「ケータイは投げるものではなーい!!」
ケータイ捜査官7 とは、男子高校生:網島ケイタとそのバディ“歩くケータイ”:フォンブレイバーセブンがネット犯罪に立ち向かうべく活躍する、「《明日未来》VFXエンタテイメント」である。
概要
2008年4月2日からテレビ東京でそれまでアニメ枠だった水曜19時からの30分を潰して始めたなかなかに冒険的な特撮番組。
番組開始前、「動くケータイ」というあまりにもキャッチーでシュールなコンセプトに不安を覚えていた者も少なくなかったが、第一話において記事冒頭の台詞(ケイタに放り投げられたセブンが発したもの)で視聴者の心を鷲掴んだ。
同様に話題となった台詞にゼロワンが自ら見切りをつけた人間に送る「お前は圏外だ」がある。
また、production IGによる「技術の無駄遣い」「公式が病気」と言いたくなるほどのVFX技術により、生き生きと動くフォンブレイバー(=ロボット型ケータイ:通称PB)セブンらに悩殺される者が続出。それまで確かな存在が確認されながらもあまり陽のあたらなかった「ケータイ萌え」「無機物萌え」を一気に増加させた。
作中登場のPBを模した携帯電話がソフトバンクモバイルより、キャラクター玩具がバンダイからそれぞれ発売されるなど現実とのクロスメディア展開が行われている。
新宿駅前などのソフトバンク所有の大型ビジョンでは『お父さん犬』などの一般向CMに混じり、時折PBのCMも流れているが、ぼんやり見ているとセブンの顔が大写しになった瞬間に番組と現実を混同して動揺するので注意が必要。
シリーズ監督である三池崇史は「子供向け番組だが、子供に媚びることなく、『テレ東をなめるな』の気持ちで自分達も楽しんで作っていきたい」と語っており、監督・脚本・出演者それぞれが既に名の知れた実力者揃いであるところも注目される要因の一つとなっている。
出演者に関しては各回ゲストにお笑い芸人が多いことも挙げられるが、なにより特筆すべきは過去特撮関係者の多さであろう。
ウルトラマン・仮面ライダー・スーパー戦隊の日本三大特撮キャストをさらりと押さえた上で更にテレ東特撮関係者まで連れてくれる手際のよさは心憎いとしか言えない。
話の内容によっては
と、ある意味テレ朝日曜8時よりディケイドな事態になっており、一部の特撮ファンを狂喜乱舞させている。
また、窪田正孝の主演2作目(当時19歳)であり、俳優として転機となった作品として御念語られている。
あらすじ
高校一年生の網島ケイタは、都内に越してきたばかり。なかなか人と親しくできず、コミュニケーションが苦手になってしまっていた。気にかけてくれるクラスメイトにも「どっちでもいい」「どうでもいい」とどこかそっけない。
そんな日常から抜け出ようと、ケイタはかねてから計画していた家出を実行する。しかしその途中、ケイタは工事作業機械の暴走事件に巻き込まれる。現場にあらわれたのは滝本という男。そして、その横には自らの手足で動き回る携帯電話が……。
登場人物
アンダーアンカー
主に携帯・通信事業を展開する巨大企業グループ「アンカー」本社の地下にあるネットワークテロ犯罪の摘発・防止を行う秘密組織。
ちゃんと給料も発生する。
- 網島ケイタ(演:窪田正孝)
- 主人公の高校生。事件に巻き込まれた事からPBセブンのバディ、そしてアンダーアンカーのエージェントになる。
- 滝本壮介(演:津田寛治)
- 元セブンのバディ。
- 桐原大貴(演:松田悟志)
- エージェントの1人。クールに見えるが熱血な所も。
- 美作千草(演:伊藤裕子)
- アンダーアンカーの指揮官。冷静な性格で滝本の恋人だった。
- 麻野瞳子(演:三津谷葉子)
- エージェントの1人だが活動停止中。ムードメーカー。
- 水戸幸平(演:ミッキー・カーチス)
- 開発部部長のロボット工学博士でアンダーアンカーでは「ご隠居」と呼ばれている。
PBを作った人物の1人。 - 支倉真由子(演:長澤真央)
- 水戸の右腕のメカニック。
その為
登場メカ
フォンブレイバー
「汎用コミュミケーション端末 Phone Braver」の通称。
高度な人工知能を搭載しており、「バディシステム」により人間とコミニュケーションを取りながら成長してゆく。
液晶画面にはフォンブレイバーの表情が映し出されており、かなり表情豊か。
二つ折り携帯(現在で言うガラケー)であるモバイルフォームからコードを入力することで背面に収納された手足が展開しアクティブモードに変形。自立行動が可能になり処理能力も向上する。
「イニシエイト・クラック・シークエンス」により、眼前のコンピューターのシステムに直接アクセスし制圧しサイバー犯罪を止めることができる。
高機能ではあるが、精密機械、バッテリー消費が激しい、長距離運動などには向かない、などの弱点からその能力をフルに活かすには共に行動する人間=バディの存在が必要不可欠である。
- フォンブレイバー7/セブン(cv:河本邦弘)
- 正式型番「PB-CMP-TEST07」。銀色のボディが特徴でケイタのバディ。
論理的な思考だが、バディと関わっていく事でどんどんと人間臭くなっていく。 - フォンブレイバー3/サード(cv:川島得愛)
- 正式型番「PB-CMP-TEST03」。青いボディが特徴で桐原のバディ。
- 物腰の柔らかな性格。けどキレると怖い
- フォンブレイバー01/ゼロワン(cv:坪井智浩)
- 正式型番「PB-CMP-PROT01」。黒いボディが特徴のライバルキャラ。
3人のバディを失った事で自分の存在意義や人間に対して疑念を持ち、アンカーを離反。「解」を求めて社会に不満を持った人間に力を貸す。
ブーストフォン
PBと同じく携帯電話から変形する小型デバイス群でPB程のAIは備わっていないが自立行動は可能。
特定機能の特化しており、PBとの合体「着身」をする事でその機能をフルに使用できる。なお着信はバラバラになったパーツを手作業で装着していく。たまにつけ間違えたり余ったりする
- シーカー
- 正式型番「BST-P001」。高性能カメラを搭載しており、潜入捜査で活躍する。
着身する事で工学カメラなども使用可能に。 - スピーカー
- 正式型番「BST-P002」。高性能スピーカーを搭載しており、立体音声など様々な音を発生できる。
- 着身する事でピンポイントで音を発射できる。
- アナライザー
- 正式型番「BST-P003」。
着身する事でPBのネットワーク処理能力が更に向上する。 - デモリッション
- 正式型番「BST-P004」。レスキューを想定して作られたブーストフォン。
着身する事で右手にチェーンソーで切断、左手にツールアームで物体を解体する。
副次的とはいえPBには珍しく攻撃能力がそなわり、劇中ではチェーンソーで高速移動なども披露された。 - メディック
- 正式型番「BST-P005」。ワクチンを精製・注入する能力を持っている。
- グラインダー
- 正式型番「BST-P006」。振動を起こすブーストフォン。
着身することで振動能力が向上しMRF波の振動波熱によりコンクリートと厚い金属板を破壊できる。
その為
- ソリッド
- 正式型番「BPC-SP03R」。妨害電波の発生やPB達の簡易基地局として機能するPC型支援メカ。PCフォームからスライダーフォームに変形しPBを載せて最高時速40㎞で移動できる。更にアクティブフォームではPBと合体する事でブーストフォンを同時に2つ着身できる。
関連動画
関連静画
関連項目
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