サニングデールとは、日本の元競走馬である。
馬名はイギリスのゴルフ場のSunningdale Golf Club(海外サイト)に由来している。
主な勝ち鞍
2002年:CBC賞(GⅡ)、ファルコンステークス(GⅢ)、函館スプリントステークス(GⅢ)
2004年:高松宮記念(GⅠ)、阪急杯(GⅢ)
概要
1999年生4月1日に、静内町のタイヘイ牧場でサニングデールは生まれた。
父はサセックスSを含めたG1を2勝した*ウォーニング、母は*カディザデーで、母の父はジョッケクルブ賞(フランスダービー)を勝ったDarshaanという血統である。
北海道のセレクト当歳セールで5500万円で落札されている。
栗東の瀬戸口勉厩舎に所属したサニングデールは2001年の11月25日に中京競馬場でデビューし、福永祐一を背にして2番人気に支持され勝利した。この時の2着馬は後に重賞2勝するダンツジャッジであった。
中1週で阪神競馬場の千両賞(500万下特別、現1勝クラス)で2着のあとは春まで休養することとなった。
2002年、3歳になった初戦は橘ステークスを勝ちオープン入りしたあと葵ステークスに出走も6着であった。この後は当時6月開催であったファルコンステークス(GⅢ)に出走し勝利、重賞馬となった。
この勢いのまま函館スプリントステークス(GⅢ)に出走し、3歳で斤量が52キロと有利であった点も生かして、ショウナンカンプらを下し重賞2勝目となった。
この後はスプリンターズステークス、続けてスワンステークスに出走も着外になり、そのあと秋風Sでは2着と連対したあと、12月に行われていたCBC賞(GⅡ)を勝利し重賞3勝目となった。
年が明けて2003年、4歳になったサニングデールは高松宮記念を目標にシルクロードステークス、阪急杯と出走も3着、2着であった。
本番の3月30日の高松宮記念は前年の覇者ショウナンカンプが1番人気で続いてサニングデール、3番人気が前年のスプリンターズステークスを勝ったビリーヴであった。
レースはショウナンカンプが逃げてビリーヴが3番手付近で追走しサニングデールは7番手付近から進んだ。直線に入り前に進んでいたショウナンカンプをビリーヴが交わしたところを外から猛然とサニングデールが追い込むも1馬身差で2着となった。
前に行ったショウナンカンプは1枠2番、ビリーヴが1枠2番だったのに対し、サニングデールは大外8枠18番だったので枠順がもしも違えばと思えなくもないが、ここはこの3月にJRAに移籍した後初のG1を勝ったビリーヴに騎乗した安藤勝己の手腕と思いが勝っていた所か。
このあとは短距離路線で活躍するのかと思われたがしばらく低迷期に落ちいてしまい、5戦連続で着外となってしまう。
2004年の5歳、シルクロードステークスで久々に3着で馬券圏内の入り、続く阪急杯(GⅢ)で勝利し重賞4勝目で復調しこの勢いのまま2度目の高松宮記念に出走した。
1番人気はデュランダルに譲ったものの2番人気に支持された。レースはギャラントアローが逃げてテンシキノキセキ、カフェボストニアン、アタゴタイショウが続いていた。サニングデールはやや中団から後方で進み、更に後方からデュランダルが進む展開だった。前半32.9とハイペースな展開で進みサニングデールは2枠3番だったが、先行してバテた馬を交わすために外に出して進路を確保し脚を使うことに。最後の直線では残り100mで付近で最内のギャラントアローを交わし、大外から追いこんできたデュランダルをクビ差凌いでゴールした。
これで高松宮記念を制しGⅠ馬の仲間入りをしてさらなる活躍を期待されたが、勝ち着ることは出来ず年末の香港スプリント(当時は1000m)の7着を最後に引退する事となった。
通算成績は27戦7勝で、このうち1200mは20戦でこの7勝は全て1200mであった。また最も長い距離でも1400mとスプリント路線にこだわった戦いであった。
引退後
引退後は日本軽種牡馬協会種馬場(JBBA静内種馬場)で種牡馬として過ごすことなった。この場所は父の*ウォーニングも過ごしていた場所である。貴重なゴドルフィンアラビアンを始祖にする、マッチェム系という事から重宝されて初年度は種付け数が42とまずまずだったが、主流の血統ではないことから目立つ産駒が出ないまま2009年からは毎年数頭の種付け数の状態であった。
そして2021年の10月7日に種牡馬生活を引退し功労馬として余生を過ごすこととなった。この年の種付け数は1であった。
ちなみに気性は荒いようで洗い場で馬体を洗っている時に首を縦にブンブン振ることがあって、その回数100回以上振ることもあるらしい。
血統表
* ウォーニング 1985 鹿毛 |
Known Fact 1977 鹿毛 |
In Reality | Intentionally |
My Dear Girl | |||
Tamerett | Tim Tam | ||
Mixed Marriage | |||
Slightly Dangerous 1979 鹿毛 |
Roberto | Hail to Reason | |
Bramalea | |||
Where You Lead | Raise a Native | ||
Noblesse | |||
* カディザデー 1988 黒鹿毛 FN:5-e |
Darshaan 1981 鹿毛 |
Shirley Heights | Mill Reef |
Hardiemma | |||
Delsy | Abdos | ||
Kelty | |||
Kadissya 1979 鹿毛 |
Blushing Groom | Red God | |
Runaway Bride | |||
Kalkeen | Sheshoon | ||
Gioia |
レース動画
関連コミュニティ
関連項目
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