ゲーム・オブ・ザ・イヤー(Game of the Year; GOTY)とはゲーム雑誌・団体など各機関が主催する、その年の優れたゲームソフトを独自の基準で選考し表彰する賞の総称である。
概要
ゲーム・オブ・ザ・イヤーというタイトルそのもので開催されているものもあれば、別のタイトルを付けているものもあり、その比は凡そ半々といった所である。国内では日本ゲーム大賞やファミ通アワードなどが相当する。
海外のメジャータイトルではゲームオブザイヤー受賞を受けてゲームオブザイヤーエディション(GOTY Edition)と銘打ち再販する事も稀ではない。GOTY版は通常版同様のフルプライスでDLC一式を同梱していたり、単に廉価版であったりと各社によって内容はまちまちである。
歴史
アーケードでは年に一度ゲームタイトルを表彰する催しは海外では70年代末からあり、最も古いものではArcade Awardsにおいて日本の『インベーダーゲーム』が第一回(79年)に受賞している他、Electronic Gamesも第一回(82年)に日本の『パックマン』を選出している。
その後コンシューマ機の市場規模拡大に連れてゲーム雑誌の創刊が相次ぎ、各誌ともその年の優れたゲームタイトルに賞を与える企画は定例化していった。インターネットが本格的に普及した90年台後半以降はWeb上でそうした企画を立ち上げるサイトも増え、会員からの投票や記者達の選考でGOTY作品を選出するようになった。
現在ではGOTYにカウントされるアワードは悠に500を超えており、その大半が年末〜年初にかけて該当作品を発表するため、ゲーム関係者の間ではどのソフトが最も多くのGOTYを獲得したかが例年話題となっている。数割以上の機関からGOTYを獲得するタイトルもあり、中でも2013年の『The Last of US』や15年の『ウィッチャー3 ワイルドハント』、17年の『ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルド』は計上された内の凡そ半数からGOTYに選定される快挙を成遂げている。
主なGOTY
世界
俗に「5大GOTY(BAFTAを除いて4大GOTYとも)」と呼ばれる賞について記述する。
一言にGOTYといっても賞によって規模も選出方法もピンキリなので、受賞数ではなくこれら主要な賞のGOTYを獲得したかどうかで判断する向きもある。
- Golden Joystick Awards(GJA)
- 相当する賞:Ultimate Game of the Year
- イギリスで1983年から始まった歴史あるゲームアワード。レビュアーとユーザーの投票で決まる。
- 初期はPCゲームとアーケードのみを扱っていたが、英国内での家庭用ゲーム機の成功によりコンシューマゲームも含むようになった。当記事ではそれ以降のみについて扱う。
- Game Developers Choice Awards(GDC)
- 相当する賞:Game of the Year
- 1997年から始まった「Spotlight Awards(GDC)」から引き継いで、2001年から授与されている賞。
- Game Developers Conference(世界各国のゲーム開発者を中心とした会議)で、開発者を中心とした投票で決まる。
- D.I.C.E. Awards(DICE)
- 相当する賞:Overall Game of the Year
- 1997年から開催されているゲーム業界の有力開発者たちの投票によって決まる賞。ラスベガスで授賞式が行われる。2012年まではAIASという名称だった。
- The Game Awards(TGA)
- 相当する賞:Game of the Year
- 2003年から開催されていた「Spike TV VGA Game of the Year(VGA,VGX)」から引き継いで、2014年からカナダのゲームジャーナリストのジェフ・ケイリー氏が主催している賞。業界の専門家と代表者により賞が選定される。
- 大規模な授賞式が行われ、その中で新作ゲームの発表も行われる。世界で最も注目されているゲームアワードである。
- 英国アカデミー賞ゲーム部門(BAFTA)
- 相当する賞:Best Game
- 1998年から始まった「BAFTA Interactive Entertainment Awards(BAFTA)」を分割する形で2003年に始まった、英国映画テレビ芸術アカデミーにより選出される賞。
- 4大GOTYには含まれず、5大GOTYになるとこの賞が含まれる。
国内
- 日本ゲーム大賞(CESA)
- 相当する賞:大賞
- 1996年からコンピュータエンターテインメント協会(CESA)が開催している賞。
- ファミ通・電撃ゲームアワード(ファ電)
- 相当する賞:Game of The Year
- 2005年から始まった「ファミ通アワード」から移行する形で、2019年からゲームメディアの「ファミ通」と「電撃」により主催されている賞。
- ユーザー投票によって選出される。
主な受賞作品
- 各年で特に受賞数が多かった作品(2022年4月現在)
- 2003~2021年の受賞数のソースはこちら→Game of the Year Tracker
- 2002年以前については英Wikipedia:List of Game of the Year awards
に記載されている賞を多く受賞した作品を記載する
- 2003~2021年の受賞数のソースはこちら→Game of the Year Tracker
- 前述の5大GOTYを受賞した作品
を列挙する。
主な受賞欄には前述した主なGOTYを記載する。括弧内の年号は基本的に賞の対象年。
作品名はニコニコ大百科に記事があるものについては基本そちらに準拠する。
国内のGOTYの全ての受賞作品については当該記事を参照のこと。
- しばしば前年・後年のゲームを選出している賞があるのは対象期間にズレがあるため。
- 表中の2000~2002年のBAFTA及び1999年のGDCのように、古いゲームアワードではGOTYをハード形態別に選出することが多かった。
- 1990年代ごろは日本製のゲームを中心に受賞していたが、ゲーム市場の中心が北米に移るにつれて欧米企業の受賞がほとんどとなっていった。
2010年代後半頃からは国産ゲームの受賞が再び増加している。
関連動画
関連項目
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- なし
兄弟記事
- iconoclasts
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- アルテリオス計算式
- アーケードアーカイブス
- アーマードコア
- インディーゲーム
- Wii Sports
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