サイバー・ドラゴン・インフィニティとは、遊戯王OCGに登場するモンスターカードである。
概要
サイバー・ドラゴン・インフィニティ
エクシーズ・効果モンスター/ランク6/光属性/機械族/攻2100/守1600
機械族・光属性レベル6モンスター×3
「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」は1ターンに1度、
自分フィールドの「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」の上に重ねてX召喚する事もできる。
(1):このカードの攻撃力は、このカードのX素材の数×200アップする。
(2):1ターンに1度、フィールドの表側攻撃表示モンスター1体を対象として発動できる。
そのモンスターをこのカードの下に重ねてX素材とする。
(3):1ターンに1度、カードの効果が発動した時、このカードのX素材を1つ取り除いて発動できる。
その発動を無効にし破壊する。
「CROSSOVER SOULS」で登場したエクシーズモンスター。
エクシーズモンスターとしては初めてX召喚の素材に種族・属性の両方を指定している。
X素材の縛りがかなり厳しく正規召喚は難しい反面、「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」に重ねることでX召喚できるので、基本的にはこちらの方法で呼び出すことになる。
ただし「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」にも機械族レベル5×2という縛りがあるため、無理なく出せるデッキは限られる。基本となる【サイバー・ドラゴン】以外では、【ギャラクシー】や【先史遺産】、【ブンボーグ】や【スピードロイド】などが狙い目だろう。
RUMを用いる場合では、「セイクリッド・ビーハイブ」や「No.36 先史遺産-超機関フォーク=ヒューク」に対して「RUM-アストラル・フォース」を使用してランクアップするやり方もある。
名前をコピーできる「ファントム・オブ・カオス」 にも重ねられるが、墓地に「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」を落とす必要があるので少々難しい。
なお重ねてX召喚は1ターンに1度の制限があるので、この方法によって1ターンの間に2体以上の「サイバー・ドラゴン・インフィニティ」をX召喚することはできない。
もっとも、場持ちはいいため次ターン以降ならば並べることも難しくはない。
そうしたX召喚の縛りの厳しさを差し引いても十分過ぎるほど、このカードの持つ効果は強力なものとなっている。
(1)の効果はX素材の数だけ自己強化を行う。
上昇値はあまり高くないが、(2)の効果でX素材を増やすことは容易なので地味に働く能力である。
効果は強力だがステータスがあまり高くないこのカードにとって、多少なりとも戦闘破壊されにくくなる点は大きい。
(2)の効果はモンスター1体をこのカードのX素材にする能力。
「No.101 S・H・Ark Knight」と同系統の効果というだけでも優秀な効果なのだが、こちらは表側攻撃表示であれば効果対象にできるのでより範囲が広い。
さらに『フィールドの』という指定であるため、自分フィールドのモンスターもX素材化できる点が特徴。
効果を使用して棒立ちとなった「サイバー・ドラゴン・コア」などを吸収すれば無駄がない他、自分フィールドに存在するサイバー・ドラゴンを利用して相手が「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」を呼び出さないための予防策としても機能する。万が一の時にはX素材補充のための生贄として自らモンスターを喰らわせることも考えられる。
その上この効果の発動にはコストもなにも必要としないので、蘇生させた場合でもすぐさま使用できる点も大きい。
X素材が増えることによって(1)と(3)の効果を生かせるため、このカードの柱といえる能力である。
(3)の効果はX素材を1つ取り除くことでカードの効果の発動を無効にして破壊する能力。
1ターンに1度の発動制限こそあるが間違いなく強力な効果であり、相手の動きを大きく阻害することができる。
誘発即時効果でありダメージステップや相手ターンにも発動が可能で、また『カードの効果の発動』に対する能力なので手札からや墓地からの発動にも対応可能な範囲の広さと、時と場所を選ばない妨害能力である。
コストとなるX素材も(2)の効果で増やすことができるので、維持すればするほどに生きてくる効果といえる。
総じてかなり強力なエクシーズモンスターであり、単体で完結した能力をもっている。
「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」を出せるデッキならば、このカードのためにエクストラデッキの枠を割くことも十分考えられるだろう。
弱点として、(2)の効果にX素材が必要ないことと単体で機能する点が噛みあってしまい、相手に「死者蘇生」などでこのカードを奪われるだけで、そのままこのカードの効果を最大限利用されてしまうところにある。
コントロール奪取された際に手詰まりにならないような対策をしておきたい。
ストラクチャーデッキ-機光竜襲雷-で登場した「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」のまさかの進化形態。
イラストでは「サイバー・ドラゴン・ノヴァ」が赤黒いオーラを纏った禍々しい姿へと変貌しており、その胴体は∞の記号を表すようなポージングとなっている。その苛烈なまでの制圧力と除去能力も相まってか、ヘルカイザー亮が言い放った『勝利へのリスペクト』を具現するかの如き性能を見せつける。『インフィニティ(無限、際限なく)』の名の通り、その限界なき力で戦場を蹂躙していくことだろう。鬼にならねば見えぬ地平があるといった結果がこれだよ!
ただしそんな暴れ馬も、サイバー流ではサイバー・ドラゴンから「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」の流れで簡単に処理が可能であるため、ある意味手綱は締められていると言えるかもしれない。
(3)の効果を使用されると弱いため「サイバー・ドラゴン・ツヴァイ」はやや使い辛いものの、その他のサイバー・ドラゴンモンスターならば安定して「キメラテック・フォートレス・ドラゴン」に繋ぐ事ができる。
なお単体性能の高さから『切り札』として見なされることが多いこのカードだが、吸収能力と無効化能力を生かした他カードの『サポート役』としても一面も持っている。
特に攻撃を確実に通すことが重要となる表サイバー流にとって、妨害カードを無効化して安全に攻撃できる環境を作り出せるこのカードは切り込み役に適任。他モンスターとの相性もよく、(2)の効果によって「サイバー・ツイン・ドラゴン」「キメラテック・ランページ・ドラゴン」は直接攻撃が狙いやすくなり、(2)の効果を警戒して守備表示で出したモンスターには「サイバー・エンド・ドラゴン」の貫通効果が生きてくる。
表サイバー流モンスターの能力をより発揮しやすい状況にできるこのカードは、インフィニティの名に相応しい「無限の可能性」を秘めたモンスターと言えるかもしれない。
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