『サテラQ』(サテラキュー)とは、サテラビュー専用のクイズゲームである。
概要
スーパーファミコン向け衛星データ放送サービスとして、衛星放送専用カセット『BS-X ~それは名前を盗まれた街の物語~』を通じて無料配信されたクイズゲーム。
製作・放送は任天堂とセント・ギガ。任天堂が関わっているため、キノピオやトゲゾー、ジュゲム等のマリオファミリーが画面に登場する。
『サテラQ』はスーパーファミコンアワーの音声放送と完全に連動したサウンドリンクゲームであり、パーソナリティのラジオ進行に伴ってクイズに回答していくシステムとなっている。画面に問題文は表示されず、音声放送を聞きリアルタイム進行で回答するという、テレビのクイズ番組のような画期的な仕組みであった。現在はBSデジタル放送や地デジ等によるデータ参加型クイズ番組の実現が可能になっているが、このような参加型番組をインターネットもほとんど普及していない時代に実践していた意義は大きい(ただしサテラビューの仕様上、双方向通信ではなく一方向のダウンロード通信のみ)。テレビゲームに限って言えば、このような進行形式をもったクイズゲームは後にも先にもこの『サテラQ』のみである。
パーソナリティは、司会進行役の石井康嗣(『サテラQ』ではギャラクター石井と名乗っていた)と、素人代表アシスタントの前田りょうこの2人が務めた。当時の月刊サテラビュー通信で顔を拝むことができる。番組はこの2人の掛け合いも楽しめるポイントだった。
『サテラQ』は後述の「放送一覧」の通り何度も放送され、サウンドリンクゲームの中では最も放送回数の多い番組であった。番組開始当初は毎週金曜日の18時20分から18時40分の20分間のみの放送で、クイズとしてもオーソドックスな4択問題のみだったが、後に『BSスーパーデジタルまちがいさがし わいわいチェック』というゲームと併せて『わいわいでQ』というタイトルで放送されるようになった。その後は4択問題以外のクイズも多く用意され、『サテラQ』単独の1時間番組へと昇格した。
『サテラQ』はサウンドリンクゲームであるため、現在はプレイすることは一切できない。強いて言うのなら、当時の放送の録画動画をニコニコ動画やYouTube等の動画サイトで楽しむしかない。
パーソナリティ
- ギャラクター石井(石井康嗣)
司会進行。後の木村先生役などを思わせるようなハイテンションでルール説明や問題の解説を行う。
りょうこの気を散らす妨害工作を行い、まんまとミスしたり解答を間違えたりする度に喜ぶ。
だが、りょうこが極度の天然なのでツッコミに回ることも多々。グラフィッQではわざとらしいノリツッコミも炸裂。 - 前田りょうこ
ユーザーと同様にクイズに挑戦する民間人。たまに天然ボケや素人ならではの無遠慮さが露呈する。
番組開始当初は大学生だったが後にOLに就職し、それでもパーソナリティを最後まで続けた。
ドレミファQが比較的得意であった一方、リラッQ(玉取り)には明らかな苦手意識を持っていた。
主なクイズ
回によって得点集計や順番の違いはあるものの、後期には大体こんな感じで流れていた。
(参考資料:サテラQ もうすぐ春ですね ちょっとサテQしませんか?)
初期は300点、全体的なボリュームが増加した後期は500点が満点。
満点ならばラスQの壁が全て剥がれるが、ドレミファQやグラフィッQの得点計算の関係で初見満点はまず無理。
同じ内容がしばらく再放送されるので、ロケハンして正答をメモって臨めばリラッQ次第で何とか。
- クイッQ「10問連続○×クイズ!」(5点×10問 50点満点)
2択問題。制限時間数秒(初期は10秒、後期は6秒)の問題が連続して10問読み上げられる。
選択肢は○×が基本だが、『3』『それ以外』のように一風変わった2択のことも。 - もじモジQ PART-1「3つのキーワードから正解を文字入力!」(10点×3問 30点満点)
RPGの名前入力のように、文字入力して回答する。制限時間は1問30秒。
PART-1は3つのワードを提示され、共通する文字を入力することが多かった。
(そうでない回でのキャッチコピーはPART-2と同じ「文字入力クイズだよ!」) - よんたQ「4つの中から選んでね!」(10点×5問 50点満点)
オーソドックスな4択問題。制限時間はギャラクター石井次第。『サテラQ』開始当初はこの4択問題のみだった。
問題に融通が効くからか、メインテーマや時事に関連した問題が出る傾向が(他コーナーと比べても)特に強かった。 - ドレミファQ PART-1「君の音楽センスをチェックする!」(最大10点×5問 50点満点)
4択音楽問題。制限時間は10秒だが、早く解答して正解すればそれだけ高い得点が貰える。
りょうこが得意なコーナーで、視聴者にも特に人気があったらしい。 - リラッQ「ここでちょ~っとリラックス!」(玉取りゲームの例:10点×5ラウンド 50点満点)
放送回により内容が異なるが、基本的には簡単なミニゲームを攻略する。クイズ要素は無い。
特に回の多かったビリヤードの玉取りゲームはりょうこと視聴者に「リラックス出来ない!」と評判だった。
カード引きゲームの場合はギャラクター石井の運も絡み、満点が綺麗な数字で確保されなかった。 - 3×6Q「18分割で正解を探せ!」(4点×20個 80点満点)
サブロッキューと読む。制限時間内に、18個の選択肢の中から正解を全て選択する。
解答は複数あり、誤答はマイナス点。何気に結構な得点の稼ぎどころである。
初期は10秒で手早く解答する手際が必要だったが、後期は制限時間が20秒に延びて問題数も増えた。 - グラフィッQ「映像問題!」(最大10点×10問 100点満点)
4択画面グラフィック問題。制限時間は10秒だが、早く解答して正解すればそれだけ高い得点が貰える。
『象印クイズ ヒントでピント』のモザイク問題を彷彿とするものも。
引っ掛け問題が多く、りょうこが正解するとギャラクター石井が残念がる構図が多かった。逆もまた然り。
後期には映像内容だけでなく選択肢の文章も明らかに遊んでいた。 - もじモジQ PART-2「文字入力クイズだよ!」(10点×4問 40点満点)
こちらは特にアナグラム問題が出題されることが多かった。 - ドレミファQ PART-2(最大10点×5問 50点満点)
導入部はキャッチコピーを入れる代わりに、エコーを効かせて「ドレミファっ、きゅう~ぅ~! パート・ツー!」
ちなみにメインテーマはPART-1ではベートーベン『交響曲第5番 運命』、PART-2ではJ.S.バッハ『トッカータとフーガ』。 - ラスQ「ラスト問題!」
ラストの問題。『パネルクイズ アタック25』のように、それまでの得点に応じて表示される画面を元に絵を当てる。
つまり、ここまでの得点は全てラスQの難易度として換算されるのである。
このラスQのみ次回まで解答は出されず、葉書やFAXでセント・ギガに解答を送ることができた。
ちなみに当記事2代目編者はかべ新聞社に3回ぐらい名前が載った。
放送一覧
- サテラQ
- わいわいでQ(第1~4回)
- わいわいでQ 秋の大感謝祭!(第1~5回)
- わいわいでQ 春の採点スペシャル(第1~4回)【ニコニコ動画に第4回の動画アリ】
- サテラQ 脳涼! 夏祭り
- サテラQ 年末ジャンボ宝クイズ(第1~4週)
- サテラQ 国民のQ日【ニコニコ動画に動画アリ】
- サテラQ 直Q! 変化Q!
- サテラQ Q児たちの甲子園
- サテラQ 日本シリーズQ回裏2アウト満塁! なぜかスクイズ!
- サテラQ さよなら平成Q年 年末総決算!【ニコニコ動画に動画アリ】
- サテラQ ミュージッQフェア
- サテラQ もうすぐ春ですね~ ちょっとサテQしませんか~?【ニコニコ動画に動画アリ】
- サテラQ Q-1グランプリ 真夏のリベンジ
- サテラQ 1QQQ Q年中はお世話になりました。今年もよろしクイズ!
- サテラQ 進Qおめでとう ピカピカのQ年生!
ラスQの問題変更(絵の差し替え)を行った上での再放送もあった。
その場合、ラスQの解答は次回放送やかべ新聞ではなく街の中のオブジェクトから確認出来た。
関連動画
関連項目
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