ケルン大聖堂とは、ドイツで4番目に大きな都市ケルンにある、ゴシック様式の聖堂である。
概要
ローマ時代からの歴史を誇るケルンには、現在大聖堂がある場所に4世紀から教会が存在したが、
ゴシック様式の聖堂の建設が始まったのは1248年以降のことである。
そこから600年以上の時が経ち、ようやく完成した1880年の時点では世界最大の建造物であった。
同じくゴシック建築である、パリのノートルダム大聖堂よりも
美しく大きな聖堂を造ろうとしたのかもしれない。
空へと向かって伸びるふたつの尖塔は高さが約157mもあり、
少しでも神へと近づこうとするかのようである。
巨大な建造物が完成当時に人々を圧倒したであろうことは、容易に想像できる。
大聖堂内部の大きなステンドグラスから差し込む光や主祭壇の黄金の棺が輝く様は、
ここを訪れた巡礼者たちを感動させたであろう。
現在の大聖堂は、第二次世界大戦時に連合軍の空襲で破壊されたものを復元し、
さらに1990年代に入ってから大戦前の姿に戻す為の修復作業が行われ、
完成当時の姿に近づいている。
その長い歴史と美しく壮大な建築物としての価値を認められ、
1996年にユネスコの世界文化遺産に指定された。
現在は年間600万人以上の観光客が訪れる、ドイツでも屈指の観光スポットとなっている。
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