
画面半分の敵方サイドを埋め尽くさんばかりの巨体と分厚い装甲、重量を誇り、浮力の弱い攻撃では簡単に落としてしまう。
HPが半分を切るとスパロボお馴染みのメインテーマのオーケストラアレンジにBGMが変わり、さらにHPを削ると「再動」や「戦慄」を重ね掛けし、状況によっては擬似的に3~4回攻撃になる事もある。こうなったらもう、全体攻撃が連発で飛んでこない事を祈るしかない。
逆にHP回復やいやらしい状態異常などは使わず、ガグン・ラウズのモデルとなったウォーダン・ユミル(もっと言えばそのモデルのゼンガー)ばりの小細工無用の力押し戦法で押してくる。
武装
- ブレード・インフェルノ
スレードゲルミルのドリル・インフェルノの代わり。斬艦刀の刀身を模した頭部の突起で相手を切り裂く。主に攻撃の起点になる。 - ゴールド・バングル
両手指と両手首の銃身からの一斉射撃。ガグン・ラウズの魂の器である『W05』ギムノス・バシレウスの体に内蔵されていたヘビー・マシンキャノンを強化した武器。全体攻撃でも使ってくるので、前述の擬似3~4回攻撃で連続して使ってこられると、まず間違いなく全滅する。
日本語訳すれば「黄金の腕輪」。元ネタはオーディンの身に付けていた腕輪「ドラウプニル」より。 - ディバイン・ドリラー
両肩のパーツを合体させて作り出した柄から巨大なドリル槍を形成し、突進して敵を貫く。
スレードゲルミルの斬艦刀の代わりだが、此方は両肩のパーツを合体させなければならないので一本しか装備していない。 - 星穿の神槍
スヴァイサー最大の必殺技。ブレード・インフェルノで切り刻んだ後、ディバイン・ドリラーで突撃し、打ち上げた所を更に二度貫く。
無論元ネタは星薙の太刀。発動時にはスレードゲルミルばりの咆哮カットインが入る。
また、北欧神話の大神・オーディンが持つ神槍「グングニル」もモチーフとなっている様である。
「貫き穿て!! 星ごと奴を!!」
龍人機
初出は「第2次スーパーロボット大戦α」。「第2次スーパーロボット大戦OG」にも登場する。パイロットはクスハ・ミズハ。
ガンエデンによって操られたブリットと黒く変色した虎王機によって中破させられた龍王機を修復したもの。
半生体兵器である龍王機を完全に元通りにすることは不可能である為、龍虎王への変形機構を活かしつつ欠損部をグルンガスト弐式のパーツで補った事で人型機動兵器として蘇った。肩のファンなどにグルンガストの名残が見られる。
龍王機の姿には戻れなくなったが能力はそのまま受け継ぎ、クスハの戦闘スタイルを考慮してか棒術や符術で戦うようになった。
また、パイロットのクスハに合わせてT-LINKシステムも搭載されているので、念動フィールドも張ることが出来る。
尚、龍人機に改修された際の肩部のパーツの一部が何故か虎王機のような白色に変化してしまっている(本来は龍王機のような青色)。
これは操られた虎王機に、本来の自分を取り戻して欲しいと言う龍王機からのメッセージではないかと言われている。
第2次OGでも誕生経緯はほぼ同じだが、此方では虎王機ではなく雀王機によって中破させられている。
スペック
形式番号 | DR-1C |
全長 | 49.3m |
重量 | 120.1t |
登場人員 | 1人 |
移動タイプ | 空・陸 |
装甲材質 | VG装甲と護符のハイブリッド |
動力源 | 五行機 |
開発元 | テスラ・ライヒ研究所 ロバート・H・オオミヤ |
パイロット | クスハ・ミズハ |
武装・必殺技
- ファイヤー・ブレス(龍王火炎)
口から火を吐く。龍王機の時も使っていた技。 - 如意金箍棒
読みは『にょいきんこぼう』。龍人機のメイン武器。法術により、長さ・重さを意のままに操ることが出来る棒を伸ばし、敵を攻撃する。
西遊記の孫悟空が使う如意棒を思い浮かべると分かりやすい。
第3次αで『神珍鉄(しんちんてつ)・如意金箍棒』として真・龍虎王に受け継がれ、第2次OGのクスハの台詞でもそう呼ばれることがある。
一文字読み違えるととんでもないことになるので、クスハの乳揺れのエロさもあってか、よくユーザーにネタにされる。 - 爆雷符
龍人機の符術で作り出した符を敵へと吹き飛ばし、雷撃の嵐を巻き起こす。
全体攻撃で使いやすいが、弾数が6発しかないので調子に乗っていると弾切れを起こす。
第2次OGではMAP兵器になっている。 - 龍王乱舞
第2次αでの龍人機の必殺技。金箍棒での連撃を加えた後に一突きし、そのまま金箍棒を伸ばして敵を貫く。 - 如意金箍棒・海重撃
読みは『にょいきんこぼう・かいじゅうげき』。天高く投げた金箍棒を巨大化させ、敵を押しつぶす。
グルンガスト零式
初出は「スーパーロボット大戦OG」。パイロットはゼンガー・ゾンボルト。零式は「れいしき」と読む。
パーソナルトルーパーでは対抗できないような大型の敵との戦闘を想定して、グルンガストの先行試作型として開発されたシリーズ0番機。
グルンガストシリーズの中では一際厳しい顔つきをしていたり、黒を基調としたカラーリングでやたら鋭角的なデザインだったり、一歩間違えれば悪役のような(実際一度敵に回ったが)外見だが、これは敵対する知的生命体への心理的威圧効果を狙ったものである。
ゲシュペンストの基本OSを下地にモーションプログラムの構築や専用武器である零式斬艦刀の開発には、示現流の達人でありゼンガーの剣の師匠でもあるリシュウ・トウゴウが技術顧問として招かれた。
ロールアウト後は彼の弟子であるゼンガーの専用機としてDC戦争やL5戦役で活躍し、後にOSを書き換えられてリシュウ先生の専用機となってからは「バルトール事件」「修羅の乱」「封印戦争」と言った大戦を立て続けに戦い抜く。
OGシリーズではグルンガストシリーズ最古参の機体ながらリシュウ先生の剣腕も相まって、最新鋭機にも引けを取らぬ活躍を見せた。
必殺武器の零式斬艦刀は全長82mを誇る超大型実体剣で、刀身が高周波で覆われており超振動で敵を寸断する。
剣の背にPT用のブースターを装着して振り翳したり振り下ろしたりするので、いささか無茶のある感が拭えない。
尚、マリオン・ラドム博士から「出刃包丁」と揶揄され、リシュウ先生は大層激昂したのだが・・・その外見はどう見ても出刃包丁である。
後にその取り回しの悪さが問題視され、普段は日本刀形態で展開時に液体金属で刃を形成する参式斬艦刀が開発された。
スペック
形式番号 | SRG-00 |
全長 | 50.3m |
重量 | 380t |
搭乗人員 | 1人 |
移動タイプ | 陸 |
装甲材質 | 水・陸 |
動力源 | 宇宙航行艦から流用したサブジェネレータ(OG1) プラズマ・リアクター(OG2.5以降) |
開発元 | テスラ・ライヒ研究所 |
パイロット | ゼンガー・ゾンボルト(OG1) リシュウ・トウゴウ(OG2.5以降) |
武装・必殺技
- アーマーブレイカー
敵の装甲をダウンさせる武器。換装武器ではなく固有武器。脚部から発射される。 - APTGMランチャー
第2次OG以降にアーマーブレイカーの代わりに装備された武器。
ゼンガーもリシュウ先生も射撃戦はからっきしなので、使い所が難しい。
(精神コマンド「同調」を使うのも手だが、そこまでして使う武器でもないか。) - ブーストナックル
グルンガスト伝統。リシュウ先生曰く「噴射拳」。 - ハイパーブラスター
こちらもグルンガスト伝統。OGSでは全体攻撃になった。リシュウ先生曰く「超絶熱線砲」。 - 零式斬艦刀
OG1、OGSでの必殺技。OG1とOGSで演出が異なっている。第2次OGでは登場しない。
斬艦刀・疾風怒濤とゼンガーやリシュウ先生が叫んでいるが、武器名自体は零式斬艦刀なので、別技になるのは第2次OGから。
OG1では何処からとも無く飛んでくる零式斬艦刀を掴んで突撃し、横薙ぎに斬り飛ばす。
OGSでは零式斬艦刀を構えてブースターで肉薄し、刀身のブースターの勢いも用いて真っ向から一刀両断に叩き切る。
夕日をバックにして一歩一歩詰め寄る演出があり、これが異常なまでの威圧感を醸し出している。 - 零式斬艦刀・疾風迅雷
第2次OGで追加された技。零式斬艦刀を横倒しに構え、機体と刀身のブースター全開で突っ込んで敵を横薙ぎに両断する。
零式がスレードゲルミルばりの咆哮を見せるのが見所。 - 零式斬艦刀・疾風怒濤
第2次OGで別技名義にされた斬艦刀・疾風怒濤。
空中から機体と刀身のブースターの全出力を以て唐竹割りを叩き込み、その勢いで横薙ぎに振り抜くグルンガスト零式最大の必殺技。
関連動画
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関連コミュニティ
関連項目
- スーパーロボット大戦
- ヒュッケバイン
- ゲシュペンスト
- ダイゼンガー
- ダイターン3 - 機体コンセプトの参考になっている。
- デモンベイン - 「第4次」当時、シナリオライターが本機の名前を「デモンベイン」と制定してプレイしていた。
- ロケットパンチ
- 超機人
- スーパーロボット大戦の関連記事一覧
- ブルンバスト
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