サッカリン(Saccharin)とは、人工甘味料(合成甘味料)のひとつである。\サッカリ~ン/
概要
1878年、合成したアメリカの化学者が知らずに手に付いたまま食事をしたところ、異常に甘かったことから発見された(ちなみに、ほかの合成甘味料も、多くが同様に偶然口にしたことから発見されている)。
砂糖と比べ同量で500倍の甘味を持つため、砂糖の消費に対する生産不足を解消しうる代替添加物として世界的に普及した。日本でも戦後、生産、輸入量が落ち込んだ砂糖の代わりに多く用いられた。
砂糖と違い、摂取してもエネルギーとならず、ゼロカロリーの減量(ダイエット)用甘味料としても注目され、炭酸入りのゼロカロリーダイエット飲料など、多くの食料品に使われた。
しかし、ネズミなどを用いた動物実験により摂取による発がん性が危惧され、発がん性物質リスト入りと多くの国での使用禁止命令の結果、先進国の食品会社の多くはサッカリンの食品への使用を止め、使用量は激減した。その後の研究により、発がん性はサッカリンを合成する過程で生成された不純物、オルトトルエンスルホンアミドによることが判明し、サッカリンに発がん性はないとの見方が優勢となった。そのため、アメリカや中国ではサッカリンが飲食物に再び使われるようになった。
現在の日本では、食品衛生法の規制が続いていること(大量摂取の抑制のため)、以前のサッカリンにまつわる「発がん性物質」の悪い印象が拭えないこと、アスパルテーム、スクラロース、アセスルファムカリウムなどの別のノンカロリー・ローカロリー甘味料が台頭したことなどの要因で、国内でのサッカリンの使用量、使用食料品ともに諸外国と比較して少なめである[要出典]。現在の日本では主にガムや歯磨き粉に用いられる。
味が甘いとはいえ、大量に入れてしまうと苦くなるので要注意。
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