『ゲームセンターCX』とは、CS放送「フジテレビONE」で放送されているゲームバラエティ番組である。
また、ニンテンドー3DS・WiiU『ニンテンドーeShop』や任天堂公式Youtubeでも特別編の挑戦シリーズが配信されている。
番組は2003年11月4日から放送開始。現在でも続いており、2016年4月から、第20シーズンがスタートしている。
略称は「GCCX」。ゲームセンターCXの「CX」はフジテレビのコールサイン「JOCX-TV」から来ており、フジテレビという意味である。
概要
番組開始当初は有野が「ゲームセンターCX興業」という会社の主任になり(衣装が作業服なのはその時の名残)、あるひとつのメーカーまたはソフトを取り上げ、それにまつわるクリエイターの人々にインタビューをする企画がメインであった。その合間に、そのメーカーの作品のラインナップ紹介、新作情報、名作ゲームに挑戦する「有野の挑戦」といったミニコーナーが挟まれていた。
第2シーズンからは「有野の挑戦」がメインとなり、クリエイターインタビューはミニコーナーに変更。その他、「たまに行くならこんなゲームセンター」などのミニコーナーもスタート。第3シーズン以降もコーナーの入れ替えをしつつ、現在まで続いている。
「有野の挑戦」では出演する芸能人が有野ひとりだけという事もあり、ADやD、または技術スタッフなどが画面内外でをサポートしつつクリアを目指すという演出をとっている。しかし、その風景が得てして「子供の時、友達の家で一緒に大騒ぎしながらゲームをしていた」という懐かしさと重なるところから人気が上昇。2013年に放送10周年を数える長寿番組にまで成長した。なお、専門チャンネル以外で日本のCSオリジナル番組がこれほど長く続くことは珍しいことで、スカパー!アワード国内ドラマ・バラエティ賞を受賞した経験を持つ。
ゲームに対する感想や難易度に対する文句を言いながら実際にそのゲームをプレイするというスタイルは、後にニコニコ動画で流行する「ゲーム実況プレイ動画」の先駆けとも言える。そうした意味では、ニコニコ動画に大きな影響を与えた番組とも言えるだろう。実際、ゲームセンターCXとニコニコ動画がコラボするイベントも存在している。
有野の挑戦
番組のメインコーナー。あらゆる難関レトロゲームソフトのエンディング画面を見せるために有野がカンヅメとなってゲームクリアに挑む企画。
挑戦部屋と呼ばれる会議室の一室で収録が行われる。挑戦するソフトのジャンルは幅広く、ハードもファミコン、スーパーファミコン、Nintendo64、PCエンジン、メガドライブ、NEOGEO、プレイステーション、セガサターン、ゲームボーイ、プレイステーション2、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーゲームキューブまで幅広い。
なお、ゲームボーイは第18シーズンで解禁、セガサターン・プレイステーション・3DOリアル(予定のみ)は、19シーズンから解禁されている。Nintendo64は、当初は通常挑戦では解禁されていなかったが、いつのまにか通常の挑戦に使われるようになった。おおむね発売から20年が経過したハードが解禁される基準があるようで、2021年の25シーズンからはプレイステーション2、ゲームボーイアドバンス、ニンテンドーゲームキューブの解禁が宣言された。
基本的に午前10時に収録スタート。24時をタイムリミットとして収録される。見事クリアしてエンディングを見せられれば挑戦成功。時間内にクリアできなければ挑戦失敗となる。有野の志願によっては2日目、3日目に延長戦が行われる事もある。延長戦でもクリアできない場合は特番に回される事も(マイティボンジャック、パイロットウイングスなど)。
マルチエンディングの場合、成功失敗の定義が曖昧であり、バッドエンディングながら挑戦成功になった例もあれば、バッドエンディングという理由で挑戦失敗と認定されたケースも。近年はスタッフとの五番勝負で白黒はっきりつける事が多い。
机にはモニターとゲーム機のほか、イカをはじめとする駄菓子やおでこに貼る冷却シート(番組では冷えピタと呼称)が大量にある。中盤以降、冷えピタをおでこや顔中に貼ってプレイする様は番組を象徴するシーンである。
時期は不明だが、いつからか駄菓子が机の上に置かれなくなった。
また、任天堂とのコラボとして、前述の通り特別編がニンテンドーeShopやYoutubeで配信されている。この他、「ゲームセンターDX」と題し、任天堂の新作ゲームを有野の相方である濱口優がプレイするといった番組も配信されている。ちなみに、JODX-TVはフジテレビ系列の関西テレビのコールサインである。
たまに行くならこんなゲームセンター
有野が街中にあるゲームセンターを訪れ、ゲームで遊ぶ様をお送りするロケ企画。店員さんや他のお客、子供との交流も見所である。
基本的にレトロな雰囲気を残すゲームセンターを紹介するが、昔ながらのゲームセンターが減ってきている事から近年は駄菓子屋や大型アミューズメント施設、バッティングセンターやボウリング場に併設されたゲームコーナーを紹介する事が多い。その際は「たまに行くならこんな駄菓子屋」といった風にコーナー名が変わる(内容は変わらない)。
ちなみに有野が挑戦中にイカ(よっちゃんイカの信玄)を好んで食べるようになったのはこの企画で景品として手に入れたイカが美味しかったからである。
放送
- 初回OA
フジテレビONEにて、隔週木曜日24:00~25:00 - 再放送
フジテレビONEで複数回放送。 - プレイバック放送(再放送)
フジテレビNEXTで以前の放送分を再放送している。 - アーカイブス
フジテレビONEにて放送。初期に放送したものを再編集したもの。複数回放送。 - BONUS STAGE
地上波フジテレビで不定期放送。フジテレビ系列の他局でも放送することがある。
これらの他、スペシャル番組がフジテレビONEやBSスカパー!等で放送することがある。
初回OAの放送時間は変更される場合もあります。詳しい放送予定は公式サイトで確認してください。
放送予定(フジテレビONE) 放送予定(フジテレビNEXT)
有野の挑戦状 in 武道館
2013年11月5日に、番組10周年を記念して、有野の挑戦 in 武道館が開催された。
平日だったにも関わらず、全国から7000人のファンが武道館に集まり、2時間半に及ぶイベントは大盛況だった。
2014年元旦に、2時間に編集された内容が放送され、ドキュメンタリー版が1月9日に放送されている。
ちなみにDVD版が販売されているが、ディレクターズカット版であるため、テレビ放送とは若干異なる点があり、それ以外の内容も含まれている。
ゲームセンターCX THE MOVIE
正式なタイトルは「ゲームセンターCX THE MOVIE 1986 マイティボンジャック」。
2014年2月22日に公開され、現在はDVD&ブルーレイ版が販売・レンタルされている。
ゲームセンターCX 20th チャンネル
ゲームセンターCXの20周年を記念し、YouTube進出した。過去放送映像の投稿や当時を振り返る配信などを行っている。
出演者・スタッフ
主任→課長代理→課長
歴代AD
- 東島 真一郎
- 笹野 大司
- 浦川 瞬 ※現ディレクター
- 井上 侑也 ※現ディレクター
- 高橋 佐知
- 鶴岡 丈志
- 中山 智明
- 江本 紘之
- 伊藤 茜
- 片山 雄貴 ※現ディレクター
- 高橋 純平 ※現ディレクター
- 伊東 篤志
- 松井 現
- 矢内 英明
- 大須賀 良 ※2016年7月より、ディレクター
- 渡 大空(ひろたか)
その他名前が良く出てくるスタッフ
- 阿部浩一 (カメラマン)
- 岐部昌幸 (構成作家) ※ミニコーナーの進行役などとして登場する
- 菅剛史 (プロデューサー・ナレーション)
- 酒井健作 (構成・企画)
- 須田祐一郎 (音声)
- 谷澤宗明 (整音)
- 藤本達也 (演出)
- 府川由教 (音声)
関連動画
ニコニコ動画においては、ゲームセンターCXの内容を元にしたパロディ動画などが多数投稿されている。
マイリスト
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
- 21
- 0pt