サウジアラビアの競馬単語

サウジアラビアノケイバ

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歴史

もともとサウジアラビア王国があるアラビア半島には、古くからアラブ種と呼ばれる馬が存在していた。アラブ種はアラビア半島の遊牧民たちによって育てられてきたが、そのアラブ種を欧州の人々が持ち帰り品種改良したものが現在のサラブレッドとなっている。そのため中東地域では古くから馬事文化というものが根づいている地域であった。

1965年にファイサル国王の勅命で、サルマン王子とアブドゥラ王子によってリヤド馬事クラブ（のちJC SA：サウジアラビアジョッキークラブ）が設立された。それ以前は王族の間で私的に競馬が開催されていた。

1971年には統一ルール下のもとで初めて競馬、および競駝^[1]のレースが開催される。

2003年、初の公的競馬場としてキングアブドゥルアジーズ競馬場が首都リヤドのジャナトリア地区に建設された。もともと競馬場はマラッツ地区にあったが、都市開発による影響でジャナトリアへ移転された。

2014年、アメリカから移籍してきたロンザグリーク（Ron the Greek）がドバイワールドカップに出走する。

2019年、JC SA チェアマンのバンダル王子がサウジアラビアの国際競馬統括機関連盟（IFHA）のパート１国入りを目指す事を表明した。同年８月７日にサウジアラビアは2020年２月に賞金総額2000万米ドルの招待競走を行うことを正式に表明した。さらに同年９月16日にはJC SAが香港国際競走や凱旋門ウィークエンドのように1日に複数の重賞競走を開催することを発表した。また同日にはキングアブドゥルアジーズ競馬場に芝コースを建設することも示唆され、同年内回りコースに芝コースが敷設された。

(※なおサウジカップ及びサウジカップデーの詳細については当該記事を参照)

他の中東地域と同様、ダート競走が主流である。ただしキングアブドゥルアジーズ競馬場のダートが芝を主戦場とする馬の好走も目立つことから、サウジアラビア国内でも芝を主戦場としてきた馬を輸入して走らせる事例もある^[2]。

サウジアラビアの競馬はサウジアラビア政府、すなわちサウード家によって運営されている。これが石油王の力。

UAEのドバイと同様、イスラム教の国家である為賭け事は禁止である。その為現地での馬券発売は無い。

他のアラブ地域と同様に純血アラブ種の競走が盛んに行われている。サウジカップデー当日にも純血アラブ種による高額賞金レース、オバイヤアラビアンクラシック(G1 PA)が開催される。

実はジャパンカップが開催されている。サウジアラビアと日本は友好関係のしるしとして互いの国名をレースに冠することを実施している。日本では２歳戦にサウジアラビアロイヤルカップが開催されている。

サラブレッドのもととなった純血アラブ種の産地である為、実は馬産が盛んに行われている。生産頭数は2019年のデータで1,800頭と、サウジアラビアと同様のパート２国の韓国やインドを大きく上回りトルコに匹敵する規模を誇る。

サウジカップデーが開催される、サウジアラビアを代表する競馬場（詳細は当該記事を参照）。

競走日程は６月から翌年３月で１シーズンとなっている。メインシーズンは12月から翌年の２月末となっている。