- グループA - モータースポーツにおけるマシンカテゴリー名。本記事で解説。
- グループA - 日本国の経済産業省による、「輸出貿易管理令」の輸出国カテゴリー分けの一つ。詳細は「グループA(輸出国カテゴリー)」の記事へ。
グループAとは、国際自動車連盟(FIA)が規定するツーリングカーレースのカテゴリーである。
概要
1981年に、それまでのグループ1~8までの規定を改定し、グループA~F、N、Tの8つの規定となった。
グループAは連続する12か月間に5000台(1993年からは2500台)以上生産された4ドアの車両が対象となる。改良の必要がある場合は、変形オプションとして2500台、スポーツエボリューションとして500台の追加生産が必要となる。
ホモロゲーション(公認)期間は7年。ただし延長申請することは可能。
市販車からの改造の範囲は比較的少ないため、グループBやグループCと比べると、市販車の外観が比較的残されたものになっている。
レースとしては1982年にヨーロッパツーリングカー選手権(ETC)で初めて採用され、日本でも1985年から全日本ツーリングカー選手権(JTC)で採用された。
一方でラリーでも1987年から世界ラリー選手権(WRC)でグループBに代わって採用された。この規定での日本車メーカーの強さは圧倒的で、1990年代のWRCのドライバーズタイトルは91年を除いて全て日本車が奪取するまでになった。
グループAは多くの市販車好きの心を捉えたが、多くのメーカーにとって最低生産台数をクリアでき、戦闘力も高いマシンを作ることは困難を極めた。その結果パワーバランスは崩れてエントラントも激減。JTCCではスカイラインGT-Rの一人勝ちが続き、またWRCでは高性能で高価な四輪駆動の売れる日本のメーカーばかり有利になってしまい、4メーカー中3メーカーが日本車メーカーという事態を招いた。
現在はグループA規定のレースは消滅しており、WRC(WRカー規定)やWTCC(TC1規定)のようなトップカテゴリでは大規模な改造が許されている。またグループAよりさらに改造範囲の狭いグループNやその派生カテゴリがローカルレースではまだ生きている。
主なレース
主な車両
- BMW・M3
- フォード・シエラ
- 日産・スカイライン(R31 GTS-R、R32 GT-R)
- トヨタ・スープラ(70型)
- ランチア・デルタ
- トヨタ・セリカ(ST185、ST205)
- 三菱・ランサー(ランサーエボリューション)
- スバル・インプレッサ
- フォード・エスコート
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関連項目
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