コール・パーマーとは、(Cole Jarmaine Palmer、2002年5月6日 - )イングランドのサッカー選手である。「コール・パルマー」とも呼ばれる。
イングランド・プレミアリーグのチェルシーFC所属。サッカーイングランド代表。
ポジションはMFまたはFW。身長185cm、体重72kg。利き足は左足。
概要
グレーター・マンチェスターのウィゼンシャーに生まれ、U-8からマンチェスター・シティの下部組織に所属し、そのままマンチェスター・シティとプロ契約を結んだ。
2020年9月30日にEFLカップ4回戦のバーンリーFC戦でトップチーム初出場を記録し、2021年8月21日に行われたプレミアリーグ・ノリッジ・シティFC戦でプレミアリーグデビューを果たすものの、ケヴィン・デ・ブライネやフィル・フォーデン、ベルナルド・シウバ、ジャック・グリーリッシュらを擁するシティの二列目ではなかなかレギュラーを掴むことが出来ず、出番を求め2023年の夏の移籍市場最終日にチェルシーFCに移籍。
15年過ごした故郷のクラブからロンドンに移ると、瞬く間に主力として定着。
2023-24シーズンのプレミアリーグではウイングを主戦場としつつ、PKでのゴールが9回あるものの、22ゴールを決め、アシストも11記録。得点ランキングではハーランドに次ぐ2位にランクインし、得点関与数は1位。最優秀若手選手賞を受賞するなど、昨季のプレミアリーグで0得点だったとは思えない、飛躍のシーズンとなった。チェルシー自体は終盤になるまで調子が上がらない状態が続いたためパーマーFCと揶揄する人も。
経歴
生い立ち
2002年5月6日、グレーター・マンチェスターのウィゼンシャーに歯科技工士の父と失読症の査定者の母のもとで生まれる。父親はアマチュアサッカークラブの選手でもあり、幼少期から定期的に父の試合を観戦していた。また、マンチェスター・シティ・アカデミーと提携したセント・ビード・カレッジで私立教育を受けている。
子どもの頃から類稀な才能を発揮し、6歳の時にリヴァプールFC、マンチェスター・ユナイテッド、マンチェスター・シティといったイングランド北西部の強豪クラブから誘いを受けたほどだった。
マンチェスター・シティ
8歳となった2010年、マンチェスター・シティのアカデミーチームに入団。ちなみに本人は当時マンチェスター・ユナイテッドのファンだったが、試合に出てプレーできることを優先した結果、シティを選ぶこととなった。
2つ上にフィル・フォーデンやジェイドン・サンチョといった実力者が在籍していたアカデミーで着々とステップアップしていたが、14歳の頃から体格がプロサッカーには細すぎるという懸念に直面しており、アカデミーのコーチは16歳で彼を解雇したいと考えていた。
しかし、才能を評価していたアカデミーディレクターのジェイソン・ウィルコックスが放出に反対したことに加え、ハードワークに努めたことでシティのユースチームでゴールを量産するようになり、キャリアの危機を乗り越える。
2019-20シーズンにはU-18チームのキャプテンを任され、ユース世代のFAカップを制する活躍を見せ、年代別代表のレギュラーにも定着。イングランドでも期待の若手として注目されるようになる。
2020-21シーズンにはトップチームに帯同するようになり、2020年9月30日にEFLカップ4回戦のバーンリーFC戦で18歳にしてトップチーム初出場を果たす。10月27日にはUEFAチャンピオンズリーグ 2020-21 グループリーグ第2節のオリンピック・マルセイユ戦でケヴィン・デ・ブライネに代わって82分に投入され、CLデビューを果たす。
2021-22シーズンはさらにトップチームのメンバーに名を連ねるまでになり、2021年8月21日に行われたプレミアリーグ・ノリッジ・シティFC戦でイルカイ・ギュンドアンに代わって69分に投入されプレミアリーグ初出場を果たす。9月21日、カラバオカップのウィコム・ワンダラーズFC戦でトップチーム初ゴールを記録。10月16日にはプレミアリーグのバーンリー戦に出場し、その同じ夜にU-23チームでプレーし、ハットトリックを達成している。10月19日のCLグループステージのクラブ・ブルージュ戦では途中出場からCL初ゴールを記録。トップチーム2年目は公式戦11試合に出場し、3ゴールという成績となった。
2022-23シーズンには20歳で開幕を迎えたが、ケヴィン・デ・ブライネやフィル・フォーデン、ベルナルド・シウバ、ジャック・グリーリッシュらを擁するシティの二列目ではなかなかレギュラーを掴むことが出来ず、三冠を達成したチームの中では爪痕を残すことすらままならない状況だった。
チェルシー
2023-24シーズンの夏の移籍市場最終日である2023年9月1日、出場機会を求めて同じプレミアリーグのチェルシーFCに移籍することが発表される。移籍金は4000万ポンドで、7年契約というこれまでプレミアリーグで大きな実績を残したことがない若手としては異例の大型契約となった。移籍後5試合目となった10月7日のプレミアリーグ第8節バーンリー戦ではPKによるプレミアリーグ初ゴールと1アシストを記録する活躍で勝利に貢献する。続く第9節のアーセナル戦でも1ゴール1アシストを記録すると、主力へと定着。11月12日には15年を過ごした古巣のマンチェスター・シティ戦が実現し、試合終了間際に同点ゴールとなるPKを決め、引き分けに持ち込む。12月30日のルートン・タウン戦ではプロになって初めて1試合2ゴールを記録。2024年になると得点力はさらに開花するようになり、4月4日、第31節のマンチェスター・ユナイテッド戦ではキャリア初のハットトリックを達成。4月15日、エヴァートンFC戦では2試合連続ハットトリックとなる1試合4得点を記録して6-0での大勝に貢献。この活躍によって2024年4月の月間最優秀選手賞を受賞する。このパーマーの才能が開花したことで一時は低迷していたチェルシーは最終的に6位まで浮上し、得点数はアーリング・ハーランドに次ぐリーグ2位の22ゴール、アシスト数もリーグ2位の11アシストという素晴らしい成績を残し、最優秀若手選手賞を受賞するなど、大きく飛躍を遂げたシーズンとなった。
開幕前にクラブと長期契約を結んだ2024-25シーズンも攻撃の中心として躍動。2024年8月25日のプレミアリーグ第2節ウルヴァー・ハンプトン戦ではシーズン初ゴールと共にノニ・マドゥエケの3ゴール全てをアシストする。9月28日、第6節ブライトン戦では前半31分の時点でハットトリックを達成すると、前半41分に4ゴール目を挙げてプレミアリーグ史上初めて前半だけでの4ゴールを挙げる離れ業を披露する。2024年12月には3試合連続ゴールを記録しており、前半戦で12ゴール6アシストという数字を残している。シーズン後半戦になると、疲労と他チームからのマークが厳しくなったことでゴールから遠ざかるようになり、第21節のボーンマス戦を最後に第35節のリヴァプールFC戦でゴールを決めるまで4か月もの期間を擁した。15ゴール6アシストと前年の成績は下回ったものの、チームの攻撃の核であり続けた。2025年5月29日、UEFAカンファレンスリーグ決勝ベティス戦では2アシストを記録し、優勝に貢献。
7月13日、FIFAクラブワールドカップ2025より背番号10に変更になり、決勝のパリ・サンジェルマン戦では2ゴール1アシストとチームの全ゴールに関与する大活躍によってチェルシーを2度目の優勝に導き、大会の最優秀選手に選出される。
2025-26シーズンの前半戦は相次ぐ負傷によって欠場が多く、2025年9月20日のプレミアリーグ第5節マンチェスター・ユナイテッド戦で鼠蹊部を痛めて戦線を離脱すると、復帰が近づいた11月に自宅で左足小指を骨折する不運に見舞われ、2か月間戦線を離脱。復帰3戦目となった12月13日の第16節エヴァートン戦で3か月ぶりとなるゴールを決める。
イングランド代表
アンダー世代代表
2016年にU-15代表に選出されたのを皮切りに各世代別の代表の常連として名を連ねるようになる。2019年にはU-17イングランド代表としてアイルランドで開催されたUEFA U-19欧州選手権2019に出場。このときはグループステージで3位に終わり、敗退している。
2021年8月にはU-21イングランド代表に初めて選出され、デビュー戦となったUEFA U-21欧州選手権予選のコソボ戦でゴールを決め、勝利に貢献している。2023年6月にジョージアとルーマニアでの共同開催となったUEFA U-21欧州選手権のメンバーに選出される。準決勝のイスラエル戦ではチームの2点目を決め、決勝のスペイン戦ではスタメンとして後半37分まで出場。ヤングライオンズの優勝に貢献している。
フル代表
2023年11月にはチェルシーでの活躍が認められ、フル代表に初招集される。11月23日のEURO2024予選のマルタ戦で後半16分から途中出場し、イングランド代表デビューを飾る。
2024年6月にドイツで開催されるEURO2024本大会のメンバーに選出。直前の親善試合であるボスニア・ヘルツェゴビナ戦で代表初ゴールを記録。本大会では二列目にスター選手が名を連ねていたこともあって全て途中出場となったが、準決勝のオランダ戦でオリー・ワトキンスの決勝ゴールをアシスト。決勝のスペイン戦では投入わずか2分後に同点ゴールとなるミドルシュートを決めるなど、準優勝となったチームにおいて出場時間が短いながらも重要な仕事を果たしている。
個人成績
| シーズン | 国 | クラブ | リーグ | 試合 | 得点 |
|---|---|---|---|---|---|
| 2020-21 | マンチェスター・シティ | プレミアリーグ | 0 | 0 | |
| 2021-22 | マンチェスター・シティ | プレミアリーグ | 4 | 0 | |
| 2022-23 | マンチェスター・シティ | プレミアリーグ | 14 | 0 | |
| 2023-24 | マンチェスター・シティ | プレミアリーグ | 1 | 0 | |
| チェルシー | プレミアリーグ | 33 | 22 | ||
| 2024-25 | チェルシー | プレミアリーグ | 37 | 15 | |
| 2025-26 | チェルシー | プレミアリーグ |
個人タイトル
選手としての特徴
ポジションは右ウイングもしくは攻撃的MF。ラストパスの精度とタイミングが別格で、キープ力と推進力も持ち合わせ、アイデアも豊富で決定力も高い。
ゴールにこだわりを持つが味方を殺さないプレーを心掛けており、ゴールの起点にも終点にもなれる、どこからでもゴールに絡める万能アタッカー。味方も相手もしっかりと見えている視野の広さが特徴的であり、身体の向き、状態から想像しえないタイミングで出すパスは完全に盲点をついており、相手選手が一歩も動けず決定機を迎える。スピードに乗ってドリブルでボールを運べ、静態した状態でも足裏とつま先のテクニックにより一瞬で相手を抜き去る。体幹が強いためもう引っ張って止めるしかないというシーンも多い。
シュート技術と正確さから決定力も高く、絶対的なキックへの自身と決めきる実力を併せ持つ。カットインしてからのコントロールショットも持ち味。チェルシーに移籍して以降はPKのスペシャリストとしても定着しており、タイミングを外して左右を見極めるというより、相手に読まれても取れないボールを蹴るということに特化しており強烈なシュートを片隅に決める。
人物
- イングランドの他にセントクリストファー・ネイビスの国籍も持っている。
- チェルシーサポーターとして知られるエド・シーランは好みではない模様。
- ゴールを決めた際は腕を組んで肩をさすって寒がるようなセレブレーションをおこなうが、これはファンがPKでも顔色一つ変えないパーマーを「コールド・パーマー」と呼んだことが由来。
- 子供の頃はマンチェスター・ユナイテッドのサポーターだった。オールド・トラフォードに足を運んだ回数は多くないが、ウェイン・ルーニーの大ファンでプレーを何度も真似した。
関連動画
関連リンク
関連項目
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