ゲーミング家具とは、ゲームに特化した家具やインテリアのことである。
概要
コンマ数秒の優劣や、1ドットの精密さを競うビデオゲーム競技において、
『高画質に耐える処理速度を叩き出す高性能なPC』
『そのPCから来る映像を捌くモニター』
『繊細な入力と誤操作をしないことを両立したマウス・キーボードなどの入力機器』
…が主な競技用PC製品、いわゆる“ゲーミング〇〇”として販売されてきていた。
そこから概念が拡張され、ゲーム競技のサポートをする製品のことを”ゲーミング〇〇”として販売するようになり、それがゲーム周辺環境…デスクや椅子・照明といった家具のレベルまで拡張されたのが、いわゆるゲーミング家具といえるものである。
なお、ゲーミングを謳う製品が全てLEDで七色に光るわけではない。
2016年に福岡県大川の家具職人でもあるバン氏が手がけた「ファミカセチェスト」がゲーミング家具の第1弾とされている。
同氏の手がけたゲームに特化した家具やインテリアを既存のジャンルではなく、何か新たな名前で括ろうと命名したのが「ゲーミング家具」の始まりである。
そのほかの候補としては「ゲーミングファニチャー」や「ゲーミングインテリア」などがあったが、漢字二文字の「家具」というワードが耳に残ったということで「ゲーミング家具」が選ばれた。
以降、他メーカーや同業者の間でも少しずつ使われるようになる。
一般的に広まったのは2020年9月15日のニュースでIKEAとASUSがゲーミング家具を30種類開発するとして有名になった。
代表的なゲーミング家具
ゲーミングチェア
ゲーミング家具で最も効果を実感しやすいものと思われる。
背中が反らず、座面から臀部が前にずれる、前のめりにならない、枕のようなヘッドレストで首の負担を軽減する…といった機能でゲームする上で、理想的な座姿勢を維持するサポートをしてくれるというもの。
リクライニングやオットマン(足置き)機能でリラクゼーション姿勢への切り替えを謳った製品もある。
自動車のバケットシートのような座った人をガッチリホールドするような椅子であり、自重や摩擦による姿勢の崩れなさが特徴。長時間PC画面を見るようなケースでちゃんと目線を維持できる。
競技面でも、周辺機器との位置関係が姿勢崩れによって変わることもないため、パフォーマンスが安定しやすい(というのが本来の目的)
ホールド力の高さの分、窮屈なので、体格に合わないと座り心地は非常に悪いものとなるため、ちゃんと選びたいところ。
中には、寝そべり式や、座椅子式(地べたに足を投げ出す)ものもあるなど、バリエーションも豊富。
ゲーミングデスク
椅子に座っても、机よりも肘の位置が低かったり、逆に高すぎたり、モニターだけが高すぎたり…で結局姿勢が崩れて疲れる…と言うことを避けるために机もゲーミング仕様にして組み合わせることもある。
多くは高さを段階式に切り替えることで、使用者の体格に机の高さが合わせられるようになっている。
モノによって、モニターとキーボード・マウスの高さをセパレート出来たりと、より使用者の体格(座高)に合った環境を作ることが出来る。
”ゲーミング”を称さないオフィス用でも、机の卓面の高さ調整機能があったり、マウスやキーボードの置き場を別途用意することで、近い環境を作ることが出来る場合があるため、チェアほど効果があるとは言い難いが、必要なものが一括で手に入るのは魅力的。
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関連項目
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