サモンナイト(Summon Night)とは、バンプレスト(現在はバンダイナムコゲームス)から発売されている
SLG「サモンナイト」およびそのあとにシリーズ化された一連の作品を指す。
略称は「サモン」や「サモナイ」など。
シリーズ各作品の内容は、公式サイト「サモンナイト オフィシャル ウェブ」やWikipedia記事も参考のこと。
概要
異世界、聖地「リィンバウム」を舞台にした、
召喚術をめぐる物語。
全作を通じて主人公の住まう界「リィンバウム」とそれをとりまく
4つの異界が関わっており、リィンバウムと異界に起こる様々な
ごたごたを主人公と仲間たち、そして召喚された異世界の住人
たちと共に解決することが物語の骨子となる。
初代である1の主人公(4人から選択式)もまた、「名も無き
世界」から召喚術で召喚された異邦人であったりする。
登場人物や召喚されてくる召喚獣がかっこよかったりかわいかったりするのでキャラゲー的側面があり、特に全作品で採用されている「夜会話」システムは、主人公(男女選択可)と登場人物との親睦を深める(作品によってはEDフラグを立てる)というイベントであるため、ギャルゲー・乙女ゲーの要素もなくもない。
右画はシリーズ中でも人気が高いサモンナイト2の主人公2人
(トリス&マグナ)とそのパートナーとなる4世界から来た異種族たち。彼らとも夜会話で仲良くなれ、絆を深めれば終局で何かが起こる・・・?
一時期、開発会社であるフライト・プランが倒産しブランド消滅も危惧されたが、バンナムに権利が譲渡されていたらしく、2012年7月、サモンナイト5が発表された(詳細後述)。
リィンバウムと四界、無界
- リィンバウム
- サモンナイト作品の中核となる世界。この界を取り巻くように四界が存在し、ここに暮らす"人間"はリィンバウム人とよばれる。リィンバウム人のなかで才能を持つ人間が四界から生物を召喚・使役できる。特に召喚した生物を軍事利用せんとする"帝国"にまつわるストーリーが多い。また、ほとんどの作品でリィンバウム人の傲慢さや身勝手さにより四界の存在が虐げられる描写がある。
- 機界・ロレイラル
- 科学技術が発達した世界。しかしかつて起こった機界大戦により純粋なロレイラル人は絶滅し、生き延びるために機械と融合した融機人(ベイガー)や疑似知性を持った機械兵しか存在しない。機界の地上に存在するのは暴走した機械兵器・機械兵士とそれを自動的に量産・メンテナンスする工場だけだという。悪役の尖兵となることが多く、特に4では獣界と共に物語の骨子を成している。
- 鬼妖界・シルターン
- 独自の武術や妖術が発達した世界。その名の通り鬼つまり頭にツノのついた種族が多い。サムライや忍者といった独自の戦闘集団も存在し、聖地を守り龍神や鬼神に仕える巫女や、昔話に出るような妖怪も存在する。日本と中国を足して2で割ったような世界であり、最もリィンバウムに似ている世界のため親和性が高く"シルターン食"なども知られている(米飯等)。
- 霊界・サプレス
- 天使や悪魔、亡霊などが住まう魂と精神の世界。天使は人間の清らかな心を育てるのを何よりの喜びとし、悪魔は人の怒りや憎しみ・悲しみを増幅させるのを何よりの喜びとする。天使と悪魔は霊界にて激しい戦いを繰り広げているという。2では「悪魔」が悪役、3も「亡霊」が大きく関わるという、やたら黒幕が多い界。
- 幻獣界・メイトルパ
- 獣人や幻獣が住む自然豊かな世界。しかし幻獣はいわゆる愛玩用とみなされ、獣人は労働力の確保に向くため、リィンバウムに無理やり召喚されて苦役を強いられ、界に帰れなくなった野良召喚獣も多く、それをテーマに使う作品も多い。しかし本編では召喚獣の効果やシナリオ上の登場頻度が高めで、何かと優遇される界でもある。
- 名も無き世界
- 未だ知られざるもう一つの界。「無色」とも言われる。いくつかの作品の描写により、この界は複数の界を包含していること、中にはリィンバウム人にきわめて近しい知的種族が暮らす界も存在すると言うことだけが分かっている。しかし四界以上に不安定な界であり、石や鍋といった意思のない物も召喚されるため制御が難しく、この分野での研究はなされていない。
クラフトソード物語
外伝的な立ち位置にある「クラフトソード物語」シリーズは、召喚獣や召喚術に頼れない多くの人々を守る「剣士」の存在がクローズアップされ、タイトルどおり剣鍛冶による強化が主軸となっている。召喚獣は鍛冶助手や剣の能力付加のためのパートナーと位置づけられている。ゲームボーイアドバンス用ソフトとして三作品発売されたことから、サモンGBA三部作などとまとめられて呼称されることも。
ソフトラインナップ
発売機種やジャンル、登場人物やキャラクターデザイナーを大きく変えながらも、統一された世界観の中で物語が展開されている。
(※ツインエイジ、X、グランテーゼについては、舞台はリィンバウムとは全く異なっている)
召喚戦記サモンナイト Summon Night the Stories(漫画)
同作を題材にした漫画版サモンナイトが、月刊少年ジャンプ(現ジャンプSQ)にて2000年2月から01年11月まで連載されていた。全21話で全4巻。
漫画:宮腰真知 漫画原案:神子島整 協力:フライト・プラン&バンプレスト
召喚師達の闘争『万色の大戦』から百年。
世界滅亡の力を持つ魔導書<呼び声の書>を巡る闘いで師を喪った新米召喚師フロルドは<書>に召喚されたアシュタルと共に、危険な魔導具を始末する冒険に旅立った!!
この漫画版は打ち切りのように(まさに俺たちの戦いはこれからだ!的な終わり方で)終了してしまったが、ゲームとは関連が結構多いのでサモンナイトのファンの方は読んでみるといいかも。
サモンナイト本編との関連性
- 時代こそ違うがリィンバウムの世界を描いた作品であるということ。
- 召喚大賞(ジャンプ誌上で募集された)召喚獣の登場。オペレイクス、ミミエット、遠異・近異、希望のダイス、天兵の5体。他にも本編の召喚獣も一部登場する。
- サモンナイト2(PS版)に呼び声の書がキーアイテムとして登場し、誓約の儀式・霊を行うことでアシュタルを召喚獣として使用できる。入手は無限回廊と条件は厳しいがそれなりの価値有。ちなみにDS版サモンナイト2では召喚大賞召喚獣5体とアシュタルは削除されている。(代わりに追加された召喚獣がいる)
- その他本編には登場しない召喚獣や種族や召喚師の派閥がたくさん出てくる。サモンナイトをやりつくしたあなたはちょっとニヤニヤできる漫画かも?
製作会社の倒産とシリーズ復活
シリーズ開発元 株式会社フライト・プラン倒産
2010年8月頃、かねてより経営不振の気配があったフライト・プランの公式ホームページが繋がらなくなったことを発端に、有志によって自社ビルの閉鎖が露呈し、さらにその自社ビルも老朽化により速やかに解体された。
これにより開発元であるフライト・プランは事実上倒産したと見られている。
2011年1月5日、公式サイト上でクリエイターズコメントの更新があり、バンダイナムコゲームス開発プロデューサー、企画&開発担当、シナリオライターの都月狩、イラストレーターの飯塚武史らの4人は前向きなコメントを残しているものの、以前あったフライト・プラン関係者のコメントや名前は削除された。その後サモンナイト公式サイトのコミュニティは2011年2月に一時閉鎖してしまった。
フライト・プラン解散後、中核を成していた一部スタッフは「フェリステラ」というソフトハウスを立ち上げ、別のスタッフは「アポロソフト」というソフトハウスに移ったという。
サモンナイト5の発表、過去作のリメイク、他
上述の倒産が正式に発表されることはなく夜逃げ同然であったため、権利関係がメチャクチャになってシリーズ継続は困難だろうとファンはお葬式ムードになっていたのだが、フェリステラ設立あたりから希望が見え始める。
そして2012年7月、Vジャンプ9月号にて、正式なナンバリングタイトルの続編であるサモンナイト5が発表された。機種はPSPで発売日は未定(※発表当時)。スタッフは都月狩、飯塚武史などオリジナルのメンバーが揃っているとのこと。
同時に「サモンナイト3」「サモンナイト4」がPSPでリメイクされることも発表され、「サモンナイト」「サモンナイト2」もゲームアーカイブスで配信されることが決まった。他にバンダイナムコとグリーが提携したのを受け、2012年秋でのソーシャルゲームへの導入も発表されるなど、ファンには怒涛の吉報ラッシュとなった。
その後アーカイブス・リメイク版は予定通り発売され、本年2013年のVジャンプ4月号にてサモンナイト5の2013年05月16日発売が正式発表された。同時に5発売確定記念(?)公式ニコ生が放送されるなど制作側はかなり本気なようだ。
祝・完全復活!
関連動画
関連生放送
関連静画
関連商品(ソフト)
関連商品(ドラマCD・書籍)
関連コミュニティ
関連項目
関連サイト
- GRANADA LEVEL9 飯塚武史(黒星紅白)先生のサイト
- 黒星紅白先生のツイッター たまにサモナイ関連のイラストが見れたりします。
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