それは、人の紡ぐ物語。
ケルベロスブレイド(KERBEROS BLADE)は、2015年8月16日から稼働するトミーウォーカーのPBW第五弾のタイトルである。
概要
「無限のファンタジア」「シルバーレイン」「エンドブレイカー」「サイキックハーツ」に続く、トミーウォーカーのPBW第5作目。
2015年5月2日にタイトルが発表され、同年5月3日にニコニコ生放送にて制作発表が行われた。
同社製のPBWとしては異例の事態である。
※「PBWってなんぞ?」という方は、PBWの項目を参照ください。
公式略称は、「ケルブレ」となっている。
またプレイヤーが物語を動かすことから「人力RPG」という呼称もなされている。
メインイラストレーター
作品毎に、メインイラストレーターとして色々な方を起用しているが、今回のメインイラストレーターは『初音ミク』のKEI氏が起用された。
いろいろな『はじめて』
主題歌
今作でトミーウォーカーPBW史上初となる主題歌が作られている。作詞・作曲は、れるりり氏。
主題歌が、れるりり氏によって投稿されている。
ワールドリンク
今回も、2作品同時進行になるのだが、ケルベロスブレイドでは初めて『ワールドリンク』が行われる。
サイキックハーツのクラブ(プレイヤーキャラクター同士の交流の場。掲示板スタイル。プレイバイBBS(PB3)の経験がある方には、親和性の高いシステムです)のスレッドを、ケルベロスブレイドにも持ち込むことが出来る。
喋ることが出来るだけで、世界的なつながりは全くないとのこと。(2015/05/06 GW縦断オフ2015 in福岡)
niconicoとの連携
ゲームの運営は、トミーウォーカーが行っていくことに変わりはないが、niconicoと提携する事で様々な事ができるようになる。
例えば、ニコニコ静画に投稿しているユーザーは、マイページからイラストマスターの審査申請が出来る様になるし
ブロマガ投稿者は、ブロマガの充実度によってゲーム内での名声が得られたりするのだ。
もちろん、主題歌の『ヘリオライト』を『歌ってみた』だってアリかもしれない。
きっかけは、ドワンゴの運営である伴龍一郎氏の奥様が『エンドブレイカー』のイラストマスターを務めていた事がきっかけで、伴氏からトミーウォーカーへのラブコールがあったようだ。
ニコニコ動画も、PBWも、ユーザーが作りだすコンテンツこそが、主たるコンテンツとなっている。
この試みが、どのように発展していくかは未知数である。
舞台設定
世界観
2015年以降(現実と連動した時が流れる平行世界)の地球が舞台。ただ、日本地図をはじめ異星からやってきた不死なる侵略者「デウスエクス」の襲撃からか変質している部分が見受けられる。
プレイヤーは不死なるデウスエクスに死を齎すことができる異能者『ケルベロス』となって、敵と戦っていくことになる。
種族
サービス開始時点で選択できた種族は8種類。
2016/8/29現在、ケルベロスの活躍により(ゲームの進行により)解放された、サービス開始時には敵対勢力であったヴァルキュリアを加えた9種類の種族から選択してキャラメイクが可能となっている。
また、異種間で授かる子供は両親どちらかの種族となり、混血による特徴の混合遺伝は起こらない。
- 地球人 ヒューマン
- おおよそ一般的な人間と同様に特筆する特徴のない種族。
『ケルベロス』として覚醒した人間である為に「デウスエクス」と戦う事が出来る。 - 妖精 シャドウエルフ
- かつては多数(8種類?)の異なる種が存在したといわれる種族のうち、唯一の生き残っているエルフ族。
人間と同様の姿かたちを持つが、種族の特徴として耳が長くとがっている。
※:他の作品の様な「神秘性」、「美形」、「長寿」といった特徴は、まだ公式から名言されていない。 - 竜人 ドラゴニアン
- 伝説の勇者の一族と言われている、二足歩行で翼の生えたトカゲのような外見特徴を持つ種族。
その後の発表で「人間に角や翼が生えているような形態」を取れることが判明した。
※どちらかの姿で一生を過ごすことがドラゴニアンの美徳とされている。 - かつては「勇者の一族」と呼ばれるほど強大なデウスエクスだった。
しかし、弱者から搾取するデウスエクスに義憤を覚え、地球人の味方となった。 - 天使 オラトリオ
- 背には翼を持ち、頭髪から花が咲いている所謂「天使」のような外見特徴をもつ種族。
翼の色や枚数、花の種類などは様々な種類がありプレイヤーが自由に選ぶことが出来る。
また、翼や花は不用時には見えないようにしまうこともできる。 - 機人 レプリカント
- SFで見られるアンドロイドの様な人型で機械の身体を持つ種族。
出自に関してはまだ不明な所が多いが、成長して背が伸びることもあれば、子供残す事も可能。
人型である前提を満たせば、身体の機械化率はプレイヤーにゆだねられている。 - 獣人 ウェアライダー
- 所謂、獣の耳と尻尾を持つ獣人と呼ばれる種族。
マスタービーストと呼ばれる者が複数の生命体から作り出した「神造デウスエクス」(いわゆるキメラ)
「二足歩行する人型の獣のような形態」と「耳と尻尾だけを持つ人に近い形態」の2種を使い分けられる。
満月を見ることで「狂月病」と呼ばれる症状に悩むウェアライダーもいる。
※ベースとなる獣は主に陸生哺乳類を前提とされているため、水棲哺乳類などは該当しない。 - 魅魔 サキュバス
- 動物の角、コウモリの翼、スペードの黒い尾を持つ悪魔のような外見をした種族。「快楽エネルギー」と呼ばれる恋愛などから得られる力を得ながら活動する。
男性もサキュバスと呼ばれる。種族的外見特徴である部分は「オラトリオ」と同じく仕舞う事が出来る。 - ドワーフ (漢字表記不明)
- 幼態成熟する人間のような特徴を持ち、成人しても人間の子供のような外見を持つ。
幼く見られるため威厳を見せるべく「付け髭」や「老人のような口調」を用いる事が流行ってる。
勇敢かつ豪快な戦士であり、地底世界に住み、次元を持つ投げるほどの卓越した穴掘り技術を持つ。 - ヴァルキュリア (漢字表記不明)
- 光り輝く翼とエルフに共通する長くとがった耳を持ち、死者の魂を導くと言われていた戦乙女の種族(男性もいます)。
- シャドウエルフと同じく8種の妖精族に属する。
- かつてはデウスエクス(敵対勢力)である「エインヘリアル」に服従を強要される立場にあったが、ケルベロスの活躍によって解放され、現在では地球を守護するケルベロスの力を得た。
- 背に負った光の翼によって飛行することができ、同時に死に瀕する人の気配を感じ取ることができる。
ジョブ
メインジョブとサブジョブを選択する。
初期で選択可能なジョブは11種類。これらはサイトのゲーム設定内にある『データベース』から確認できる
- ブレイズキャリバー
- 欠陥部位を地獄で補い戦うジョブ。『地獄』が何物かは詳細不明。
- 鎧装騎兵
- 艦載兵器を身につけ戦う騎士系のジョブ。着けない場合は普通の騎士になるとのこと。
- 刀剣士
- いわゆる剣士。
- 鹵獲術士
- デウスエクスから奪った魔法を操るジョブ。
- 自宅警備員
- 『一定のポイントを自宅と定義する』ことで、自宅を護るために力を発揮するジョブ。
防衛作戦向きのジョブと言える。 - ガンスリンガー
- リボルバーなど昔ながらの銃器を好んで扱い戦うジョブ。
- ウィッチドクター
- 病気を『病魔』として召喚し、退治する事で病気を根治させる回復役。
- 降魔拳士
- 殺したデウスエクスの魂を奪って更に強くなるジョブ。
- 螺旋忍者
- 何らかの理由で螺旋忍軍から抜けたり、秘術を身につけたジョブ。
- ミュージックファイター
- 音楽系ジョブ。グラビティはすべてゲーム内で使用されている楽曲名になっている。
- 巫術士
- 「ふじゅつし」。超自然的な力を駆使して戦うジョブ。シャーマンや霊媒師、陰陽士なども含まれる。
サーヴァント
ジョブを引き替えに生み出すペットのような存在。
言語は理解するものの、会話や自立的な判断、複雑な行動はできない。
前作『サイキックハーツ』から登場しているサーヴァントも複数体居る。
- テレビウム
- 柴犬サイズの熊のようなフードを被ったサーヴァント。
顔がディスプレイになっており、フラッシュをたいたり、応援動画を写したりもできる。
何かしらの凶器を持っているため、それを使った残虐ファイトもできる。 - ボクスドラゴン
- 『炎・緑・羽・鋼・虫・兵器・恐竜・ハイドラ』と言った様々な属性と竜が融合したサーヴァント。
ドラゴンの持つ破壊衝動を鎮め、小型化したものがボクスドラゴンである。
40cm角の「封印箱」と呼ばれるモンスターボールにはいることができる。 - ミミック
- 宝箱に牙が生えたダンジョンのトラップのような疑似生命体。
本来は危険な生命体だが、ケルベロスと心を通わせることでサーヴァントとなる。 - オルトロス
- 退魔神器を口にくわえた犬のサーヴァント。
サイキックハーツにおける『霊犬』に相当する存在だが、細部がことなる。 - ビハインド
- サイキックハーツに登場するサーヴァント『ビハインド』と同じくするサーヴァント。
- ナノナノ
- サイキックハーツに登場するサーヴァント『ナノナノ』と同じくするサーヴァント。一部アビリティがことなる。
- ライドキャリバー
- サイキックハーツに登場するサーヴァント『ライドキャリバー』と同じくするサーヴァント。
- ウィングキャット
- サイキックハーツに登場するサーヴァント『ウィングキャット』と同じくするサーヴァント。
デウスエクス
地球外からの不死の侵略者。
力尽きても破壊されない宝石(コギトエルゴスム)となり、グラビティ・チェインを一定量得ることで復活することができる。このため、種族のの寿命以上の休息を取った後に侵攻をかけるデウスエクスもいる。
ただしケルベロス放つグラビティを心臓に受けることで不死性が無効化され、死に至る。
有り体に言えばケルベロスはデウスエクスの天敵とも言える存在である。
また、デウスエクスは地球の重力に魂を引かれることでも不死性が失われる。
これを「定命化」といい、地球を愛するようになったか否かで定命化から1年後に地球に適応した肉体になるか、死に至るかが決まる。
※ただし、定命の者に憎まれ、拒絶されることで死までの期間を延ばすことができる。
デウスエクスの種族
そして、デウスエクスにも様々な種族が存在している。
- ドラゴン(デウスエクス・ドラゴニア)
- 見紛うことのないドラゴン。亜人ではなく、西洋ファンタジーの竜である。
デウスエクスの中ではもっとも強い存在とされているが、ドラゴンの中でも強大な力を持つ者はゲート(地球とデウスエクスの本星をつなぐ門)を通ることができず、地球に降り立てないという欠点がある。そのため下級のデウスエクスを投下し、グラビティ・チェインを集めさせている。 - ダモクレス(デウスエクス・マキナクロス)
- いわゆる戦闘ロボットやアンドロイド。ダモクレスが何からの形で心を得た者がレプリカントとなる。
「工場」と呼ばれる秘密基地でショッカーよろしく人間をダモクレスに造り替えることもある。 - 攻性植物(デウスエクス・ユグドラシル)
- ビオランテのような見た目をした植物型デウスエクス。
世界樹ユグドラシルに棲息し、生物や世界に寄生して繁殖する。
ケルベロスの武装である『攻性植物』もこいつを力づくで飼い慣らしたもの。 - エインヘリアル(デウスエクス・アスガルド)
- 星霊甲冑(ステラクロス)を装備し、大規模の軍勢で襲いかかるデウスエクス。
かつてドワーフをはじめとした数々の種族を滅ぼし、アスガルドの支配者となった。
とはいえ、アスガルドは攻性植物らの居る世界(ユグドラシル)に支えられているため、常に戦力を求めている。ヴァルキュリアと呼ばれる妖精を使役している。 - 螺旋忍軍(デウスエクス・スパイラス)
- グラビティ・チェインの体現である『螺旋の力』を使い、秘技を使う忍者集団。
他の星に潜入しては秘技や資源を盗み続けているため、主星の位置すら解らない螺旋忍軍も多い。
加えて内部抗争もしばしば起きている。 - 死神(デウスエクス・デスバレス)
- 冥府の海(デスバレス)の神々で、死んだ生命体をサルベージして配下に仕立てている。
プレイヤーが最初に戦うであろうザルバルグ(黒い魚みたいな奴)も死神の一種。
色々謎が多いデウスエクス。 - ドリームイーター(デウスエクス・ジュエルジグラット)
- 身体のどこかに欠損する要素があり、該当する部分にモザイクがかかっている。
(例えば心が欠けているドリームイーターは胸元にモザイクがかかっている。決して胸がないわけではない)
ドリームイーターは自らが持つ「心を抉る鍵」を人間に突き刺し、足りない部分を補いつつ同族を増やしている。 - ビルシャナ(デウスエクス・ガンダーラ)
- 自らを「光の使徒」と名乗る鳥人間型デウスエクス。
悟りの境地にあり、集合無意識のままに人々の願いを叶えるため、シリアスなシナリオからネタシナリオまで引き出しが多い。(復讐に荷担したかと思えば女子パンツを讃えはじめたりなど)
ただし、これは信者の意思を反映した者であり、完全に融合した者は新たなビルシャナとなる。 - ローカスト(デウスエクス・レギオンレイド)
- 昆虫に似た姿を持ち、いかなる飢餓状態でも生き残ることができるデウスエクス。
体内にアルミニウム生命体を飼育することにより、硬質化することで武器や防具に替えることができる。
地球に襲来する数々のデウスエクスの中では最近活動を始めたばかり。
コードネーム・ブランク
デウスエクスとしてのコードネームがない下級デウスエクス達。
主に他のデウスエクスの手駒として使われ、グラビティ・チェインを収集している。
- 竜牙兵
- ドラゴンの牙から産まれたスケルトンナイトな外見のデウスエクス。
巨大な牙に変身して空を飛ぶことができる。 - オーク
- 背中に触手の生えた豚人間型デウスエクス。
女性を誘拐して子供を産ませたのち、子供を殺してグラビティ・チェインを奪うという18禁ムーヴなモンスター。 - ドラグナー
- ドラゴンの属性が移植された人間で、身体の一部が混沌化している。ドラゴンを狂信的に崇め、擬似的にドラゴンに変身することもできる。
- ヴァルキュリア
- エインヘリアルに使役されている戦乙女な姿をしたデウスエクス。
- 死に瀕している状態で彼らにとどめを刺されるとエインヘリアルになってしまう。
- 残霊(ゴースト)
- デウスエクスが大暴れすることで残った「惨劇の記憶」から大量発生する。
コンテンツの一つ「ダンジョン」はこの残霊を狩って惨劇の記憶を癒やすというもの。
デウスエクスと同じく、グラビティでしかダメージを与えることができない。
グラビティ
それを行使する超常現象でプレイヤーも敵もこの力を用いて戦う。
いわゆる「アビリティ」に相当し、種族・ジョブ・武器ごとに設定されている。
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