「USS BB-45 Colorado class nameship Colorado 出るわ!ついて、きなさい!」
コロラドとは、ブラウザゲーム『艦隊これくしょん~艦これ~』に登場する、第二次世界大戦時のアメリカ海軍所属コロラド級戦艦1番艦にして、いわゆるビッグセブンの一艦〈USS Colorado,BB-45〉をモチーフにした登場人物(艦娘)である。
Admiral、今日も私にしっかりついてきなさい! 返事は? OK.
コロラドは、2019年5月末から6月末にかけて行われたイベント『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』の最終海域突破報酬として実装された艦娘。アメリカ籍の艦娘としては8人目で、アメリカ戦艦娘としてはアイオワに続く2人目。いわゆるビッグセブンとしては日本の長門・陸奥、イギリスのネルソンに続く4人目となる。
前述の通り最終面突破報酬。つまり突破さえすればお迎え出来る訳で、このイベントではドロップ率が非常に低いと言われるフレッチャー掘りに疲れた提督達からすれば必ず貰えるという癒やしの存在だったせいか、人気は高いようである。
そんなコロラドは、頭にビッグセブン共通の尖った角のようなカチューシャ、豊かなお胸を隠し切れていない白と灰色、青を配した制服と裏地が青いケープ、そしてミニスカートから伸びるおみ足を包むストッキングという服装。頭には前述したカチューシャとは別に軍帽(ギャリソンキャップと呼ばれるタイプ)を付けている。
ゆるくカールし一部を編み込んだ金髪にアイスブルーの瞳の持ち主。その抜群なスタイルから、誰が呼んだかアメリ鹿島(後に判明したが、「鹿島」も担当したパセリがコロラドを担当している。当初、『艦これに初期から関わり、今回はじめて”戦艦”を担当した絵師』との情報が提示されていた)。他には名前からコロちゃんとも。
艤装は、特徴の41cm連装砲四門を左右に配した大型のもの。背中にある時計付きの塔(改になると時計は無くなるが)みたいなものは史実のコロラドの艦橋を模したものである。[1]。
交友関係はビッグセブンの長門・陸奥やネルソンと交流がある他妹達にも言及している(メリーランドのことをメリー、ウェストバージニアのことをウィービーと呼んでいる)。山城にウィービーのことを聞かれて口ごもるシーンも(スリガオ海峡で扶桑や山城達西村艦隊を迎え撃って撃沈したのがウェストバージニアを含むオルデンドルフ艦隊であった。なおコロラドは関係ない模様)
艦これのビッグセブンといえば、ネルソンタッチやながもんタッチ 一斉射かッ…胸が熱いな!、むっちゃんタッチ 長門、いい? いくわよ! 主砲一斉射ッ!といった特殊攻撃が今や代名詞となっているが、コロラドも実装当初から特殊攻撃が使用可能となっている(現時点で名称は不明なので、提督達はコロちゃんタッチと呼んでいる模様)
ちょっと休暇をもらうわ。……何? 貴方、史実に何か文句でもあるの?
1917年。アメリカ海軍では、テネシー級戦艦の改良型として新型戦艦の設計を行っていた。元々はこのテネシー級の兵装に準じて、50口径14インチ(35.6cm)三連装主砲4基を搭載する予定だったが、日本海軍で新型戦艦(長門型)を設計・建造しており、しかも主砲が16インチ(40.6cm)という情報を得て、急遽主砲が45口径16インチ連装砲MK.Ⅰを4基搭載に変更された。本来戦艦の装甲は「自分の主砲では沈められない」ことを目標とするが、このような事情のため、コロラド級は35.6cmクラスの主砲に耐えられるレベルの装甲しか持っていなかったりする。
(といっても、他国の戦艦に較べるとアメリカ戦艦は伝統的に重装甲であり、他国の戦艦に対して充分な防御力であった。アメリカではこの装甲を持つテネシー級2隻とコロラド級3隻を併せて「ビッグファイブ」と呼んでいる。ちなみに「ビッグセブン」という呼び名は実は日本独自だったりする)
全4隻の計画で建造が始まったコロラド級だったが、それに待ったを掛けたのがご存知ワシントン海軍軍縮条約。これによって戦艦の保有数に制約が掛けられ、コロラド級は完成していた2番艦の〈メリーランド〉以外の建造中だった3隻は建造を凍結することになった(この流れのため、コロラド級はメリーランド級と呼ぶ事もある)
ところが、日本が建造中だった長門型戦艦2番艦〈陸奥〉をごり押しして「これは完成していますから」とやったので、アメリカとイギリスも新しく建造することが認められ、紆余曲折の末に建造中だった3隻のうち、1番艦〈コロラド〉と4番艦〈ウェストバージニア〉の建造続行が認められた(3番艦〈ワシントン〉は建造中止となり、艦名はその後ノースカロライナ級2番艦に引き継がれることになる。ちなみに中断時点でもっとも工事が進んでいたのは〈ワシントン〉だったが、それが廃艦になったのはレキシントン級戦艦を空母に改装する工事で〈ワシントン〉を建造していた造船所が手一杯になった関係と言われている)。またイギリスの方では新型のネルソン級戦艦2隻(〈ネルソン〉と〈ロドニー〉)の建造が認められることになった。
(とはいえ、アメリカのコロラド級は慌てて長門型なみの主砲を積んだだけで他は一世代前の戦艦、イギリスのネルソン級も色々と問題があった設計だったことを考えると、最新鋭のバランスの取れた戦艦である長門型を2隻揃えられた日本が一番得をした、という評価があるのもまた事実である)
さて、そんなコロラド級のネームシップ〈USSコロラド〉は1919年5月29日に起工、1921年3月22日に進水、1923年8月30日に竣工した。アメリカでは戦艦の艦名は州の名を付ける慣例があり、〈コロラド〉もロッキー山脈とグランドキャニオンで有名なコロラド州から名付けられている。
竣工後は太平洋方面に配属され、次第にきな臭さを増す日本に睨みを利かせていた。そんな中の1937年には女性飛行士アメリア・イアハートの捜索に参加したりしている(この捜索には日本からも〈神威〉が参加している)
ワシントン海軍軍縮条約のために、それ以降の戦艦の建造が事実上不可能となったため、次級にあたるノースカロライナ級が竣工するのは開戦直前の1941年になり、開戦時点では慣熟訓練中で最前線にはまだ出せる状態では無かった。というわけで、太平洋戦争の緒戦での米最新戦艦はこのコロラド級3隻であったが、この3隻はすべてハワイの真珠湾を母港として活動していた。ということは……。
1941年12月7日。日本の機動艦隊から発進した航空機部隊がアメリカの真珠湾基地と、そこに停泊中だった艦船に襲いかかった。コロラド級2番艦〈メリーランド〉は爆弾を受けて小破、そして4番艦〈ウェストバージニア〉は主砲弾が誘爆して爆発炎上し大破着底となった。しかし〈コロラド〉はたまたま西海岸の基地でオーバーホールを受けていたために攻撃を免れていた。
妹艦の復讐に燃えるも、時代は既に大艦巨砲時代の終焉を迎えており〈コロラド〉は対艦よりはもっぱら対地の艦砲射撃のために引っ張り出される事が多かった。しかも前述したノースカロライナ級やさらにその後のサウスダコタ級・アイオワ級といった新鋭艦がデビューを飾る中、旧型となった〈コロラド〉の出番はますます失われていく。
(なお、真珠湾で半壊していた妹達も修理されて復帰するのだが、同様にほとんど出番は無かった。ただ、2隻はスリガオ海峡海戦で西村艦隊の扶桑、山城と「最後の戦艦同士の撃ち合い」に参加している)
こうして、特筆するような戦果も無く生き残ってしまった〈コロラド〉は、最後にマジック・カーペット作戦(戦地から米兵の引き揚げ作戦)に従事し6,400人余りの兵士を故郷に連れ帰った後、不活性化され1947年1月7日に予備役入りした。そして復帰することなく、1959年3月1日に除籍。1959年7月23日にスクラップとして売却された。
太平洋戦争で受章した従軍星章(バトルスター)は7つ。
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私がNo.1? 関連静画? そうね、貰っておくわ。あなた達のおかげね、Thanks!
全艦、私についてきなさい! この関連項目で、殲滅します!
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2019年春イベント 『発動!友軍救援「第二次ハワイ作戦」』 新規実装艦娘 |
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脚注
- *正確に言えば、艦橋の上と更に煙突の後ろの2箇所に立ってた見張りマストを模したもの。この時計はレンジクロック、示数盤と呼ばれるもので通常の時間表示の他に戦闘中は敵の方位と距離を示すことが出来た。まだ艦内通話施設などの電気設備が一般化する前は、各砲塔でこのレンジクロックを見て照準を設定していた。なお史実でも後の改修でこのレンジクロックは外されている
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