サクセスエナジー(Success Energy)とは、日本の競走馬である。同名の馬が2頭存在する。
本項では両方について記述する。オーナーはどちらも、サクセスブロッケンなど「サクセス」冠名を用いる高嶋哲(2は「タカシマ」名義)。
サクセスエナジー(初代)
1996年4月22日生まれ、栗毛の牡馬。栗東・山内研二厩舎所属。
父*ワッスルタッチ、母ヒロノフェイバアド、母父*ファバージという血統。
父はNorthern Dancer産駒で、イギリスで6戦3勝。重賞勝ちはない。
母は未勝利戦のみ勝利しているが400万下(今の1勝クラス)を突破できず、オークスよりも前に引退している。
母父は1964年のイギリス2000ギニーステークス2着馬。主な産駒は1973年凱旋門賞(仏G1)勝ち馬ラインゴールド、輸入された日本では1977年の皐月賞馬ハードバージ、1982年エリザベス女王杯勝ち馬ビクトリアクラウンなど。
全兄にキソジゴールド(1997年オグリキャップ記念(当時交流GII)など)がいる。
デビューは1998年の新馬戦(中京ダート1000m)で、ここを6着とする。当時は同一開催であれば新馬戦を何度でもトライできたので12月19日の新馬戦(中京ダート1600m)に挑んで突破。
その後はなかなか勝ち上がれなかったが1999年8月8日の若戸特別(4歳上500万下(今の言い方で3歳以上1勝クラス)芝2000m)で勝ち上がり、1戦はさんで10月3日の夕月特別(4歳上900万下(同3歳以上2勝クラス))で勝ち上がる。
さて、900万下の上のクラスは1600万下(今の言い方で3勝クラス)なわけだが、果敢にもオープン特別である10月16日の嵐山ステークス(芝3000m)に格上挑戦する。ここを先行策をとると早仕掛けした2頭ごと前へ行く馬たちを抜き去り、勝利を飾る(嵐山ステークスは1999年をもって廃止)。
その後菊花賞に挑むが12着に沈む。これが唯一のGI挑戦であった。その後は4戦挑むも勝ち星はなく、2000年阪神大賞典で大差しんがり負けして引退となった。
血統表
*ワッスルタッチ 1983 鹿毛 |
Northern Dancer 1961 鹿毛 |
Nearctic | Nearco |
Lady Angela | |||
Natalma | Native Dancer | ||
Almahmoud | |||
Queen Sucree 1966 鹿毛 |
Ribot | Tenerani | |
Romanella | |||
Cosmah | Cosmic Bomb | ||
Almahmoud | |||
ヒロノフェイバアド 1981 栗毛 FNo.11-a |
*ファバージ 1961 鹿毛 |
Princely Gift | Nasrullah |
Blue Gem | |||
Spring Offensive | Legend of France | ||
Batika | |||
スイノマーチン 1968 栗毛 |
*ダイハード | Never Say Die | |
Mixed Blessing | |||
*カンデント | Buisson Ardent | ||
Kandahar | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Almahmoud 4×4(12.50%)、Nearco 4×5(9.38%)、Nasrullah 4×5(9.38%)
サクセスエナジー(2代目)
主な勝ち鞍
2018年:さきたま杯(JpnII)、かきつばた記念(JpnIII)
2019年:黒船賞(JpnIII)
2020年:オーバルスプリント(JpnIII)、兵庫ゴールドトロフィー(JpnIII)
2021年:東京盃(JpnII)
2014年4月11日生まれ、黒鹿毛の牡馬。栗東・北出成人厩舎所属。
父*キンシャサノキセキ、母サクセスアイニー、母父ジャングルポケット。
父は豪州産のフジキセキ産駒で、2010年・2011年の高松宮記念を7歳と8歳で連覇した短距離馬。
母は中央では未勝利で船橋競馬に移籍後、南関東で7勝している。
母父は2001年の東京優駿とジャパンカップを勝った名馬。同名のお笑いトリオの名前の由来でもある。
デビューは遅れて2017年4月1日の未勝利戦(阪神ダート1200m)でここは6着。4月30日の未勝利戦(京都ダート1200m)で勝ち上がり。その後しばらく足踏みが続くが12月から3連勝でオープン入りを果たす。
コーラルステークス(OP)の6着を挟んで挑んだ2018年のかきつばた記念(JpnIII)で2番手から早め先頭で押し切り重賞初勝利。続くさきたま杯(JpnII)でもキタサンミカヅキとの激しい叩き合いをハナ差制して重賞連勝を飾る。
以降、主に松山弘平を主戦としてダート短距離の交流重賞の常連となり、2023年まで現役を続けた。フェブラリーSに2回、JBCスプリントに3回挑んでいずれも着外とGI級では結果を出せていないが、2022年までに交流重賞を6勝、中央のオープン特別・リステッド競走を3勝しており、3億円以上を稼いでいる。サクセス軍団ではGI級3勝を挙げたサクセスブロッケンに次ぐ稼ぎ頭である。
2023年の黒船賞4着を最後に、2023年6月1日をもって競走馬登録を抹消。今後は宮崎県の吉野ファームにて種牡馬になる予定。キンシャサノキセキの後継種牡馬がほとんどいない現状、今後に期待である。
血統表
*キンシャサノキセキ 2003 鹿毛 |
フジキセキ 1992 青鹿毛 |
*サンデーサイレンス | Halo |
Wishing Well | |||
*ミルレーサー | Le Fabuleux | ||
Marston's Mill | |||
*ケルトシャーン 1994 鹿毛 |
Pleasant Colony | His Majesty | |
Sun Colony | |||
Featherhill | Lyphard | ||
Lady Berry | |||
サクセスアイニー 2007 鹿毛 FNo.4-r |
ジャングルポケット 1998 鹿毛 |
*トニービン | *カンパラ |
Severn Bridge | |||
*ダンスチャーマー | Nureyev | ||
Skillful Joy | |||
*アワーミスレッグス 1993 黒鹿毛 |
Deputy Minister | Vice Regent | |
Mint Copy | |||
Colonial Waters | Pleasant Colony | ||
Water Cress | |||
競走馬の4代血統表 |
クロス:Pleasant Colony 3×4(18.75%)、Northern Dancer 5×5×5(9.38%)、Hail to Reason 5×5(6.25%)
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