サイハテ単語

• 概要
• サイハテ（reprise）
• 歌詞
• 関連動画
• そして、本物のレクイエム...
• 関連静画
• 関連項目
• 外部リンク
• 脚注
• 掲示板

『サイハテ』とは、小林オニキスにより制作された初音ミクオリジナル曲である。当楽曲のセルフリメイク版『サイハテ（reprise）』についても解説する。

概要

本作は小林オニキスの投稿2作目。同氏自らが制作した完成度が高い手書きアニメ風PV付き動画として投稿された。PVには思わず引き込まれる魅力があるが、画面の切り替えを多用しているので、慣れるまでは部屋を明るくして画面から離れて見た方がいいかもしれない。2008年1月23日3時41分にVOCALOID殿堂入り、2009年3月2日23時56分100万再生を達成した。

独特の世界観を持ち、初音ミクオリジナル曲としては珍しい生と死をモチーフにした作品である。そのことから、「ポップ・レクイエム」「歌葬」といった新しい言葉が生みだされた。 実際に亡くなった方に献歌として用いられた例もあり、もはや「本物」のレクイエムであるといえる。(下記参照)

ライブイベントでは、「ミクの日感謝祭」、「MIKUNOPOLIS in Los Angeles」、「マジカルミライ」(2017・2024)、「MIKU WITH YOU」(2017)にて演奏されている。

時系列

• 2008年01月16日 18時45分 オリジナル版投稿。
• 2008年01月23日 03時41分 VOCALOID殿堂入り達成。
• 2009年03月02日 23時56分 VOCALOID伝説入り達成。
• 2009年06月17日発売の「EXIT TUNES PRESENTS Vocalostar feat.初音ミク」に収録。
• 2009年08月26日発売の「初音ミク ベスト～memories～」に収録。
• 2010年08月20日 諸般の事情によりJOYSOUNDでの配信が停止された。
• 2010年09月16日 JOYSOUND配信が再開された。
• 2011年04月29日 10時48分 200万再生達成。
• 2017年11月20日 16時26分 300万再生達成。
• 2025年01月05日 音楽ゲーム「プロジェクトセカイ カラフルステージ！ feat. 初音ミク」(以下「プロセカ」)に実装^[1]。
• 2025年03月01日 「サイハテ（reprise）」（後述）が投稿。

サイハテ（reprise）

オリジナル版投稿から約17年後の2025年3月1日、セルフリメイク版『サイハテ（reprise）』のフルMVが投稿された。本作も楽曲・イラスト・動画全て小林オニキスによる自作である。

なお、このMVはプロセカにサイハテが実装されるのに合わせて制作していたものであり、実装前の2024年12月26日にYouTube ショートへサビ部分が既に投稿されていた^[2]。
⇒「サイハテ」(reprise) - YouTube

ポップ調のオリジナル版に対し、穏やかなピアノバラードとしてリメイクされており、よりレクイエムとしてのニュアンスを感じさせるアレンジとなっている。

また、本作の初音ミクの歌声について、小林オニキスは

サイハテの初音ミクの歌声は、わざとベタ打ちっぽくしてます

「初音ミクとボカロPの歌」という曲の解釈をした場合に
“歌わせる人が居なくなってしまった”
ということが感じられるように。

今のミクさんはベタ打ちでもわりと歌ってくれるので、これはあの当時の初音ミクだから出来た表現方法だと思う

小林オニキス(@kobayashi_onyx)によるポストより引用

とX(旧Twitter)にて明かしている。

歌詞

Lyrics	小林オニキス
Music	小林オニキス
Illustration	小林オニキス
movie	小林オニキス
Vocal	初音ミク

むこうはどんな所なんだろうね？
無事に着いたら　便りでも欲しいよ

扉を開いて　彼方へと向かうあなたへ
この歌声と祈りが　届けばいいなぁ

雲ひとつないような　抜けるほど晴天の今日は
悲しいくらいに　お別れ日和で

ありふれた人生を　紅く色付ける様な
たおやかな恋でした　たおやかな恋でした
さよなら

またいつの日にか　出会えると信じられたら
これからの日々も　変わらずやり過ごせるね

扉が閉まれば　このまま離ればなれだ
あなたの煙は　雲となり雨になるよ

ありふれた人生を　紅く色付ける様な
たおやかな恋でした　たおやかな恋でした
さよなら

関連動画

第三者制作のピアノ、ウクレレアレンジやVOCALOID-PVも多く存在する。
PVの多くは原曲PVの世界観を踏襲しているが、なかには「サイハテ宇宙派」と呼ばれる、まったく別解釈の宇宙開発史にからめた動画も有る。

アレンジ・カバー

左上はkz氏、右上はぶっちぎりP、左下は黒うさP、右下は喪フラーPによるカバーもしくはアレンジ。

    

左は黒鳥Pによるアレンジ。初出は右の歌ってみた。

 

PV

本家にもPVがあるが、多数制作されている(→タグ検索)

また、上述のようにサイハテ宇宙派と呼ばれる別解釈のPVも多数ある(→タグ検索)

左上: kz氏のアレンジのPV。 右上: アノマロPの3DPV。カイミクがだめな人は注意して下さい。

    

Voc@loidM@ster

Voc@loidM@ster祭り2では下記PVが投稿されたが、アイマスとの組み合わせはかなり以前から存在する。

 

描いてみた

左: 壁に描いてみた異色の作品。投稿時その完成度が話題を呼んだ。 右: ある意味、飛ばすな危険。

 

演奏してみた

小林オニキス氏も認めるピアノ版が存在し、これをオリジナルと二窓で再生するとよくあうと評判であったが、ピアノ版作成者自身により削除された。 左: 現在は第3者がこれを合成した動画が残るのみである。 右: baker氏によるリミックス。

 

歌ってみた

1000件近くある(→タグ検索)

英語版

左: はむ氏作成の英語歌詞による英語版「サイハテ」。最初は「さよなら」の部分も英語であったが、視聴者からの意見を取り入れて日本語にした版が作られた。 右: Sweet Annに歌わせたもの。他には中国語版・フィンランド語版というのもある。

 

そして、本物のレクイエム...

鏡音リン・レン ランキングの制作者の一人であるkashiwagi氏の訃報を受けて、鏡音リン・レンによるアレンジが献歌として制作された。「歌葬」が本当に行われた瞬間でもあり、「サイハテ」が「本物」のレクイエムになった瞬間でもあった。

 

関連静画

   

関連項目

• 小林オニキス
• 初音ミク
• ポップ・レクイエム
• 歌葬
• サイハテ宇宙派
• VOCALOID殿堂入り / VOCALOID伝説入り / 100万再生 / 200万再生
• VOCALOIDオリジナル曲の一覧 / 初音ミクオリジナルソロ曲の一覧
• EXIT TUNES PRESENTS Vocalostar feat.初音ミク
• 初音ミク ベスト～memories～

外部リンク

• 小林オニキス : アダマウローBLOG | アニメーションPVを作ってみた「サイハテ」
• オンガク「サイハテ」(小林オニキス) - piapro
• オンガク「サイハテ - カラオケ」(小林オニキス) - piapro
• サイハテとアンチェインド・メモリーのショート動画 | 小林オニキスWEB
• サイハテ (reprise)カラオケ | 小林オニキスWEB

脚注

1. *@pj_sekaiによる2025年1月5日15時3分(JST)投稿のポストより
2. *@kobayashi_onyxによる2024年12月26日21時22分(JST)投稿のポストより

関連記事

親記事

• 小林オニキス

子記事

• サイハテ（reprise）

兄弟記事

• さよならアストロノーツ