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俺に構うな・・・ |
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概要・・・・・。
ゴルゴ13とは、さいとう・たかを(さいとう・プロ)の漫画(本人は劇画の呼称を使う)、またその主人公のことである。
ゴルゴ13シリーズ(漫画)
さいとう・たかを(さいとう・プロ)により1968年から「ビッグコミック」にて連載されている漫画であり、日本で最も長く連載が続くシリーズの一つ。フリーランスのスナイパー・通称「ゴルゴ13」の活躍を描く。
キャッチコピーは「超A級狙撃者のスーパー・アクション!」。
さいとう・たかをは執筆にあたって古くから分業制を採用しており、脚本家も作品ごとに異なることが多い。脚本家それぞれの得意分野を生かすことで、社会情勢に切り込んだ作品をフィクションと交えて数多く輩出している。このため、さいとうが逝去した後もさいとう・プロのスタッフにより連載を継続する事が出来た。2021年9月29日に訃報が発表された直後に、ビッグコミック編集部からいち早く連載継続の一報が発表されている。
なお、さいとうは漫画を描く時下書きなしでキャラクターの顔をいきなりペン入れから始めているが、この作業にはかつてGペンを用いていたが、近年はそこらに売ってる市販のサインペンを何本も用意して太さを変えながら書いており、さらに原稿の乾きが悪い部分を煙草の火を押しつけて炙って仕上げるという豪快な作画方法をNHK「浦沢直樹の漫勉」で公開している。(これはゴルゴに限らず、他のさいとう作品でも同じ)
また非ギャグ系の漫画としては、各話(連載2~4回分からなる)が独立している一話完結形式であることも大きな特徴。それぞれの話が独立した作品であり、単行本を全て揃えて順に追う必要がない。
というより単行本が公開順に収録されていない。1~2巻までは順番通りなのだが、3巻が「12→11→13→14→19→20話」になり、その後もこのような変則的な収録が続いている。
理由の一部には「1冊は連載6回分で固定」「連載2~4回分となる長編の巻またぎを行わないために、連載1回で終わる短編の収録位置をスライドさせる必要がある」がある。
そのため古書店などで単行本の一部を買い求めてもちゃんと楽しめる。単に「ゴルゴ13」という作品名の漫画は存在せず、「ゴルゴ13(エピソード名)」までセットで作品名であり、シリーズ全体を示す場合は「ゴルゴ13シリーズ」と表記する。
単行本はリイド社から発売されているが、掲載誌が小学館である関係上、単行本化は原稿の返却を待たねばならず、先に小学館から「別冊ゴルゴ」「増刊ゴルゴ」と呼ばれるコンビニコミックやゴルゴのみの漫画雑誌を経由してから単行本化されるため、雑誌掲載から6年以上というかなり大きな遅れで収録される。
また、下記ファンの間で「幻の4編」と呼ばれる下記の未収録作品が存在する。
- 「幻(ダミー)の栽培」 (ビッグコミック 1986年4月10日号・4月25日号)
- 「スワップ 捕虜交換」 (ビッグコミック 1986年12月10日号・12月25日号)
- 「バチカン・セット」 (ビッグコミック 1988年8月25日号・9月10日号)
- 「告発の鉄十字(ハーケンクロイツ)」 (ビッグコミック増刊号 1993年2月22日号)
このうち、「告発の鉄十字」はビッグコミック SPECIAL ISSUE 別冊 特集ゴルゴ13シリーズ1996年1月1日号(別冊ゴルゴ)No.108に、「スワップ 捕虜交換」は一部設定を修正してビッグコミック増刊2007年10月号、12月号及び2013年のゴルゴ13&ビッグコミック45周年記念の総集編vol.171(ビッグコミック増刊ゴルゴ13総集編 vol.171 (2013年6月13日発行)にそれぞれ再録されている。
「幻の栽培」は実在のホメイニ師を登場させたことにより(話の内容も、実はホメイニ師は既に別人と入れ替わっているといった設定も問題視されたと思われる)、イラン大使館から猛抗議を受けたことで、「バチカン・セット」は同性愛描写やキリスト教に関する表現などが問題視され、未収録となったが、「バチカン・セット」は2018年1月26日発売の『改訂版「ゴルゴ13」リーダーズ・チョイス』において封印が解かれ、現在は容易に拝読が可能となった。
これにより、新作を除いた完全な単行本未収録作品は「幻の栽培」のみとなっている。(但し、国立国会図書館には所蔵があるので、興味がある人は郵便で利用者登録を行って遠隔複写サービスを使って読んでみよう)
ゴルゴ13(人物)
遠距離からの狙撃を主とする超一流の殺し屋。無口で常に冷静沈着。初期を除けば感情を表に出すことは稀である。
ゴルゴ13はコードネームであり、デューク東郷、東郷十三などと名乗る。(但し、これらも本名ではなく“偽名”の可能性が極めて高い)
銃器だけでなく、その他の武器、格闘、乗り物の操縦、サバイバル術など何でもこなし、訛りのないきれいな発音で十数ヶ国語を話す事ができる。更に翻訳なら二十ヶ国語、広告として使えるレベルに扱える。大抵のことは自分でできるが、門外漢な分野に関しては専門家を雇う。ただし雇った際には酷使することが多く、平然と「3日で仕上げろ」等の無茶な依頼をする。ただしその無茶に見合うだけの札束をキャッシュで手渡しするため、断る人は余り居ない。
愛用の銃は「M16」。M16は狙撃銃ではなく突撃銃であるため射撃精度で劣っているが、それにも関わらずM16を狙撃用に使う理由として、本人は「俺は"一人の軍隊"だ・・・」と語っている。
とは言え、狙撃地点から標的までの距離がM16で狙撃するには遠すぎる場合はボルトアクションライフルなど、遠距離狙撃に適した銃を使用している他、依頼内容に応じて拳銃から重機関銃、バズーカまで幅広い銃器・火器を使用する。
なお、サイドアーム(予備の武器)としてM36(S&W製の5連発リボルバー)を携行していることが多い。
こうした戦術や銃器の扱い方などを何処でどういった経緯で習得したのかについては特に明らかになっていない。
勢力争いなどには一切興味を持たず、「己のルールを厳守すること」と「依頼を完遂すること」が興味の全てで、また、報酬以外の金を手にすることは決してない。標的を他人の手で始末された際に報酬を全額返却するなど、己に厳しい真のプロフェッショナルである。また、漫画中においては心理描写の吹き出し内が「・・・」であることが多く、普段の思想思考などは理解できないことが多い。
なお、人種や国籍、経歴など、能力以外の人物像がほとんど不明であることでも知られている。以前は年齢設定が定められていたが、作品の超長期連載により事実上消滅している。初期からの設定で今も顕在なのは『血液型がA型』、『利き腕が右』ぐらいである。(利き腕についても、どちらでも使えるように訓練されているため、本当に右利きであるかどうか疑わしい)
ゴルゴの出生に関しては諸説あり、日本人や中国人、あるいは日満混血とも日露混k・・・
ゴルゴ13に依頼する際のルール
- 依頼は基本的にゴルゴ13が用意した連絡ルートで行わなければならない。ただし緊急の場合などは例外となる。
- 事前に依頼者について情報収集し、依頼内容の推定や依頼者の資格があるかを判断する。
- 依頼者の嘘・裏切りは許さない。もしそれが発覚すれば、依頼終了後でも必ず制裁を行う。
ゴルゴ自身が気付かないこともあったけど。 - 依頼は依頼者本人がゴルゴ13に直接面談した上で行う。本人がどうしても来られない場合にのみ、代理人による依頼内容の説明や、映像通信による面談を認める。
- 依頼者とは依頼確定後、二度と会わない。ただし例外もあり、依頼者の協力が必要な場合や、依頼者の嘘が発覚した場合[1]、依頼者が別の緊急の依頼をしたい場合などは再び依頼者と会う事がある。
- 既に受けている依頼と標的が重複する依頼は受けない。他にも、依頼者に依頼者たる資格がない場合[2]や、情報が漏えいしている場合[3]なども依頼を拒否する。なお、依頼者に拒否理由を明示することは稀である。
- 報酬は基本的に金銭で、依頼遂行前に支払うことがルールであり、依頼料は平均20万ドル。ただし、場合によっては貴金属などの換金可能なモノによる支払いや、支払いの遅延を認め、報酬額も相場より低くても受諾する。無償で依頼を引き受けた例[4]や、依頼者の命[5]やゴルゴ13の犯行を目撃した人間の命[6]が報酬の一部となった例もある。
- 依頼者からの追加報酬(口止め料など)は受け取らずに返還する。
- 標的がゴルゴ13の関与しないところで死亡するなど依頼遂行が不可能となった場合も、依頼料は返還する。
- 依頼者はゴルゴ13に依頼したことを秘密にしなければならない。やむを得ない理由以外で他人に漏らした場合、裏切りとみなされる。ただし、希にゴルゴ13自身が依頼を漏らすことを認める場合があるが、その方が依頼遂行に有利である場合などに限られ、あくまで例外である。
- 依頼中止は依頼者本人の連絡でなければ認めない。もし依頼者が死ねばゴルゴ13を止めるのは不可能となる[7]。
- 依頼の際に依頼者から条件を出すことは認められている。「標的が暗殺されたと分からないように暗殺する」「無関係な者は巻き込まないエレガントな狙撃」「一定期間内に仕事を完了させる」「依頼者の意思表示としてあえて痕跡を残す」などが今まで条件として提示されてきた。また、条件にするにはあまりに主観的な内容の場合は、依頼者からのお願いという形で聞き入れることもある。
ゴルゴの主な行動並びに主義
番号 | 具体例 | 説明 |
1 | 握手をしない | 「利き腕を他人に預けるほど俺は自信家ではない。」から握手をしない。 ただし情報入手や潜入時など、社交辞令として握手をしないと不自然な場合には 握手をする。また依頼人が変更された場合には、わざと握手をして相手の筋力を 測る事もある。 |
2 | 仕事前に娼婦を呼ぶ | 理由は不明。 一種の験担ぎではないかと作中では述べられている。 |
3 | 他人に背を見せない | 恐らくゴルゴ13の中で一番有名な行動。 人の話を聞く際は必ず壁などの固い物を背にする。 この行動を逆手に取り、『背後に立つ』→『背後に立った相手に手刀』→ 『相手が死ぬ(傷害を負う)』→『現行犯(公務執行妨害)で逮捕だ!』は 一種のテンプレになっている。 ゴルゴが車を運転し、後部座席に人を乗せていることがあるのは内緒。 |
4 | 出された物は疑う | スパイ映画などでもお馴染みの習慣。 飲食物の場合は相手に食べさせ、薬の場合は相手に使わせる。 ただしレストランなどで普通に食事をしていることがあり、重要視してない可能性も。 |
5 | 熟睡から即座に覚醒 | 寝ていても敵が近づくと一瞬で気付き、反撃に移る。 靴を履いたまま寝ていることもあった。 |
6 | 高い学習能力 | 新知識(技能)が必要な時は専門家から教わる。 1週間など極めて短い期間で習得し、その専門家から驚かれるのもテンプレ。 |
7 | 0.17秒 | 後ろに振り向きつつ拳銃を抜いて、撃つまでの時間。ナイフなどを抜く際も同様。 これは『1秒あたり24コマのフィルムで行動開始から4コマ目に発砲した』ことから。 ちなみに拳銃の連射間隔は0.04秒。 |
8 | 任務外における 生命への不介入 |
任務外のゴルゴ13において見られる行動。 トレーニングの道中で、転がる鳥の卵を無理な体勢で避ける等、 普段見る事の出来ない一面である。 |
今までに判明している連絡ルート
基本的に、依頼者が直接ゴルゴ13と接触する連絡ルートは無く、仲介者を通すことになる(偶然・必然を問わずゴルゴ13と接触できる程度に接近し、直接接触するという方法もあるにはある)
- アメリカの刑務所に収監されている終身犯マーカス・モンゴメリーに手紙を出すと、マーカスがラジオ番組に賛美歌13番をリクエストし、賛美歌13番が流れるとニューヨーク・タイムスに「G13型トラクター売りたし」という広告が出され、この広告に記載されている連絡先に連絡する。これが最もよくある依頼ルートらしい。
- ラスベガスのカジノでオーナーに合言葉を伝え、スロットマシンのG13番台でジャックポットを出すと新聞に「G13型トラクター売りたし」という広告が出されて以下略。
- ナスダック上場のある会社の株を買って暴騰させると以下略。
- レポンティネ新聞に「フォンデューを二人だけで食したい」という広告を出す。
- イギリスのペンザンスに住む難病のパートリッジ少年(実在するかは不明)に絵葉書を出すという形式で、葉書の文章中に数字で依頼料を埋め込む方法。手紙を出したことがバレても美談で済むという点で非常に画期的な方法だったが、ある人物の陰謀でこのルートはパンクしたため、ゴルゴ13自身の手で閉鎖された。なお、中国政府はこのルートしか知らなかったらしい。
- 新聞に『英国R、G&M商会、船員募集』の広告を出す。ちなみにこの方法は緊急の依頼ルートである。
- 世界各地の有力者(英国貴族、あるアフリカの部族の長老etc)などゴルゴ13への連絡手段を持つ人間に仲介をしてもらう。ただし、この場合に依頼者がゴルゴ13に敵対すると、仲介者にも死の制裁が与えられる。
- 軌道上の人工衛星を爆破して13の破片にして地球にばら撒き、13個の流れ星が流れたというニュースにしてゴルゴ13からの接触を待つエクストリームな方法。ゴルゴ13との全ての連絡ルートが使えなくなった際の最後の正式な連絡ルートであり、当然だが一回こっきりの方法である。
- 日本の東京都・神保町にある古本屋「杉本書店」において、ただ一つ置かれたラテン語で書かれた聖書の場所を店長に聞き、その聖書を持って店長に「ヨハネ黙示録の13ページが欠けている」と言い、欠けたページの取り寄せをすると伝える方法。
当然だがその13ページはゴルゴ13の事である。 - ゴルゴ13が恩義を受けた人間に対して連絡方法を書いたメモを渡すことがある。実際にどんな連絡方法かは不明。
これ以外には、「讃美歌13番を合唱中に壁の一部が崩れた」と言うニュースを流すなど、「13」を絡めた不吉な話を流すことでゴルゴ13からの接触を待つ手もあるが、ゴルゴ13本人としてはこのような非正規な連絡方法はあまり使ってほしくないようで、このような方法をとった依頼者に対してたびたび警告している。
ちなみに最も古いコンタクト方法は『孤児院を営む「エゴータ夫人」に仲介を依頼する』という方法である。
主な強敵達
バニングス
「猟官・バニングス」で登場。ICPOの凄腕刑事。3年間ゴルゴ13に関する調査を行い、その手口と性格を最もよく知る刑事となった。ゴルゴ13の事を「自分の心や行動を、常に第三者の目で見つめられる男」と評し、この男に手錠をかける方法は殺害する他にないと結論づけた。そのため、自らが提出した報告書に基づいてゴルゴ13に対する囮捜査を計画したICPO上層部に「絶対に失敗する」と反対。遂にはICPOを辞し、自分の手でゴルゴ13を殺害することを決意する。その後、バニングスの言ったとおりに囮捜査は失敗し、囮役はゴルゴ13に拉致される。バニングスは自らの知識を駆使してゴルゴ13の隠れ家を突き止め、ゴルゴ13との1対1に持ち込むが、バニングスが放った一発はゴルゴ13ではなく、その場から逃げようとした囮役を射抜いた。一方、ゴルゴ13の一発はバニングスに致命傷を与えた。バニングスは今度はゴルゴ13に向けて発砲するが、致命傷をおった身では命中させることはできず、直後に死亡した。自らを倒すチャンスをフイにしてでもICPOの権威を守ったバニングスの行動に何かを感じたのか、ゴルゴ13は囮捜査の証拠となる囮役の証言録音テープを焼き、バニングスの死体のそばに放り捨てて立ち去っている。
スパルタカス
「鬼畜の宴」で登場した、ゴルゴ13と同じフリーの殺し屋で狙撃手。黒人。元々はコンゴでゲリラを率いる隊長だった。ゴルゴ13をして「スパルタカスほどのプロフェッショナル」と言わしめる腕の持ち主で、報酬の相場は10万~20万ドル。その腕の割には決闘場に仕掛けられたカメラには気付かなかった。だが、ゴルゴ13殺害依頼を受けた際はその重大性を鑑みて50万ドルを報酬として要求している。依頼受託後、ゴルゴ13に挑戦状を叩きつけ、イタリアのコロッセオで1対1の戦いに挑む。互いに6連発リボルバーを使用しての戦いで、腹部を撃たれて敗れたが、通常は敵を1発で仕留めるゴルゴ13に全弾使わせるという驚異的な実力を見せつけた。勝負の後、ゴルゴ13は死に行くスパルタカスに対して「良い腕だった」と素直に賞賛を送っており、スパルタカス本人も敗北したものの、全弾使わせたことには満足していた。
マッジ・ペンローズ
「ミステリーの女王」で登場するイギリスの女性作家。
推理小説の大家として知られているが後述の理由からゴルゴ13に目をつけて米軍の一部と結託し、ゴルゴ13のルーツから仕事までを題材にした小説を書き、その仕上げとして嘘の依頼でゴルゴ13をアラスカに呼び出し、特殊部隊で暗殺しようとするが負傷しつつもサバイバル術と精神力で上回ったゴルゴ13の前に部隊は全滅したため、計画を変更してアイスランドの米軍基地に逃れて小説を完成させ、世界に発表しゴルゴ13の社会的抹殺+スランプで低迷した自身の人気回復も図る一石二鳥を狙う。
当然ゴルゴ13はそれを許すわけがなく、傷を癒すと反撃の準備を整える。
(以下 ネタバレにつき伏字)
- 調達屋の制止を無視してF-104戦闘機を闇ルートで購入
- 大西洋にある島を購入して飛行場を建設+熟練したスタッフ(飛行機整備士+荷役労働者)を雇う
- 基地へ向かうC-5輸送機を戦闘機でハイジャック⇒本来の荷を戦闘機とすり替える
- 輸送機に乗り込んで基地へ潜入⇒輸送機内から戦闘機を発進させる
- 戦闘機に搭載したミサイル1発ずつでマッジ一味がいる施設+基地に配備してある対空ミサイルをピンポイント空爆
(ネタバレ終わり)
この様に様々な設定に対して厳しくなかった時代とはいえ、ゴルゴ13の破天荒な反撃によりマッジの野望は潰えた。
ライリー
「バイオニック・ソルジャー」で登場したアメリカの兵士。
ゲリラ戦の天才ジョージ・モラレスの精子と、IQ180の陸上短距離選手ヘレン・ランドレーの卵子を、人工授精させて生まれた。更に、生まれた後も、最新の訓練とドーピングを施されたことで、ゴルゴ13を凌駕する身体能力を手に入れている。ライリーを生み出したペンタゴンの高官は、ライリーが世界最強であることを証明するために、ライリーをゴルゴと対決させる事を画策。日米が共謀して嘘の依頼で、ゴルゴ13をカンボジアのジャングルにおびき出し、両者の対決が始まった。初手はゴルゴ13がとるものの、なんとライリーはゴルゴ13の狙撃を回避し、さらに反撃でゴルゴ13に傷を負わせた。その後、ゴルゴ13はジャングルに張り巡らされたトンネルにこもり、戦いは長期化。最初はライリー有利であったが、薬物の連続使用で集中を切らしていくライリーに対し、ゴルゴ13は瞑想であらゆる感覚を研ぎ澄ましていった。遂に対決開始から二十一日目の夜に、ゴルゴ13が動きだす。わざと音を立て、ライリーが聴覚増幅の薬物と、機器を迂闊に使用したタイミングで、グレネードを発射、爆音で鼓膜を破壊されて、悲鳴をあげるライリーを、ゴルゴ13が一撃で仕留めた。
この時、何の因果かゴルゴがジャングルの奥地へ移動するため、一時的に雇ったヘリコプターのパイロットは、ライリーの父親である、ジョージ・モラレスであった。
AX-3
「落日の死影」に登場。AX-3はコードネームで、本名不明の殺し屋。
東側に雇われた殺し屋でゴルゴと同じ標的を狙っていた。
最終的にはゴルゴと対峙し、敗北する。
しかし作中での描写や「銃は互角だったぜ…」という台詞から、ゴルゴ並の能力があったものと思われる。
サビーヌ兄弟
「傑作・アサルトライフル」に登場した傭兵の兄弟。M16を使うゴルゴ13を葬ることで新型銃の性能アピールを行いたい雇い主(開発者)と、世界一の狙撃手であるゴルゴ13を倒すことで知名度のUPを狙うサビーヌ兄弟の利害が一致し結託。ゴルゴ13を偽りの依頼でアフリカ・ニジェールに呼び出し、攻撃を仕掛けた。兄弟ゆえの息のあった連携、高性能な新型銃、夜間という状況を活かし、ゴルゴ13と互角の勝負を繰り広げるも、弟は短期決戦を仕掛ける直前にゴルゴ13に反撃されて死亡、兄は所持していた銃の照準の穴を突かれて敗北する。
燐隊長
「白龍昇り立つ」で登場した中国山岳部隊の隊長。パンチェン・ラマの生まれ変わりとされる少年がヒマラヤを越えてダライ・ラマの元へ逃げようとしたためこれを追い、途中で偶然にも少年と合流したゴルゴ13も追跡目標となる。登山家として高い能力を持ち、同じ訓練を受けたはずの部下が苦しむような場面でも全く苦しんでおらず、7000m級の山が連なるヒマラヤでもアルパインスタイルにより平然と行動することが可能。また、その高い能力と同時に登山家としてのプライドも高く、「極地法など登山家の恥だっ!」と言いきり、日本の登山隊もコキおろしている。追跡中、厳しい環境とゴルゴ13の反撃による部隊全滅を恐れて部下達を全員下山させ、単独でゴルゴ13を追う。高山に不慣れなゴルゴ13をじわじわと追い詰めるが、あと一歩のところでゴルゴ13のおこした人工的な雪崩に巻き込まれて死亡する。
「中国共産党は仏よりも上にあるのさ」、「極(ry」、「いいか、水分は1日4リットル必要だ」などやたらカッコイイ台詞を使っていたことと下記のAAのせいで、変に有名な登場人物だったりする。
ヽ ,,,,,,,, ;;,;;;;;;;;;;;;;,,,/ ヽ /| フヽ_ ∪"'=,,,,;;;;;;;;;;/ 丿 | !-,,,,,____,,,,--;;;フ=|\_WW/ |WWWWWWWWWWWWW/ 彡>;,,,,__..│ / 丿 |;;;;;;;;;;;;;;ン-彡彡=|≫ 極地法など ≪ ノ 「,二,,""" 彡|≫ 登山家の恥だっ! ≪ __,,,-‐`゛ V、 '''ひ`=-,,,_ノ_ ≫ ≪ ヽ\,,,_ .丿 |/MMMMMMMMMMMMMMMMM、\ .│ ゛゛゛~ ノ -‐-ヽ . | ヽ 丿/ 中国山岳部隊の燐隊長が>>9に単独登頂したぞっ \ ,,___ | / / >>1ようこそ、白龍の地獄へ! // /r′ / │ / : >>2共産党は仏より上にあるのさ。 / ( t;;--;;,,_. ..、 .| ./ : >>3チョモランマをお前の白い墓標にしてやるっ!! ~ ""` ^''''_.丿 ./ : >>4アルパインスタイルなら七日まで生存できる ,r'′ ̄ ''ヽ ,,,,ノ/ : |>>5いいか、水分は一日四リットル必要だ ,, ,__,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,,、 ‘ / ./ ; |.>>6七千超えたら意識が弱まる。気を引き締めろ! ∥ ( `゛‐-‐'、,,_ / ./ / / >>7…眠れぬ絶望の夜を過ごしたか… ' ゛゛`=─--.,,,,,,_ ./ ./ ./ / / .>>8未熟者めっ ゛'''' '' ' .' /
アニメ
- テレビアニメ「ゴルゴ13(1971)」
- 1971年放送。初の映像化作品。ゴルゴ13役は新田昌玄。
原作のコマから書き写した一枚絵を動かしながら、セリフやSE、BGMを充てるという「スチールアニメ」方式で制作された。 - 非常に情報が乏しく、存在すら知られてないことがザラであった。
しかし、2023年に全話分のフィルムが再発見されたことにより、同年12月より動画配信サービスで配信が開始されている。 - 劇場版アニメ「ゴルゴ13」
- 1983年公開。ゴルゴ13役は瑳川哲朗。監督は出崎統。例に漏れず氏の作風が色濃くでており、特に透過光が多様され極めて印象的である。日本製アニメとしては巨額の制作費が投じられた大作であり、コンピューターグラフィックをOPと劇中のヘリコプター部隊の出撃シーンなどに採用しているが、これは史上初の試みであった。
- ストーリーは「CIA・FBI・ペンタゴン・米軍・凶悪犯罪者らを操り“G抹殺計画”を目論む石油王ドーソンとゴルゴ13が対決する」という極めて荒唐無稽なものであり画面上は暴力とセックスで溢れかえっているが全編を通してシリアスでハードボイルドな作風を高い水準で維持している。ただし、原作にある狙撃の入念な準備、国際情勢を背景とした依頼者の陰謀といった要素は多くが廃されおり、ゴルゴと対決する殺し屋部隊も格闘漫画の超人然とした異能者として描かれ原作と剥離した要素も多い。また演出上の問題かゴルゴ自身も細かいシーンで原作ではありえないような隙を見せてしまうシーンも存在する。
- ただし、さいとう・たかを氏はそもそも「ゴルゴ13」が映像化を一切考慮してない著作である事を明言しており、一本の映画として「ゴルゴ13」を描き抜いた事を高く評価している。一方で米国市場ではゴルゴのキャラクターが理解されなかったこと、および米国が敵役であるというストーリー上の問題で、出崎監督作品のなかでも異例の最低という評価が通例と化している。
- OVA「ゴルゴ13~QUEEN BEE~」
- 1998年発売。ゴルゴ13役は玄田哲章。
- こちらも監督は出崎統であるが上記の劇場版との話のつながりは無く、演出的な共通点も非常に薄い。
- テレビアニメ「ゴルゴ13」
- 2008年から2009年にかけてテレビ東京系で放映。ゴルゴ13役は舘ひろし。1話完結。
- ゴルゴ13出演のTVコマーシャル
- 1990年代中盤、釣具メーカー・ダイワ精工のナイロン糸「アストロン」と「スペクトロン」の30秒CMにアニメ化したゴルゴ13が出演していた。ゴルゴ13役はささきいさお。
ゲーム
- ゴルゴ13 第一章神々の黄昏 - 1988年 / ファミコン
- ゴルゴ13 第二章イカロスの謎 - 1990年 / ファミコン
- ビック東海製作のアクションゲーム。ストーリーはオリジナル。
- ゴルゴ13 - 1999年 / アーケード
- ゴルゴ13 奇跡の弾道 - 2000年 / アーケード
- ゴルゴ13 銃声の鎮魂歌 - 2001年 / アーケード
- ナムコ制作のガンシューティングゲーム。弾数無限・連射による敵撃退を主とする作品の多いガンシューティングにおいて、「限られた弾数での狙撃」というコンセプトを前面に推した意欲品。M16を模したスナイパーライフル型のガンコンを用いるのが大きな特徴であり、スコープに至っては実銃同様の本物(タスコ製)。難易度は高いが、類似品のないゲームコンセプトゆえに評価も高く、2年に渡り続編が製作された。
ニコニコ動画にて
当初、様々な形で本編がアップされたが、当然のごとく権利者削除が行われた。 余りにも早い削除だったためか、関連動画も音楽系統も、MADすらも余り存在しない。
そんな中、セガのアーケードカードゲーム「戦国大戦」でまさかの登場。CV:若本規夫。
3コストで武力10統率3、狙撃・忍とスナイパーらしい特技を2つ持つ鉄砲隊。
計略「落日の死影」は原作31巻に収録されているタイトル名でもある。計略内容は武力と射程と射撃ダメージが上がるが、発射数が1発になり発射までが遅くなる。要するに狙撃モードになるということ。
威力はかなり高く武力9以下の兵力100%なら当たれば即死。ただ士気6の割には効果時間は短めで3発撃つのがやっとというくらいか。
ちなみにカード名は東郷重信であり薩摩に存在した東郷氏の13代目である。
さらに武力10と統率3で13、計略を武力10状態で打つと武力13になる、という具合。
その他
ゴツくて暗殺者(狙撃手)っぽい顔立ちから、何かとネタにされる。
『暗殺者=ゴルゴ13』という一種のテンプレがあるのか、漫画などで暗殺者が登場する場合はゴルゴの顔を真似たり、後流後などの当て字を付けたキャラが出ることが多い。
なぜか散髪屋や研修医の当直室に置かれていることが多い漫画であり、トリビアの泉でネタにされたことがある。
お絵カキコ
関連動画
ゲーム
関連コミュニティ
関連項目
外部リンク
脚注
- *「デスマスクの肖像」「特権は諸刃の剣」において、依頼終了後かなりの時間が経ってから依頼者の嘘が発覚し、再び依頼者の前に姿を現している。
- *「錆びた黄金」において、ゴルゴ13に対して高圧的に依頼受諾を迫る依頼者に「お前は俺の依頼人になるには不適格だ」と言い放って依頼を拒否した。
- *「新法王の条件」において、ソ連からの教皇狙撃依頼を、バチカンが既にソ連の動きを察知していることを告げて拒否した事があると判明する。
- *「パッチワークの蜜蜂たち」において、命の恩人(故人)の妻からの頼み事を無償で引き受けた。
- *「世紀末ハリウッド」において、依頼の遂行上ゴルゴ13の仕事の秘密を多く知ることになる依頼者の命を報酬として要求した。
- *「2万5千年の荒野」「シャーロッキアン」の両作品において、依頼者は依頼前にゴルゴ13の狙撃を目撃しており、目撃者としての自分の命を報酬の一部として差し出している。
- *「動作24分の4」において依頼者の妻から依頼者の死亡を告げられ、依頼の中止を要請されるが、「仕事にはいった以上、依頼者以外の者の話を聞く気はない」として断っている。
- *この台詞は小説最後の台詞『あばよゴルゴ13』に対する皮肉である。
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