サッカーチュニジア代表とは、チュニジアサッカー連盟(FTF)により構成されるサッカーのチュニジア代表チームである。ユニフォームはホームが上下ともに赤、アウェイが白。
概要
| サッカーのナショナルチーム | |||
| チュニジア代表 | |||
|---|---|---|---|
| 基本情報 | |||
| 国旗 | |||
| 協会 | FTF | ||
| 大陸 | CAF(アフリカ) | ||
| FIFAコード | TUN | ||
| FIFA加盟 | 1960年 | ||
| 監督 | モンタッセル・ロウヒチ | ||
| FIFAワールドカップ | |||
| 出場 | 6回 | ||
| 最高成績 | グループリーグ | ||
| アフリカネイションズカップ | |||
| 出場 | 21回 | ||
| 最高成績 | 優勝(1回) | ||
FIFAワールドカップには1978年大会で初出場し、6回の出場歴があるが、一度もグループリーグを突破したことはない。アフリカネーションズカップでは2004年に一度優勝している。
チームの愛称はLes Aigles de Carthage(カルタゴの鷲)。ホームスタジアムはラデスにあるスタッド・オリンピック・ドゥ・ラデであり、国内の二大クラブであるエスペランサとクラブ・アフリカーンも使用している。
北アフリカのチームらしく手堅いスタイルのチームであり、世界的に有名なタレントを輩出してはいないが、他のアフリカ勢と比べてフィジカルよりもテクニックと戦術的な戦いを得意としている。また、国内リーグがアフリカの中では充実していることから、国内でプレーしている選手の比率も高い。
歴史
初試合は独立を果たした翌年の1957年。初出場となったアフリカネーションズカップ1962では3位という好成績を残している。1963年のアラブカップでは初優勝。自国開催となったアフリカネーションズカップ1965では決勝まで進むが、ガーナに敗れ準優勝に終わっている。
FIFAワールドカップには1962年大会が初参加。1978 FIFAワールドカップ・アルゼンチン大会でアフリカ最終予選1位となり、初出場を果たす。本大会では初戦のメキシコ戦で歴史的初勝利を挙げ、前回優勝の西ドイツ相手に勝利するなど健闘するが、1勝1分1敗で1次リーグ敗退に終わる。
1980年代から1990年代半ばにかけての間は低迷期に入り、ワールドカップでは4大会連続でアフリカ予選敗退、アフリカネーションズカップでも予選敗退が続き、二度目の自国開催となったアフリカネーションズカップ1994でも1勝も挙げることができず、グループリーグで敗退している。
ポーランド人のヘンリク・カスペルチャクが監督に就任すると、チームの強化が進むようになり、1998 FIFAワールドカップ・フランス大会のアフリカ最終予選では5勝1分の好成績で5大会ぶり2度目の本大会出場を果たす。しかし、本大会ではイングランド、コロンビアを相手に連敗し、早々とグループリーグ敗退が決まる。4年後の2002 FIFAワールドカップ・日韓大会にも出場するが、良いところなく1分2敗でグループリーグ敗退となる。
日韓ワールドカップ後、前フランス代表監督であるロジェ・ルメールが監督に就任。三度目の開催国となったアフリカネーションズカップ2004では、ブラジルから帰化したフランシレウド・サントスの活躍によって初優勝を飾る。3大会連続での出場となった2006 FIFAワールドカップ・ドイツ大会は、大会直前にエースのサントスが負傷したこともあり、1分2敗でグループリーグ敗退となった。
2008年のアフリカネーションズカップで準々決勝敗退となると、6年間チームを指揮したルメールが解任となる。だが、ルメールが去ってからのチュニジア代表は国際舞台で苦戦するようになり、2010年と2014年のワールドカップは2大会連続で予選敗退。その間に何度も監督交代がおこなわれる迷走が続いていた。
2018 FIFAワールドカップ・ロシア大会もアフリカ最終予選の最中に監督交代がおこなわれたが、最終節でギニアと引き分けたことでグループAの1位が確定し、3大会ぶりに本大会へ出場。グループリーグでは、イングランド、ベルギーという強豪国と当たったこともありグループリーグ敗退。しかし、敗退が決まった後のパナマ戦に勝利し、1978年大会以来40年ぶりの白星を飾る。
2大会連続出場となった2022 FIFAワールドカップ・カタール大会では、初戦でデンマーク相手に引き分け、第2戦のオーストラリア戦には敗れるも、第3戦で前回王者フランスを相手に1-0の大金星を挙げる。しかし、オーストラリアに勝ち点で下回り、またもやグループリーグの壁を突破することはできなかった。
主な戦績
- FIFAワールドカップ
- グループリーグ敗退(1978, 1998, 2002, 2006, 2018, 2022)
- アフリカネイションズカップ
- 優勝(2004)
- 準優勝(1965)
- 3位(1962)
- ベスト4(1978, 2000, 2019)
- ベスト8(1998, 2006, 2008, 2012, 2015, 2017, 2021)
- グループリーグ敗退(1963, 1982, 1994, 2002, 2010, 2013, 2023)
- FIFAコンフェデレーションズカップ
- グループリーグ敗退(2005)
- FIFAアラブカップ
- 優勝(1963)、準優勝(2021)
主な選手
- アリ・ブムニジェル(1991-2007)
- ラディ・ジャイディ(1996-2009)- 歴代最多出場(105試合)
- ハーテム・トラベルスィー(1998-2006)
- ジアド・ジャジリ(1999-2007)
- ジャヤウハル・ムナリ(2002-2008)
- セリム・ベナシュール(2002-2010)
- アニス・ブサイディ(2002-2013)
- アラディン・ヤイア(2002-2014)
- カリム・ハグイ(2003-2012)
- メディ・ナフティ(2002-2010)
- フランシレウド・サントス(2004-2008)
- アメド・ナムシ(2005-2008)
- シャウキ・ベン・サーダ(2005-2010)
- イサム・ジュマー(2005-2014)- 歴代最多得点(37得点)
- ダヴィド・ジェマリ(2006-2010)
- オシン・ラグ(2006-2015)
- アイマン・マスルーティ(2007-)
- ヤシン・ミカリ(2007-2015)
- ファヒド・ベン・ハルファラー(2008-2011)
- サミ・アラギ(2008-2014)
- ジャメル・サイヒ(2008-2016)
- ビレル・イファ(2008-)
- アイメン・アブデヌール(2009-)
- ソフィアン・シャヘド(2009-2013)
- シアム・ベン・ユーセフ(2010-2019)
- アニス・ベン=ハティラ(2012-2016)
- ワフビ・ハズリ(2013-)
2022 FIFAワールドカップ・カタール大会
- 1 GK アイメン・マスルティ(エトワール・サヘル)
- 16 GK アイメン・ダーメン(CSスファクシャン)
- 22 GK ベシル・ベン・サイド(USモナスティル)
- 26 GK ムエズ・アセン(クラブ・アフリカン)
- 2 DF ビレル・イファ(クウェートSC / クウェート)
- 3 DF モンタサル・タルビ(ロリアン / フランス)
- 4 DF ヤシヌ・メリアー(エスペランス)
- 6 DF ディラン・ブロン(サレルニターナ / イタリア)
- 12 DF アリ・マールル(アル・アハリ / エジプト)
- 20 DF モハメド・ドレーガー(ルツェルン / スイス)
- 21 DF ワジディ・ケシリダ(アトロミトス / ギリシャ)
- 24 DF アリ・アブディ(カーン / フランス)
- 5 MF ナデル・ガンドリ(クラブ・アフリカン)
- 8 MF ハンニバル・メイブリ(バーミンガム / イングランド)
- 13 MF フェルジャニ・サッシ(アルドゥハイル / カタール)
- 14 MF アイサ・ライドゥニ(フェレンツバーロシュ / ハンガリー)
- 15 MF モハメド・アリ・ベン・ロムダン(エスペランス)
- 17 MF エリス・スキリ(1FCケルン / ドイツ)
- 18 MF ガイレヌ・シャーラリ(エスペランス)
- 7 FW ユセフ・ムサクニ(C)(アルアラビ / カタール)
- 9 イッサム・ジェバリ(オーデンセ / デンマーク)
- 10 ワハビ・ハズリ(モンペリエ / フランス)
- 11 タハ・ヤシン・ヘニシ(クウェートSC / クウェート)
- 19 セイフェディン・ジャジリ(ザマレク / エジプト)
- 23 ナイム・スリティ(アルイテファク / サウジアラビア)
- 25 アニス・ベン・スリマン(ブレンビー / デンマーク)
歴代監督
太字はワールドカップで指揮を執った監督。国旗が付いているのは外国人監督。
- アブデルマジード・シェターリ(1975-1978)
ジャン・ヴァンサン(1986-1987)
ヘンリク・カスペルチャク(1994-1998)
フランコ・スコーリオ(1998-2001)
エックハルト・クラウツン(2001)- アマル・スアヤ(2001-2002)
ロジェ・ルメール(2002-2008)- アフリカネイションズカップ2004優勝
ウンベルト・コエリョ(2008-2009)- ファウジ・ベンザルティ(2009-2010)
- サミ・トラベルシ(2010)
ベルトラン・マルシャン(2010)- サミ・トラベルシ(2011-2013)
- ナビール・マアルール(2013)
ルート・クロル(2013)
ジョルジュ・レーケンス(2014-2015)
ヘンリク・カスペルチャク(2015-2017)- ナビール・マアルール(2017-2018)
- ファウジ・ベンザルティ(2018)
アラン・ジレス(2018-2019- モンゼル・クバイエル(2019-2022)
- ジャレル・カドリ(2022-2024)
- モンタッセル・ロウヒチ(2024-
関連項目
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