サイバー・エンド・ドラゴンとは、アニメ「遊☆戯☆王デュエルモンスターズGX」に登場するカードである。
概要
カイザーこと丸藤亮が使用する「サイバー・ドラゴン」3体の融合体。みもふたも無い言い方をすれば「青眼の究極竜」ポジションのカード。
守備表示モンスターを攻撃したとき、このカードの攻撃力が相手の守備力を上回っていれば、その数値分ダメージを与える効果を持つ。
初登場はVS十代戦(1回目)。
「サイバー・ツイン・ドラゴン」を「融合解除」したうえで「パワー・ボンド」で3体を融合して召喚。壁の「E・HERO マッドボールマン」を戦闘破壊して貫通ダメージを与え、フィニッシャーとなった。
このときの攻撃力は8000。まだ8話の出来事である。
その後もカイザーの使用カードとしてたびたび登場している。1ターン目に「融合」と「サイバー・ドラゴン」が揃っているなんてこともしばしばあり、サイバー流積み込みを象徴するカードとなっている。
VSカミューラ戦では、後攻1ターン目に「パワー・ボンド」と「サイバー・ドラゴン」3枚を手札にそろえ融合召喚、「ヴァンパイア・レディ」に攻撃を行ったが、「妖かしの紅月」に妨害され勝負を決められなかったため、「パワー・ボンド」(アニメ版)のデメリット回避のために「融合解除」された。
その後、「サイバー・バリア・ドラゴン」、「サイバー・レーザー・ドラゴン」を巧みに操りカミューラを追い詰めるカイザーであったが、カミューラが「幻魔の扉」を発動、弟の翔の魂を生け贄にこのカードがカミューラのフィールドに特殊召喚された。
そしてカイザーへダイレクトアタック。対抗手段はあったものの、翔を盾に取られたカイザーは自ら敗北を選んだ。
攻撃のときのサイバー・エンドの鳴き声がどこか悲しげに聞こえなくも無い。
VS十代戦(2回目)ではまず「融合」で融合召喚、その後「融合解除」され素材を「リターン・ソウル」でデッキに戻し、「未来融合-フューチャー・フュージョン」(アニメ版)で2回目の融合召喚。また「融合解除」され、今度は「パワー・ボンド」で3度目の融合召喚。このときは「サイバー・ジラフ」で「パワー・ボンド」のデメリットを回避していた。
その後、「エレメンタル・バースト」で破壊されたが「時間融合-タイム・フュージョン」で復活。
最終的に、「パワー・ボンド」で融合召喚され、さらに「リミッター解除」で攻撃力を16000として十代の「E・HERO シャイニング・フレア・ウィングマン」を攻撃する。十代は「決闘融合-バトル・フュージョン」でシャイニング・フレア・ウィングマンの攻撃力を20900とするが、一方のカイザーもまた決闘融合を発動、なんと攻撃力36900となった。そして十代の「決戦融合-ファイナル・フュージョン」で互いに57800のダメージを受けて、引き分けとなった。
∞を除けば、このときの攻撃力36900は、当時としては歴代最高の攻撃力であった。この記録は長いこと破られなかったが、ZEXALⅡに至って、「CNo.39 希望皇ホープレイV」と「No.104 仮面魔踏士シャイニング」が記録を更新した。現在は「No.39 希望皇ホープ」の204000が最高記録。
VS鮫島師範戦では「未来融合-フューチャー・フュージョン」(アニメ版)で融合召喚。しかし、「サイバー・シャドー・ガードナー」を呼び出されたためにすぐ「融合解除」された。
その後、鮫島が「スクラップ・フュージョン」でカイザーの墓地の「サイバー・ドラゴン」3体を除外してこのカードを融合召喚。カイザーはこのカードをリスペクトしていると考える鮫島はカイザーが「強制転移」を発動すると読んで、「トロイボム」をセットしていたのだが……。
このとき、ヘルカイザーは「サイバー・エンド・ドラゴン」と決別するようなことを言っていたが、実際はこの後もこのカードを使用し続けている。
VSヨハン(悪い人)戦でも登場。
「パワー・ボンド」で融合召喚され、「究極宝玉神 レインボー・ダーク・ドラゴン」に攻撃を仕掛けたが、「カウンター・ジェム」とレインボー・ダークの効果で攻撃力がこのカードを上回ったため、「サイバネティック・ゾーン」で戦闘を回避。その後エンドフェイズに特殊召喚され、攻撃力16000となった。これにはさすがのヨハン(ユベル)も驚いていた。
その後、「パワー・ボンド」の代償としてダメージを受け、ヘルカイザーのライフは0となった。
VS翔戦では「フュージョン・ガード」で墓地へ送られ、「輪廻独断」を利用することで「鎧黒竜-サイバー・ダーク・ドラゴン」の装備カードとなった。
また、翔がこのカード(を含むサイバー流)を使用したときも、同じようにして墓地へ送られ装備カードとなった。
漫画GXでも翔がパソコンで見ているニュースの写真にカイザーと共に写っている。実際のデュエルでの登場は無かったが、「サイバー・ドラゴン」は使用しているので、きっと漫画の世界でもこのカードがカイザーのエースなのだろう。
映画「超融合!時空を越えた絆」ではパラドックスが使用。実体化されて十代に襲い掛かった。
その後(時系列的には前)のデュエルではエクストラデッキから墓地へ送られ、「Sin サイバー・エンド・ドラゴン」(映画版)を特殊召喚した。
攻撃名は「エターナル・エヴォリューション・バースト」。
3つの口から光線を出して攻撃する。映画では火球を吐いて攻撃していた。
OCG版
「CYBERNETIC REVOLUTION」(2005年5月26日発売)でOCGに登場。
融合・効果モンスター
※「THE RARITY COLLECTION」収録のカード(TRC1-JP028)による
星10/光属性/機械族/ATK 4000/DEF2800
「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」+「サイバー・ドラゴン」
このカードの融合召喚は上記のカードでしか行えない。
(1):このカードが守備表示モンスターを攻撃した場合、
その守備力を攻撃力が超えた分だけ戦闘ダメージを与える。
アニメ版とほぼ同じままである。
4000という高い攻撃力と、貫通効果を持つ強力なモンスター。「パワー・ボンド」で融合召喚すれば攻撃力8000となり1ショットキルが成立、さらに「リミッター解除」を使えばオーバーキル級の攻撃力が得られる。
しかし、同じ「サイバー・ドラゴン」をこちらより少ない2体で融合できる「サイバー・ツイン・ドラゴン」の方が2回攻撃効果を持つため総ダメージ量では多くなる。そのため、こちらよりツインが優先される状況も多いが、貫通効果や攻撃力の高さなど、こちらにも利点はあるので、「サイバー・ドラゴン」デッキなら1枚は入れておきたい。
最近は「サイバー・ドラゴン」と同名カードとして扱うカードが大量に登場しているため、素材をそろえやすくなった。ライフ消費は大きいが、「サイバネティック・フュージョン・サポート」を使用すれば相当出しやすくなる。
まともな融合召喚は素材消費から敬遠されがちだが、素材のいらない「デビル・フランケン」や「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」による特殊召喚先としては非常に優秀なカードである。
当然ながら、特殊召喚にこのカードを要求する「Sin サイバー・エンド・ドラゴン」を用いる場合はこのカードは必須となる。この場合はただのコスト要員として運用することになる。
「突然変異」が現役だったころは、レベル10融合モンスターとしてお呼びがかかった。現在「突然変異」は禁止カードだが、「デビル・フランケン」が復帰しているので、その特殊召喚先の一つとしてありだろう。
現在は禁止カードだが、「星守の騎士 プトレマイオス」が現役だったころは、「サイバー・ドラゴン」と関係ないデッキでも「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」を採用できるため、【サイバー・ドラゴン】以外のデッキでこのカードを使うこともできた。プトレマイオスが全体除去を受けそうになった際にプトレマイオスの効果でノヴァをエクシーズ召喚すれば、直後にノヴァが相手の全体除去で破壊されるために、すぐにこのカードを出せた。
過去に遊戯王OCGで猛威を振るったデッキ、【サイエンカタパ】とは基本的に関係ない。【サイエンカタパ】の「サイエン」は「魔導サイエンティスト」の略称。
ネタとして、このカードを「カタパルト・タートル」で射出するデッキや戦術のことを「サイエンカタパ」と呼ぶことはある。
収録パックについて
「ACADEMY DUEL DISK スペシャルセット」、「THE RARITY COLLECTION」では装甲の黒いイラストのこのカードが入手できる。「サイバー・シャドー・ガードナー」をイメージしたのだろうか。
「モンスターフィギュアコレクション Volume.2」のラインナップの中にこのカードもある。DUEL TERMINAL対応のフィギュアとカードがセットで手に入り、フィギュアもカードも両方DTでスキャンできる。
「DUEL TERMINAL -ヴァイロン降臨!!-」以降に対応している。スキャンすると隠しデッキ「エターナル・エヴォリューション・バースト」が使用可能になる。
「サイバー・ドラゴン」がフィーチャーされた「ストラクチャーデッキ-機光竜襲雷-」では、「サイバー・ツイン・ドラゴン」は再録されたがこのカードはされなかった。
関連動画
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カード以外のグッズ
右はカードも同梱
関連項目
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