ケムリクサとは、irodoriによる自主制作アニメーション、及びその設定を元に再構成されたテレビアニメ作品、また、これらの作中に登場する物品である。
本記事はもともと自主制作アニメ版の情報を元に作成されていたが、テレビアニメの進行に伴い追記された冷奴のための情報量が膨大になった為、現在では整理のため自主制作アニメ版とテレビアニメ版の情報は項目を分けて記述している。
作品概要
自主制作アニメ版
irodoriによるアニメーション企画第4弾として、またニコニコ動画における月イチ投稿企画の一環として制作がスタート。2010年6月21日に1-1話の投稿に始まり、毎月1タイトルずつの計3話および最終回で構成されており、それらをまとめた「全話フル+最終話」が2012年3月1日に投稿されている(第1話-計7タイトル・第2話-計5タイトル・第3話-計1タイトル・最終回で構成されている)。
全話フル版では一部再構成されており、カットされ各話版にしか無い演出や会話も存在する。
2019年4月、諸般の事情からニコニコ動画に投稿されていた全話フル版と、YouTubeに投稿されていた後編の公開が一区切りとされた。「再編集の機会があればいつかどこかで」との事。
2012年に開催された「第24回CGアニメコンテスト」にて作品賞を受賞し、入選作品集のDVDにも本編がフルで収録されている。
irodoriのスターシステムな短編「凶室」にはカクカクした姿で凛やわかばが出演しており、他作品のirodoriキャラとの共演が見られる。
テレビアニメ版
2019年1月9日より、新たにTVアニメとしてリブートされたバージョンが放送開始。放送局は地上波のTOKYO MX/衛星放送のBSフジ他。ネットの配信は当初Amazon Prime Videoでの独占先行だったが、同年1月23日よりニコニコチャンネルでも2週遅れで配信が開始された。
自主制作アニメ版との関係は漫画で言う所の「読み切り」と「連載」と考えると分かりやすい。
2017年12月29日にコミックマーケット93にて「TVアニメ 始」と記されたチラシが配布され、2018年2月11日にはTVアニメ化の決定が改めてヤオヨロズ近況トークイベントおよびたつき監督のtwitterにて発表された。2018年8月10日のコミックマーケット94にて放送時期等の情報が発表されると共に公式サイトや公式ツイッターアカウントがオープンした。
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/kemurikusa/status/1027721300352020481
テレビアニメ版の放送に先駆けて、「趣味のアニメ」として前日譚と思われる短編アニメ群がirodoriのツイッターアカウントにて公開されており、モーメントにまとめられている
。この記事では便宜上こちらもテレビアニメ版に含めて記述する。また、2話より放送前日(最終話のみ当日)に次回予告にあたる「狼煙」が同様に公開されている。
ウルトラジャンプ2019年2月号より「本編並走型副音声コミカライズ」と銘打って、たつき監督自ら物語を別視点で描いた「ケムリクサ わかばメモ」が連載された。全3話。
この次はテレビアニメ版についての項目となっている。 |
ものがたり
赤い霧に包まれた、
荒廃した建造物に囲まれた人気の無い世界を舞台に
3人の姉妹が生き抜く物語。
物語の中心的人物でまとめ髪の特徴的なりん、
猫耳でいつもおっとりしているお姉さんキャラのりつ、
メイド調の服に身を包み天真爛漫なムードメーカーりな。
謎多き世界で
この姉妹が目指すものは一体…
登場キャラクター
- りん
- 声 : 小松未可子
物語の中心人物。上向きに束ねた髪が特徴。 - はじまり~0.9話までの描写では、姉妹の旅が進むに連れてマフラーやスカート、手袋と言った装飾品に変化が見られる。姉妹の"好き"を大切にしたいと考えているが、自分自身には好きな物は無く、姉妹を如何に守るかが重要だと言う。
しっかり者な性格で、現在の姉妹の戦闘の主力。ビーム状に撃つ、ブレードにするなどミドリのケムリクサを使いこなす。頑丈な身体と戦闘力に加え、現在はりょくの視覚の能力を引き継いでいる他、さいしょのひとの記憶の葉を持っている。
毅然とした態度を貫いているが無理をしがちで、りくによると昔はよく泣いていたらしくアホ真面目と評されている。かつては知らない場所を探検する事が好きだったが、過酷な旅と犠牲を経て臆病な面が目立つようになる。実は顔に出やすいタイプ。わかば曰く姉妹には甘い。
わかばと共に居ると顔が熱くなる、胸元がどくどくすると言った異変が起き、りょくから存在を聞いていた毒ではないかと疑っている。
旅の中で姉妹を苦しめて来た赤い木と戦い、姉妹と同様にわかばも守る決意を固めた。 - りつ
- 声 : 清都ありさ
語尾が「~ニャ。」。 - 袖部分がセパレートした巫女服風の和装を着ている。
- ミドリをとても大切にしており、いつもミドリに寄り添っている。猫耳はミドリを伝って離れた場所へ送り込む事も可能。
- 今はもうろくに戦う事が出来ないらしく、時折咳き込むなど体の弱った様子が見られるが気丈に振る舞う。姉としていつも妹を気に掛けている。
余裕も水も無い状況で自らの好きの対象であるミドリを育てていた事に引け目を感じており、ミドリが役に立った事に安堵の涙を見せたところ、りん達に好きは姉妹にとって大事だと励まされる。 - ミドリの根は彼女の強力な聴覚の補助装置になっており、遠方まで張り巡らされた根を介して周囲の状況を「聴き」、アカムシの襲撃などを察知することができる。
- りな
- 声 : 鷲見友美ジェナ
語尾が「~ナ」。
メイド服風の服装をしており、髪型はツインテール。 - 鉄パイプや鉄塔を食べながら、好きな事の大切さを語っていた。
「モモ」の葉の力によって6人に増えたが、記憶などに支障が生じている模様。一話開始以前に「りなぞう」、一話で「りなこ」が死亡し、生き残りは「りなっち・りなじ・りなよ・りなむ」の4人となった。「モモ」を失うと一人に戻ってしまうようだ。
何でもつまみ食いしたがり、食べたものを取り出して使う事も出来るが、過去には変な物を食べて動けなくなった事も。食べる事で資材を蓄えるようだがエネルギー不足なのか「りなむ」は常に寝ている。見分ける事は可能らしい。
島と島を結ぶ線路はりなが作ったが、人数が減った事で作られる物にも制約が増えた様子。
スカートの球状の部分は分離可能で、足を生やして行動したり物を運ぶ事が出来る。これはミニリナと言う名前らしい。りつの遠隔猫耳との合わせ技など応用の幅が広い。
何も知らないわかばに対してお姉さんぶる事も。 - わかば
- 声 : 野島健児
テレビアニメ版では事前情報が伏せられており登場が危ぶまれたが無事登場。 - 相変わらず「めっさ」が口癖。
- 自らをヒトであると言うが記憶を持っておらず、姉妹と異なり血が赤く、葉を持っていない。また、ミドリの"ケムリクサ"によって傷が癒えた。その他、ウスイロの"ケムリクサ"を食べる事も出来る。
虫ではないかと疑われたがミドリの"ケムリクサ"による攻撃が通用せず、りなよを助けて以降はミドリの根で拘束?されながら姉妹と同行している。殆ど自由に動ける形だけの拘束ではあったが、自然に解けて以降はそのまま自由の身?となった。
好奇心の塊で、特に"ケムリクサ"に強く惹かれている。ケムリクサに夢中になるあまり、りな達に野次られる事も。姉妹の様子にも目を向けており、時には身を擲つような行動さえ見せるが基本は臆病な性格。りくの教えを受け光っていない"ケムリクサ"を操作する事が出来るようになる。
水の中から突然現れた、死亡した姉妹の能力と似た感覚を持つ、青壁を操作する事が出来るなど謎が多い。
警 |
ここから先、物語中盤以降のネタバレ成分を多く含んでいます。 次の項目へ移動するにはここをクリック! |
- りく
- 声 : 天沢カンナ
- フードと半透明のスカートが特徴的な服装をしている。
- はじまり~0.9話までの描写では、りつのモフモフを堪能しており、湖に居ると言う動物にも興味を持っていた。触れたり触られるのが好きで、痛みに生を感じる事も。りつに背中をかいて貰うのがお気に入りだった。
- 島に上陸する際に転ぶなどそそっかしい面も持っている。かわいい物に目がないらしい。
ミドリ以外のケムリクサを扱う事ができ、姉妹で唯一ケムリクサを光らせる事が出来た。
六島の洞穴で迷子になっていたわかばの前に現れるが、現在は何かしらの目的の為に活動しているようで「オレらはもう居ないはずの人」だと言ってりん達に存在を伝える事なく立ち去った。
りょう、りょく共に本来は一度死亡した身であり、葉に保存されていた事で身体を共有しながら存在を保っているようだ。しかし、残された力や時間は多くはない様子。
りょう、りょくと合わせて裏姉妹とも。 - りょう
- 声 : 三村ゆうな
- チャイナドレス風の服装をしていて髪を後ろで束ねており、鉄パイプを手にしている。
- はじまり~0.9話までの描写では、まったりしながらも好戦的な性格で、戦いの中での試行錯誤に楽しみを見出していた。「いっちょ〇〇する?」と言う言い回しを好み、姉妹をケンカや組手に誘うも断られていた模様。
ヌシとの二度目の戦いで死亡したが… - りょく
- 声 : 関根明良
- セーラー服風の服装をしており、クセのあるロングヘアーをしている。
- はじまり~0.9話までの描写では、分からない事を理解する事に楽しみを見出しており、姉妹の生活に必要な知識の多くはりょくのお陰で分かった。「じゃん」が口癖で、時折姉妹を「残念な姉」と表現する。
姉妹で唯一文字が読み書き出来るが、漢字は書く事が出来ないようで、日記を書く際には平仮名のみを用いていた。栞のような形の橙色のケムリクサ(ダイダイさん)を扱っており、りくに嫌々頼んで光らせて貰っていた。 - さいしょのひと
- 姉妹の話の中で言及された人物で、一島にて「さいしょのひと」から姉妹が生まれるのと入れ替わりに死亡したらしい。ダイダイに書かれたメッセージによると、何らかの目的のために自分を分割し、ケムリクサで動く姉妹たちを作り出したようだ。りょくは「さいしょのひと」が何かを隠しているのではないかと疑ったが・・・?
警 |
ここから先、物語終盤のネタバレ成分を多く含んでいます。 次の項目へ移動するにはここをクリック! |
- りり
- 声 : 小松未可子
記憶の葉に眠っていた記憶の光景の中で姿を見せた謎の少女。その服装はわかばの服装との共通性を感じさせる。と言うか自主制作アニメ版のわかばの服そっくり。
何処か姉妹の面影を感じさせる風貌で、黒髪の癖っ毛ショートヘア。その正体は姉妹が「さいしょのひと」と呼ぶ、姉妹の分割前の人物にして地球のヒトだった。
湖でいきなり水の中から現れたらしく、一度死亡していた所を助けられ、それからはワカバやヌシ達と暮らしていた。両親を既に失っており、色々な楽しみを持つ中でもワカバとの時間を大切にしていた。
ダイダイのケムリクサを始め様々なケムリクサの取り扱いを覚えており、組み合わせての使用と言った応用力はワカバ以上の天才。
ケムリクサを抑えるケムリクサを作る事でワカバの仕事の終わりを早める事が出来ると考え赤い木を作り出すが、予想外の結末を迎えてしまう。
分割後の自分へ目的を託し、ケムリクサの効果を組み合わせて自身をケムリクサで動く姉妹へと分割した。 - ワカバ
- 声 : 野島健児
ケムリクサを使いこなす白衣を着た物腰穏やかな研究者で、地球の文化財をプリントして保存するのが仕事のようだ。
船の中で仕事をしており、従えているヌシ達からはセンチョウと呼ばれる。
りり達と比べ睡眠は必要ないと言うが、働き詰めでミドリのケムリクサを吸って身体を調えており、りりから心配されている。
失敗したりりを励まし、いつの日か再会する可能性を示しながらも駄目だった時は好きな事をして生きるように伝え、赤い木へ立ち向かいながらりりを逃した。
虫
本作に登場する、外見としてはロボットに見える動く物体の総称。ただし、姉妹たちは最初わかばを虫と判断したことから、姉妹たちが自分たち以外の自発的に動く物体の事をこう呼んでいる可能性もある。通常の個体は白い外装で、関節や目と思しき部分が水色の球体になっているものが多い。
虫も姉妹達と同様、ケムリクサで動いているようで白いケムリクサを持つ。
- アカムシ
- 敵対的な赤い虫はアカムシと呼ばれている。赤色になっていない虫は襲って来ず、また、ケムリクサを撃たれた小型のアカムシも赤色が抜けて立ち去って行く様子が確認出来る。
- 大きく戦闘能力の高い個体は"大型"と呼ばれ、より強力な巨大な個体は"ヌシ"と呼ばれている。
声のような音を発する個体も。 - ヌシ
- アカムシの中で特に大型の個体がこう呼ばれている。りょうが一度だけ倒しているが、基本的にはヌシに会ったらとにかく逃げるしかないらしい。
警 |
ここから先、物語中盤以降のネタバレ成分を多く含んでいます。 次の項目へ移動するにはここをクリック! |
- 空橋のヌシ
- 大火力のビームと小型の連射ビームを使い分ける。
ケムリクサを狙う性質をわかばに見抜かれ、りなの協力により撹乱されてりんに倒された。 - 九島の壁のヌシ
- 壁の中を水中のように移動する事が可能で、アカの根を呼び寄せる。
ミドリの枝の力で壁ごと攻撃され倒される。 - シロ
- 声 : 小松未可子
円盤型で白色をしており四足歩行で尻尾の付いた小型の虫。
空橋のヌシの残骸の中から動き始め、わかばを追う。
わかばに手助けをしようとしているようで、モニターに文字を表示してコミュニケーションが可能。一度別れた後に地図を持って合流する。
最初は"しろいの"と呼ばれていたが、後にわかばに"シロ"と名付けられる。名前が付けられる前までは、その容姿から視聴者から『ルンバ』の仮称で呼ばれていた。
尚、姉妹は文字の存在は知っているがりょく以外には読めない為、シロと話すわかばを訝しんでいた。その後顔文字を用いたコミュニケーションも用いるように。
ヌシとは本来はシロの様なムシだったようで、ヌシっち、ヌシじ、ヌシぞうと言った具合で呼ばれる、ワカバの仲間だった。 - 白い虫
- シロの仲間で、シロに似た円盤に尻尾の付いた型の白い虫達。モニターは付いていないが、大小様々な個体が居る。仲間同士やダイダイのケムリクサとデータのやり取りが可能。
今は居なくなった"センチョウ"の命令で動くのが生きがい。個々では戦闘力は皆無だが、合体して強力な大型のムシになる事も出来る。
赤霧や壁が放つ青い煙に曝されると赤色や青色の虫になり、煙の命令に支配されてしまう。
既に本体の葉の殆どが溶けてしまっており、アカの根との戦いの後、赤霧の影響でアカムシになる前に自ら機能停止した。
用語
- ケムリクサ
-
植物の葉のような外観をしており、発光していない状態や枝付きなど様々な状態で自生?していたり、樹に付いている。葉の色や形状・種類は様々。
姉妹は"ミドリ"から採る事の出来る緑色に光るケムリクサを使用しており、この状態の物を作るには水が必要となる。核になる枝を持ったケムリクサは水によって成長し大きな木となる。
わかばは一部のケムリクサを食べる事が出来るが、ミドリから採ったもの以外のケムリクサを姉妹が食べると「混ざっちゃう」らしい。また、わかばのみがミドリのケムリクサで回復する性質を持つ。
色によって異なる性質や機能を持つようで、姉妹らにとっても未だ謎が多い存在だが、調べるのはりょくに任せっきりだった。りょくは安全でないケムリクサの存在を危惧しており、それは後に現実となった。
ケムリクサで生きる命はケムリクサが尽きると終わる。
- ミドリ
- 姉妹の拠点に生えている木。"ミドリ"と言う名をつけられており、"ミドリちゃん"と呼ばれるなどまるでもう一人の家族のように扱われている。
姉妹の使用するケムリクサの元となる木で、六島の壁にぶら下がっているのを見付けてりつが育て大切にしている。
りつが操る事ができ、根は水を運ぶ、りつの耳が伝う、車両を動かすなど様々な働きをしている。ミドリのケムリクサは本来の機能を直したり強化する働きがあり、アカムシに効くのもこの働きによる可能性をわかばは指摘した。
六島の地下トンネルを超えた先には、りつの育てるミドリとは別のミドリの大木がそびえ立っていた。 - キイロ
- "ミドリ"に似た枯れた木で、黄色く光る葉が実る。銀杏の葉に似ている。
収穫した葉もしばらく発光を維持する為、灯りに使われている。
どん兵衛のコラボCMでは月見そばに卵の代わりに入れられキイロそばにされていた。 - アイイロ
- "アイちゃん"と呼ばれている。
水に浮かべられた魚のような藍色の葉で、動きで島にある水の量を知る事が出来る。
空中を泳ぐ事も可能。 - アオ
- 普段は光っていない青色の葉で、障壁を展開する機能を持つ。わかばの動きに応じて反応を見せた。
わかばが主の攻撃からりなを庇い咄嗟に掲げた際に盾が展開され一同を救った。
感触は壁に似ており、機能にも類似性が伺える。 - モモ
- "モモちゃん"と呼ばれている桃色の葉。
りなはこれを使用して増えている。他の姉妹が使う事は出来なかったのに加え、葉も弱っているとの事。さいしょのひともこれで増えたらしい。 - ウスイロ
- わかばが拾った薄色(薄い紫色)のケムリクサ。
わかばに育てられており、水を与えると輝き成長する。食用可でわかばの食料になっている模様。 - ダイダイ
- りょくが使用していた、栞の様な形状が特徴的な橙色のケムリクサ。
文章を記録する機能を持っており、りょくやわかば以外に使用していた人物が居たようだ。 - オレンジ(?)
- 名称・詳細不明。笹の葉のような形をしている。
- キミドリ
- 名称不明。りくが使用していた、電撃を放つケムリクサ。
加熱にも使用出来るなど応用の幅が広いようだ。 - アカ
- 赤霧やアカムシの発生源の巨木。アカムシを操り七島のミドリの大木を蝕んでいた。
敵対的でミドリと同様に根を用いた動作が可能。赤い霧の命令でムシをアカムシに変える。 - ソライロ(?)
- 名称・詳細不明。一種の動力か。
- ムラサキ
- 詳細不明。転写に関連した機能か。
- ミドリ
- 姉妹
-
赤い髪を持ち、自らをヒトだと言う六人姉妹。しかし、その能力や身体構造は人間離れしている。姉妹は体の中に持っている葉(ケムリクサ)で動いており、これは取り出し可能で赤く輝いている。「葉がやられなければ大丈夫」らしく、葉が無事なら腕を失っても再生可能。
りんは姉妹の葉を引き継いでいる他、りなは葉を用いて増えている。
現在の姉妹は本体の葉とミドリのケムリクサで戦っているが、りょうは本体の葉だけで大きな虫を倒していた。
姉妹の順番は生まれた際に目が覚めた順番らしい。特徴的な語尾等はお互いの識別の為でもあるようだ。
「さいしょのひと」から生まれたと言うが… - 能力
- 姉妹はそれぞれ五感を特化させたような能力を持っている。
りつが色が分からない、りなが早口の話が聞こえない、遠くがよく見えないなど、能力を持っていない感覚については鈍い模様。姉妹の間で自分の能力を渡す事も出来るようだ。
わかばはそれぞれの感覚を鋭く持っている様子。 - 煙水晶(?)
- 名称不明。姉妹が大事にしている黒い鉱物状の物体。中に葉脈の様な物が見える。
その扱いは散っていった姉妹の位牌の様な物にも見える。 - 水
- 姉妹の活動源。姉妹にもミドリを始めとするケムリクサにもエネルギーとして必要不可欠だが貴重な存在で、既に回収済みの島では殆ど残っていない。
姉妹は大量の水を一度に飲んで10日程活動出来る。 - 壁
- 島と島の境界に存在する、青い材質の塊のような物で唐草模様が入っている。
かつて行く手を阻まれた際には姉妹六人がかりで時間を掛けて破壊して突破していた。
青い煙で虫を支配する事ができ、七島にあった壁は"警"の文字が浮かべながら虫を青い虫に変えて立ちはだかった。また、九島の壁は"封"の文字を浮かべていた。
その正体はケムリクサの一種であるようで、同様に操作が可能。ただし、りくには操作出来なかった。わかばの操作は受け付け任意に穴を開ける事が出来た。 - 島
-
物語の舞台。複数存在し、姉妹は島を渡る旅を続けてた果てに一島に留まっていた。一島、二島、三島~と、数字で呼ばれている。
島と島の移動は繋がっている場合と橋を渡らなければならない場合があり、壁で区切られている。不思議な繋がり方をしている場所もあり、地形に何らかの手が入っている可能性が指摘されている。島を出る度に死人が出る程にその旅は過酷らしい。- 一島
- 姉妹がさいしょのひとから生まれた場所。一島を拠点として行動していた。
軍艦島と似ている。 - 二島
- りなの作った線路で一島と結ばれた島。遊園地の廃墟が特徴的。
- 三島
- 二島と地続きの島。線路が路面電車の軌道のように敷かれている。
- 四島
- 三島と空橋で結ばれた島。五島と六島の分岐点。
- 五島
- 姉妹が電車を発見した島。
- 六島
- 姉妹も殆ど知らない未踏の島。りつは六島の壁で枝の付いたミドリと出会う。
上側は大型のアカムシが大量に居る危険な場所で、地下には膨大な空間が広がっている。 - 七島
- 六島の地下通路の先にあった島。壁で囲まれた空間の中にミドリの大木がそびえており、島中から吸い上げた大量の水が存在していた。赤霧が殆ど無い安全な地かと思われたが、裏側ではアカの大木の放つ赤霧とアカムシがひしめいてミドリと壁を侵していた。
- 八島
- 七島の壁の先の島。アカの根が伸びておりその周囲には大量の赤霧と強力なアカムシが存在する危険な場所。
- 九島
- 八島の先の島。白い虫達が八島へ逃げる前に元々居た場所。
山が持ち上げられたような地形をしている。 - 十島
- 赤い木のそびえ立つ、高層建築物の目立った景観の最果ての島。
アカでもミドリでも無い色の木の根が伸びていた。
- 電車
- 姉妹の拠点の鉄道車両で、後部が失われている。
”広島電鉄1900形1904番かも川”がモデル。五島で姉妹と出会った。
車輪が付いた箱は貴重で、ミドリを守りつつ移動するのに活用されている。
車内から上部へミドリが突き出しており、上部には水槽として電話ボックスが括り付けられている。
ミドリの根によって歩いたり線路上を移動する事も出来る。軌間は調整可能。 - 赤霧
- 島を覆う有害な赤い霧で、触ると体が溶けてしまう。
島に上がって来る事もあり、赤霧の拡大は大型のアカムシの出現を伴う事も多いようだ。
その正体は赤い木が放つ煙だった。 - 好き
- 姉妹達にとってそれぞれ大事な大切な物。好きに触れる時、彼女達は輝きを見せる。
りょうは戦いが、りくはかわいい物やお触りが、りつはミドリが、りなは食べる事が、りょくは知る事が好き。
しかし、りんはそんな物は無いと言う。わかばはケムリクサアホ。 - 毒
- りょくによって姉妹が得た知識の一つで、りょくは毒を使うアカムシが出るかもしれないと考えていた。
曰く、「戦った後に遅れて効いてきて、本体が死んだ後も残る」との事。
りんはわかばと出会って以降の体の具合の異変を毒ではないかと疑っている。
実は薬だったのかもしれない。
警 |
ここから先、物語終盤のネタバレ成分を多く含んでいます。 次の項目へ移動するにはここをクリック! |
- 赤い木
- りりが複数の色のケムリクサを組み合わせて作り出してしまった、ケムリクサを抑えるケムリクサ。本来のアカはケムリクサを止める色だったようだが、色の組み合わせにより歯止めが掛からなくなり暴走、自律してケムリクサを消そうとし続けている。
- 船
- ワカバが島を作っている場所。地球の文化財が転写・プリントにより再現されている。それぞれの島はこの船の中に作られた場所だった。
- バケットホイールエクスカベーター(?)
- 島を作る際にワカバの乗っていた乗り物で、空飛ぶバケットホイールエクスカベーター(BWE)のようなもの。
ケムリクサによって機能しており、プリントした建造物をクレーンのように釣り上げていた。
現在は十島に残されている。 - 船の外
- 赤い木との戦いを乗り越え、アイに導かれて辿り着いた亀裂の先の場所。青空の下に大量の水が溢れ木々が生い茂る豊かな自然が一面に広がっている。
りんはここが船の外だと考えたが、ここが実際の地球上なのか、もしくは他の惑星なのか、あるいはここも船の一部なのかは不明。
製作スタッフ
- 原作・シリーズ構成 : たつき
- 脚本・コンテ・演出 : たつき
- 企画 : 高麗大助、川手純、伊藤幸弘、寺井禎浩、別所敬司、吉永達永、中條喜一郎、佐糖類、大塚政人
- 作画監督 : 伊佐佳久
- 作画 : 伊佐佳久、原田優、村田良典、富澤瞬
- 美術監督 : 白水優子
- 美術 : 白水優子、大久保聡、川治裕睦、長田泰治郎
- 撮影監督 : 継岡夢月
- 撮影監督補佐 : 酒井順子
- 撮影 : マッドボックス、井上洋志、斎藤泰次郎
- 撮影管理 : 川下裕樹
- 編集 : irodori
- ビデオ編集 : 尾形茂信、杉浦聖、小林准
- 編集スタジオ : ビデオテック、海老沢かおる
- 音響効果 : 風間結花
- 録音調整 : 竹内俊平
- 録音スタジオ : スタジオインスパイア
- 音響制作 : エスターセブン
- 音響制作担当 : 北垣貴司
- 音響監督 : 阿部信行
- 音楽 : 高橋哲也
- 音楽協力 : 諸橋邦行、藤巻浩、中村佳紀、福場庸介、堀向直之
- オープニングアニメーション コンテ・演出 : たつき
- エンディングアニメーション : 河野宏樹、尾本達紀
- 協力・宣伝 : MIXER、吹田沙矢、岩本昌子、上田照美
- 番組協力 : 田中美帆、土江智美
- 海外営業 : スリーキューブ
- スペシャルサンクス : エイベックス・ピクチャーズ、グッドスマイルカンパニー、集英社ウルトラジャンプ編集部、バンダイ、バンプレスト、フライングドッグ、ローソン、BANDAI SPIRITS
- プロデューサー : 高木隆行、大森慎司、渡邉亜依、五十嵐和樹、本間裕之
- アソシエイトプロデューサー : 君島すみれ、村川理紗、井口修平、寺澤萌美、坂本円香
- アニメーションプロデューサー : 福原慶匡
- アニメーション制作 : ヤオヨロズ
- 監督:たつき
- 製作 : ヤオヨロズケムリクサプロジェクト
テレビアニメ版についての項目はここまで。 |
ものがたり(自主制作アニメ版)
ずっと昔、さいしょのひとが船に乗ってこの星に不時着したとき
船の外は紅霧に汚染され外に出られませんでした。
さいしょのひとはこの星で生きていく為に、
ピンクの液体(名称不明。後に鳴も使用)を使い自分を7分割し、
それぞれに特化させた能力をもたせました。
そのうちの一人は脳を特化させ、
さいしょの人の記憶と情報を引き継ぎましたが、
分割の直後に自ら紅霧に飛び込み死んでしまいます。
残った6人は手探りで生活をはじめました。近くに生えていた樹のまわりは紅霧の濃度が低いこと、
紅霧のなかには虫が出ること、虫には樹から取れる葉が有効なこと、
色々なことを時には命がけで学んでいきました。
それぞれ名前もつけ、互いに識別しやすいように髪を結わえました。
それから2000年ほどの月日が流れました。
※自主制作版「ケムリクサ」冊子より
登場キャラクター(自主制作アニメ版)
- 凛(りん)
- 声 : 琥遥ひより
物語の中心人物。主に“壁”の内外の探索・調査や哨戒、“虫”からの防衛を行う。戦士の体を持っており、“視覚”の能力は綠(りょく)から引き継いだ。
上向きに束ねた髪が特徴。ライダースーツ風の服装をしている。
凛とした態度で行動的な性格をしており、言葉遣いもボーイッシュ。責任感が強い。
かつては陸が相棒で壁の向こうを見たがっていたが、姉妹を失う中で自分の選択に躊躇するようになる。 - 律(りつ)
- 声 : kokko
常に浮遊している猫耳を持つキャラクター。アオザイのような服装をしている。語尾が「~にゃ。」。聴覚に特化しているようだ。
“ケムリクサ”の原料となる樹の管理をしており不用意に樹に近づく者には容赦が無い。しかし凛が認めた者には寛容であり、わかばの身を案じマーカーを渡す一面もある。樹を操り索敵や転送などが可能な他、「ババァ」と言うスタンドめいた存在を操る。
“触覚”の能力の一部を陸(りく)から引き継いだ。 - 鳴(りな)
- 声 : 桜音恋
メイド服風の服装をしており、髪型はツインテール。語尾が「~なっ」。味覚に特化しているようだ。
もともと1人の鳴(りな)だったが「ピンクの液体」を使用して7人に分割し消滅した。そうして誕生した7人には能力の大幅な減退、記憶の障害、感情の欠落と言った分割の影響が現れている。合体する事で強くなれるようだが、人数が減る事を嫌って避けている。
現在の生き残りは「りなっち・りなじ・りなぞう・りなよ・りなむ」の5人。自分たちを「りなちゃんズ」と自称する。
スカートを変形させて戦ったり水に蓋をして守った他、スカートを消費して広範囲攻撃をする事も出来るがフル版ではカットされており、第1話フル単品版でのみの使用となっている。
- わかば
- 声 : 方広寺悠宇
“ケムリクサ”の原料と思われる樹の池から現れた青年。この世界では赤い血液は“虫”であるとされる為血液が赤いことから“虫”ではないかと疑われるが“ケムリクサ”を服用した際に拒絶反応が見られなかった為信頼を得て行動を共にするようになる。人の外観をしており、いわば現実での一般的な人間であると思われるがこの世界では珍しいらしい。 「めっさ」が口癖。「めっさ気になる~。」 - 死亡した姉妹の能力と似た感覚を持つなど謎が多い。マップでの表記は「わ」。
- 陸(りく)
- 声 - 桜音恋
触覚に特化。自主制作アニメ版では髪を6束に結ぶ特徴的な髪型でギザ歯。姉御肌な性格のようだ。壁超えにてヌシと戦い死亡、凛にトラウマを植え付けた。
感覚で動くタイプのようで、「触り心地でGOだぜ!」と凛を諭していた。
注 |
ここから先、冊子に記載されている内容を多く含んでいます。 次の項目へ転送するにはここをクリック! |
- 稜(りょう)
- 嗅覚に特化。初期探索時に虫に襲撃されて死亡。
- 綠(りょく)
- 視覚に特化。髪の毛を4本に束ねて先端に円形の飾り(?)をつけている(もしくは髪型)。村上空、赤霧の層にて大型に襲撃されて死亡。能力は凛に引き継がれた。
- さいしょのひと
- 2000年前にこの星に不時着した始祖。星の環境に適応できなかった。「ピンクの液体」を使い自身を7分割して消滅、記憶はななしに引き継がれた。
表記揺れでさいしょの人とも。 - ななし
- 記憶に特化。髪は結っていないロングヘア。さいしょのひとの記憶と情報を引き継ぐも分割直後に自死。その理由は不明。
虫
- 虫
- 姉妹やわかばを攻撃してくる未知の生物。また貴重とされる水の収集を妨害する事もあるが目的は不明。"ヌシ"と呼ばれる強力な虫も存在する。
- ヌシ
- 声 : kokko
巨大で攻撃的な赤い虫。「このエリアは禁煙です」と言った言葉を発していた。
陸はヌシとの戦いで死亡しその後の凛に大きな影響を与えた。
その他
第1話フル単品版の冒頭には「椅子に座りコンピュータを操作する人物」と「長髪の女性」がシルエットで映される。作中や冊子では言及されておらず、この二人の正体は不明。
その後、律に声を掛けられた凛が目を開いて物語が始まる。
尚、全話フル版ではこの二人の姿はカットされ、陸との回想が挿入されている。
用語(自主制作アニメ版)
- ケムリクサ
- 紙煙草状の外観をしており傷を治癒する効果があるらしく“樹”を原料に作られる。ただし“虫”には猛毒であるらしく“虫”への対抗手段としても使われる。
- 姉妹
- 赤い髪を持ち、自らを人間だと言う姉妹。しかし、その能力や身体構造は人間離れしている。
「さいしょのひと」がピンクの液体によって自分を7分割して誕生した。
識別しやすいようにそれぞれ髪型を変えている。 - 能力
- 姉妹はそれぞれ五感を特化させた能力を持っており、また、引き継ぐ事も可能。
「味」や「音」などの感覚を通してわかばの正体を探った他、陸は圏外感触で圏外の様子を探る事が出来た。。
わかばはそれぞれの感覚を鋭く持っている様子。 - 壁
- 壁内を“虫”やその他の脅威から守る役割を果たしているとされているが時に侵入を許している事もあるらしい。劇中に登場する主要メンバーは壁外に出ることを目的としているらしいが...。
- 村
- 姉妹の拠点。紅霧の薄い樹の周囲の構造物で、水槽や鳴のガラクタ置き場などで構成され、水を回収する根が伸びている。
- 圏内
- 樹の影響が及ぶ範囲。圏内であれば樹による回復や転送が使用可能。
「マーカー」と呼ばれる鈴型の種のような物を設置して、根を伸ばす事で一帯を浄化し拡大出来る。ただしマーカーを"虫"に破壊されると圏外になってしまう。 - 紅霧
- 壁の向こうの世界を覆う赤い霧。ケムリクサ無しに人間が入ると死に至る。
表記揺れで赤霧とも。 - ピンクの液体
- さいしょのひとや鳴が分割に使用した名称不明の液体。
制作スタッフ(自主制作アニメ版)
- アニメーション : たつき
- モデリング : タチ
- キャラクターデザイン・2D : 平安(伊佐佳久)
- 背景美術 : ゆっこ(白水優子)
- 音 : ちゃぼ
- 音2 : かきね
- スペシャルサンクス : ema
- スペシャルサンクス2 : 毎月見て下さった皆さん
- 監督 : たつき
- irodori 2012
- iro-dori.jp
余談
- 自主制作アニメ版で凜の声を演じる琥遥ひよりさんは、同じくirodori作品であるデスメタルさやかのさやかを演じている事でも親しまれており、全く違ったテイストの演技を楽しむ事が出来る。
- テレビアニメ版はアニメプロデューサーの福原慶匡氏の提唱するパートナーシップ方式のプロトタイプになるように準備を進めているという。ちなみにケムリクサ関連のコピーライトは「ヤオヨロズケムリクサプロジェクト」(YKP)となっている。
- 放送前の夏、コミックマーケット94にてグッドスマイルカンパニーから「凛」のアクリルキーチェーンが販売され、フィギュア化の期待も高まっていた。その後2019年2月に「ねんどろいど りん」の商品化が発表され彩色原型が公開された
。
- 趣味のアニメ及びテレビアニメ版の舞台は軍艦島やスペースワールドといった実在の場所がモチーフになっており、有志によって多くの場所が特定されている。旅の記録 - ケムペディア
などを参照。
- 北海道文化放送の番組情報にて"水野中から謎の男が現れる"(原文ママ)との一文があり、当時は伏せられていたわかばの登場が確定したかと思われたが、これは自主制作アニメ版の情報が手違いで掲載された物だった
(結果的には合っていたが)。
- 2019年1月13日の第1話放送直後上映会にて、小ネタや未知の要素の多さから小松未可子さんがケムペディアが欲しいと発言したところ、本当に作られた。
- たつき監督は日清食品のプロモーションアニメ企画「FREEDOM-PROJECT」にCGアニメーションで参加しており、何かの縁か約10年後、どん兵衛とアニメ「けものフレンズ」のコラボアニメを製作する事になる
。その機会で公開された映像ではきつねうどんしか登場しなかったが、後にまさかのどん兵衛×ケムリクサコラボが実現
。天ぷらそばの公式コラボCM、どん兵衛 × ケムリクサ 「月見そば」がTOKYO MXで放送され、ネット上でも公開された。Cパートの後に放送された事からDパートとも。
舞台となっているのは日清食品グループの研究施設「the WAVE」。施設の廃墟化や内容などにも快諾を得てこのコラボCMが実現した。
このコラボは日清からの打診で始まったとの事で、「キイロそば」も日清側によるネーミング。 - りなちゃんズの台詞は重なっていない場面では全員分通しで収録している。
- エンディングアニメーションとしてクレジットされている河野宏樹さんとたつき監督(尾本達紀名義)の二人は2004年に共に展覧会に参加していた
。
- 最終回の放送日にはAmazon Prime Videoにて本来の配信開始時間を大幅に先走り15:00に配信が開始されるトラブルがあった。すぐに本来の配信開始時間まで非公開となったものの混乱が予想される中でニコニコ生放送での振り返り上映会
の開演となったが、ネタバレコメント等は殆ど見られずに放送が終了し公式生放送終了後アンケートではとても良かったが98.7%を記録した。
- 「KEMURIKUSA」をアナグラムのように入れ替えると「MAKE UR(your) SUKI」となり、偶然か描かれた物語と重なる言葉になる。
- 2019年3月28日から5月7日までグッドスマイル×アニメイトカフェ秋葉原・大阪日本橋にてケムリクサのコラボカフェ(通称ケムリクサカフェ)が開かれ、水は無料であった。irodoriの3人もひっそりと来店、交流ノートにへんたつの絵が残された。
- Amazonにてブルーレイ1巻の在庫が不足した際、急遽ジャストプロにある在庫から迅速に供給する為に、ジャストプロからマーケットプレイスでの出品が行われた。この際の梱包には福原慶匡プロデューサーも加わっており、ジャストプロ名義での詫び状も同封されていた。
- 2019年6月15日には明神カフェにて「ケムリクサコラボカフェ」が、渋谷マルイにて「ケムリクサ POP UP SHOP」がそれぞれスタートした。
- 2019年7月6日からはプリンセスカフェにて池袋・大阪・福岡でコラボカフェが開催された。後に9月7日より秋葉原にて再び開催された。
- 2020年2月9日に放送されたTV版へんたつ第6話にてりつとりながチラッと出演。また、8話の放送時にはネズミに喰われていたりょうとりくの話
、「ふね」の話
、EDの模型の話
、りんの話
、自主制作アニメ版の話
がツイートされた。
警 |
ここから先、アニメの内容に関する成分を多く含んでいます。 次の項目へ移動するにはここをクリック! |
- 自主制作アニメ版の先入観やエンディングの印象もあり、りん達が故人として認識していたりくの登場が予想外の衝撃展開だった視聴者が多かった。その影響もあってか、5話の展開から「電車が壊れる」「虫に追跡される」「りつが泣く」「死人が出た」と要素を抜き出して悲劇的展開かのようにまとめたあらすじが作られるに至り、特に「死人が出た」はネタとして定着を見せた。
その後、りょうとりょくが登場し再び「死人が出た」際にはirodori公式アカウントが反応を見せた。
- 第1話のわかばの「駄目だよそれ触っちゃ・・・」と言う寝言からわかばが研究者だったではないかと言う考察も見られたが、後にこれはアドリブだったと説明された。しかし11話にて本編で回収される事に。
- 小松未可子さんがりん役のオーディションを受けた所、「5歳児みたいな感じでバカになる」状態でりんの台詞を読むと言う指定がされた事が語られ、冗談半分で子役も演じるのではないかと言う予想も見られた。
主題歌
自主制作アニメ版
- 新世界へのプロローグ
- 箸休/hasiyasume
テレビアニメ版
- KEMURIKUSA
- 作詞 : ナノ、作曲 : WEST GROUND、編曲 : WEST GROUND・ZAI-ON、歌 : ナノ
- INDETERMINATE UNIVERSE
- 作詞・作曲・編曲 : ゆうゆ、ゆうゆ feat.ケムリクサ
テレビアニメ版放送・配信情報
30分番組、全12話。
「2019年1月9日より放送・配信開始」という扱いとなっているが、実際には「24:30~」など既に日付が変わった後の深夜に放送されるテレビ局もある。配信はAmazon Prime Videoで独占先行配信を行っており、ニコニコ動画では二週間遅れでのレンタル型動画配信、ニコニコ生放送ではタイムシフト非公開ではあるが時折振り返り上映会が行われ、11話までが上映された。
放送一年後の2020年には各配信サイトでの無料配信が始まり、ニコニコ生放送でもタイムシフトが利用可能な配信が始まった。ニコニコ生放送で12話が上映されるのは初となる。また、dアニメストア ニコニコ支店の配信ラインナップにも加わっており、よりニコニコで視聴しやすい作品になったと言える。
配信サイト | 配信日時 | 備考 |
---|---|---|
Amazon Prime Video | 毎週水曜22:15頃〜 |
※独占先行配信 |
放送局 | 放送日時 | 備考 |
TOKYO MX | 毎週水曜22:30〜 | |
サンテレビ | 毎週水曜24:00〜 | |
とちぎテレビ | 毎週水曜24:00〜 | |
BSフジ | 毎週水曜24:30〜 | |
北海道文化放送 | 毎週水曜24:55〜 | |
チバテレビ | 毎週水曜25:00〜 | |
三重テレビ | 毎週水曜26:20〜 | |
熊本放送 | 毎週月曜26:00~ | 2019年3月4日より放送開始 |
レンタル型動画配信
配信サイト | 配信日時 | 備考 |
---|---|---|
ニコニコチャンネル (ニコニコ動画) |
毎週水曜0:00~ (1月23日配信開始) |
(各話有料、全話パック販売中![]() |
Amazonビデオ![]() |
第1話は永久無料配信(公式twitter![]() |
|
Google Play | ||
YouTube | ||
ビデオパス![]() |
||
みるプラス![]() |
||
Rakuten TV![]() |
||
VIDEX![]() |
||
ビデオマーケット![]() |
||
ビデオマーケット DMM支店![]() |
||
GYAO!ストア![]() |
||
ひかりTV | ||
J:COMオンデマンド | ||
ゲオTV![]() |
毎週水曜12:00~ (1月23日配信開始) |
|
ムービーフル Plus![]() |
||
バンダイチャンネル![]() |
||
Play Station Video | 毎週金曜0:00~ (1月25日配信開始) |
|
HAPPY!動画![]() |
毎週金曜00:00~ (1月25日配信開始) |
公開作品・各話リスト
自主制作アニメ版各話・全話(公開終了)
番外編
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/507882780512894976
趣味のアニメ他
話数 | 公開日 | 備考 |
---|---|---|
趣味のアニメ![]() ![]() |
2018年 8月31日 |
りょう、りく、りつ、りん、りな、りょくのお話。 |
趣味のアニメ0.5話![]() ![]() |
9月30日 | りんとりょくのお話。 |
趣味のアニメ0.6話![]() ![]() |
10月30日 | りんとりょうのお話。 |
趣味のアニメ0.7話![]() ![]() |
11月30日 | りんとりなのお話。 |
趣味のアニメ0.8話![]() ![]() |
12月31日 | りんとりくのお話。 |
趣味のアニメ0.9話![]() ![]() |
2019年 1月2日 |
りんとりつのお話。 |
テレビアニメ版各話
話数 | 放送日 | 狼煙 | 動画 |
---|---|---|---|
Episode.1 | 2019年 1月9日 |
趣味のアニメ0.9話![]() ![]() ※後半パート |
|
Episode.2 | 1月16日 | 2話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.3 | 1月23日 | 3話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.4 | 1月30日 | 4話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.5 | 2月6日 | 5話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.6 | 2月13日 | 6話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.7 | 2月20日 | 7話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.8 | 2月27日 | 8話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.9 | 3月6日 | 9話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.10 | 3月13日 | 10話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.11 | 3月20日 | 11話の狼煙![]() ![]() |
|
Episode.12 | 3月27日 | 最後の狼煙![]() ![]() |
放送後
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1110916908272869376
話数 | 公開日 | 媒体 | 動画 |
---|---|---|---|
ケムリクサ 12.1話 ![]() |
4月3日 | ケムリクサ 12.1話![]() 趣味のアニメ12.1話 ![]() ![]() ケムリクサ 12.1話 ![]() ![]() |
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1114156947916197890
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1152933379882414080
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1154791174856568833
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1159085710915198977
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1260505543279390720
ツイートを読み込み中です
https://twitter.com/irodori7/status/1338044941654663169
関連動画
関連生放送
関連静画
関連立体
上記以外にも複数の作品が投稿されている。ニコニ立体「ケムリクサ」でのタグ検索結果や、「MMDケムリクサ」の記事を参照。
関連コミュニティ
関連商品
自主制作アニメ版
テレビアニメ版
関連項目
- irodori
- ケムリクサ わかばメモ
- どん兵衛 × ケムリクサ 「月見そば」
- ケムリクサ 12.1話
- ケムリクサカフェ
- 日常会話に使えるirodori作品の台詞集
- ヤオヨロズ
- 自主制作アニメ
- 2019年冬アニメ
- アニメ作品一覧
登場キャラクター
楽曲
作品用語
外部用語
ファンメイド
その他
関連リンク
- アニメ『ケムリクサ』公式サイト
- TVアニメ「ケムリクサ」公式(@kemurikusa)
- irodori -自主制作アニメーション-
- Amazon.co.jp: ケムリクサを観る | Prime Video
- ケムリクサコラボレーション|日清のどん兵衛
- コラボサイト跡地(リンク切れ)
- ケムペディア(kemupedia) Wiki*
- 有志による非公式wiki
- ケムリクサ|ニコニコのアニメサイト:Nアニメ
- 1028
- 0pt