グーフィーとは、ウォルト・ディズニー作品に登場するキャラクターである。
概要
フルネームはグーフィー・グーフ。犬をモチーフに擬人化された姿をしている。
一部作品、特にクラシック短編後期の作品では擬人化が進み、耳のない姿になっていることがある。
グーフィー短編シリーズが社会派的な方針をとるようになると、顔立ちまで人間に近くなっていた。
しかし現在はクラシック短編で主演を務めた当時の時代に近いデザインに戻っている。
グーフィーの○○教室シリーズは、社会を皮肉ったり「あるある」を極端に表現したような作品が多く、大人からも愛された人気シリーズである。
そのためかハウス・オブ・マウスでもグーフィー主演作はその系譜の短編がメインとなっている。
服は作品によって変わるが、常に帽子を被っている。年齢は不明だが設定では既婚者。しかし独身・離婚などなど家庭環境は作品によって異なる。
マックスという息子がおり、こちらはグーフィーと違ってしっかりもの。
職業は俳優、これはディズニーキャラクターほぼ全てに共通している。
性格
のんびりした言動と独特の笑い方が特徴。しかしマイペースな性格からか同時にトラブルやミスもよく起こす。
スポーツ万能であるものの、(短編映画を見る限り)なんでも器用にこなせるというわけではない。
本人はのんびり屋のため、ミスを起こしてもさほど気にしないことが多い。
息子のマックスに対してはいわゆる親馬鹿であり、親子で出演する作品では彼を溺愛する姿が見られる。
三銃士、では「かなり頭が悪い」銃士の役として登場。しかし最後には凄まじい機転を見せるなど成長している。
アッヒョ
彼がよく発する口癖、「アッヒョ」。昔から、VIPなどでマイナーネタでありつつも、笑いの取れるネタとして扱われてきた。この「アッヒョ」に草を生やした「アッヒョwwwwwww」は、ネット住人のツボを確実に射ぬく。
歴史
クラシック短編で「ディピー・ダウグ」(Dippyは「頭のおかしな、多少狂った」という意味合いを持ち、Dawgは「犬」の南米訛り)というキャラクターとして1932年公開の「Mickey's Revue」(邦題:ミッキー一座)でスクリーンデビュー。その後1934年公開の「Orphan's Benefit」(邦題:ミッキーの芝居見物)でグーフィーという名前が付き、1930年代後半ごろから本格的に短編映画で活躍するようになる。短編初主演は1939年公開の「Goofy and Wilbur」(邦題:グーフィーの釣天狗)。
初出演作品。笑い声はこの頃から特徴的。 | 「グーフィー」としての初出演 |
現在のグーフィー短編最新作 |
声優
本場アメリカ
ミッキー、ドナルド、グーフィーのトリオの中で、最も声優が安定しなかったのがこのグーフィーである。
ピント・コルヴィックがまず初代を務め、一時期ジョージ・ジョンソンが代役を担当した以外、初期のグーフィーは彼が全うした。ちなみに初のグーフィー主演作品で声優を務めたのは、代役のジョージである。
一時の離脱を除いて、永らくはピントが担当していたが、グーフィーのノイローゼを最後に交代する。
正式な二代目となったのはボブ・ジャックマンで、グーフィーのマイホームパパから交代し、残りのクラシック短編作品のグーフィーの声を担った。
この三名が、クラシック短編で声優を担当していた人物である。
近代に移ると、まずミッキーのクリスマスキャロルでハル・スミスが務めて三代目となる。
が、さほど多く出演はしないうちに交代してしまう。
四代目となったのはトニー・ホープで、ロジャー・ラビットなどに出演。やがてグーフィー役は降りたが、ピノキオのゼペット役としてディズニー作品には死去するまで参加していた。
五代目はウィル・ライアンが務めるが、これもまた長続きしなかった。
しかし現在、ころころと変わってきた中でようやく安定した声優として、ビル・ファーマーが登場。
1986年から現代まで、変わらずグーフィーの声優として活動している。
日本
まず俗にいう旧声優陣と呼ばれるバンダイ・ポニー版では、小山武弘が担当していた。
一部、伊藤和晃が演じていたが、これは全体的に見ると僅かな担当である。
小山武弘版は、小山の出身地が影響してか、微妙に関西弁が交じるのが特徴である。
さらに番外として、ミッキーマウスとドナルドダックという昔の番組では、八奈見乗児が担当していたこともある。
そして現在、ブエナビスタ版では島香裕が担当している。ディズニー短編を知らない人にも、キングダムハーツなどではもはやお馴染みであろう。
島香裕にとってグーフィーの声を担当したことは大きなことだったようで、自身が運営する声優スクールはこのグーフィーの名前がモチーフになっている。
ニコニコにおけるグーフィー
ミッキーマウスやドナルドダックに比べると日本での知名度がやや低い気もするグーフィー。しかしニコニコでは彼にスポットを当てた動画が多数アップされており、そのような動画には「グ民ホイホイ」といったタグがついている。→ニコニコ動画で『グ民ホイホイ』を検索
余談
ちなみにパークでのグーフィーの役回りは、短編映画同様性格の通りおとぼけ役であることが殆ど。
ただしパークのショー・パレードでのグーフィーのダンスはスポーツ万能な長所のためか他のキャラクターに比べて激しく踊ったりすることが結構ある(ゲッダンとか側転とか)。
ただ、ミッキー(たまにプルート)も格好よく決めてくれるのでどうしても注目はそっちに行きがちのようである。(ゲッダンとかやってくれるかは彼らの気分次第なので過度な期待はしない方が良い)
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関連項目
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