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ゴジラジュニアとは、特撮映画ゴジラシリーズに登場する怪獣である。
概要
「ゴジラvsメカゴジラ」で「ベビーゴジラ」の名前で初登場し、以降リトルゴジラ・ゴジラジュニアと、成長形態に応じて呼び名が変わる。その名の通りの小型のゴジラ。
昭和シリーズにかつてゴジラの息子として登場したミニラとは違い、こちらはゴジラと直接血の繋がりがなく、同族でしかない。しかし同族意識は非常に強く、「vsメカゴジラ」以降のゴジラはジュニアを助けるために戦うのが主な目的となっている。
ベビーゴジラ
- 身長：1.64m
- 体重：420kg
「ゴジラvsメカゴジラ」に登場。
国立生命科学研究所の研究者らがベーリング海上のアドノア島で発見したラドンの巣に托卵されたゴジラザウルスの卵が孵化して誕生した。この形態はまだ怪獣化していない「恐竜」である。
京都の国立生命科学研究所内で孵化した際に立ち会っていた五条梓を母親として認識する。初めて口にしたものが花であり、また人間の環境で生活していたため、花とハンバーガーが好物。
恐怖を感じると目が赤く発光し、同族であるゴジラや乳兄弟にあたるラドンに助けを求める。
卵の中にいる間から自分を守る存在を探しており、その思念をキャッチしたためゴジラが四日市市に上陸し、メカゴジラと一戦交えることになる。メカゴジラを下した後、その思念を頼りにベビーを探し求め、京都まで進撃するも、地下の細胞保存室に移されていたベビーをゴジラは発見できず、諦めて大阪湾へと去った。
後にベビーの体を解析してゴジラの弱点となる「第二の脳」の存在が突き止められ、さらにその同族意識を利用してゴジラを誘き出し殲滅する作戦が取られた。Gフォースは梓の反対を押し切りベビーをコンテナで無人島まで移送しようとするが、その途中にラドンがベビーの思念に呼応して飛来しベビーを奪還する。
駆け付けたガルーダやメカゴジラによってラドンは倒されるも、直後にゴジラもベビーを求めて再び出現。三つ巴の戦いを経て最終的にゴジラはメカゴジラを倒す。
この後、ベビーは超能力者・三枝未希のテレパシーによりゴジラの元へ送られ、以降は共にバース島で過ごすようになる。
リトルゴジラ
「ゴジラvsスペースゴジラ」に登場。
ベビーと比較してかなり大型化しているが、体格や顔つきは丸っこくて愛らしく、緑色の皮膚をしている。また、ベビーの頃の影響か非常に人懐っこく、あろうことかゴジラを仇と狙う結城晃に懐く。バース島を訪れた三枝未希に対して岩を転がして驚かせる等、悪戯好きな一面も見せる。
既に怪獣としての形態を備えており、熱線を吐くこともできるが、泡状であり非常に低威力。
ゴジラを倒すために飛来したスペースゴジラによって結晶体の檻に閉じ込められ人質（獣質？）にされる。
ちなみに「リトルゴジラ」という呼称は本作では登場せず（次作の「vsデストロイア」では使われている）、未希からは前作同様「ベビー」、結城からは「チビゴジ」と呼ばれている。
ゴジラジュニア
「ゴジラvsデストロイア」に登場。
バース島地下の天然ウランの核分裂によってバース島が消滅し、ゴジラが核暴走を起こす。それと同時にリトルも突然変異を起こし急成長、ゴジラとほぼ同型の怪獣と化した。
顔つきはゴジラそっくりで、熱線もゴジラ同様ビーム状にして放つことができるようになっているが、皮膚はリトル同様緑色であり背びれも小さく、また前傾姿勢で歩行する等、外見上の特徴は恐竜に近い。
急激な成長の影響か、バース島消滅後に未希はジュニアの思念を感じ取ることができなくなってしまった。性格面も鯨を捕食する等獰猛になってはいるが、人間に対して敵意は持っておらず、むしろ未希を乗せたヘリコプターがデストロイアに襲われそうになった時は熱線で攻撃して阻止したりもしている。建造物も移動の際に踏み潰していく程度で、ゴジラのように破壊活動をする事は無かった。
帰巣本能によりかつて自分の卵があったアドノア島へと進んでいたが、ゴジラのメルトダウンを食い止める作戦のため未希と小沢芽留のテレパシーを受けて東京へと誘き出され囮とされる。上陸後はデストロイア集合体と交戦し、傷つきながらもデストロイアを火力発電所へと突き落とす。
後にゴジラと再会するが、完全体へと変異を遂げたデストロイアによって攫われ、首を折られさらに上空から地上へと叩き落され昏倒する。
ゴジラがエネルギーを分け与えても目を覚ますことはなく、死亡したかに見えた。地球上で唯一かつ最後の同胞を失ったゴジラは悲しみの咆哮を上げ、その様子は「ゴジラが泣いている」と評された。そして同胞の命を奪ったデストロイアに激しい敵意と怒りを向け、自らの命を削ってでも攻撃を続行。あまりに激しい攻撃に、デストロイアが飛んで逃げようとしたほど。
ゴジラがメルトダウンを起こし消滅した後、発生した放射能の霧の中に一つの巨大な影を芽留が目撃しており・・・・・・。
ゴジラが今際に残した放射能がゴジラジュニアを蘇らせ、完全なゴジラに成長させたのだった。ジュニアがゴジラを襲名し人々を再び恐怖させるのか、それとも人類と共存していくのか。結末をぼかしたまま平成シリーズは幕を閉じた。
余談だが、映画公開までゴジラジュニアの情報は一切伏せられていた。
ゴジラ列島震撼では
セガサターン専用ソフト「ゴジラ列島震撼」では終盤のステージ9と最終面に登場。人類の味方としてデストロイアに立ち向かっていく。列島震撼の発売日は、ちょうどゴジラvsデストロイアが公開している期間だったため若干ストーリーが変更されている。また製作期間の都合で、ゲーム内ムービーは映画の流用ではなくオリジナルの画像となっている。
バース島が消滅した後、ゴジラを探していたジュニア。広島市にゴジラの面影を感じ、上陸。そこではデストロイア集合体2体が暴れまわっており、追い払うために戦闘へ入る。
ステージ9の広島市での戦闘では、デストロイア(集合体)と対決。ゴジラジュニアを上手く援護できるかどうかで難易度が乱高下する。
ゴジラより小振りで体力も低いが、G細胞を持っているからか回復力は高い。体力が低くなると後退し、回復を待ってから再び敵に向かっていく性質がある。ちゃんと熱線も吐ける。今まで一貫して敵だったゴジラ種と共闘できるだけあって、なかなか熱い。
最終面では東京の有楽町で再びデストロイア(完全体)と激突。ゴジラジュニア、デストロイア、そしてバーニングゴジラがおり、映画では叶わなかったバーニングゴジラとの共闘が見られると思いきや……。
ゲームシステムの都合上、バーニングゴジラとゴジラジュニアは別種の怪獣扱いで、接近させると互いに攻撃を始めてしまう。映画とは正反対である……。酷い時にはデストロイアと共同で、ゴジラジュニアを倒してしまう。ひでぇ。ゴジラジュニアの存在は、敗北条件に関わっていないので倒されても問題ない。デストロイアに熱線を吐いているが、しっかりダメージは与えられる。
上手な人がプレイすれば、バーニングゴジラに頼らずジュニアだけでデストロイアを倒してしまう。
ちなみにエンディングでゴジラジュニアは生存確定しており、荒れた東京を後にして太平洋へと去っていったという。ゴジラジュニアがいなければデストロイアは更なる進化を遂げて、撃退不可の怪獣になっていたと語られており、人類の窮地を救った。
関連項目
- ゴジラ
- ゴジラvsメカゴジラ
- ゴジラvsスペースゴジラ
- ゴジラvsデストロイア
- ゴジラザウルス
- ミニラ
- 怪獣
- ゴジラVSガイガンレクス
※ゴジラフェスにて公開された短編作品。作中での言及はないがジュニアと同一個体との見方が一般的
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