『サモンズボード(SUMMONS BOARD)』とは、スマートフォン向けのボードゲーム・RPGである。通称「サモンズ」。
概要
2014年2月10日配信開始。iOS,Android版共に好評配信中。
基本無料プレイが可能でアプリ内に課金アイテムあり
一言で言ってしまえば、手持ちから4体の駒(キャラクター)を選んで遊ぶボードゲームである。
将棋やチェスなどのボードゲームと比べると、盤面と駒数が少なく、また自分で駒の役割を育成によってある程度カスタマイズ可能である。
パズルのような制限時間内に要求されるプレイヤーテクニックにはそれほど依存せず、むしろプレイヤーの編成力と思考力によって難易度が変わることが多いのが特徴。
バトルの流れ
チームを編成し、時間で回復するスタミナを使ってダンジョンに入った後、ターン制で版上において敵と戦い、すべて倒すことで次のフロアに進み、最終フロアに待ち受けるボスを倒せばクリアとなる。
チーム編成におけるリーダースキルやスキル、属性相性などの基本的な要素を運営が同じガンホーの中で最もダウンロード数が多いパズル&ドラゴンズのシステムを踏襲している。
キャラクターの回りには攻撃と移動が可能な方向を示す矢印が存在し、矢印の配置はキャラによって決まっている。 その矢印を用いて複数のキャラクターで敵を囲めば囲むほど与えるダメージが増え、逆に敵に囲まれれば囲まれるほど受けるダメージが増える。
キャラクターは1ターンに1体しか動かずことが出来ないため、相手の行動を予測して戦うと有利になる。(例えば、無理に攻め込まずに敵を誘い込む配置をするなどといった戦略性が生まれる)
通常攻撃以外にキャラクターの持つスキルを用いることが可能で、高難易度ダンジョンにおいては敵もスキルを使用してくる。 敵のスキルの範囲はアイコンを長押しすることで事前に確認することが出来る。
その他にもスキルの「チェーン、誘爆、反射、チャージ、ノックバック」や一部のキャラクターが持つ特殊能力の「飛行、全体化、貫通、のろい」といった様々な要素が絡みあって高い戦略性を持ったゲームに仕上がっている。
ここでは説明を省略するが師範代道場というゲーム内のダンジョン(スタミナ不要)のなかで実践を通して上記の多くを学ぶことが可能となっている。
ボスキャラ
ボスキャラの特徴として道中の敵とは異なる3つの特徴がある。
1つはボスというだけあって道中キャラよりも駒のサイズが大きい(2×2マスを占める)、つまりこちらがボスを囲みやすく大ダメージを与えやすい反面、ボスの攻撃やスキルをかわしにくくなっている。
もう1つはボスは通常攻撃に加えて、前ターンに【〇方△△の構え】という予備動作を見せた後にスキルを毎ターン使用してくる。
最後の特徴はその構えごとに矢印方向が毎ターン変化する。
ボスの1ターンでの行動を纏めると
スキル使用→移動および通常攻撃→〇方△△の構え(矢印配置変化)→ターン終了(味方のターン開始)
という流れになっている。
〇方△△の構えに関して、〇にはボスの矢印数が入り△△は技名が入る、技名によって敵スキルの範囲をある程度類推できる場合もある。 例を挙げると
- 二方上撃の構え⇒矢印2つでボスの上側にスキル攻撃
- 四方右撃の構え⇒矢印4つでボスの右側にスキル攻撃
- 三方照斜の構え⇒矢印3つでボスの斜めにスキル攻撃
- 三方圧殺の構え⇒矢印3つでボスの下側にスキル攻撃
という風にボスの構えとスキル範囲が対応している。 ただし、難易度が高いダンジョンにおいては技名を見てもスキル範囲が類推できない攻撃をしてくることもある。(ex.三方黒旋爪の構え)
ボスの残りHPが低いほど強力なスキルを使用してくる傾向がある。
また、攻撃スキルだけでなく回復スキルや補助スキルを使用してくるボスも存在する。
道中の敵キャラと同様にボスのアイコンを長押しすることでスキルの範囲を確認することが可能であるが、一度スキルを見ないとこの機能は反映されないため、初挑戦時は敵の行動パターンが分からない状態での初見プレイを楽しむことが可能となっている。
課金アイテム
課金アイテムは光結晶と呼ばれる。 他のガンホーのスマホアプリと同等の相場に設定されており、ダンジョンのコンテニュー1回につき1個、レアガチャ1回に5個を消費する。 また、レアガチャに関しては光結晶50個を消費することで11回(1回分お得に)引ける11連ガチャも存在する。
ラインナップの少ないコラボガチャで11連を引くと被りが多すぎて悲しくなることが多い
イベント開催中は毎日1つずつログインボーナスとして配布されたり、後述するランバトや討伐、ミッションなどの報酬として手に入れることも可能となっている。
高難易度ダンジョンの一覧
- 難易度【滅】
難易度が最も高いダンジョン。 ボスは確定ドロップ。 最高難度とあって手に入るボスモンスターの性能が高い。初実装のダンジョンが運営の予想よりもクリア率が高かった反動なのか、次いで登場した滅級ダンジョンではクリアに必要な編成の幅が狭すぎた難易度に設定されており、このことに関してプロデューサーがイラスト集のコメントで謝罪している。 - 難易度【神】
難易度が高めのダンジョン。 滅級ダンジョンと共に顕現と呼ばれる。 こちらもボスは確定ドロップ。 グランストラスターなどの独特なスキルを持つキャラ以外にもミクトランテクートリなど一部のボスキャラはレアガチャモンスターと比較しても遜色ない性能を持っている。 - 難易度【冥】
顕現ほどではないが難易度が高めに設定されている。 ボスは高い確率でドロップ。 道中が存在せず1フロアのみの構成でいきなりボス戦が始まるダンジョンも存在する。 - 難易度【極】
多くのスペシャルダンジョンがこの難易度に当たる。 ボスのドロップ率はやや低め。 育成経験値稼ぎで活躍する玉龍嶺の黄龍や貴重な斜め誘爆スキル持ちのディオネラドラといった独特な性能を持つボスキャラも存在する。 - トルブスカスの塔
ゴールデンウィークや学生の長期休暇の時期のイベントの一環として登場するダンジョン。 塔を登っていき、クリア毎に報酬がもらえる。おおまかな目安として6Fまでが極、7F~8Fが冥9~11Fが神、最上階の12Fが滅級にそれぞれ相当する難易度で、情報が出そろっていない初回実装時では12Fに到達したのが全体の2%で更にそのうちクリアしたのが14%(全体の0.28%)というとてつもない難易度に仕上がっていた。 - かごの中の果実
こちらもトルブスカスの塔と同様、イベントの一環として登場するダンジョン。 ボスとしてペンギンが登場することからペンギンダンジョン(ペンダン)とも呼ばれる。 かわいらしい見た目とは裏腹にボスとしてよく登場するママペンは冥級、稀に登場するパパペンは神級のボスに相当する強敵で、倒すとスキル上げ素材となるチビペンや5つ集めるとチビペンに進化するタマペンをドロップする。
特徴的な機能、人物
それぞれ簡単に紹介
- ギルド
だれでも所属可能なグループ。 主に討伐で協力プレイを行うことが可能となる。
ギルドに所属することでギルドの強化に応じてキャラクターのステータスが上昇するというメリットがある。 一人からでも結成は可能。
ゲーム内でギルドのメンバーと連絡を取る手段は存在しないので良くも悪くも所属感はない。 そのため、討伐などで連携を取りたい場合はSNSなどの外部ツールが必要。
ギルドにはアクティブ、ノーマル、マイペースの3つのスタンスが存在し、左から順に除名となるログイン日数間隔が短いためギルドのアクティブメンバーの割合が多い傾向がある。 結成時に決めるスタンスは以降変更できない点に注意。 - ランキングバトル
通称ランバト、他のユーザーのチームと対戦することが可能。 対戦することによってBPと呼ばれるポイントを得ることが出来る。 このBPで前述したギルドを強化することが出来る。
期間中に稼いだBPに応じて参加賞をもらえることができる。
参加するには主に土日に開催されるバトチケダンジョンなどで手に入るバトルチケットが必要。
ランキングバトルの全体の上位プレイヤーやギルドには更なる追加報酬が与えられる。 - 討伐
ギルドに所属するメンバーを自分のチームに加え協力してボスキャラと戦うモード。
ギルド全体討伐数に応じて報酬を得ることが可能で、積極的に参加するほど追加報酬がもらえる。
ランバトや討伐で手に入る報酬にはレアガチャやダンジョンでは手に入らない限定モンスターが含まれる。 - 副属性
主に顕現や討伐時に同時開催されるエレメンタリーレイクというダンジョンをクリアして手に入るキャラを数体合成することで任意の副属性を付けることが可能になっている。
副属性のダメージ計算式に関して公式で説明があるように、付与する手間に比べて攻撃防御にかかる恩恵が大きく(最大の補正倍率は1.3倍)で、討伐や顕現などで大ダメージを与える機会で真価を発揮する。
- ソウルシステム
ダンジョンの敵キャラを倒すとソウルと呼ばれるものが付随してドロップすることがある。
ソウルにはいくつか種類があり、育成したいキャラクターにソウルが付随したモンスターを合成することでそのキャラクターを特殊能力を付けパワーアップさせることが出来る。 - 師範代
公式twitterを担当している擬人化キツネの見た目をした女性。
twitterで最新情報を発表したり、彼女が選定したガチャキャラクターが当たりやすくなる師範代フェスを開催することもある。
ランキングバトルで時々乱入してきたり、師範代道場でプレイヤーに基礎要素を学ばさせたりとゲーム内にもよく登場する。 - 荻原智
サモンズボードのプロデューサー。 メガネやテラサトシなどとも呼ばれる。 - 下村陽子
BGMの一部を担当している。 元々プロデューサーが彼女のファンであり、面識もないうちから『この人に自分のゲームの音楽を担当してもらいたい!』と一方的に思っていたらしく、開発段階のサモンズボードを見てもらい、そのゲーム性に興味を持った下村さんに楽曲提供を快諾していただいたと語っている。
その後もサモンズボードを継続的にプレイしておりランクは400を超えている模様、「フラマください」とプロデューサーに直接お願いしたところ綺麗な笑顔と共に却下された。 - 装姫
フラマ、オラージュ、シエル、エクレール、フォンセの5体を指す。 リーダースキルの倍率が他のキャラクターと比較して頭一つ抜けている超高火力リーダー。
性能面では『誰が見ても強い』というコンセプトのもと実装されたが、その実力を最大限発揮するためのパーティ編成の手間(スキル上げ、ソウル付与など)が他のパーティと比べて時間がかかり、それぞれに明確な弱点も用意されているためどちらかと言えばリーダーとしては上級者向けのユニット。
ヴィジュアルは武器を携えた少女達で、服装胸元の白いスカーフが共通しており、サモンズボードの顔として集合絵がイラスト集の表紙に用いられた。 - 獣帝、古龍
装姫と同様に期間限定でしか手に入らない強力なガチャキャラの通称。 装姫とは正反対のリーダー性能を持ち、パーティ編成の汎用性が高いのでランクが低いうちでも簡単にパーティを組める。 その分リーダースキルの火力面では高水準ではあるものの派手さはない。 - 獣操士
初期に登場したガチャキャラの獣王シリーズを携えるイラストのキャラでこちらも期間限定のガチャキャラ。
その他
- アプリリリース当初はレアガチャから登場するキャラクターがすべてダンジョン内でドロップする可能性があるという下地でのスタートだった。 当時の最大レア度は5。
その中でも後半のダンジョンに登場し性能が高かったナイトメアカオスと激昂獣ヘルキマイラが人気を集めた。
現在では顕現のボスやレアガチャ限定のキャラによってレア度7のモンスターが実装され、過去に実装されたキャラクターの更なる進化解放が順次実施されている。 前述したナイトメアカオスなどもレア度7のキャラクターへと進化を遂げた。
そしてガチャ限定モンスターが増えたことで黎明期を支えガチャの外れ枠となったダンジョンでドロップするモンスターたちはアップデート毎にレアガチャから徐々に除外されていき、2016年5月6日のアップデートによって排出されなくなった。 - また、当初は獣帝シリーズに代表されるような獣系や怪物系のキャラクターをメインに添えるという世界観でスタートしていたが、ユーザーの要望などを受け装姫などの人型キャラクターも実装されるようになり、現在では顕現などの強力なダンジョンドロップモンスターは前者が、レアガチャキャラは後者が割合として多めになっている。
- バトルアイコンとして用いられるSDキャラは可動部分が多く作り込まれており、キャラクター毎の特徴である武器や装飾品、おっぱいの動作を楽しむことが出来てユーザーからの好評のようである。 ちなみにステータス画面でHPや攻撃の部分をタップすると矢印が非表示になり、アイコン自体をタップすると攻撃モーションを楽しむことが可能となっている。
- 外部サイトでは4Gamer.netのサモンズボード特設ページにおいて公式Twitterに先駆けて最新情報が公開されることがある。 他にも一部ダンジョンのボスキャラの〇方△△の構えのスキル範囲を確認できたり、攻略に役立つデータベースなどが用意されている。
- ニコニコにおいては定期的に公式生放送を行っている。
次回の生放送は5/9(月)の19:30~で鋼の錬金術師コラボの情報や交換所などの新機能の紹介が行われる予定である。
関連動画
関連項目
- 0
- 0pt