サイガとは、
概要
クジラ偶蹄目(ウシ目)ウシ科サイガ属に属する動物で、別名オオハナカモシカ・オオハナレイヨウとも呼ばれる。ロシア南部やカザフスタン、モンゴル南西部のステップ地帯や疎林などに生息している。大きさはヤギ程度だが、ヤギとは違う種類で、独立した種類である。
特徴的なのは、その鼻である。まるでバクやゾウの鼻みたいな形をしており、顔の下半分を鼻が占めているというようなくらいに大きい。この鼻は空気を吸い込む際に加湿したり浄化したりする機能があり、これによって寒い地域や砂ぼこりが漂う中でも安定した呼吸が可能となっている。いわば、自前の空気清浄機能付き加湿器というわけである。
また、この鼻はコミュニケーションや相手の選択にも役に立っている。オスがこの鼻を用いては発する大きなうなり声は、威嚇や求愛の際に役に立つと考えられている。うなり声で勝敗がつかなければ、自慢の角で争う。
1~3頭のオスと数十頭のメスからなる群れを形成するが、季節的な移動をする個体群は数千頭の大規模な群れを形成することもある。
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