コスト(cost)とは、お金がかかる、費用がかかるという意味の動詞である。
- 費用、必要な金額のこと
- 何らかの行動を起こすための消費、原価・時間・代償・犠牲など広義なもの
「お金」とは意味が重複するものの少し異なるニュアンスで使われる事が多い。
ゲームにおいては行動や発動に必要になるものを金銭とは別途にコストと呼ぶ場合もある。
概要
身近では食費や光熱費、家賃、ガソリン代といったものがコストにあたる。
コストに対して得られる効果をコストパフォーマンス(費用対効果)と呼ぶ。
長いため、単に「コスパ」と略されて使われる事が多い。
支払いによって戻ってこないものは埋没費用(サンクコスト)と呼ばれ、十分な効果や対応策がなく赤字の嵩むものは見切り選択も重要となる。高い金額を支払うほど辞めづらくなるため無駄遣いや詐欺・悪徳商法といった手口の原因となりやすい。
日本では「コスト削減!」「コストを削減しろ!」「コスト削減して下さい」などと削減ばっかりされる可哀想な子である。「安いほうがいいじゃん?お得じゃん?」と言えば確かにそうなのだが。
たまには「コストを増やせ!」などと言ってみたいものである。これではあまりにコストたんが可哀想だ。 …だがそれは冗談ではなく…
コスト削減の悪影響
- 本来得られるはずの正当な利益すら得られない。
- コスト削減ばかり押し付けられて現場が疲弊する。
- 浮いたコストは社員や社会のため…ではなく、極悪企業の老害経営者や上層部の懐へ消える。
- 十分な給料が出せず、薄給激務ゆえになり手がいない、慢性的な人手不足となる。
- 維持管理や安全に必要なコストすら出し渋り、事故が起きるまで騙し騙し使うことになる。
- 「送料無料!」「××無料!」…実際は運送業者や下請け、現場の人間に全部しわ寄せが行く。
- 暴動やストライキなどは起こさない(美徳としない)国民性。
結果的に「安くてお得じゃん!」→「給料も超安くなって誰も買わなって不景気加速するけどな」という悲しいパターンである。
贅沢
また、「早くて安くて品質が良くて問題が無いのは当たり前、失敗したらフルボッコに叩くのでよろしく」といった消費者側の無駄に高い水準。もちろん全員ではないが過剰にクレームを入れる人間も一定数おり、真摯に答えないと数字だけで現場を理解しない上層部からの評価が落ちるといった大問題もある。
- 高品質な良い物やサービスは安価で提供できない、大赤字になる。
- 提供する側を育成するのも無料ではない。
- わずかな遅延や失敗も許さず、作る・運ぶ・売るといった人間を一切考慮しない。
- 「プロなんだから簡単に作れるだろ」「買ってやっている」といった甚だしい勘違い。
- 「何でできないんだ、俺ならこうする」といったぼくのかんがえた理論を展開する。お前がやれ。
- 公共サービスなどは税金も無制限ではない。
動画・プレイスタイル
ニコニコ動画では、「コスト縛りプレイ」のような単語があり、主にコンピューターゲームなどで制限プレイの一種として遊ばれている。ゲーム内通貨を一切使わない、最低限、一定未満など。
その他
アメリカ発祥の大規模小売店のコストコは、代価や費用を意味する「cost」と会社や株式会社を意味する「corporation」を短縮した「co」をつなぎ合わせたもの。
関連動画
関連項目
- お金
- 経済
- 無料
- コストパフォーマンス(費用対効果)
- タイムパフォーマンス(時間対効果)
- 埋没費用
- 無駄遣い
- レントシーキング
- ブラック企業
- 2
- 0pt