ケンちゃんラーメンとは、永遠の新発売である。
概要
サッポロ一番でおなじみ、サンヨー食品が展開していた子供向けカップ麺ブランド「サッポロボーイ」で、それまで売られていた「おもしろカップ」(1985年発売)の後継として1988年から発売を開始。当時子供人気の高かった志村けんをイメージキャラクターに起用した、コラボレート商品の先駆けとも言えるものだった。
味は醤油味・カレー味と、末期の1995年に追加されたタンメン風の「たまごラーメン」で全3種。この他にも「ケンちゃんきつねうどん/たぬきうどん」「ケンちゃんたまごやきそば」などの派生商品が存在した。
前身である「おもしろカップ」は、おまけ玩具が標準で添付することをセールスポイントにしていたが、本品はスピードくじ付きのイラストシール入りに変更し、スクラッチを削って当たりが出たら郵送で景品と取り替えてもらえるシステムを採用。ただし、「おもしろカップ」が“男児・女児向け双方の玩具を用意(時期にもよる)”“おまけ付きお菓子のようにラーメンと玩具がワンセット”だった一方、本品は“志村モチーフのおもちゃ一本槍で用意”“当たりが出ない、応募をしないとシールが残るのみ”のストロングスタイル。かなりクセが強めである。
プレゼントされる景品は定期的に入れ替わっていて、ボールペン・消しゴム・スライドパズルなどが用意されていた。現在ではネットオークションサイトでそれなりの値段が付く場合も散見され、もっと凄いとおもちゃではなくシール(特に当たりのもの)が高額取引される例もあった。
この他にも、CMの最後で常に「新発売」という旨を説明するという謎ポイントがあり、志村も自身のコント内で「8年経ってまだ新発売だもんなぁ…」とネタにしていた。巷では「“ケンちゃんラーメン新発売”が正式な登録商標のため」、「景品の入れ替わりタイミングを指して『新発売』と謳っているから」などの噂が囁かれたものの、サンヨー食品側が後に「新発売という表現が一番分かりやすかったから使っただけ」だったことを明かしている。
1996年ごろに販売を終了。しかし今でもケンちゃんラーメンは新発売のまま、日本人(一部)の心の中に生きているのだ。
関連動画
関連項目
- 8
- 0pt