サウンド・オブ・ミュージックとは、1959年にアメリカ合衆国で制作されたミュージカル作品、またはそのミュージカルをもとにして作られた1965年の映画である。
概要
1930年代のオーストリアが舞台。修道女のマリアが、軍人のトラップ大佐に厳しくしつけられた子供たちの家庭教師になる。次第に子供たちと打ち解け、歌を通じて仲を深めていき…というのが話の大筋。
「ドレミの歌」「私のお気に入り」「エーデルワイス」など、現在でも知られている曲がいくつも初出となっている作品である。もとはミュージカルでその時にも人気があったのだが、特に映画化されたことで各国で放映され、これらの曲も世界的に知られるようになった。
このミュージカル・映画は、実在する人物であるマリア・フォン・トラップの自叙伝『トラップ・ファミリー合唱団物語(歌うトラップ一家、The Story of the Trapp Family Singers)』と、それをもとにしたドイツ映画『菩提樹(Die Trapp-Familie)』を元にした作品である。実際にトラップ一家は合唱団としてヨーロッパやアメリカで活動し、1930年代から50年代前半にかけて人気を博していた。
ただ、実際のトラップ大佐にあたる人物(ゲオルク・フォン・トラップ少佐)はこの作品のように厳格ではなく、もともと優しい人物だった。他にも終盤の展開やそれに至る経緯、時代背景についても脚色が含まれている。
同じ自叙伝を原作とした他の作品
サウンド・オブ・ミュージックの公開前である1956年には、先に述べたように同じ自叙伝を原作としてドイツ映画『菩提樹』、さらに続編として1958年に『続・菩提樹(Die Trapp-Familie in Amerika)』が制作されている。こちらは自叙伝に比較的内容が近い。
また、1991年には自叙伝を原作とし、日本で「世界名作劇場」のアニメとして『トラップ一家物語』が作られている。こちらも自叙伝に寄った内容だが、本放送と一部の再放送ではOP曲が「ドレミの歌」になっており、本作の影響も見られる。
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