コンピュータ/コンピューター(英:computer)とは計算機、特に電子計算機を指す言葉である。つまり今まさにお前さんが使っている機械がそうだ。
概要
後述のように広義では算盤や計算尺、果ては日時計まで含めようと思えば含められるが、現在ではコンピュータ=電子式デジタルコンピュータで使われる場合が多いのでその前提で話を進める。
現在では社会の隅々にまで入り込んでおり、我々の日常生活は今やコンピュータ抜きでは成立しないと言っても過言ではない。例えば昔気質の小説家がいたと仮定して、その人が「私はコンピューターを使わない。今でも原稿用紙に手書きだ(キリッ」と粋がってみても、その手書き原稿はDTPで処理されるし、本の流通や売上はコンピュータで管理されるし、原稿料や印税が振り込まれるであろう銀行口座にも勿論コンピュータが使われている。本当の本気でコンピュータ抜きの生活をしようと思ったら、無人島にでも行くしかないだろう。
computerという言葉の原義について
元々の意味は計算を行なう物・人のことである。(コンピュート=計算)。つまりcomputerは「計算機」の意味となるので、紀元前の木製計算機(そろばんなど)などもコンピュータであるといえる。(英語の時間に、いわゆる「コンピュータ」をelectronic computerと訳するように習った人もいるだろう)。
しかし、日本の法律上では電子計算機という意味になるため、パソコンをはじめとした電卓、カーナビ、携帯など、内部で計算を行っている機械全般を指す言葉となる。また、小中学校では、パソコンのことを「コンピュータ」として教えるため、コンピュータ=パソコンと思っている人も多いと思われる。
デジタル/アナログ[1]
現在のデジタル・コンピュータはあらゆる情報を「0」と「1」に換えて処理を行う。数字の表記はかならずしも二進法でなければならないということはないが、使う記号が少なければ少ないほど物理的な処理はしやすい。そしてこの効率の良さによって、今日のデジタル・コンピュータは爆発的な進化を遂げている。
逆にアナログ計算機の性能を上げるのは難しい。例えば微分計算機の場合、歯車や車を使っているので精度を高めるには限界がある。計算尺も長さを伸ばせば精度を上げられるが、実際にやろうとすると100メートル以上などという大きさになってしまい、現実的ではない。そういった「物理的な限界」によって、アナログ計算機の進歩は必然的にあるところで止まってしまうことになる。
日本語における表記について
日本ではcomputerのカタカナ表記は「コンピュータ」と「コンピューター」と二通りある。これは別にどちらが正しいという訳ではない。
→ ー 参照
フィクションにおけるコンピュータ
作品が制作された当時の世間一般における「コンピューター」に対する認識が反映されている場合が多い。例えばコンピュータ=万能の電子頭脳と思われていた時代にはフィクション作品でもそのように扱われる(例:「バビル2世」のコンピューター)し、時には人間に反乱を企てることすらあった(例:「2001年宇宙の旅」のHAL9000)。
現実における機械の電子制御を見てもわかるようにメカものとの相性が良く、特にロボットアニメにおいてはしばしば印象的な描かれ方をする。例えば「勇者王ガオガイガー」では合体を制御するプログラムが不完全なためにジョイント部分がダメージを受ける描写がある。
関連動画
関連項目
脚注
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