サテンとは、繻子(朱子/しゅす)織で作られた繊維・布地のことである。
曖昧さ回避
概要
つるつるとした肌触りで光沢があり、ドレスなどの高級なものによく使われる。絹(シルク)の布と誤解されがちだが、サテンは布の織り方による分類であり、綿やポリエステルなどでもサテンを作ることができる。
参考として、布の織り方のうち、主要な3つ(三原組織)の簡単な図を以下に挙げる。白が縦糸、黒が横糸。
平織
綾織
繻子織(サテンの生地、一例)
上3つのうち、繻子織(サテンの生地)は縦糸・横糸の交差点が上下左右すべてで隣接しない。片方の糸が浮く面積が最も大きいため、触るとつるつるした感覚になる。
ただし、糸の交差する場所が少ないため、ほつれやすく吸水性・吸湿性が低いという欠点がある。洗濯機に入れたり、高温のアイロンをかけたりすると繊維がダメージを受けてしまうこともあるため、つけ洗いや低温でのアイロンがけが推奨されることが多い。
繻子織は中国で誕生したと言われており、素材として主に絹が使われていた。その後ヨーロッパに伝わったとき、中国の港である泉州から「サテン」と呼ばれるようになったとする説がある。当時、泉州はアラブやヨーロッパで「ザイトン」と呼ばれていた。
英語では、素材が絹のものを「satin(サテン)」、それ以外のものを「sateen(サティーン)」と呼び分ける。
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