サイコロ(賽子、骰子)とは、最も原始的な乱数を発生させるための道具である。毎回表示される数字が変化する。
概要
正六面体(立方体)の種類が最も広く知られていて、他の物と特に区別する際には六面ダイスと呼ばれることも。正六面体の物は各面に「1」「2」「3」「4」「5」「6」の目がある。向かい合った面同士足すと7になる。なるべく均等になるような配慮をされている。
それ以外にも様々な形状をしたサイコロが存在し、特に乱数処理をよく行うTRPG関連では六面ダイス以外での多面ダイスが頻繁に用いられる。
その中でもより手に入れやすいものは、【四面ダイス・八面ダイス・十面ダイス・十二面ダイス・二十面ダイス】である。十面ダイスなどは2つ組み合わせることで0~99(1~100)までの数字を乱発生させることができるため、「○%の確率で成功」などの判定にもってこいとなっている。
ネタ的に有名なのは、"ゴルフボール"と渾名がついている百面ダイスである。1つのダイスで100種類の目をカバーするので、重い!止まらない!そして高価!の三重奏になっている。余談だが、TRPGのリプレイ動画では、大体百面ダイスのネタを織り込むのが恒例行事となっている。
これらの多面ダイスはホビーショップなどで手にいれることができ、物にもよるが一つにつき1~200円位で販売されている。
歴史は非常に古く、古代インドあたりで既にその原点のような道具が存在していた。日本に伝わったのは奈良時代前後とされる。
日本のサイコロは、「1」の面が赤いものが多いが、その理由は専門家や製造元の企業にも「わからない」という[1] 。
日本のサイコロの歴史
日本のサイコロ主体の遊びとしては、盤双六(今で言うバックギャモン)や絵双六(えすごろく)が昔からの定番。どちらも出た目に合わせて駒を進めることができる。
賭博だと丁半博打、チンチロリンなどがある。
江戸時代の日本ではこのサイコロを使った賭博遊びが非常に盛んであり、禁止令も出されていた。
テレビゲームでもサイコロを使うゲームは登場している。単純な絵すごろくや、「モノポリー」「桃太郎電鉄」「いただきストリート」もサイコロを使って移動する。
ゲームとして使うだけでなく、マジックやダイススタッキングで披露するためにサイコロが使われる事もある。
サイコロがどうしても手元に無い時
あなたは、サイコロが手元に無いのにサイコロが必要になった事はないだろうか?
多分ほとんどの人はサイコロがどうしても必要になったことなんて無いかも知れませんが、たまにゲームなどで必要になることがあります。
「これさえあれば大丈夫」といった便利品は中々無いが、要は1~6までの乱数を同じような確率で発生させればいいわけで、近い使い方ができる方法はある。例えば、
- ある程度の厚さがある本をペラペラと無作為にめくり、止まったページ数を6で割ってその余りをサイコロの目に当てる。
- 六角鉛筆の面にそれぞれ数字を当て、コロコロと転がす。(いわゆる鉛筆サイコロ)
- 何らかのもので1~6までのくじを作り、無作為に抽出する。例えばトランプのカードなど。
などなど。
もちろんこれらの方法は普通にサイコロを使うよりもどこかに確率が偏ったり、不正が入り込んだりする可能性が高いことは言うまでも無く、一番いいのは正規のサイコロを使うことである。
ユニコード
Unicode(ユニコード)のフォントに六面さいころの目が収録されており、収録されてあるフォントがインストールされていれば表示できる。以下に表記。
実際のフォント | 数値 | 意味 |
---|---|---|
⚀ | #x2680 | 1の目 |
⚁ | #x2681 | 2の目 |
⚂ | #x2682 | 3の目 |
⚃ | #x2683 | 4の目 |
⚄ | #x2684 | 5の目 |
⚅ | #x2685 | 6の目 |
ダイスコード
サイコロをn個振った際の出目の合計を表す記号。ダイスノーテーション主にTRPGで使われる。
記号dで表記され、「2d6<5で失敗」のように使う。
dの前の数字はサイコロの個数をあらわし(3*χを3xと表記するようなもの)、
dの後ろの数字はサイコロの目数をあらわす(1~x、つまりx=6なら1~6の出るサイコロ)。
前後を間違えると全然違うものになる。(2d6=6面ダイス2個、6d2=コイン6枚)
サイコロを使ったテレビ番組
水曜どうでしょう
レギュラー企画の一つである「サイコロの旅」。基本的なルールは、6つのサイコロの目それぞれに移動手段と行き先を割り当て、サイコロを振って出た目によって次の行き先を決定するというもの。水曜どうでしょうを象徴する企画であり、多くの番組で類似企画が放送されているばかりか、ニコニコ動画でもこれを真似た企画がいくつか投稿されている(ニコニコどうでしょう)。
ライオンのごきげんよう
「サイコロトーク」という方式を発明したトーク番組。
サイコロの面には1~6の賽の目ではなく、番組でトークするためのお題(『初めて○○した話』など)が書かれており、これを最初に振って出た面のお題を元にフリートークを行う。
「サイコロトーク」は番組開始当初から存在したものではなく、視聴率低迷のためテコ入れとして登場したもの。このテコ入れが大成功し、結果的に25年も続く長寿番組に成長した。
司会の小堺一機が「何が出る(かな)? 何が出る(かな)?」と歌うBGMの正体は、薬師丸ひろ子「ハード・デイズ・ラグ」に編集を加えたもの。
モヤモヤさまぁ~ず2
街をぶらつくロケを行ってもイマイチであったり、番組を成立させるにはネタが少なかった場合に保険として登場するのが「撮れ高サイコロ」。
要は「サイコロトーク」の模倣なのだが、サイコロの面に書かれているのはお題ではなく「出たら絶対にやらなければならないリアクション」であり、出演者たちが無理やりそのリアクションをするような流れにした上で行う。
回によってはサイコロではなく傘を選んでそこに書かれているリアクションを行う変形パターンもある。
サイコロを使うゲーム
- ヤッツィー(ヨットゲーム)
- ダイスを使って役を揃えて得点を競う。如何に役を見極めるかが重要?
- ブラフ(ライアーズダイス)
- 全員でダイスカップに入ったサイコロの出目の数を吊り上げてくダウトゲー。 ライアーダイスは別物なので注意
- シャット・ザ・ボックス
- 2D6の指示に従い数字を消していくゲーム。
- チンチロリン
- ダイスを使ったギャンブルゲーム。詳しくは当該項目参照。
- 麻雀
- 麻雀牌を使ったゲームだが、親決めの際にサイコロが用いられる。
関連動画
関連項目
- 立方体
- 双六
- ボードゲーム
- バックギャモン
- ジャンケン
- 水曜どうでしょう / サイコロの旅
- ライオンのごきげんよう
- モヤモヤさまぁ~ず2
- チンチロリン
- XI[sai]
- Dicey Dungeons
- TRPG
- 妖怪「いちたりない」
- ダイスの神様
- King Dice
- サイコロバトル
- ダイオブダイスコロシアム
- 紙とペンとサイコロだけで遊べるゲーム
- サイコロキャラメル
- サイコロステーキ
脚注
子記事
兄弟記事
- なし
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