ぬうう…あれはまさしく「コンクラーヴェ」…!
この目で実際に見ようとは……!!
知っているのか雷電!?
コンクラーヴェとは、カトリック教会最高司祭たるローマ法王を選出すべく行われる決闘方法である。決闘はバチカン市国内のシスティーナ大聖堂にて行われ、決闘の参加者と介添人は法王の選出を見届けるまで聖堂に籠もり続ける過酷な戦いとなる。
ルールは非常に単純で、参加者全員で同時に熱湯風呂に首まで浸かり、最後の最後まで耐え続けて残った者は、神の加護を受けし法王にふさわしいと認められ、次期法王に選出される。
熱湯風呂は薪によって下から熱せられ続け、法王が決まらない場合薪の燃える黒い煙が煙突から立ち上る。最後の一人を除いた他のすべての決闘参加者が死亡ないし降参を宣言した時、薪の炎は水で消火され、煙突からは水蒸気による白い煙が立ち上る。聖堂の外にいる人々はこの白い煙が上がったのを見て神託が下されたことを悟るのだという。
その慣習は旧約聖書におけるダニエル書第三章に記された、炎の燃え盛る炉から神の加護によって生還した3人の若者の故事に由来しているとされる。
この故事はキリスト教の伝来と共に日本へも伝承され、当時の鹿児島では村の長をコンクラーヴェで決めるまでに流行したが、後のキリスト教弾圧から逃れるため、民はコンクラーヴェを「根性比べ」の略語「根比べ」であると主張。これが日本全国へ広まってしまい、現在は「根性比べ」が語源とされているが、歴史的事実においては「コンクラーヴェ」こそが正しい語源である。
伝承
旧約聖書ダニエル書第三章には、このコンクラーヴェの元になった一節が記されている。
「バビロン捕囚」 当時の王ネブカドネザル2世は、ある日バビロニアで信仰されていた神をかたどった黄金の像を造った。 この宣言に人々はひれ伏す中、ユダヤ人の若者「シャデラク」「メシャク」「アベデ・ネゴ」の三人は礼拝を拒否し、ネブカドネザル王の偶像崇拝を非難する。 怒り狂ったネブカドネザル2世は三人を捕え、縄で縛り上げ、炎の燃え盛る炉の中へと突き落とし、焼き殺そうとした。 しかし、燃え盛る炎の中でも、三人はやけど一つ負わないどころかその衣服が燃える様子すらなかった。 王は、この四人目は「彼ら三人の信じる神が加護を与えるべく遣わした天使」であることを察し、三人に炉の中から出てくるように告げる。 出てきた三人に対し王は謝罪。何人たりとも彼ら三人の信じる神を罵り貶めることを許さないことを宣言した。 |
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関連項目
本当のことを知りたい人は「コンクラーベ」を参照してください。
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