サトイモとは、芋の一種である。
概要
【分類】サトイモ科サトイモ属
【学名】Colocasia esculenta
(学名の由来)Colocasia→ハスのギリシャ語古名より。その語源は食物+装飾/esculenta→食用の
熱帯アジア・オセアニア・アフリカでこれを主食にする地域がある「タロイモ」という芋は、普通サトイモと同じ種を指す。サトイモは、タロイモの仲間では最も北方で栽培できる芋なので、日本でも広く栽培されている。
塊茎(芋)と葉柄(ずいき)を食用にする。芋はデンプンを多く含むほか、成分のムチンやガラクタンによる独特のぬめりがある。芋はシュウ酸カルシウムを含むので、生では食べられない。また、触っていると手がかゆくなるのはこれが皮膚を刺激するせいだといわれている。
世界一の生産地はナイジェリアで、ガーナ・中国がそれに続く。日本一の生産地は千葉県。輸出量世界一は中国で、輸入量世界一は日本。
日本では芋は塩茹でにするか、雑煮・汁物・煮物・和え物などの具にする。煮物の材料としては、主に東北地方で行われる季節行事「芋煮会」や愛媛県の秋の行楽「いもたき」には欠かせない。また、子芋を皮のまま蒸す「きぬかつぎ」という料理があり、陰暦8月15日の月見(芋名月)ではこれを供える習慣がある。正月や神社の祭礼儀式などでも重要な意味を持つことがある。
その他・豆知識
- サトイモの葉柄もずいきというが、肥後ずいきの材料になるのは近縁のハスイモの葉柄である。肥後ずいきについてニコニコ大百科で詳しく説明するのは難しいので、各自検索するように。
- 非常に混雑した様子を表す「芋の子を洗うような」という慣用句における「芋」はサトイモのことである。
- 野神山(滋賀県日野町)では、その年にとれたサトイモの長さを競い合って豊凶を占う「近江中山の芋競べ祭り」という奇祭が行われる。
- 農家にはサトイモの皮をむく専用の洗濯機があるらしい…
- ナイジェリア人は外国で時々発作的にタロイモが食べたくなるというが、日本のサトイモでは満足できないらしい…
サトイモの名を持つ人物
実在の人物
- さといも屋
主に東方の曲をピアノで演奏した動画を発表している人物。ピアノの上に大きく「さといも」と書かれた段ボールがあることが話題になり、なぜか「さといも」タグがつく。本人の名前もそれが由来? - 里見咲紀
将棋の女流棋士。姉が女流棋士の里見香奈であり、「里見妹」を略して「さといも」がニックネームとなっている。
実在の動物
- コロスケさん
スピックスコノハズク(フクロウ)のコロスケさんは、その見た目からサトイモと呼ばれ、親しまれている。
特に後頭部からのアングルにサトイモ的魅力が詰まっている。 - ウォンバット
オーストラリア原産の哺乳類。丸い体と濃い灰色の毛皮を持つその見た目から、ニコニコ動画内で「動く里芋」と呼ばれている。人間とじゃれ合う姿を撮影した動画が多く見られる。
ちなみに、シドニー近郊の動物園ではコアラを抱くことは禁じられているが、ウォンバットはその限りでない。 - うずら
あるくサトイモ。市販されている卵の中に有精卵が混じっていることがあり、
ニコニコでは孵化動画や飼育動画が多くみられる。日本国内の野生のうずらは準絶滅危惧種。 - サトノダイヤモンド
競走馬。「サトノダイヤモンド」を略してサトイモ。
キャラクター
- サトノダイヤモンド(ウマ娘)
「ウマ娘 プリティーダービー」に登場する、上記の競走馬をモデルとしたキャラクター。同じく略してサトイモ。
関連動画
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関連項目
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