サブカルチャーとは、とある社会の主流文化から外れた文化のことである。
※この記事では日本語としての「サブカルチャー」に付いてだけ解説します。英単語の「sub culture」については解説しません。
日本のサブカルチャーの概要
日本では1970~1980年代頃からサブカルチャーという単語が頻繁に雑誌などで使われるようになった。
サブカルチャーを正確に定義すると非常にややこしくなる。例えば今日の日本において社会の至る所で何らかの形で見受けられる (そして時の政府や行政が観光資源として注視していた) 漫画やアニメを日本の「主流文化」でないと言うことは大分において苦しいが、しかしながら慣用的には現在もサブカルチャーとして扱われている。
今日、日本語において俗にサブカルチャーと称されているのは、絵画・彫刻・工芸などの伝統的な芸術、クラシック音楽、純文学、俳句、短歌、古典演劇(能、歌舞伎、浄瑠璃、落語など)などのハイカルチャーに収まらない、比較的新興ジャンルの文化全般である。
代表的なものとして、
などがある。均質化、同質化 (すなわち「普通」であること) の圧力がかかる主流文化と違い、むしろ個性的であることが要求される。ゆえにトレスだのパクリだのにはうるさい。
元々、その名の通り『メインに対するサブ』であったサブカルチャーだが、1980年代以降ボーダレス化が進み、かつてサブカルチャーと呼ばれていた文化の、主流文化・ポップカルチャーへの積極的な「組み込み」が起きている。一方でその組み込みに寄与しないサブカルチャーも少なくなかったが、こちらは主流文化側から積極的に「サブカルチャー」と呼ばれることは少ない。かつては「サブカルチャー≒カウンターカルチャー」であったが、過去の話になりつつある。もちろん、業者でもないのに「月間下水道」を定期購読するような本当に主流派ではない「サブカルチャー」もきちんと現存する。
尤も、これらの源流は江戸の庶民文化の頃からあり、戯作や黄表紙などはサブカルチャーの最たるものといえるし、人気の歌舞伎役者や町娘などを描いた浮世絵などはボーダーレス化したカルチャーとも言えるだろう。
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