グレン・グールド(Glenn Gould, 1932年9月25日 - 1982年10月4日)とは、カナダのピアニスト、作曲家である。とくにJ. S. バッハの鍵盤音楽の演奏で知られる。
概要
- どこへ行くにもミネラル・ウォーターを持参。
- 今で言うサプリメント等の薬剤を大量に常用。
- 演奏前に30分間、ホールの椅子の高さを調節。
- 演奏時には常にメロディーや主題の一部を歌いながら演奏。
- オーケストラと共演中には、正指揮者がいるにも関わらずオーケストラを指揮しようとする。
- 夏目漱石の「草枕」を愛読。
- スタジオにこもるようになる。
- テープ編集魔になる。
とこのように、とても個性的なピアニストである。簡単に言えばただの変態天才である。ここでは彼のその特徴的な人物像について紹介する。
特徴的な演奏
まず特筆すべきなのが、演奏中のハミングである。グールドといえば?という問いに対してこれを思い浮かべる方も多いだろう。彼は常にメロディーや主題の一部をハミングしながらピアノを弾くのである。スタジオで録音する際にもこの癖は止まらず、レコーディングエンジニアに何度も文句を言われようと生涯この癖を治すことはなかった。
父親に作ってもらった特製折りたたみ椅子を愛用し、常に持ち歩いていた。なんとこの椅子、高さは30cmである。本人は椅子の高さにかなりこだわっており、本番前にもかかわらず30分間も椅子の高さの調整をして指揮者のジョージ・セルを怒らせたというエピソードもある。(ちなみにグールド本人はこの話を否定している。セルとグールドはお互い良い関係だったらしい)
そしてこの椅子に座るのだが、姿勢が極端に猫背なのである。また演奏中に片手が空くと指揮のように大きく手振りをしてリズムを取るのも彼の特徴だ。この辺は実際に動画を見て確かめて頂きたい。
経歴
- 1932年9月25日生。
- 1955年にJ.S.バッハの「ゴルトベルク変奏曲」でレコードデビュー。クラシックのレコードとしては記録的なヒットを飛ばし、現在でも売り上げランキングの上位に居座る。
- 1964年3月28日のシカゴ・リサイタルを最後にコンサート活動から引退を宣言。
- 1981年にゴルトベルク変奏曲を再び録音。→「バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)」
- 1982年10月4日没。
関連動画
関連項目
- バッハ:ゴールドベルク変奏曲(1981年録音)
- ピアノ
- 超絶技巧
- テープ編集の鬼
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