「En avant toute! みなさん、増速してください!」
コマンダン・テスト(Commandant Teste)とは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん〜艦これ〜』に登場するキャラクター(艦娘)である。担当声優はタニベユミ、デザインはアキラ。
モデルはフランス共和国海軍が建造した水上機母艦<コマンダン・テスト>。
お待ちください、わたくしがお持ちしますね。
2016年11月18日開始のイベント『発令!「艦隊作戦第三法」』の前半最後、第三海域突破報酬として実装された艦娘。フランス共和国海軍・フランス国海軍に由来する艦娘としてはサービス開始以来初、水上機母艦としても前年夏の瑞穂以来の新規艦娘となった。現状ではイベント海域以外では入手不可。
デザイン担当のアキラは瑞穂に続く2人目の水上機母艦デザインとなる。また、担当声優のタニベユミは、艦これ開始時から複数の艦娘の声(由良、白露・時雨・村雨・夕立)を演じているが、意外にも追加艦娘を担当するのは初めてである。その後、2017年の夏イベントで同じフランス艦であるリシュリューも担当している。
なお、イベント開始前に登場した艦これ×三越コラボ記念ワインのレーベルに彼女の姿が描かれており、ゲーム媒体登場前に姿が明らかになっていた珍しいパターンでもある。
兵装と性能について
水上機母艦ゆえ搭載機は水上機に限られるものの、初期状態で26機の搭載量は千歳型より多い。加えて装甲・火力ともに瑞穂を抑えてトップに立っているが、対空値は低め。初期装備である水上爆撃機Late 298Bは初の雷撃値持ちであるのが特徴。
改造すると、水上機母艦としては初の4スロットとなる。ただし、改造前後を通して甲標的の搭載は不可能であるため、先制雷撃は不可能(というか水上機母艦としてはそれが当たり前である。ちとちよが搭載出来るのは甲標的母艦に改造された史実があるため)。
低速艦であることもあり実装初期はあまり評価されていなかったが、実装から時間が経過するにつれ使い方についての研究も進み、「これはもしかしてイケてる艦では?」という声が大きくなりつつある。
現在発見されている使い方としては、
- 昼間連撃仕様
- いわゆる「主・主・水爆」による連撃装備だが、4スロット目に「熟練艦載機整備員」を載せることで水上爆撃機の能力が底上げされ、軽巡の連撃なみの破壊力を生むことが可能。
- 対空カットイン
- 前述の主砲を対空可能なもの(「10cm連装高角砲+高射装値」など)にし、整備員の代わりに対空電探を載せることで、昼間連撃と対空カットインを同時に使える(他にこれが行えるのは大淀・香取・鹿島)。
- 対地攻撃係
- WG42(通称:ロケラン)を搭載できる上に、大発系も載せられる、ということはカミ車や陸戦隊も積めるため、陸上型の敵への特効が期待できる(大発を搭載できる4スロット艦がそもそもコマンダン・テストと長門改二のみである。またWG42×2+カミ車+陸戦隊、といった"対陸上絶対殺すウーマン"装備が出来るのは彼女の特権である)。
- 遠征係
- 4スロットなので大発4隻搭載可能。1艦隊で使える大発は4隻まで[1]であり、それを1隻でまかなえるのはコマンダン・テストの他には鬼怒改二のみ(鬼怒改二は3スロ軽巡だが大発1隻分を内蔵している仕様)。
- 制空キャリア
- 4スロットをフルに生かした水上戦闘機による制空値稼ぎに。
と、「何このユーティリティプレイヤーっぷり」と言わんばかりの存在感を醸し出しつつある(ただし、特に火力系のお仕事では特化型にはかなわないのは当然である。提督の皆さんには最新情報を仕入れ適材適所を望みたい)。
え、実戦での活躍ですか……? C'est la vie!
1932年に竣工した、同型艦を持たない水上機母艦。世界でも最初と言える大型高速(最大速力20.5kt)の艦隊随伴型水上機母艦で、基準排水量10,000tの船体にカタパルトとクレーンを多数配置、10cm高角砲12門の火力を持ち、26機という搭載機数は当時の水上機母艦としてはスペインの<デダロ>などを越え最大級であった。艦名の由来は、フランス初の空母発着艦を成功させたパイロット、ポール・マルセル・テスト少佐(1925年事故死)。[2]
就役後、基本的には地中海方面に展開し、しばし波風の立たない前半生を送る。1939年の第二次世界大戦勃発後は本国にいたが、ほとんど航空機の輸送艦としての活動で、目立つ活躍のないままに翌年フランスは敗北・休戦に至り、<コマンダン・テスト>も殆どのフランス艦艇と共に親独中立のフランス国(ヴィシー・フランス)に所属することとなった。しかしその直後、北アフリカのメルセルケビールに停泊中、フランス艦艇がドイツ側に利用されることを恐れたイギリス海軍がフランス艦艇の破壊を企図したメルセルケビール海戦が発生。<コマンダン・テスト>も僅かに損害を受けている。
その後は本国で練習艦として使用されたが、1942年末、戦局の悪化に伴いドイツがヴィシー・フランスに侵攻すると今度は自国軍にドイツに利用されることを危惧され自軍の手でツーロン軍港で自沈。翌年にはイタリア軍が浮揚させたが、その休戦に伴いドイツ軍が接収したのちの1944年、空襲を受け再度沈没。さらに翌1945年には連合軍が再度浮揚させ倉庫船とし、さらに空母改装も検討されたが実行されることなく1950年除籍。スクラップとして売り払われて1968年になって解体が完了。浮き沈みの激しい後半生であった。
提督? Qu'est-ce que vous faites?
蒼氷色の瞳を持ち、服装はブルー・マリヌのドレス風インナーにベージュないしイヴォワールの上着で、腰のボタンとベルトで留めている。加えて、フランス独特の日の丸弁当赤いポンポン付き水兵帽を着用。金髪には青白赤のメッシュ、肩にも青白赤の布と、全体的に自由・平等・博愛のトリコロールが目立つ外見をしている。外人さん特有の長い名前ゆえに、提督達の間では早速略して「コマさん」もしくは「コマちゃん」と呼ばれている模様。ビスマルク「もんげー!まぎらわしいズラー!」
キャラクターとしては、海外艦娘のご多分に漏れずフランス語を多用。一人称は「わたくし」。
そして確かにどこかの酔っぱらいの国とは地中海沿岸の隣国であることを実感する感じに朝からワインを勧めてくる。間宮の料理も美味しいと評価しているが、夕食は自分で作っていたり。
艦娘の中でも仲がいいのは同じ水上機母艦の瑞穂のようだ。また、故郷フランスの戦艦についても「素晴らしい方」と語っている。で、日向さんはなんで瑞雲配ってるんですか困惑されてますよ
2016年12月9日にイベントが終了した後のアップデートでクリスマスモードが実装され、赤いサンタ衣装を披露した。実装イベントの終了直後に限定グラフィックという流れは去年の瑞穂と同じだが、流石にコマンダン・テストは差分女王にはならないと思われる……とか考えていたら翌17年1月末にはあっさり【節分差分mode】が実装された。
同年2月にはバレンタイン差分も実装。「差分」とはなっているが、紅い上着に帽子(Xmasモードとはデザインも色も異なる)とチェック柄のアップリケが付いたエプロンにチョコを持った完全武装であり『差分とは一体・・・』と思わずにはいられない。2月末に【桃の節句mode】実装(菱餅装備で食べたら珍しさから驚いた表情である)
2017年7月には【夏の差分mode】実装。トレードマークの制帽から麦わら帽子に白い胸元も眩しいキャミソール姿で涼しげな雰囲気。
2018年5月にはよみずいランド開催に併せて【「瑞雲」差分mode】実装。翠の上着のためこれまでの白メインからガラッと雰囲気が変わっており、鮮やか。
2018年10月の秋の鎮守府秋刀魚祭りでは秋刀魚の塩焼きを手に持った私服姿が実装。これ迄と違い、通常ポーズ時の「差分」ではなく完全新規衣装での実装になった。
Bian!では、今宵より開店です!!
2018年11月発売、月刊コンプティーク12月号スタートの森永ミキ氏による漫画『今宵もサルーテ!』にてガンビア・ベイ、タシュケントと共に主演。バーテンダーの衣装を瑞穂と夜なべして作るなどバーの運営に携わっている。純粋な海外艦が主役の公式コミックはアンソロジー作品を除けば初である。
同年11月16日のアップデートで二人に対してカクテルの話を持ち掛ける科白が追加されるなど、早くから公式サイドへの逆輸入も確認されている。ちなみに応援として那智と足柄が加わるなど今後の展開も予想される組み合わせとも?
2019年3月10日よりニコニコ漫画・コミックウォーカーで第一杯から読めるようになった。ニコニコ漫画版は→コチラ。
Oui! 関連動画を発見いたしました。皆さんご用意はいかがですか?
tres bien.いい関連静画ですわ。
新しいProduit、完成したようです。
え?私の、Articles connexesなのですか?嬉しいです。 Merci beacoup.
- 艦隊これくしょん〜艦これ〜
- フランス海軍(フランス共和国海軍 / フランス国海軍)
- リシュリュー(艦これ)
- 水上機母艦
- 瑞穂(艦これ) - 絵師及び艦種繋がり。後述の「今宵もサルーテ」でも仲が良い描写あり。
- 水母水姫
- 今宵もサルーテ!
- トリコロール
2016年秋イベント 『発令!「艦隊作戦第三法」』 新規実装艦娘 | ||||
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脚注
- *大発1隻で資源が+5%で、最大+20%まで(ただし、改修や特大発補正値などによってさらに増え、本当の最大値は+28%、らしい)重複するがそれ以上は増えないという仕様のため、1艦隊に4隻以上積んでも無駄になる。
- *前半分についている"Commandant"はフランス語で「司令」を意味し、艦名を通して訳すと「テスト司令」となる(ちなみに欧州では、人名を艦名に付けるときに敬称や階級ごと命名するのが割とよくある。艦これでも<プリンツ・オイゲン>や<グラーフ・ツェッペリン>(それぞれ「オイゲン公子」「ツェッペリン伯爵」)でお馴染みであろう)。なお、"Commandant"を「少佐」と訳した資料もあるが、フランス軍でも"Commandant"が「少佐」にあたるのは陸軍と空軍で、海軍航空隊所属のテスト少佐は"Commandant"ではなく"Capitaine de corvette"と称する。なおテスト少佐は事故死後昇進し、最終的な階級は中佐(Capitaine de frégate)である。
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