『ゴールデンアイ007』とは、任天堂が1997年に発売したNINTENDO64のゲームである。
開発はスーパードンキーコングなども作ったイギリスのレア社が担当。
2010年にはWii向けにリメイクされ、2011年に国内で発売された。こちらの発売元はActivisionで、日本国内での発売とローカライズのみ任天堂が担当している。
さらに、このリメイク版をHDハード向けにリメイクした、『GoldenEye 007: Reloaded』も発売されている。
概要
- 略称は『ゴールデンアイ』。
- 1995年に公開された007シリーズの映画第17作『007ゴールデンアイ』を元に作られたFPS。全世界合計で800万本以上という驚異的なセールスを記録した(ほとんどが海外)。
- 当時の日本国内では家庭用ゲーム機で遊べる3DのFPSがまだ少なく、その中で高い完成度と操作性をもって登場した本作はユーザーに衝撃を与えた。システムの大部分は事実上の続編にあたる「パーフェクトダーク」に継承されている。
- メインモードは1人用モードであるミッションモードで、進行状況に応じて後述の対戦モードの要素が一部解禁されていく。ミッションモードは難易度が3段階あり、スパイ、特命スパイ、00 Agentの順に難易度が上がっていく。同一マップで遂行するミッションの数が変化したり、敵の攻撃が激しくなるなどの調整がされている。
(例)ステージ1のダムはスパイだとゴール地点に行くだけでクリアとなるが、00 Agentだとダム内部のコンピュータルームに行き、モデムを使ってデータを送信するミッションが追加される。もちろんコンピュータルームを制圧するときに機器を破壊してしまったらミッション失敗。 - レア社のお家芸ともいえるお楽しみモード(チートモード)も搭載されているが、これらを有効にしてクリアしてもクリアとはみなされない。(敵の当たり判定を大きくするなどゲームバランスを調整することが可能なため)
- 4人まで同時にプレイ可能な対戦が非常にアツく、やり込んだ記憶がまざまざと蘇る人も少なくないはず。特にモーションセンサー爆弾をいたるところに仕掛けて地獄絵図を作ったり、ロケットランチャーの爆風で自滅したプレイヤーは多いことだろう。
- 現在もなかなか中古市場に出回ることがなく、高値で売買される。フリマアプリではカセットのみで2000円前後が相場とされている。N64市場で考えてもかなり高めの部類に入る。
- いろいろとバグが多く、特にカセット半抜きバグは後にゲッダンとしてニコニコで流行するほど。
- ある一定のレベルで18ステージまでクリアすると、おまけステージとして、「アステカ」(元はムーンレイカー)、「エジプト」(元は黄金銃を持つ男)が出現する。
- ノーマルモード以上の科学者の尻など致命傷にならないところに2、3発打つとDD44という大型のピストルや手りゅう弾で反撃してくる。
- KF7(元はAK-47)というアサルトライフル銃を鉛筆と呼んだプレイヤーも多いとか。これはプレイヤー視点から見える銃身が鉛筆の形にしか見えなかったため。
登場する武器
※赤文字はミッション中お楽しみモードでしか登場しない武器。
※青文字はミッション中はお楽しみモードでしか登場しないが、対戦では普通に登場する武器
※緑文字は対戦では普通に登場するがミッションでは一部のステージでごく少数しか入手できない武器
無音タイプ・・・音が原因で敵が寄ってくる可能性がほぼない
静音タイプ・・・ある程度なら打っても敵が寄ってこないが、連射すると寄ってくる可能性がある
騒音タイプ・・・静音タイプより敵が寄ってくる可能性が高いタイプ
爆音タイプ・・・打つと高確率で敵が寄ってくるタイプ
※軍用書庫である基準に基づいて判定
ピストル系
- PP7(装弾数7/所持数800 騒音/静音タイプ)
ミッションではサイレンサー仕様あり - DD44 DOSTOVEI(装弾数8/所持数800 騒音タイプ)
PP7より多少威力があるが、連射力はPP7より低め - 黄金銃(装弾数1/所持数100 静音タイプ)
専用弾必要。当たれば一撃必殺の威力を持つ/エジプトでのみ入手可) - マグナム銃 (装弾数6/所持数200 爆音タイプ)
専用弾必要。弾が貫通する。RC-P90などでは貫通しないところも貫通する事がある。 - シルバーPP7(装弾数7/所持数800 騒音タイプ)
威力・性能はマグナム銃と同じ、外見(色を除く)と装弾数と弾の種類がPP7と同じになった - ゴールドPP7(装弾数7/所持数800 騒音タイプ)
一撃必殺の威力は黄金銃と同じ、外見(色を除く)と装弾数と弾の種類がPP7と同じになった
マシンガン系(弾はピストル系と共有)
- KLOBB(装弾数20/所持数800 騒音タイプ)
武器の中で2番目に威力が弱く、集弾率はかなり悪い - D5K DEUTSCHE(装弾数30/所持数800 騒音/静音タイプ)
ミッションではサイレンサー仕様あり - ZMG (9mm)(装弾数32/所持数800 騒音タイプ)
D5Kと威力は同等だが、連射性能に優れる。発射時の負荷によって連射速度が大きく変わる - PHANTOM(装弾数50/所持数800 騒音タイプ)
D5K・ZMGより威力あるが掃射音がうるさい/巡洋艦でのみ入手可) - RC-P90(装弾数80/所持数800 騒音タイプ)
登場する銃の中でもトップクラスの威力を誇り貫通する/軍用列車(イージー)・ジャングル・ポンプ施設で入手可
ライフル系
- KF7 SOVIET(装弾数30/所持数400 爆音タイプ)
ズーム・連射が利くが、掃射音がうるさい。一回発射すると最低3発発射される - スナイパーライフル(装弾数8/所持数400 静音タイプ)
Cボタン上下でさらにズームが可能。なかなかの連射力を持つ/ダムと雪原1で入手可 - US AR33 狙撃ライフル(装弾数30/所持数400 爆音タイプ)
PHANTOM並みの威力があるが、自動照準だと反応が鈍い。貫通する。
その他の武器・爆発系アイテム
- 手投げナイフ(装弾・所持数10 無音タイプ)
威力は自動ショットガン並み。投げたあと回収すれば何度でも使用可能/地下基地2で入手可能 - 自動ショットガン(装弾数5/所持数100 騒音タイプ)
専用弾を使用。意外と連射が速い/銅像公園で入手可能 - レーザー銃(装弾数∞ 騒音タイプ)
連射はイマイチだが、威力はRC-P90並み、貫通する。/アステカで入手可能。 - グレネードランチャー(装弾数6/所持数12 静音タイプ)
発射速度が遅く、放物線を描いて飛んでいく/雪原と市街地で入手可能 - ロケットランチャー(装弾数1/所持数3 爆音タイプ)
元は対戦車用の武器のため、遠距離でも楽に狙えるが、全く見えない所へ打つと不発になることがある。/市街地で入手可能 - 戦車(装弾数1/所持数50 爆音タイプ)
戦車から発射すると、グレネードよりもキツい放物線を描いて飛んでいく/脱出と市街地で使用可能 - 手りゅう弾(装弾数最大12 無音タイプ)
投げて約5秒で爆発する、敵兵が投げてくることがある。 - 時限爆弾(装弾数最大12 無音タイプ)
手りゅう弾同様、投げて約5秒で爆発。壁などに装着が可能/脱出で入手可能 - リモコン式爆弾(装弾数最大12 無音タイプ) 起爆装置を使うため、好きなときに爆発させることが可能/化学工場と雪原2とジャングルで入手可能
- モーションセンサー爆弾(装弾数最大12 無音タイプ)
センサーが動くものに反応して爆発する - レーザー時計(装弾数・ミッションでは300/所持数1000 騒音タイプ)
本来は金具を焼き切るものだが、敵を倒すこともできる。連射が早いが射程距離が短い/軍用列車で使用可能 - ショットガン(装弾数5/所持数100 爆音タイプ)
専用弾を使用。自動ショットガンより威力は弱い - スタンガン(装弾数∞ 騒音タイプ)
お楽しみモード専用銃だが、威力はたいしたことない
バグ
Wikipediaより引用、一部弄ってあります。
- 実機のNINTENDO64においてカセットを半挿しでプレイすると、キャラクターの挙動がブレイクダンスのようになってしまうことがある。
- 雪原で、敵キャラの顔が三面になるバグが報告された。
- 兵器化学工場のトイレに入って右の2番目の個室トイレの穴(ボンドの侵入経路)に上れるようになる。
- 地下基地の広間で天井から吊り下げられている4つのモニターにリモコン式爆弾を仕掛け、1度に爆発させると処理落ちしてしまい、投げる武器が空中で止まってしまう。
- 「タイニーボンド」をONにした状態で、しゃがんで階段などを降りようとすると空中に浮いてしまい、天井があっても突き抜ける。
なお、地下基地でのバグはリモコン式爆弾以外にも
自動ショットガンを使い、モニターを射撃後、空中に浮いている間にモニターを壊す行為を
モニター一つずつにしていくと、同様のバグが発生する。
Wii版
海外では2010年11月に、国内では2011年6月に発売されたリメイク版。
先述の通り、任天堂ではなくActivisionからの発売となった。開発は、『ナイトファイア』『レジェンズ』など他の007ゲームの開発も担当しているEurocom。
グラフィックと、スクリプトによる演出が大幅に向上しており、CoDのような派手な演出が追加されていたり、逆に、64版では再現できなかった映画のシーンが再現されていたりする。
コントローラのほか、Wiiリモコン+ヌンチャクや、Wiiザッパーでのプレイに対応している。
また、最大8人でのオンラインプレイにも対応している。
演出面の主な変更点として、
- ボンド役がピアーズ・プロスナンからダニエル・クレイグへと変更
- 他のキャストも、キャラクター名は一緒であるものの、M=ジュディ・デンチを除き別人が担当
- クレイグボンドの雰囲気に合わせOPムービーが一新(曲は一緒だが、歌手は別人になった)
- スマートフォンなど、現代の技術に合わせたハイテクメカの追加(これに付随して、ステージ構成とストーリー展開が若干変化している)
- アステカ・エジプトの削除(対戦ステージとしてのみ登場)
などがある。
IGNのレビューで9.0を記録するなど、偉大な原典からの期待に応えて高評価を得た。
HDリメイク
2011年秋には、このリメイク版を、HDハードでリメイクした『GoldenEye 007: Reloaded』が発売された。
主な追加要素として、
など。
こちらは海外のみの発売で、日本では発売されていない。
日本でのローカライズを担当しているのが任天堂なので仕方ない。
ニコニコ動画にいる007プレイヤーたち (出演、共演者)
- ルーツ (塩、まお、たろちん、タカ)
- MANA RX-F91 (MANA弟、MANA友人)
- 博多兄弟
- ナナフシ
- 志摩流しライナー
- Blue Sky
- ボンズ
- 俺はポテトだったっけ?
- Walt(ウォルト)
- zingi
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- ジングー
- 十字星
- ネロス666
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関連項目
- 12
- 0pt