\グレートサイヤマンがいる限り、この世に悪は栄えない!/
グレートサイヤマンとは漫画『DRAGON BALL』に登場する正義のヒーローである。
初登場は其之四百二十三。グレートタイヤマン?違います!グレートサイヤマンです!
概要
身もふたもない言い方をすれば、青年になった孫悟飯が正体を隠すために変装しただけ。
天才ブルマがたった二時間で作った腕時計型装置のボタンを押すと、アンテナのようなものがついたヘルメットや黒いアンダーウェア、赤いマント、緑を基調とした衣装に一瞬で身を包む。(ビーデルの脅迫で出た)天下一武道会ではヘルメットが防具とみなされるため、 オレンジのターバンとサングラスで代用している。
見た目は完全に痛いコスプレで、初めてこの姿を見た人は他人・仲間内問わずみんな唖然とする。特に正体を知らない人からは「格好も名前もダサい・変態野郎・頭おかしい・みっともない」など散々な評価。仲間内でも弟の孫悟天が「かっこいい」と言ったぐらいで、最初変身装置と聞いてほしがったトランクスは変身姿を見ていらないと言い、仲の良いクリリンや師匠のピッコロ、果ては父の孫悟空にまでドン引きされてしまった。
母のチチは原作だと「にいちゃんうれしそうだな」程度の感想で表情も普通(自身も幼少期は似たような格好だったから?)だが、アニメオリジナルシーンでは悲痛な叫びとともに苦言するなどかなり不評だった(・・・が、なぜか一晩たったあとの原作シーンではコロッと態度が変わる)。
ギニュー特戦隊に似通ったところがあり、変身ポーズや口上など、悟飯が幼少時に出会った特戦隊の影響を少なからず受けた可能性もある。ちなみに変身装置を製作したブルマは原作では特戦隊と一切接触していないため影響を受けてないと思われるが、それならあの独特のセンスは一体・・・。
原作の流れ
ハイスクール編(魔人ブウ編冒頭部分)
セルゲームから数年後。セルの恐怖から地球を救った悟飯は、チチの提案で自宅から遠く離れたサタンシティの高校「オレンジスターハイスクール」に通うことになる。
一方、人間とは愚かなもので、苦難を忘れ平和に慣れた町では犯罪者が横行。入学手続きで町を訪れた悟飯はそんな者たちに二度も遭遇し、正体がバレないよう超サイヤ人で変装し懲らしめていた。
その後、学校編入初日にも町で銀行強盗を見かけた悟飯は同じく超サイヤ人に変身し悪党を懲らしめるのだが、直後ミスター・サタンの娘ビーデルに遭遇。すでに現場を離れ変身も解除していたものの、その時の目撃情報と服装から彼女に関連を疑われるようになってしまう。さらに教室でビーデルらクラスメートから町で「金色の戦士」が噂になっていると聞かされ、それが自分のことだと感づいた悟飯は正体がバレるのを恐れ、焦りを感じる。
そこで学校帰りにブルマに相談したところ、変身装置を作ってもらうことになる。二時間後、完成品を早速試着した悟飯はその姿を大変気に入り、帰宅中に暴走車を発見しさっそくヒーローごっこを試すのだった。だが、暴走車から出てきた男二人組に何者だと問われ答えに困ってしまい、少し考えた末に彼はこう叫ぶ・・・
とっさにつけた名前であるため超サイヤ人のもじりと思われる(超[スーパー]→グレート、サイヤ人→サイヤマン)。ネーミングを相手に笑われたのは言うまでもない。
次の日、突然授業を抜け出すビーデル。クラスメートは彼女がミスター・サタンに匹敵する実力で、時々警察の要請で事件解決の手伝いをしている・・・と自慢げに話すが、セルゲームでサタンの真の実力を知っていた悟飯は逆に不安になり、グレートサイヤマン姿で様子を見に行くことにした。
事件は悟飯の活躍もあり無事解決したが、変身で慢心した悟飯は言動で単純なぼろを出し、ビーデルにあっさり正体がバレてしまう。「金色の戦士」の秘密こそ死守するが、悟空との関係も見破るなど弱みを握ったビーデルは「天下一武道会に出なきゃみんなに正体をバラす」と、気乗りしない悟飯を脅迫し出場の約束をさせるのだった。
天下一武道会とそれ以降(魔人ブウ編前半)
ビーデルがスポポビッチ戦でリンチされる様を見せられたグレートサイヤマン選手こと悟飯は、怒りに我を忘れ超サイヤ人で乱入しようとする。その場はなんとか収まったものの、勢いで変装の一部が取れてしまい、キビトとの試合に臨んだところをイレーザら学校の友達に見つかり、彼女らにもあっさり正体がばれる。
さらにはキビトに促され、やむを得ず超サイヤ人(正確には壁を越えた超サイヤ人、いわゆる超サイヤ人2)に変身し、絶対隠したかった「金色の戦士」の正体まで自ら観客にバラす羽目になる。
(余談だが悟飯が超サイヤ人2になれたのはこれが最後。その後のダーブラ戦はスパークのない普通の超サイヤ人にしかなれずに苦戦し、悟空やベジータには呆れられ、バビディはダメージエネルギーの小ささに焦れていた。魔人ブウ復活時も悟空に言われて怒りで力をコントロールしようと苦心した挙句、結局変身できなかった)
界王神界でキビトに服を変えられて以降は登場しない(ダーブラ戦もボロボロのアンダーウェア状態だが)。
アニメ版
グレートサイヤマン1号
アニメ(劇場版含む)では後述の2号(ビーデル)と共演することがあり、2号と区別するため、名乗り口上に原作にはない「1号」を付け加える。また、ターバンの色が原作と異なる(白い)。
ドラゴンボールZ
放送が連載に追いつかないよう多数のアニオリで改変した影響で、ビーデルにバレる経緯が原作と異なる。
202話では、学校の屋上から登校してクラスメートのエンジェラ(声:西原久美子)に遭遇したことで「あなたの秘密知ってるんですよ。あたしとデートして」と迫られ人生初デートするハメに。だが彼女の言う秘密とは・・・。
204話では恐竜の子を助ける際に顔に傷を作り、それを根拠にビーデルに正体がばれる。その後は原作同様、正体をバラさないことを条件に、天下一武道会への出場と空の飛び方の指導を強要される。
天下一武道会の最中も、同じクラスのシャプナーが正体を探る話が追加された。魔人ブウ撃破後はビーデルまでもがこの格好で登場している(後述のグレートサイヤマン2号)。
余談だがZの最高視聴率回は天下一武道会でグレートサイヤマンの正体が友達にバレる218話(27.5%)らしい。この話では、仙豆をもらいに瞬間移動した悟空が重症のビーデルそっちのけで飯を食いまくるというかなりゲスいアニオリで尺を稼いでいたが、改ではさすがにカットされた。
ドラゴンボールGT
登場しない。代わりに2号が単独登場する。
ドラゴンボール改
Zのアニオリ(エンジェラの話など)がカットされ、99話登場で100話にバレる超短縮。驚くほどあっさりバレる原作に近いが、切り張り映像の関係で完全には原作通りにできず、バスや恐竜を救助する展開は残っている。
ドラゴンボール超
さりげなく何度か登場。
未来トランクスが悟飯宅を訪れた際には、シリアスな未来悟飯やセルゲームでの少年悟飯しか知らなかった未来トランクスにとってショッキングな姿に映ったらしく「・・・えっ?」「何なんだこれは」などと相当困惑された。
悟天とともに悟空を追跡した際には、変装用として(おそらく昔「悟天の分もブルマさんに頼んでやる」と言ってたものを)悟天に勧めるも「カッコ悪いし、これ(サングラス)だけでいい」と言われてしまい、「えぇ・・・昔はカッコイイって言ってたのに」と悟飯のほうがショックを受けていた。
グレートサイヤマン2号
ビーデル扮するグレートサイヤマンで、劇場版およびZやGTに登場するアニメオリジナル。
原作で「かっこわるい…」「そんなおかしなかっこう」などと言い放っていたビーデルが、アニメではなぜかノリノリでそのかっこわるい格好になっている。彼女の心境にいったい何が起きたのか。
衣装はほぼ同型だが、水色基調でヘルメットにハートマークがあるなど多少女の子っぽいデザイン。悟飯のものと違って自動変身する代物ではないらしく、Zから数年経過したGTでは押入れから掘り出して普通に着用しているシーンがある。どうやら自前の衣装らしい。
ドラゴンボールZ
劇場版(龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる)で先行登場したあと、魔人ブウ撃破後のアニオリ回に登場。主に1号のサポート担当だが、人命救助など戦闘以外で活動することもある。悟飯とペアで登場し、恥ずかしい口上やポーズをためらいなく披露していた。
なお存在自体がアニオリという関係上、改では話ごとカットされ登場しない。
ドラゴンボールGT
究極の人造人間編で登場。鍋で武装した義母のチチとともに変身姿で現れ「まだまだ体型が変わってない」などとはしゃいでいたが、それを見たブルマは目を点にしたまま開いた口がふさがらず、ブラには「よくやるわね~おばさんたち」と言われてしまった。活動内容は飛べないチチを舞空術で敵のところへ運ぶ仕事(?)。
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関連項目
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