ゴールデンバウム朝銀河帝国単語

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ゴールデンバウム朝銀河帝国とは、「銀河英雄伝説」に登場する架空の国
始祖はルドルフ・フォン・ゴールデンバウム首都はヴァルハラ惑星オーディン

名称について

作中では、ローエンラム成立までは両国共に銀河帝国または帝国と呼称。新王成立後は区別する意味で旧王と称される。本稿では歴史的な観点からゴールデンバウム朝銀河帝国とした。以下、特に断りがない限りは銀河帝国または帝国と記す。 

歴史・成立前

西暦2801年、世界初の脱地球的統一政体として成立した銀河連邦はこの年を宇宙元年とし、人類の生存圏拡大に着手。初期から中期にかけて飛躍的な拡大を遂げ、のちに人類の黄金時代と呼ばれる繁栄を謳歌した。しかし、長すぎる平和ワープ航法の技術的限界、さらに宗教を中心とした精文化の消滅と言った要因も重なり、末期には中世的停滞と称されるほど退化してしまう。

宇宙268年に銀河連邦の軍人庭に生まれたルドルフ・フォン・ゴールデンバウムはこの状態を憂慮。軍人として宇宙海賊との戦闘で活躍し、宇宙296年には少将に昇進。そのまま退役し政界に進出。若手代議員を結集した国家革新連盟を率いて革に辣腕を振るう。熱な大衆の支持を得ることに成功したルドルフはさらに権握すべく、不文によって禁じられていた銀河連邦首相国家元首職を兼任。のちに終身執政官を名乗り、さらには宇宙310年(帝国元年)に至って自らにして不可侵たる」銀河帝国皇帝ルドルフ1世を称し皇帝に即位。歴史上初の人類統一王を成立させた。

成立後~自由惑星同盟まで

皇帝即位まで大衆の支持を得ていたルドルフであったが、即位後は反体制の弾圧を強化。社会秩序維持局を通じ、拷問・流刑・裁判によらない殺など非人的な政策を推し進める。やがてその狂気は一般民衆へも向けられることとなった。帝国9年には劣悪遺伝子排除法を制定。身体障碍者・精異常者とみなした人間安楽死・断種・ロボトミー手術で廃人にする、福政策の撤など圧政を敷く。一方、建の功臣に対しては優れた遺伝子を持つ者として優遇し、爵位や免税特権を与えるなどのちに帝国を支える貴族制度の礎を築くこととなった。

これら一連の悪法や弾圧には大衆もみ、帝国議会に一部残っていた共和勢が巻き返しを図るが、これに対しルドルフ議会の解散を宣言。名実ともに専制君となり、もはや反対勢皆無となった。ルドルフ生存中、一説によれば全人類の十分の一がその圧政により命を失ったと言われる。

帝国42年、ルドルフが崩御すると共和義者の残党は一斉起するが、後をついだルドルフの長女の子ジギスムント1世である帝国宰相ヨアヒム・フォン・ノイエ・シュタウフェン公爵の活躍、さらにルドルフが半世紀に渡り築いた常備軍と官僚組織の強固さの前に反乱は鎮圧される。共和義者およびその縁者は基本的人権をはく奪され、辺域に農として送られ、ここに帝国の荘園制・貴族社会確立した。

自由惑星同盟からラインハルト台頭まで

帝国の支配はもはや揺るぎないものに思えた。しかし、長い平和と飼いならされた領民が増えすぎたため、官も相対的に低下。帝国164年、奴隷階級としてアルタイル系において強制労働に就かされていたアーレ・ハイネセンらが系を離脱、未知の宇宙して逃亡すると言う事件が起きる。帝国側は当初、全くこの事件に関心を示さなかったが、彼らは帝国218年に居住可惑星を持つ安定した恒星群へと到達。宇宙復活させ自由惑星同盟の建を宣言する。そして帝国331年、ついに帝国に発見されダゴン域会戦が発生。帝国側の油断揮系統の混乱自由惑星同盟側の士気の高さと将兵の優秀さもあり、帝国歴史的な大敗北を喫する。

混乱の中で位についた第23代皇帝マクシミリアン・ヨーゼフ2世帝国の立て直しに着手。民政を重視し、劣悪遺伝子排除法を有名実化するなど一定の成果を挙げる。これにより同盟と帝国民衆が手を組む最悪の事態は避けられたが、同時に内政を優先せざるを得ず大規模な遠征は行えなかった。後をついだ第24代皇帝コルネリアス1世は逆に大規模征を挙行。一時は同盟首都ハイネセンへと迫る勢いだったが、帝国で宮廷クーデターが発生したために撤退を余儀なくされる。この撤退戦は厳しいものとなり、以降の征は行われなかった。

一方の同盟も帝国からの流入者の増大で量的な膨を遂げたが、彼らの中には宮廷闘争に敗れた貴族犯罪者も混じっており、質的な変遷は避けられなかった。しだいに建の精は忘れられ、ただ反帝国のみをよりどころとした政治的紐帯をもとに戦闘が行われる事態が常態化して行く。この間隙をつき、帝国373年には地球出身の商人レオポルド・ラープが賄賂と計略をもってフェザーン系の第二惑星に自治領を建設。帝国フェザーン自治領を名乗る。彼らは帝国と同盟の交易を独占し、その権益を守るために裏に表に現状維持政策を追求。巧みに軍事の均衡を維持し、宇宙は三立の趣さえ帯びはじめていた。

ラインハルト台頭~滅亡まで

この永遠に続くかと思われた戦乱の終結には一人の時代の寵児誕生を待たねばならなかった。帝国467年3月14日帝国首都オーディンに下級貴族セバスティアン・フォン・ミューゼル長男として生まれたラインハルト・フォン・ミューゼルは、を第36代皇帝フリードリヒ4世に奪われたことから皇帝ひいては帝国とその貴族制度を憎み打倒を決意。軍人として大きな戦果を挙げ、帝国487年には元帥に昇進する。

同年にフリードリヒ4世が崩御すると、クラウス・フォン・リヒテンラーデと共にエルウィン・ヨーゼフ2世を擁立。不満を抱いたオットー・フォン・ブラウンシュヴァイク帝国貴族リップシュタット貴族連合を結成するも、民衆の支持を得たラインハルト営の前に惨敗を喫する(リップシュタット戦役)。戦後、中央政界から貴族は追放され、荘園や免税特権は解体・はく奪された。同時に彼ら貴族によっていた皇帝の権も急速に衰えて行き、ゴールデンバウム王はその権を実質的に失うこととなった。

帝国489年、エルウィン・ヨーゼフ2世フェザーン亡命していた貴族の手により同盟へと亡命。ほどなく位され、第38代皇帝に生後8かカザリン・ケートヘン1世が女として即位した。同年、ラインハルト”神々の黄昏”作戦と呼ばれる同盟への大侵攻を挙行、同盟を併する。オーディンに帰還したラインハルトは満を持してカザリン・ケートヘン1世権者ペクニッツ公爵を通じて退位を強制させ、自らに位を譲渡させた。

これにより38代490年に渡ったゴールデンバウム王は、その終焉を迎えたのである。

社会と軍事制度

言うまでもなく専制君主制ルドルフ時代は皇帝による政が行われていた。各省庁のリーダーが尚書として皇帝に直接仕える方式もその名残である。もっとも、第2代皇帝ジギスムント1世の時代には帝国宰相が置かれ、その後は政が行われるかどうかはその皇帝と性格によっていたようである。ただし、歴史が下るにつれ帝国宰相は「歴代皇帝オトフリート3世の項に後述する理由によって位の事が多くなり、務尚書が実際の政を導するようになった。

これら帝国組織の他にも、後述する各帝国貴族には領地において広範な自治権が与えられており、ブラウンシュヴァイクカストロ、リッテンハイム侯のように私兵を持つ者も存在する。このため地方反乱も頻発しており、必ずしもその権威は一枚岩とは言えなかった。

軍事については同盟と技術的な差はほとんどなく、あったとしても直ぐに対抗手段が取られていたとする描写が存在する。ただし、末期からローエンラム期までしい争奪戦が行われたイゼルローン要塞、それよりやや旧式小とされるものの貴族連合の拠点となりワープによりイゼルローン戦に導入されたガイエスブルク要塞など、静的な兵器については明らかに同盟を上回っていた節もある。その理由としては、同盟がアッシュビーを中心とした機動戦論者が幅を利かせていたことと、第二次ティアマト会戦での大敗により帝国が防衛戦を志向したことが大きく、またその体制故に金的にも潤沢であったことが挙げられる。また、向性ゼッフル粒子開発帝国が同盟に技術的に先んじた例といえるだろう。

その他同盟との違いについては階級に上級大将が設けられている点が挙げられる。これは開祖ルドルフがかつてのドイツ軍を模したとも考えられるが(ただし、旧ドイツ軍には准将が存在せず将官は少将から上級大将までの4階級だったのに対し、銀河帝国軍には准将が置かれ将官は5階級制という違いがある)、軍組織が巨大過ぎる故に大将率が大きく、かと言って全軍の最高指揮官である元帥を増やす訳には行かないと言う旧ドイツ軍と同様の理由もあったものと推測される。

社会機構そのものが身分制度を前提としており、当然ながら軍隊でもその傾向が顕著である。ただし、ダゴン域会戦や第二次ティアマト会戦の大敗から同盟との対抗上、多少の実義的気や人事傾向は存在しており、こと第二次ティアマト会戦における「軍務省にとってすべき四〇分間」から、その末期民出身の将官もそれほどしいものではなくなっていた。彼ら民と下級貴族の支持を集めたのがラインハルトであり、そう言った意味で帝国軍こそ新王体であったと言えなくもない。

社会風俗に関しては押しなべてゲルマン調の文化であり、これは貴族から民の姓名と習慣まで同様である。こう言ったどことなく前近代的な生活様式と低福・高税率(!)のためか、または人的資については潤沢なためか、末期の同盟ほどの極端なインフラ衰退は見られない。もっとも第五次イゼルローン要塞攻略戦に見られた味方殺しや捕虜になることを忌避する価値観もあり、戦死率は同盟とそれほど変わらなかったようだ。

宗教については西暦でほぼ潰えたとする同盟側の歴史観も存在するが、帝国においては北欧神話をもとにした死生観や信仰が存在している(宗教と称しえる程度に組織化されたものではいようである)。また、地球がその版図にあるためか、地球教の浸食も同盟以上に進んでいるとされる。

社会そのものは戦争と関係なく衰退期を迎えており、銀河連邦当時3000億を数えた人口も、現在では250億ほどに低下している。

門閥貴族

帝国を支えていた身分制度の中心を担っていたのが門閥貴族と呼ばれる特権階級である。特権の具体的な内容は定かではないが、領地を持ち租税などで一定の免除が受けられる。また、麻薬を除いては刑事・民事において裁判を優位に進められるなどの特典があった模様。当然、兵役も免除されていたが、元帥位にあったオットー・フォン・ブラウンシュヴァイクのように貴族の特権として軍人ないし軍での階級を持つことは多かった。

始まりは上述のようにルドルフが建の功臣に与えたものだが、戦争による武勲、次男以下が独立した際の叙任、時の皇帝の寵臣・寵妃に与えた例など暫時増加し、王末期には数千を数えたと言う。また、ゴールデンバウム王そのものが特に男系にこだわらなかったためか、女性でもを継ぐことは(異端ではあったが)問題なく、ヴェストパー男爵夫人やマリーンドルフ伯令嬢ヒルガルド相続前に婚姻)ら有能な人物を輩出している。

初期こそは有能な者・働き者の遺伝子をよりよく保存すると言う大義が存在したが、徐々に腐敗・退化して行く。生業は自領における農民への租税事実上の収奪)や辺の鉱山開発利権の奪い合い、売官や賄賂であり、下級貴族の出身でありながらラインハルト営についたロイエンタールは「制度化された盗賊」と揶揄している。

当然、議会は存在しないため中央政界は彼ら門閥貴族と官僚によって占められていた。に園遊会やパーティーと言った場で政策はもちろん皇帝補まで取り決められており、直系子孫でも有外戚なしに即位はできず、また即位しても逆らうことができない状態が慢性化していた。

ただし、これら門閥貴族を中心とした身分制度が帝国の礎であり、厳しい統制が500年に渡る王を曲がりなりにも維持した側面があることは事実である。

末期に至るまでその権勢は衰えることはなかったが、リップシュタット戦役における貴族連合敗北により門閥貴族のほとんどが粛清され、特権のはく奪・財産収・税制の化により凋落の一途をたどる。彼らの支持に基礎を置いていたゴールデンバウム王にとって、これが致命傷になったのである。

残党はその後、フェザーンや同盟に逃亡。伯爵ヨッフェン・フォン・レムシャイド伯爵アルフレット・フォン・ランズベルクを中心とした銀河帝国正統政府に糾合されるが、後ろとなるはずだった同盟の低下と民心の離反からもはや脅威とはならなかった。

皇帝が直接民を統治するローエンラムになってからも当然ながら冷遇が続き、わずかに与えられた補償も使い果たして落する門が続出した。もっとも、ラインハルトは建の重臣に対して爵位を授けることはなく、逆にはく奪することもしなかったため、制度上は旧王爵位を名乗ることや誇ることを禁じられた訳ではない。ローエンラム下でも存続した貴族としては、マリーンドルフ伯、シャフハウゼン子爵、キュンメル男爵(当ハインリッヒの死により断絶)、ハッセバック男爵などがある。

歴代皇帝

にして不可侵たる」銀河帝国皇帝は「全宇宙の支配者、全人類の統治者」という称号を名乗っていた。それは自由惑星同盟の成立までは真実であり、自由惑星同盟を認めない帝国から見ればその滅亡まで事実であった。

  1. ルドルフ(1-42)
    大帝。強リーダーシップで王の基盤を築き上げるが、晩年は健康と継承問題に悩まされた。
  2. ジギスムント1世(42-?)
    ルドルフの長女カタリナとノイエ・シュタウフェン公爵ヨアヒムの子。
    ルドルフ男子恵まれず、一の男子出産直後に折した(直後に医者母親が処刑されており、先白痴だった可性が示唆されている)ため、彼の時点で王の男系は断絶している。
  3. リヒャルト1世(?-?)
    芸術狩猟愛したが、政治を擲つことはなく難な治世となった。
  4. オトフリート1世(?-123
    灰色皇帝趣味的なものは一切有せず、保守的を通り越して官僚義化した。
    そのためそのスケジュールを管理する政務秘書エックハルト子爵の専横を招くこととなった。
  5. カスパー123-124
    同性愛者。同性愛者を劣性とみなしたルドルフの皮な子孫。エックハルトとの婚姻を断り、誅殺するようリスナー男爵に命、騒動のさなかに溺するカストラート少年ロリアンと姿を消す。
  6. ユリウス124-144
    オトフリート1世の位についた時76歳、息子フランツ・オットーの才覚が期待されて立てられたショートリリーフのはずが20年に渡って位に留まり、そのうちにフランツ・オットー大公寿命を迎えてしまった。その長男世していたため皇太曾孫となったカールに長寿を恐れられ、暗殺される。
  7. ジギスムント2世144-159)
    「痴愚フランツ・オットー大公の次男の息子フランツ・オットーの子は皆世したのだろうか)、ブロー侯爵。先の暗殺について密告を受け、カールを引きずり降ろして位につく。財貨を欲するあまり政を売り物として「史上最悪の黄金狂」と呼ばれ、最終的に皇太子オトフリート位・軟禁に追い込んだ。
  8. オトフリート2世(159-165?)
    「再建。徴税権の売却といった先の暴政を収め、体制を元通り再建して名君と呼ばれたが、その過程で得た多大な過労により在位6年にして崩御。
  9. アウグスト1世165?-?)
    「後宮の君、政の名君」。私生活は放蕩で長の寵が病死した際、悲しみの余りその遺を食べてに刺さり一騒動起きるなど褒められたものではないが、政ではの方針を受け継ぎ、正で堅実な為政者として大過ない治世を送った。
  10. エーリッヒ1世(?-?)
  11. リヒャルト2世(?-?)
  12. オットーハインツ1世(?-?)
  13. リヒャルト3世(?-247)
    皇太子アウグストを快く思わなかったが、長男であり知にも問題がないため立できなかったという。
  14. アウグスト2世(247-253
    「流血。人類史上最悪のシリアルキラーリヒャルト3世の寵たちを切っ掛けに数の人間を処刑。直感と快楽に任せたその粛清辜の市民から皇族や貴族にも等に及び、死者は最大2000万に上ると言われる。皇族であるリンダーホーフ侯爵エーリッヒの叛乱を受け、心であった近衛団長シャンパーク准将によって殺された。
  15. エーリッヒ2世253-?)
    「止血。第14代リヒャルト3世の従兄弟。辺の所領でアウグスト2世出頭を受け、身の危険を感じて挙兵。戦意のい鎮圧軍をトラバッハ域会戦で破り、第15代皇帝として恐怖に包まれた帝国を再建した。彼のもとで活躍したのが、のちにラインハルトがその名跡を継ぐコンラート・ハインツ・フォン・ローエングラムである。
  16. フリードリヒ1世(?-?)
  17. レオンハルト1世(?-?)
  18. フリードリヒ2世(?-?) 
  19. レオンハルト2世(?-330?)
    皇后クリスティーネの意見を容れ、甥フリードリヒを養子として立てた直後に急死。陰謀が囁かれる。
  20. フリードリヒ3世330?-336?)
    「敗軍。先レオンハルト2世の甥でその養子になり、直後に先が崩御したため後を継ぐ。
    ゴールデンバウム王全な停滞期に入った「灰色の時代」の皇帝で、自由惑星同盟との最初の接触に際して三男ヘルベルトを討伐軍官に任じたが、ダゴン域会戦で大敗を喫した。 
  21. マクシミリアン・ヨーゼフ1世336?)
    フリードリヒ3世の異ヘルベルト敗北フリードリヒ3世息子たちの後継者争いが化したため、兄弟を直接後継者にすることを避けショートリリーフとして位に就く。 
  22. グスタフ337?)
    日帝フリードリヒ3世長男で、生来病弱。わずか三ヶで暗殺された。
  23. マクシミリアン・ヨーゼフ2世337-357
    フリードリヒ3世の庶子で、位を望まなかったが兄弟の失脚もあり病床のグスタフ位を譲られる。暗殺未遂を受け毒薬で失明するも、皇后ジークリンデと「弾劾者」法尚書ミュンツァーの補佐を受けて内の統治に専念し揺らいだ帝国を立て直した、ゴールデンバウム王の祖。 悪名高い劣悪遺伝子排除法を有名実化した事でも有名。
  24. コルネリアス1世357-?)
    元帥量産マクシミリアン・ヨーゼフ2世のまた従弟として先の養子になり、内政面では先に匹敵する治績を挙げたが、養の偉大さゆえ「距離の暴虐」を打ち破って同盟領への征を企図。優れた軍事的才覚をも示して慢心していた同盟軍に勝利したが、ハイネセンを前に宮廷クーデターを受け撤退を余儀なくされた。とかく元帥号を濫発する悪が別名の由来。
  25. マンレート1世(?-?)
  26. ヘルムー(?-398)
    庶子が数多かったという。
  27. マンレート2世(398-399)
    亡命。幼いころ宮廷内の争いから同盟に亡命していた時期があり、停戦と対同盟宥和を図ったが在位1年で暗殺されたため、既得権益を守ろうとしたフェザーン自治領の暗躍が囁かれている。
  28. ウィルヘルム1世(?-?)
    逝しており、血縁関係は不明。 
  29. ウィルヘル2世(?-?)
    その治世のさなか、次男アルベルトが宮殿の地下迷路探索に出たまま行方不明となった。後継争いを恐れた実ドロテーアが逃したとも、息子である長男コルネリアスを位につけんとする皇后コンスタンツェの陰謀とも言われている。
  30. コルネリア2世(?-?)
    在位20年で子をなさぬまま重病に陥った時、突然行方不明アルベルトを騙る男が現れて次期皇帝補として脚を浴びた挙句、膨大な献上品とともに姿を消した「にせアルベルト大公事件」が発生した。次代オトフリート3世はそののちに誕生したか、近縁の男子皇太子として立てたかのどちらかと思われる。
  31. オトフリート3世(?-?)
    若い頃から有能で知られ、皇太子時代には帝国軍三長官を兼任し帝国軍最高官を務め、帝国宰相の任にあった。 しかし位についた後は周りで蠢く陰謀から疑心が増大、殺を恐れて食事を摂らず衰弱死した。彼の後、暗黙の了解により帝国宰相の地位は務尚書が代行し、位とされることとなった。 
  32. エルウィン・ヨーゼフ1世(?-?)
  33. オトフリート4世(?-?)
    「強精銀河リアルハーレム。後宮に5000人とも1万人とも言われる寵を抱え、在位5年の末ベッドの上で死んだ。その時点で庶子含め624名の子がいたとされる。 
  34. オットーハインツ2世(?-?)
  35. オトフリート5世(?-456)
    度を過ぎた。 とにかくを使いたがらず、イゼルローン要塞の建設責任セバスティアン・フォン・リューデリッツ伯爵が建設費用の過の責任をとって自害を余儀なくされたほど。放蕩者の次男も苦労したという。
  36. フリードリヒ4世(456-487)
    原作開始時期の皇帝
    もともと先の次男で位継承の予定はなく放蕩を尽くしていたが、位争いで共倒れした結果お鉢が回ってきた。そのため貴族の後ろがなく逆にその圧政治を展開し得たが、王の行く末について悟ったような節があり、悪政を敷くでも善政を志向するでもなく、徐々に衰退する王に何らの手も打つことはなかった。そのため在位30年に至っても特段の治績もなく、帝国自体がただ惰性で動いている状況にある。
    若い頃は熟女スキーだったがやがてロリコンシフトし、アンネローゼ・フォン・ミューゼルを召し出したことがある意味物語全ての始まりとなった。 
  37. エルウィン・ヨーゼフ2世(487-489)
    「幼。先フリードリヒ4世皇太子ルードヴィヒの長男世で皇太子位となり、フリードリヒ4世が継承者を決めずに崩御したためリヒテンラーデ=ローエンラム枢軸の支持を受け弱冠5歳位に就く。ローエンラム体制の全な傀儡であったが、ランズベルク伯らによる「救出」と亡命の結果、位された。
  38. カザリン・ケートヘン(489-490)
    三代前の皇帝の第3皇女の孫でペクニッツ子爵の生まれ。ゴールデンバウ初にして一の女
    傀儡を必要としたラインハルト・フォン・ローエングラムによって生後8ヶ位に就き、その務はが代行した。ラインハルトの戴冠に伴い(が)退位宣言書と譲位宣言書に署名し、ゴールデンバウム王は滅亡した。

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ゴールデンバウム朝銀河帝国

224 ななしのよっしん
2023/05/13(土) 23:46:08 ID: g9VNzdubfY
銀英伝世界におけるAIポンコツっぷりをなめてはいけない。
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225 ななしのよっしん
2023/09/08(金) 14:15:48 ID: dlOCT7tHhd
同盟の方のスレで「同盟という機構や体制は郷土の対になるのか?」疑問を投げかけたけど、同じことは「帝国」に対しても感じてる。
帝国の場合、「外」の存在自体を認知しないわけだから「自」という意識は持ちようがない。
さらに言うと、臣民への「皇帝陛下への忠義と報恩」という意識の刷り込みが大前提となってる体制だし、自分の出身惑星などへの郷土も抑圧されかねない。
だからリップシュタット戦役も泥沼化する余地が少なかったのかもしれない。

世界って、郷土愛国心のような大きく公共への対への忠心が社会的に希薄で、だから帝国でも同盟でも、忠というものは「自分のボス」個人に対してのもののみって気が根付いてるのかも。

こういう中世的な感覚も、ルドルフ遺産なんだろうか。
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226 ななしのよっしん
2023/09/08(金) 14:46:29 ID: 2ZH/fzIeEQ
帝国や同盟はともかく、フェザーン人や地球教徒には郷土とかは有ったと思う。

それと愛国心に関しては同盟では少なからず描写されてるでしょ。
まあ愛国心と民主共和制に対する誇りが重なっている部分は有るけどね。

例えばビュコック提督なんかは個人じゃなく同盟と民主共和制に対する拘りで、最後まで戦っていたし。ヤンも民主共和制に対する拘りを最後まで持ち続けたわけだし。
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227 ななしのよっしん
2023/09/08(金) 15:18:58 ID: Ke8fapqzwZ
>>225
どっちかつーとゴールデンバウム王期の愛国心の欠如は貴族の圧政が原因だと思うけどね
ラグナロック作戦の時は多くの人が志願して軍に入ってきたわけだし
が善政を行っていれば自然愛国心も芽生えていたと思う
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228 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 10:32:08 ID: dlOCT7tHhd
>>227
確かに、自分たちに利益も幸福も尊厳も与えない情は抱かないよね。
貴族がまともなら、「帝国」でなくて「自分たちの出身惑星」に由来する連帯感やプライドが生まれても不思議はなかったろうし。

ただ、ラグナロック時の志願兵殺到は、愛国心の発露というより、民衆の「たちがいま得た権利を守れ!」という意識っぽい。
民衆社会ローエンラム政権の利が一致した結果といっても良いか。
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229 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 19:00:11 ID: g9VNzdubfY
亡命者向けにビール売ってたりするんで、郷土的なものはなくはないんだろう。
ただ、それが「帝国」と結びつくには、ラインハルト革による利共同体の構築が必要だったわけで。
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230 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 19:02:41 ID: g9VNzdubfY
遠征における兵たちの望郷の念がリスクとしてられたり、亡命者向けにビール売ってたりするんで、郷土的なものはなくはないんだろう。
ただ、それが「帝国」と結びつくには、ラインハルト革による利共同体の構築が必要だったわけで。
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231 ななしのよっしん
2023/09/09(土) 19:05:03 ID: g9VNzdubfY
(……二重投稿失礼)
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232 ななしのよっしん
2023/09/23(土) 19:45:40 ID: dlOCT7tHhd
いま、「ティンカーテイラーソルジャースパイ」(裏切りのサーカス原作)を読んでて、オトフリート5世時代の対同盟戦争はこういう地味諜報戦の重が高かったんじゃないかって思った。
そこから転じて、フリードリヒ4世時代になってからの帝国軍は諜報戦の不利を無視して強引な艦隊戦体のスタイルに変じて、それが同盟の安全保障コスト増大による社会システム破綻に到らせた。そんな可性はないだろうか。

まあ、この人自身が大局的な判断のもとでそう導したというより、軍務省と宇宙艦隊と軍需産業界が財政規ガバガバになったのにつけ込んだ結果としてだろうけど。
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