サッカーコスタリカ代表とは、コスタリカサッカー連盟(FEDEFUTBOL)によって編成されるサッカーのコスタリカ代表チームである。ユニホームは、ホームのシャツが赤でパンツが青。アウェイはシャツ、パンツ共に白となっている。愛称はロス・ティコス(Los Ticos)。
概要
コスタリカ代表 | |||
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国旗 | |||
協会 | FEDEFUTBOL | ||
大陸 | CONCACAF(北中米カリブ海) | ||
FIFAコード | CRC | ||
FIFA加盟 | 1927年 | ||
監督 | ルイス・フェルナンド・スエレス | ||
FIFAワールドカップ | |||
出場 | 6回 | ||
最高成績 | ベスト8(1回) | ||
CONCACAFゴールドカップ | |||
出場 | 17回 | ||
最高成績 | 優勝(3回) |
FIFAワールドカップに6度、CONCACAFゴールドカップに17度(うち3度優勝)、コパ・セントロアメリカーナに12度(うち7度優勝)出場している。
北中米カリブ海では、長年メキシコやアメリカの後塵を拝し、長らく地域予選を突破することができずにいたが、1990 FIFAワールドカップで初出場を果たすと、ベスト16進出という驚きの結果を残している。その後は目立った成績を残せずにいたが、4度目の出場となった2014 FIFAワールドカップでは、堅守を武器に強豪との戦いを勝ち抜き、ベスト8まで進み再びサプライズを起こした。
ホームスタジアムとしては、首都・サンホセにあるエスタディオ・ナシオナル・デ・コスタリカを使用。他のラテン・アメリカの国と同様にサッカーは国民的な人気スポーツのため、代表チームに対する応援は熱狂的である。
歴史
初試合は1921年。FIFAワールドカップには1958年のスウェーデン大会から参加しているが、当時北中米カリブ海は出場枠が1枠しかなかったこともあり、予選敗退が続いていた。一方、CONCACAFゴールドカップの前身であるCONCACAF選手権では、1963年に初優勝を飾るなど好成績を残していた。
1990年ワールドカップ北中米カリブ海予選を兼ねた1989年のCONCACAF選手権では、2次予選で対戦予定だった前回ベスト8のメキシコが失格となったことで不戦勝という幸運に恵まれると、最終予選を首位で通過し、悲願だったワールドカップ初出場と同時に3度目の大陸王者となる。
初めてのFIFAワールドカップ本大会出場となった1990 FIFAワールドカップ・イタリア大会では、前回メキシコをベスト8に導いたボラ・ミルティノビッチを招聘。初戦でスコットランドを破り、FIFAワールドカップ初勝利を挙げると、続くブラジル戦は敗れたものの、3戦目のスウェーデン戦で逆転勝利を収め、決勝トーナメントに進出。ラウンド16でチェコスロバキアに敗れたが、初出場で決勝トーナメントに進出する快挙を成し遂げた。このミルティノビッチがもたらした快進撃は「ボラ・マジック」と呼ばれ称賛される。
しかし、その後は2大会連続で予選敗退となり、ワールドカップ本大会に出場することはできず。2度目の出場となった2002 FIFAワールドカップ・日韓大会では得失点差で惜しくもグループリーグ敗退。2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会は3戦全敗でグループリーグ敗退。2010 FIFAワールドカップは大陸間プレーオフでウルグアイに敗れ、本大会出場を逃している。
2014 FIFAワールドカップ・ブラジル大会では、北中米カリブ海最終予選を2位で通過し2大会ぶりの出場を決めると、本大会ではウルグアイ、イタリア、イングランドと強豪犇くグループに入る。下馬評では敗退の声が多かったが、初戦でウルグアイ、第2戦でイタリアを次々と撃破し、グループを首位で通過。イタリアとイングランドを敗退に追い込んでしまう。ラウンド16では、PK戦の末にギリシャを破って初のベスト8進出。準々決勝のオランダ戦も120分間をスコアレスで終えるなど奮闘するが、最後はPK戦で敗れ、無敗のまま大会を去ることに。この大会で見せたGKケイラー・ナバスを中心とした鉄壁の守備は高く評価され、その後ナバスはスペインの名門レアル・マドリードへ引き抜かれた。
2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会ははブラジル、スイス、セルビアと同じグループEに入るが、0勝2敗1分でグループリーグ敗退となり「2大会連続の決勝トーナメント進出」とはならなかった。
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会では、大陸間プレーオフでニュージーランドを下し、3大会連続での本大会出場を果たすが、またもスペイン、ドイツと同居する厳しいグループに入る。2014年大会のメンバーも多く残ったチーム編成だったが、初戦のスペイン戦では0-7という歴史的大敗を喫してしまう。続く日本戦に勝利し望みは繋いだものの、第3戦のドイツ戦では一時は逆転するなど意地は見せたが、2-4で敗れ最下位でグループリーグ敗退となった。
主な戦績
- FIFAワールドカップ
- ベスト8(2014)、ベスト16(1990)、グループリーグ敗退(2002, 2006, 2018, 2022)
- CONCACAFゴールドカップ
- 優勝(1963,1969,1989)
- 準優勝(2002)
- ベスト4(1965,1971,1985,1993,2003,2017)
- コパ・セントロアメリカーナ
- 優勝(1991,1997,1999,2003,2005,2007,2013,2014)
- 準優勝(1993,2001,2009,2011)
- コパ・アメリカ
- ベスト8(2001,2004)、グループリーグ敗退(1997, 2011, 2016)
世代別の戦績
主な代表選手
- ホルヘ・エルナン・モンヘ(1955-1961)- 歴代得点10位(23得点)
- フアン・ウジョア(1955-1970)- 歴代得点5位(27得点)
- ルイス・ガベロ・コネホ(1987-1991)
- エルナン・メドフォード(1987-2002)
- ロランド・フォンセカ(1992-2011)- 歴代出場6位(113試合)、歴代最多得点(47得点)
- マウリシオ・ソリス(1993-2006)- 歴代出場8位(110試合)
- ロナルド・ゴメス(1993-2008)- 歴代得点8位(24得点)
- ハフェ・ソト(1994-2005)
- ハロルド・ウォレス(1995-2009)
- ワルテル・センテーノ(1995-2010)- 歴代出場3位(137試合)、歴代得点8位(24得点)
- パウロ・ワンチョペ(1996-2008)- 歴代得点2位(45得点)
- ルイス・マリン(1993-2009)- 歴代出場4位(128試合)
- アルバロ・サボリオ(2002-2019)- 歴代出場7位(111試合)、歴代得点3位(36得点)
- ミチャエル・ウニャマ(2004-2017)- 歴代出場10位(103試合)
- ブライアン・ルイス(2005-)- 歴代出場2位(147試合)、歴代得点4位(29得点)
- セルソ・ボルヘス(2008-)- 歴代最多出場(158試合)、歴代得点5位(27得点)
- ケイラー・ナバス(2008-)- 歴代出場8位(110試合)
- ジョエル・キャンベル(2011-)- 歴代出場5位(122試合)、歴代得点7位(25得点)
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会メンバー
- 1 GK ケイラー・ナバス(パリ・サンジェルマン / フランス)
- 18 GK エステバン・アルバラード(エレディアーノ)
- 23 GK パトリック・セケイラ(ルーゴ / スペイン)
- 3 DF フアン・パブロ・バルガス(ミジョナリオス / コロンビア)
- 4 DF ケイセル・フレール(エレディアーノ)
- 6 DF オスカル・ドゥアルテ(アル・ワフダ / サウジアラビア)
- 8 DF ブライアン・オビエド(レアル・ソルトレイク / アメリカ)
- 15 DF フランシスコ・カルボ(コンヤスポル / トルコ)
- 16 DF カルロス・マルティネス(サン・カルロス)
- 19 DF ケンダル・ワストン(サブリサ)
- 22 DF ロナルド・マタリータ(FCシンシナティ / アメリカ)
- 2 MF ダニエル・チャコン(コロラド・ラピッズ / アメリカ)
- 5 MF セルソ・ボルヘス(アラフエレンセ)
- 9 MF ジェウィソン・ベネット(サンダーランド / イングランド)
- 10 MF ブライアン・ルイス(C)(アラフエレンセ)
- 13 MF ヘルソン・トーレス(エレディアーノ)
- 14 MF ユスティン・サラス(サブリサ)
- 17 MF ジェルトシン・テヘダ(エレディアーノ)
- 20 MF ブランドン・アギレラ(ノッティンガム・フォレスト / イングランド)
- 21 MF ドウグラス・ロペス(エレディアーノ)
- 24 MF ロアン・ウィルソン(ムニシパル・グレシア)
- 25 MF アンソニー・エルナンデス(ブンタレナス)
- 26 MF アルバロ・サモラ(サブリサ)
- 7 FW アントニー・コンレラス(エレディアーノ)
- 11 FW ホアン・ベネガス(アラフエレンセ)
- 12 FW ジョエル・キャンベル(レオン / メキシコ)
歴代監督
太字はワールドカップで指揮を執った監督。赤字はワールドカップ優勝監督。国旗が付いているのは外国人監督。
- マルビン・ロドリゲス(1989-1990)
- ボラ・ミルティノビッチ(1990)
- フランシスコ・マツラナ(1998-1999)
- ジウソン・ヌネス(2000)
- アレシャンドレ・ギマランエス(2001-2002)
- ホルヘ・ルイス・ピント(2004-2005)
- アレシャンドレ・ギマランエス(2005-2006)
- エルナン・メドフォード(2007-2008)
- ロドリゴ・ケントン(2008-2009)
- リカルド・ラ・ボルペ(2010-2011)
- ホルヘ・ルイス・ピント(2011-2014)
- パウロ・ワンチョペ(2014-2015)
- オスカル・ラミレス(2015-2018)
- グスタボ・マトサス(2018-2019)
- ロナルド・ゴンザレス(2019-2021)
- ルイス・フェルナンド・スエレス(2021-)
関連動画
関連項目
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