- 「護送する」「護衛艦」「護送船団」などを意味する英単語で船舶用語である。
- 1の語を船舶以外にも適用したもの。自動車が隊列を組んで走る場合などに用いる。綴りは同じ。
- 1975年に発表されたC.W.マッコールの曲の題名で、2の意味に基づいている。CB無線でやり取りをしながら、北米大陸を駆け抜けるトラック運転手達を歌ったもの。トラッカーを歌った楽曲としては有名なものの一つであり、様々な歌手がカバーしている。
- 「convoy」 1978年に公開されたサム・ペキンパー監督によるアメリカ映画。3の曲を映像化したもの。本作では主人公が乗る大型トレーラートラックが車列を組む様子を指して用いているが、この映画をきっかけに日本では「コンボイ」という言葉が大型トラックそのものを指していると誤解されるようになった。
- トランスフォーマーシリーズに登場するキャラクター「Optimus Prime」の日本での呼び名。本記事で詳述する。
- 「THE CONVOY SHOW」 舞台俳優・演出家の今村ねずみが設立・主宰する総合パフォーマンス集団。
- 「Comboy」ファミリーコンピュータ(NES)の韓国における名称。
読む前の注意
トランスフォーマーシリーズでは同じ名前をもった数多くのキャラクターが存在するため、ここでは「戦え! 超ロボット生命体トランスフォーマー」ならびにそれ以降のG1シリーズに登場した、サイバトロン総司令官のことを説明する。
「ビーストウォーズ」のコンボイはビーストコンボイを、
「マイクロン伝説」のコンボイはアルマダコンボイを参照してほしい。
概要
正義と平和を愛するサイバトロンの総司令官。本体はフレートライナーCOE型トレーラートラックに、コンテナ部分は移動基地「コンバットデッキ」へと変形する。また、コンテナ内には自律小型車「ローラー」が搭載されている。
元々はサイバトロンのエネルギー集積所で働くオライオン・パックスという若者であったが、900万年前にデストロン軍団の襲撃に合い、恋人のエイリアルともども瀕死の重傷を負ったところを長老アルファートリンに救われ、改造を受けてコンボイへと生まれ変わった。
人物
大らかで豪快な性格でやや天然気味な所もあるが、司令官としては冷静沈着で優れた決断力と高い統率力を持つ。ジョークのセンスやユーモアさを持ち合わせているがその一方でやや真面目すぎて不器用な面もあり、口下手ではないがどちらかといえば言葉より行動で示すタイプである。
規則と誇りを重んじる性格で正々堂々と戦う事を好み、一騎討ちを挑まれた際は罠と知りながらも必ずそれに応え、また、敵が背中を見せた場合は追い打ちなどはせずに見逃すことが多い。
部下や地球人の意見にはよく耳を傾け尊重し、独自の研究や調査などの行動を許可している。(ただし危険性のある場合は許可を出さない事も)
サイバトロンのメンバーは彼の部下であると同時に友人でもあり、彼ら一人一人の性格や長所と短所をよく把握している。そのため絆はとても強く、仲間が危機に陥った際は身を挺して、あるいは自らの命を投げうってでも救おうとする。それはサイバトロンのメンバーも同様でコンボイが窮地に陥った際は一丸となって彼の助けとなり問題の解決に尽力する。
また危険な任務は部下にはさせずに必ず自らが行う為、それが災いし思わぬダメージを受けたり、まんまとメガトロンの罠にハマる事もあるが、それを覆すだけの柔軟な判断力と戦闘力、更に仲間達とのチームワークを持つ。
戦闘においては状況判断と洞察力に優れ、地形や環境を巧みに利用した戦法を得意とする。また指揮能力も非常に高く、人材を熟知した上でメンバー各々の長所を活かした戦術を瞬時に判断、指示を下す。
とくにサイバトロンという組織の性質上、迎撃戦や防衛戦、更に非常事態の収拾に長けており、人命救助や土木作業等の際の指示も的確である。
「私にいい考えがある」の誤用で難ありとされている作戦立案能力も実はかなり優秀で、マスカレード作戦など緻密かつ巧妙な作戦も多く、彼が事前に作戦を立てて行動した場合の成功率は非常に高い。
また直感力にも秀でており異様なほどに勘が鋭く、彼の土壇場での判断が地球や仲間たちの危機を救うことも多い。
地球人との関係も良好でデストロンの襲撃時以外にも常日頃から警備や技術提供、さらにパトロールや災害時の人命救助などにサイバトロン全体で貢献しており、とくにスパイクとその父スパークプラグ、チップ、カーリーらとは種族の垣根をこえた友人として強い信頼関係を築いている。
また地球人の生命と意思は徹底して尊重する傾向にあり、メガトロンに騙されたバーガー達地球人がコンボイらに地球からの退去を求めた際も、それが理不尽な要求であるにも関わらず判決に従って一度は地球を去った。敵対する者に対してもそれは同様で、サイバトロンの仲間達を捕まえて拷問にかけるという、チャムリー卿の非道な行いに対しては、普段人間に対しては向けない怒りを露わにしたが、最後まで彼の体には傷一つ付けることはなかった。
そのため地球人からは絶大な信頼を得ており、彼を讃えて表彰や記念の銅像が建てられるほどである。
ただしこの地球人への甘さは彼の美徳であると同時に弱点でもあり、メガトロンからもそれを指摘されている。実際に地球人を庇って瀕死の大ダメージを負い(更に治療中にコンドルからダメ押しの一撃を喰らい)爆発炎上。生死の境をさ迷った事も…。
上記のように司令官としても一個人としても聡明で優れた人物であるが、吹替作品であるため本来のセリフとは違う言い回しになる事も多く、言動が一致せずに視聴者を困惑させる事もある。(これも彼が天然と言われる一因)
本編1~3話は本来はまだ設定の固まっていないパイロット版という事もあってその傾向が強く、とくに3話は無謀かつ突飛な行動が多い上に無暗に部下を怒鳴りつけるなど本来の彼らしくない行動が目立つ。
またファンからは印象に残りやすいシーンとして崖からの転落が挙げられる。
これは、前期OPにて本編シーンを組み合わせた部分で、ダムから落ちるシーンと鉱山の爆発に巻き込まれ転がり落ちるシーンが連続してあるところから印象付けられているものと思われる。
――が、実際数回落ちてたりする。なので、「司令官はステータスとして崖から落ちなければならない」とニコニコ動画では揶揄されている。
実際、後任のロディマスコンボイやジンライも崖から落ちている。
後のトランスフォーマープライムでも、日本語版のアームズマイクロン劇場で半ばしつこくネタにされている。
サイバトロン全体にひいてはトランスフォーマーという作品そのものにも言える事であるが、一部のシーンや発言がネタとして強調されてしまう事が多く、誤解を受けやすい。
ニコニコ動画やネット上の一部では「私にいい考えがある」の間違った認識も相まって、主にネガティブな方面で本来の彼とは真逆の評価をされてしまうことも少なくない…。
コンボイの場合そういったシーンが物語の序盤に集中してしまっている事も印象を強めてしまった要因と思われる。
百聞は一見に如かず、楽しい作品なのでもし機会と時間があれば彼がいかなる人物かは実際の目で、出来れば中盤以降まで見た上で(4クール以上とやや長い作品ではあるが…)確かめていただきたい。
戦闘力
彼が真価を発揮するのは統率力を活かした集団戦ではあるが、一戦士としても非常に優れた戦闘力を持っており、特に大きな危機に陥った場合には(トランスフォーマーの場合、地球や人類の滅亡、セイバートロン星の爆発等、未曾有の危機が数多く登場する)一人で驚異的な強さと類まれなる決断力を発揮し、人類や地球、サイバトロンは何度もこのコンボイの「火事場の馬鹿力」に救われている。
とくに周囲に巻き込む危険性のある地球人や部下がいない一対多の状態だと鬼のごとき強さを発揮し、オライオンからコンボイに転生した直後もランボーばりの無双っぷりを見せている。
武器は愛用の銃・レーザーライフル(通称コンボイガン)、そしてアニメ本編ではただ一度だけ使用されたエナジーアックスの2種類がある。
自らの体を用いた格闘やビークルモードでの体当たりなどパワーを活かした肉弾戦も得意だが、射撃の腕は更に秀でており、走行中のジェットカーから開閉スイッチとシートベルトのみを狙撃しスパイクを救出、急所を打ち抜き一撃でデバスターの合体を解除、ブルーティカスの安全装置三か所をピンポイント狙撃…などなどストリークも真っ青のスナイプ能力を持ち、またコンボイガンの火力も非常に高い。
更にその頑強さには特筆すべきものがあり、とくに耐衝撃においては成層圏から落下しても五体満足な上に、同じ大型トラックであるモーターマスターと高速で正面衝突しても無傷という驚異の耐久性を誇る。
(逆にモーターマスターの方は哀れなスクラップへと変わり果ててしまう)
しかし防刃性においては頭部と胴体・四肢をバラバラにされる、脇腹を刺されて致命傷を受けてしまうなどその耐衝撃性に比べてやや脆い(と言うよりも常識の範疇内な)面が見られる。
宿敵メガトロン
コンボイにとってデストロン、ひいてはメガトロンは、かつてのオライオン時代にセイバートロン星の平和を破壊した張本人であり、何より自分のことを一度は殺害した憎き相手である。
さらに自分の恋人が死んだ原因(アルファートリンのおかげで転生したとはいえ)を作った人物でもあるため、その憤りは口では語りきれないほど底知れないものがあるはずだ。
しかしコンボイとしては既にそういった個人の憎しみは捨て去っており、いかに好機であろうと彼の命を奪う事はせず(ただし多くの犠牲者が出たムービーではさすがに引導を渡そうとした)、またメガトロンが助けを求めて来た際は必ず救いの手を差し伸べている。(ただしこの恩はだいたい仇で返される)
また二人の間には長年の対立と闘争を経て一種の信頼関係のようなものが芽生えており、利害が一致した際は組織の垣根を越えて協力する事も多い。
とくにメガトロンに至っては自軍の部下達よりもコンボイを信頼している節があり、コンボイが協力を申し出た際は一言文句を言った後に素直に、あるいは文句すらなく彼の要請に応える。
更にわざとブルーティカスに捕まり、自らを囮にしてコンボイに反撃のチャンスを託すなど普段のメガトロンからは想像もつかない献身的な行動をとる事も珍しくない。
またコンボイをバラバラにしてそのパーツを部下達と分け合った際は、英知の結晶であるマトリクスを完全に無視してコンボイの頭部(しかも生きてて喋る)を欲しがるなどやや奇態な執着を見せた。
そしていざタッグを組むと息の合った抜群のコンビネーションを発揮。瞬く間に強大な敵、あるいは重大な危機を粉砕する。
実際のところメガトロンはコンボイの事を高く評価し、可能ならば部下にしたいと考えており、またコンボイもメガトロンが和睦を申し入れた際はいつでもそれを受け入れる準備が出来ている。
この二人の愛憎関係はアメコミ、ムービー及び2010のラスト、国内ではザ・バトルスターズなど様々なシリーズを経て、そしてG2での和解と悲劇へとつながっていく。
復活と死亡
西暦2005年におきたユニクロン戦争で命を落とし、地球に埋葬される。
だがその直後、ロディマスコンボイとガルバトロンが引き起こした「東京壊滅事件」において、地球防衛軍により墓を暴かれてしまうことに。移送中にメリッサ・フェアボーンと接触、仮初の命で復活した。(トランスフォーマーキスぷれ)
そして地上で暴走を起こしたガルバトロンを宇宙へと吹き飛ばし、再び永い眠りについた。 その後、2010年においてクィンテッサ星人の力でゾンビとなりサイバトロンを襲うも、意識を取り戻して行方不明となる。
そして宇宙空間にて発見された彼の遺体は、ある人間によって宇宙ペスト(感染すると凶暴になるウイルス)の媒体とされてしまう。スカイリンクスらの尽力で復活したコンボイは、事態の収拾をはかるべくロディマスコンボイのマトリクスを手に入れるために出撃する。そして見事マトリクスを解放し、中に入っていた叡智と引き換えに全宇宙を救ったのだった。(トランスフォーマー2010)
2011年、長官となっていたコンボイはベクターシグマの異変を解決するため、デストロンが侵入していたセイバートロン星にマイスターとともに潜入。後を追ってきたロディマスコンボイとともにガルバトロンを再度撃退したあと、暴走するベクターシグマを止める為にその命を投げ出した。(トランスフォーマー ザ☆ヘッドマスターズ)
長い時を経て、デストロンに新大帝ダークノヴァが出現。ガルバトロンをスーパーメガトロンとして復活させた。時の>破壊t、もとい総司令官ダイアトラスは、新エネルギー「ゾディアック」の力で、何故かデストロン衛星にあったコンボイの遺体を復活させる。これがスターコンボイである。スカイギャリー、グランダスとともにくりだすバトルスターアタックでスーパーメガトロンに立ち向かう。(トランスフォーマー リターン・オブ・コンボイ)
そして数十年。コンボイはメガトロンとともにセイバートロン同盟を結んでいたが、部下を殺されたメガトロンが再びデストロンを組織、それに対抗するためコンボイミサイルトレーラーとなり、戦いを挑む。 ある惑星にてメガトロンミサイルタンクと一騎打ちをして敗れたコンボイ。
しかし体内のマトリクスにより身体を再構成し、究極の姿・バトルコンボイとなる。(トランスフォーマーG2)
さぁ、最終決戦の、始まりだ!
コンボイ(オプティマスプライム)が変形するもの一覧
乗り物(自動車)
機械
- ゲーム機
- 時計
- カメラ
- 携帯電話
- INFOBAR OPTIMUS PRIME(au)
いわゆるフィーチャーフォン(ガラケー)に変形するオプティマスプライム。
- INFOBAR OPTIMUS PRIME(au)
日用品
- シューズ
- ボールペン
動物
関連動画
関連商品
関連項目
- トランスフォーマー
- メガトロン
- Optimus Prime
- 私にいい考えがある
- コンボイ司令官が爆発する!
- 大丈夫だと言ってるだろうが!
- 赤いサイバトロン
- 玄田哲章
- ピーター・カレン
- コンボイの人(トムマン)
- トランスフォーマーの関連項目の一覧
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