ケイティブレイブ(K T Brave)とは、JRAの日本の現役競走馬である。
主な勝ち鞍
2016年 兵庫チャンピオンシップ(jpnⅡ)、浦和記念(jpnⅡ)、白山大賞典、(jpnⅢ)
2017年 帝王賞(jpnⅠ)、名古屋大賞典(jpnⅢ)
2018年 川崎記念(jpnⅠ)、JBCクラシック(jpnⅠ)、ダイオライト記念(jpnⅡ)、日本テレビ盃(jpnⅡ)
2019年 浦和記念(jpnⅡ)
概要
父、アドマイヤマックス、母ケイティローレル(母父サクラローレル)の血統で2013年の5月11日に誕生した。母ケイティローレルにとって初仔である。
2015年(2歳)
デビュー時は目野哲也厩舎で、夏の小倉の新馬戦芝1800mであったが8頭立ての6番人気で8着になている。
ここで早々に芝レースに見切りをつけ、次走以降はダートに照準をあてる事に。
続く阪神での2戦目、未勝利戦のダート1800mは15頭立ての12番人気であったが2着に入り、3戦目で同じくダート1800mを2番人気で勝ち上がった。
その後2歳時は3戦したものの3着2回が最高で終える事に、この年は6戦1勝であった。
2016年(3歳)
年が明けて1月の京都の500万下ダート1800mを1番人気で勝ち上がりオープン入りを果たすが、続くヒヤシンスステークス4着、伏竜ステークス3着と勝ちきれない状態だった。
しかし次走5月の園田競馬場の兵庫チャンピオンシップが一つの転機となる。兵庫の川原正一騎手に依頼し当日は2番人気であったが、2着のゴールドドリームに7馬身差をつける圧勝であった。
この後は大井競馬場の7月のジャパンダートダービーに照準を定めて武豊騎手に依頼。3番人気でキョウエイギアの2着となった。
その後は8月の新潟のレパードステークス2着(武豊)、9月の中山ラジオ日本賞2着(蛯名正義)、10月の金沢競馬場の白山大賞典1着(武豊)、11月の浦和競馬場の2浦和記念1着(武豊)、12月の名古屋競馬場の名古屋グランプリ2着(武豊)と、月に1回の出走で2016年を終える。
この年は10戦4勝2着4回、3着1回4着1回と大崩れしない成績で3歳を終えた。
2017年(4歳)
4歳の初戦は川崎競馬場の川崎記念に出走するものの2番人気で5着であった。
続くフェブラリーステークスではコンビを組んでいた武豊騎手がコパノリッキーに乗るために幸英明騎手が代打として騎乗し11番人気で6着であった。この時を期に武豊騎手とコンビが解消された。
3月の名古屋競馬場の名古屋大賞典から福永祐一にコンビが変わった。3番人気であったが1着と勝ち上がった。5月の京都の平安ステークスは直線入口まで先頭だったがグレイトパールの5着に終わった。
次走は帝王賞に出走したが大きなレースで勝ち切れていないことから6番人気であった。
そんな中スタートを切った訳だがゲートが開いた直後に躓き後方からの展開に、それまで逃げの戦法だったため多くの人が負けたと思ったはず。と言うより騎乗していた祐一本人も「終わった」と思ったようである。だが無理にポジション取るのはと思いそのまま後方から進める展開に、3コーナー付近からポジションを上げていって4コーナーを回った時にすごい脚で伸び、2着のクリソライトの上がり3ハロン37.9を上回る、自身上がり3ハロン36.5で差し切り勝ちとなった。
勝利インタビューでは「瓢箪から駒」と表し新たな一面を見つけたことを語った。
こうしてjpn1馬の仲間入りをし勝ち鞍を上げるのかと思われたのだが、その後の船橋の日本テレビ盃(3着)、大井のJBCクラシック(2着)、中京のチャンピオンズカップ(4着)大井の東京大賞典(3着)と再び勝ちきれない状態で4歳を終えた。
この年は9戦2勝、2着1回、3着2回であった。
2018年(5歳)
5歳の初戦は川崎記念で昨年に続いての参戦で今回は1番人気であった。スタートから終始先手を取りそのままアポロケンタッキー、アウォーディーの追撃を振り切り逃げ切り2つ目のjpnⅠ勝利に。しかし次のフェブラリーステークスは展開が向かず11着と大敗した。
次走は3月の船橋のダイオライト記念を逃げ切り勝ちしたあと、間隔が空いて帝王賞に向かうことになった。
帝王賞の当日は1番人気に支持された。レースは逃げ馬のテイエムジンソクが居たため3番手の先行策で進めることに、3コーナーから進出し直線入口からはゴールドドリームとたたき合いになったがクビ差の2着になった。
次走は海外のコリアカップの選出を待ったが選ばれなかったため、日本テレビ盃に定めた。
しかしこのレースでは気がかりな事があった。ケイティブレイブは問題なかったが福永祐一が2週間前の阪神競馬場で落馬負傷、頭蓋骨骨折と気脳症で休養して復帰初戦であったためである。祐一が問題なく騎乗できるのか?ささやかれたりもしたが1番人気に支持され1着になった。
(後の話で正確には側頭骨骨折だったとスポーツ雑誌「number」のインタビューで答えている)
次のレースはJBCクラシックとなったのだが、2018年はいつもの地方開催ではなくJRAの京都開催で砂質が地方と中央と違う事、そしてケイティブレイブのJRAでの勝利が3歳1月の500万下以降無い事から勝てるのか?と、疑問視する声もあり当日は3番人気にとどまる。レースは1番人気のサンライズソアが逃げる形となり、ケイティブレイブは中段から進める形で進み直線でサンライズソアを交わし、後方から来たオメガパフュームを振り切り1着となりJRAでの初重賞がjpn1となり、転厩した杉山厩舎にとっても初のjpn1勝ちとなった。ケイティブレイブはこれでjpn1通算3勝目になった。
遂に念願のJRA初重賞を取ったケイティブレイブ。
満を持してJRAダート王を決めるチャンピオンズカップに挑んだが、なんとここで11着と惨敗してしまう。加えてレース後福永祐一がコメントとして、
「こんなに負ける馬じゃないのに返し馬から物見ばかりしてた。向正面はいつも通りの走りだったけど、直線は西日を気にしていた。繊細な馬でそれくらいしか考えられない」
と述べたことで「んなもん西日とか言い訳になるかい!」とのツッコミが飛び交った。
……まぁ最終追い切りでも放馬していたり体重が前走+10kgだったり、調整が上手く行かず神経質になっていたのは実際に原因の一つだったのかもしれない。風を気にした影響で惨敗してしまった繊細な馬だって昔居たし。
リベンジをかける2018年最後のJpn1となった東京大賞典。
前走-14kgと調整を整え、「ケイティ西日には気をつけろー!」とのヤジが飛び交い、福永騎手がそれに答え西日避けヨシ!と夕日を指差して答える中レースに臨んだが3着に終わった。
この年は8戦4勝、2着1回であった。
2019年(6歳)
年が明けて6歳の初戦は連覇を目指して川崎記念に出走することになった。 当日のメンバーの相手はオールブラッシュ、ミツバ、アポロケンタッキー等といった面々でケイティブレイブは1.2倍と断然の1番人気であった。
レースは中段から進み2週目の3コーナー付近からまくる様な形であったが、この3コーナーで西日を嫌がったのかソラを使ってコーナーの外を向いていたことや、秋からの出走の5戦目の疲れが出ていたのか、直線でオールブラッシュとの間をミツバにこじ開けられ2着を死守が精いっぱいという形になった。 奇しくも勝ち馬のミツバは当初は1週間前のJRAの東海ステークスで福永祐一が騎乗予定だったものの、祐一の助言等で川崎記念に出走したという経緯があったりする。
ケイティブレイブはこの後放牧に出して、かしわ記念から帝王賞に向かう予定と発表されているが、杉山調教師が「走ることを嫌がっているように感じる」とコメントしていることからメンタル面の問題がでてきているのかもしれない。
ところがドバイワールドカップの招待を受託して出走する予定になった。
ナイター開催で西日を気にすることはないだろうから、どういった走りをするのか気になるところ。
しかしドバイに到着後3月30日のレース前日になって疝痛により出走取消、その後 腸捻転を発症により現地で手術を行った。
帰国後は秋の復帰を目指すことになった。
秋の初戦は当初は名古屋グランプリの考えもあったようだが、年末の東京大賞典への狙いもあってか11月28日の浦和記念になった。福永祐一から乗り替わりで短期免許で来日していたC.スミヨンに騎乗依頼をしていたが、27日の前日に栗東トレセンで調教中に落馬をして腰を痛めたため急遽、御神本訓史に乗り替わりとなった。
1枠1番からのスタートだったが道中は外に出しての3番手につけ、2周目の3コーナーから突き放しそのまま1着と見事な復帰初戦での勝利となった。
ちなみに御神本訓史に騎乗依頼が入ったのは前日の19:30ごろで、最初は「(怒られるようなことを)またやったのか?」と勝利インタビューで語っていた。
続いての東京大賞典では再び御神本訓史が騎乗した。復帰初戦の勝ち方から3番人気であったが2走目の反動がでたのか着外の8着になった。
この年は4戦1勝2着1回であった。
2020年(7歳)
7歳になって初戦は川崎記念に出走し騎手は森泰斗であった。3戦目での巻き返し、一昨年の勝利、前年の2着からの期待で2番人気であったが伸びあぐねて6着となった。
森泰斗もレース後「流れた割にはがんばれなかった」と語っていた。
次走はフェブラリーステークスに出走となった。鞍上は普段調教に乗っている長岡禎仁であった。
しかしながらここ2戦の結果やJRAの競馬場の成績、そして長岡禎仁はこれまで重賞に6度しか乗っておらず、更にG1はこれが初騎乗等が重なり、jpnⅠを3勝してるにもかかわらず最低16番人気の142.6倍であった。スタート良く出たもののうちの速い馬が先に行き形となり最近の前から行く形ではなく後方からになった。
レースは芝路線から変わってきたモズアスコットには及ばなかったものの、ケイティブレイブも伸びて2着に入った。
長岡禎仁はG1初騎乗で連対、ケイティも最低人気で連対とトピックスになった。
もっともケイティブレイブからしてみると、jpnⅠを3勝してるんだぞ!と長岡と奮起したのかもしれない。
次戦は5月5日の船橋競馬場のかしわ記念となった。1番人気は2020年のフェブラリーステークスを勝ったモズアスコット、2番人気は怪我から1年半ぶりの復帰のルヴァンスレーヴであった。ケイテブレイブは船橋競馬場の成績は3戦して2勝3着1回であったが、7頭立ての5番人気と下位人気となった。
レースは後方5番手から進み4コーナーは内をついたものの、逃げの手を打ったワイドファラオに及ばず2着だった。その勝ち馬の鞍上はかつてjanⅠを3勝あげた福永祐一であった。
血統表
アドマイヤマックス 1999 鹿毛 |
*サンデーサイレンス 1986 青鹿毛 |
Halo | Hail to Reason |
Cosmah | |||
Wishing Well | Understanding | ||
Mountain Flower | |||
ダイナシュート 1982 栗毛 |
*ノーザンテースト | Northern Dancer | |
Lady Victoria | |||
シャダイマイン | *ヒッティングアウェー | ||
*ファンシミン | |||
ケイティローレル 2006 栗毛 FNo.1-s |
サクラローレル 1991 栃栗毛 |
Rainbow Quest | Blushing Groom |
I Will Follow | |||
*ローラローラ | Saint Cyrien | ||
Bold Lady | |||
*ビーマイファイア 1986 栗毛 |
Be My Guest | Northern Dancer | |
What a Treat | |||
Fire and Ice | Reliance | ||
Glorifying |
レース動画
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関連項目
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